梅と桜で百合を見る   作:Tkmraeua2341

11 / 11

今回の視点はビーチで褐色お兄さんをキープにした子です。
あと今回割と行儀悪い内容かもなんで食事中、あとはマナーに厳しい人はあんま見ない方がいいかと……。



『番外』蘭の見る梅桜

 

私、早川 蘭にとって山本 桜は特別だった。

高校に入学するまでの私は、はっきりいって爛れていた。

先輩後輩関係なく色んな子とヤりあっていた。

サッカー部のイケメン部員、野球部のエース、クラス1の伊達男、演奏部の女部長、真面目で可愛いクラス委員長に図書委員の暗めな子まで、見境なく食べて食べられた私。

 

そんな私が高校に入って絶対に犯したくないものを見つけたんだ。

それが桜、山本 桜だった。

 

最初はその美貌に驚いた。

自分以上に綺麗な同い年を初めて見たから。

性格の良さが目を引いた。

よくここまで汚れずにいられたなと思った。

声をかけられた。

手伝いを求められた、断る理由もなかったので付き合った。

感謝された。

「ありがとう」って、大したことない言葉なのに、酷く心に響いた。

その時浮かべていた桜の笑顔が忘れられなくなった。

 

それから私は桜を守る対象として見るようになった。

うざがられない程度にくっついて友達のように接する。

そうやって常に桜の傍にいた。

だが、人の心は時が経つにつれて変わるもので。

1年も一緒にいると桜を守る対象から愛しい友人に変えていた。

長く触れ合うにつれて彼女が見た目以上に強いことを知ったからだ。

 

それで私も油断したんだろう。

2年生になって、桜は担任から襲われた。

ちょうどその日はみんな用事があり、桜もすぐに帰る予定だった。

私もその日は彼氏にエサをやる日で、他に空いてる人が付き添いをすると思っていた。

事態を知ったのは翌日、なかなか桜が来ないとみんなで心配していた時、部活で放課後も残っていた子から驚くことを聞いた。

 

夕方、警察が来て誰か連れてったらしい。

 

嫌な予感がした。

桜が何かに巻き込まれているように思えて仕方なかった。

それから翌日、担任が捕まったこと、そして桜がしばらく登校出来ないことを聞いた。

その後はクラス中阿鼻叫喚の地獄絵図だった。

密かに桜に想いをよせていた男子は軒並み絶叫し、女子のほとんどが泣き出した。

中には壁や床に頭を叩きつけながら「ウソだウソだウソだウソだ」と呟き続ける男子までいた。

 

その時スマホに着信が入った、桜からだった。

 

「だまれっ!!」

 

自分が出したとは思えないほどの声量に一瞬静まり返る教室内。

そしてスマホの音量を最大にして電話に出る。

が、期待した声とは別人の、しかし綺麗な声が聞こえてきた。

 

「すまない、山本の友人の方だよな。クラスメイトの緑川だ。訳あって山本の世話をしている。山本が元気になれるように好物を食わせたいんだが、自分は知らなくてな。知ってたら教えて欲しい」

 

緑川?

もしや緑川 梅か?

確かにクラスにそんな子がいるのは知ってるが、なんでお前が?

いや、今は桜のことだ、できるだけ冷静に声を抑える。

 

「桜に……何があったの?」

 

先程よりも低く、冷たい声が出た。

こちらを見ていたクラスメイトの数人が「ひっ」と声を出していた。

 

「……自分からはなんとも言えない。だが桜の体に一切傷はない、貞操も無事だ」

 

……は?

 

 

 

その後は頭に血が上り過ぎたのかよく覚えていない。

かなり口汚く文句を言っていたような気がするし、情けなく弱音を吐き続けていたような気がする。

そして桜が学校に来れるようになって事情を聞き、緑川に土下座する勢いで謝り続けた。

桜を助けてくれた恩人に、人としてやってはいけないことをしたと後悔ばかり膨れていった。

それを見かねて緑川はこう言ってきた。

 

「じゃあ罰」

 

そういって私の上体を起こし両手を繋ぎながら。

 

「自分と友達になれ。自分は人間が出来てない、取っ付き難いし気分屋だ。そんな自分と友達なのは骨が折れるだろう。だからこれが罰」

 

微笑みかけながら喋る梅がとても綺麗で。

その日、私の特別が2人になった。

 

 

 

 

 

さて、そんな私の特別達が最近怪しい。

正確には冬休みが明けてからイチャつき度が拍車にかけて高くなっている。

ボディタッチで時々片方が赤面する程度には初だった2人が。

 

「はい梅ちゃん、んー」

 

「ハム……ごくっ。桜、こういうことはみんなの前でするな」

 

「えー梅ちゃんこれ嬉しくないのー?」

 

「嬉しい……けど恥ずい」

 

「照れちゃって可愛いね♪」

 

「殴るぞ?」

 

現状を説明しよう。

時刻12:08、場所は教室、桜グループ4人での食事時。

桜と梅が卵焼きでポッキーゲームしてる。

あれ絶対キスしてるよ、唇絶対触れてるよそのまま濃厚なキッスまで秒読みだったよ最高かよ。

 

いかんいかん、さすがにこんな人気の多いとこでおっぱじめられたらこっちがきつい、注意しないと。

 

「キスシーンはよ(2人とも行儀悪い)」

 

……いやスマホを構えてるのは別に特別な理由などないが?鼻血も出てないが何か?





簡単に蘭ちゃんの状態をいうなら、

推しと推しが絡み合って尊い

て感じです。
もし気が向けばまた書くかもしれませぬ(雌落ちした子とレズの子の絡みがまだ上手く想像出来てない)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。