やめろ!(アニメ的に)そんなことしちゃいけない! 作:儚無吹雪
お久しぶりです。マスターデュエルが地獄なので帰ってきました。
今回は少なめ決闘なしです
オベリスクフォースとの戦いの翌日、自分は社長に呼び出されていた。
「来たか、そこに座ってくれ」
「失礼します」
「無駄話は好きではないのでね。早速だが要件を言おう、君にはこのLDSで講師になってもらう」
「いきなりですね、自分教員免許なんてありませんよ」
小さい塾ならそういうのいらないと思うけど、流石にこんなでっかい塾で無免許で教えたら責任が怖いんですけど・・・
「それでもだ、君には生徒が潰れない範囲で生徒に決闘を教えてほしいと思っている」
「・・・社長命令なのでNOとは言いませんが理由をお聞きしても?」
「ある程度事情を知ってると思うので話すが、融合次元に対抗するためだ。戦力は上げるだけ上げておきたい」
確か原作だと社長お抱えのユースコースがオベリスクフォースに全滅させられたんだっけ?
まぁ戦力があれば出来ることも増えるだろうし、やったことないけどやってみるか。
「・・・そういうことならわかりました、微力ながら力になりましょう」
「感謝する」
「ところで社長、自分はどのコースの生徒に教えればいいんです?召喚法はペンデュラム含めて全部教えられますけど」
「ならペンデュラムを・・・と言いたいが、君から受け取ったペンデュラムカードの解析がまだかかりそうだ、何か希望はあるかね?」
「そういうことなら総合コースのアドバンス召喚と儀式召喚の講義担当を希望します」
「ほう・・・何か理由はあるのか?」
「理由としては複数ありますがLDSで教えてる他の召喚法と違ってパワーが低いからですね」
アークファイブが始まったばかりの2014年初期環境はまだ儀式もアドバンス召喚もテコ入れがされておらず、アドバンス召喚デッキと儀式デッキはそこまで強くなかったりする。
あと相手にとって想定してないタイプの召喚法を使う相手が増えるならこちらに対する対策をバラけさせることもできる。
「そういうことなので私の持ってるカードを教材として使いたいので、LDSのカード開発部で同じカードを開発してください」
実はLDSは、遊戯王アニメでも珍しいカードを自分達で開発できる企業だったりする。
作中でも新しいテーマの開発やランサーズに配る用のペンデュラムカードまで、結構自由にカードを作ることができたりする。(モンキーボードとヒグルミを産んだ疑惑あり)
「わかった、そういうことならこちらで用意しておこう」
「お願いします」
「一つ聞きたいが、アドバンス召喚の講義で昨日オベリスクフォースに使った《ふわんだりぃず》を教材にするつもりなのか?」
「そうですよ?それだけだと対策される可能性があるのでアドバンス召喚コースならあともう1テーマほど同じくらいの強さのものを教材に使おうと考えてます」
相手にガンメタされても大丈夫なようにデッキのテーマを散らさないと"もしも"が怖いからね。
「・・・そうか」
あれ?なんか社長の目から光が消えた、なんでだろ?
数日後LDSの選択科目に新しいコースが追加されるとの発表があった。
【次世代アドバンス召喚学】
【次世代儀式召喚学】
この二つのコースは成績上位者のみが受講することを許され、履修を終えたものには授業で使用したデッキをLDSからプレゼントとして与える、という案内もあり最初は人がたくさん集まった。
しかし・・・
「これ特殊召喚してないけど特殊召喚みたいなもんだろ!しかもなんで使ったカード全部手札に戻ってんだよ・・・」
「永続魔法、永続罠をリリースしてアドバンス召喚ってどうなってますの!?おまけに事実上の完全耐性に制圧効果持ちがなんでこんなに簡単にポンポン出せるんですの!?」
「エクストラのカードを素材に儀式召喚ってなんなんですか???おまけに手札から儀式モンスターの効果を発動して動くって意味がわからない・・・」
「レベルじゃなくて攻撃力を参照しての儀式召喚なんてどういうことデースか!おまけに何度でも儀式モンスターが使いまわせるのおかしいデース!」
デッキの説明をしただけでこのような反応をされて、講義を受けてくれる人数がもう片手で数えられるくらいしか居ません。
ドウシテ・・・?
自分にとっての当たり前は人にとっての当たり前とは限らない