やめろ!(アニメ的に)そんなことしちゃいけない! 作:儚無吹雪
自分の需要を満すための話がここまで読まれてすっごい嬉しいです!
追記
今までの話を含めて見やすいように編集しました。
決闘に勝ったら、素良きゅん突然倒れて寝ちゃった。
なんで?
あれれ~?おっかしいぞォ~?
とりあえずお米様抱っこで公園のベンチに運んで置いた。
しっかし飯代どうしようかなぁ、決闘盤買った金でほぼ無一文やし。
そんなことを考えてたら決闘盤に通知が来てた。
なんじゃこれ?
決闘盤の通知にはこう書かれてた。
【1500DPを入手しました】
あれ?もしかしてこれってなんとかなるのでは?
突然だが説明しよう!
DPとはタッグフォースシリーズ(TF)におけるカードパックを買う時や、特定のアイテムが景品のスロットゲームをやる時に払う専用通貨である。
TFを始めたばかりの時は、初期デッキからお目当てのつよつよデッキにするために、ひーこらひーこら言いながら集めるのだが、もう既にデッキがある自分にとってパックを買う必要はない。
なので使うのはもう一つの用途、スロットゲームである。
TFは別名カードゲームのできるギャルゲーなどと言われており、キャラクターにプレゼントとして渡せる、好感度を上げるためのアイテムが存在する、それを入手できる唯一の方法がスロットゲームなのだが、色々なものが出る。
カードゲームの世界らしくカードプロテクターやカードホルダーは勿論のこと、願った面が出るという、マスターデュエルで全プレイヤーが欲しがるであろうコインや、悪しき心を持つ者が振るとなぜか7が出るサイコロと言ったオカルティックなアイテム、モンスターを忠実に再現しているフィギュア、それだけならまだしも日用品まで入ってるという闇鍋も裸足で逃げ出すラインナップである。
そして辺りを探したら、DPを使って遊ぶタイプのスロットがあった。
そしてスロットの景品欄の種類の項目には以下の項目があった・・・。
【食品】
こうして明日を生きるため、スタンダード次元の決闘者狩りをすることになった。
突然だが、このアニメ次元における対人戦を高速周回しつつ勝つデッキ、と言ったら真っ先に何が思い浮かぶだろうか?
そうバーンデッキである。
当たり前だ。初期ライフが通常と違い半分ということは、純粋に全てのカードの効果が倍になるようなものだ、弱いわけがない。というか強いを超えてブッ壊れになる。
ただ流石にアニメ次元の決闘者も馬鹿じゃない。
その対策として、紙のレギュレーションとは違い、よくあるバーンデッキのお馴染みの顔ぶれは大体が禁止、あるいは制限カードにぶち込まれている。
じゃあバーンデッキは構築不可能なのか?
いやそんなことはない
遊戯王第10期にはバーンを主体にしたテーマの中でも、無制限だと
なので今回はそれを使って決闘していこうと思う。
「あのーすいません、もしよかったら私と決闘しませんか?」
「決闘ですか?いいですよ、相手になりましょう!」
適当な人を探して、人の良さそうなサラリーマンに声をかけたら、あっさり決闘を承諾された、流石遊戯王ワールド。
「実は最近運動不足気味で、運動がてらアクションデュエルでもしたいんですが、大丈夫ですか?」
「アクションデュエルですか、自分は問題ないのでどちらでもどうぞ」
相手の提案により、アクションデュエルをすることになったが、まぁ今回のデッキはアクションカードがあろうがなかろうが関係ないからどうでもいいけど。
「それでは・・・戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが」
あっそうだ自分も言わなきゃいけないんだ。はっずかし・・・
「・・・モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い」
「フィールド内を駆け巡る!」
「見よ、これぞ、デュエルの最強進化形!」
「「アクション…デュエル!」」
アクションフィールドは
手札は・・・うん!ちゃんと揃ってる。
「私の先行《トリックスター・キャンディナ》を召喚、効果により《トリックスター・ライトステージ》をデッキから手札に」
ということで今回のデッキは《トリックスター》、毒のある花とアイドルをモチーフにしたアニメ世界デュエルRTA世界最速デッキである。
このテーマなんとびっくりアニメテーマなのだが、効果がえげつなすぎて本当にアニメで生まれたテーマなのか疑わしいパワーを持っている。
「へぇ・・・《トリックスター》、初めて見るテーマだけど可愛らしいテーマですね!」
うん・・・そうだね、効果は全く可愛くないけど。
「《トリックスター・ライトステージ》を発動、効果によりデッキから《トリックスター・マンジュシカ》を手札に加えます。」
さぁ行くぞ。
「手札の《トリックスター・マンジュシカ》の効果をキャンディナを対象に取り発動、このカードを手札から特殊召喚し対象のカードを手札に戻す。それを"3枚"発動します。」
「現れろ・・・」
《トリックスター・マンジュシカ》攻1600
「一気にモンスターを3体出すとは、なかなかやりますね!だけど攻撃力はそこまで高くない」
おっ攻撃力至上主義者か?怖いぞ?ただの3000打点より、これくらいの攻撃力を持ったモンスターのほうが。
「カードを1枚伏せてターンエンドです」
これで準備完了だ。
「モンスターを3体も一気に出してきたけど、これくらいならまだまだ!僕のターンドロー!」
「今ドローしましたね?」
「えっ?しましたけど・・・」
「《トリックスター・マンジュシカ》の効果、あなたの手札にカードが加わる度に、加えたカードの数×200ダメージをあなたに与えます、さらに《トリックスター・ライトステージ》の効果、自分フィールドの《トリックスター》モンスターが戦闘・効果であなたにダメージを与える度に、あなたに200ダメージを与える。それが3回ずつで合計1200ダメージを与えます。」
「なんだって!?ドローするだけで1200ダメージを!?」
相手にビームの嵐が降り注ぐ、リアルソリッドビジョンだから結構痛そうだ。
「いたたたた・・・可愛いモンスターだと思ったら、全く可愛くない効果をしていたとはね、すぐにその厄介なモンスターを全滅させてもらうとしよう」
「処理後罠カードを発動」
今から発動するのは、トリックスター最大のパワーカード 現在ですら制限カードから復帰できない10期初期環境の魔物、その源。
《トリックスター・リンカーネイション》
「効果によりあなたの手札を全て除外し、"その枚数分だけ"あなたはデッキからカードをドローしてください」
「は?えっ?まって!?ということは、6枚ドローして1200ダメージが3回と200ダメージが3回で合計4200ダメージ!?」
おっ計算が早いな、暗算早いのは流石遊戯王世界の大人やな
「と・・・通すわけにはいかない!アクションカード!アクションカードはどこだ!?」
そう言い終えた相手は、スタートからかなりの速さを出しながら急いで走りだした、はっや!世界陸上出られそうな速さやな。
「《トリックスター・リンカーネイション》の処理、手札を全て除外しその枚数分だけドローしてください」
「せっかくの手札が・・・でも、アクションカードは間に合った!アクションマジック《超加速》!このターン受ける効果ダメージを全て0にする!」
ほえーそんなカードあるんや、でも・・・。
「なぜだ!なぜ発動しない!アクションカードを無効にするカードを使われたわけでもないのに、なぜだ!?」
あーなるほどね、まぁそう思うのも無理ないよね。わかりにくいけど実は・・・。
「《トリックスター・マンジュシカ》のダメージを与える効果は永続効果。永続効果の適用にカードの発動で割り込むことはできない。よってそのアクションカード《超加速》の発動タイミングは存在しない」
そう言い終えた瞬間、相手プレイヤーに先ほどの何倍ものビームが降り注ぐ。
「そんな・・・そんな馬鹿な・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
【対戦相手】LP2800→LP -1400→-2600
You win.
はい!ここでタイマーストップ!記録は1分21秒でした、完走した感想ですが、非常に少ない発動回数で決闘を終わらせることのできるトリックスターは周回に向いており、なおかつサーチカードがどっしりしてて試走時も安定してました、即キルが狙えなくても先攻全ハンデスしたり、純粋な罠ビートとして戦うことができるのいいぞ〜コレ。
【1700DPを入手しました】
おっ?効果ダメージだけで決着をつけたから通常より多くもらえてますねぇ!普通にやるより1回あたりの稼ぎまで美味しいとは、これは周回するしかないですねぇ!
「対戦ありがとうございました、良ければまたやりましょう。それでは失礼します」
マナーは大事、古記事にもそう書いてある。
「なんなんだ・・・一体何が起こったんだ!?一体自分は何をされたんだ?」
あれ反応がないや、まぁ挨拶も済ませたし効率よくサクサク決闘していくとしますかな!
数日後・・・
舞網市に都市伝説が生まれる、そのデュエリストに遭遇すれば二分足らずで敗北する。あるものは何もさせてもらえず火力で焼き殺され、またあるものは自分のターンが来た瞬間手札が"消滅"していた、またあるものは対策を積んで挑んだがそれでも負けた、あるものはダンジョンに住まう悪魔の群れに一方的に嬲り殺しにされた。
夢だと疑おうにも、確かに戦った
そのデュエリストはさまざまな名前で呼ばれた。
効果ダメージを主体にする戦術から
ダメージマスター
悪魔を主体にする戦術から
デビルマスター
ダンジョンを構えあらゆる罠で相手を迎撃する様子から
ダンジョンマスター
しかし圧倒的な強さと計算され尽くした決闘の戦術、さらに今までの呼び方から最終的にはこう呼ばれた。
DM(デュエルマスター)と
ただ目の前に拾えるものがあるから拾っただけ。抵抗してるようだが。何も感じない