やめろ!(アニメ的に)そんなことしちゃいけない!   作:儚無吹雪

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評価感謝!感想感謝!誤字脱字報告感謝!

2日間ほんへを更新しなかったので元気をチャージ
出来ました。その分今回の話は長めです。

失踪しないように頑張ります。


いままでのツケを払う時

決闘者の朝は早い。

 

 

廃墟の固いベッドから目覚め朝日を浴び、

 

 

着替えを用意してネットカフェへ赴きシャワーを浴びる。

 

 

そして誰に向かって言うわけでもなく、こう呟いた。

 

 

「さて、そろそろスロットの資金が尽きてきたな・・・補充するか!」

 

 

さて・・・今日も稼ぐか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいませんちょっといいですか?」

 

 

決闘をしながら街を散策していると、後ろから肩を叩かれ声をかけられた。

 

 

「はい?なんです・・・・・・か」

 

 

そこに居たのは、市民の頼れる味方青い制服が眩しい警察だった。

 

 

「市民から決闘で人を再起不能にさせてる不審者が居ると通報がありました、話を聞かせてもらっていいですか?」

 

 

不審者・・・黒咲かな?

 

 

「人違いです」

 

 

「目撃証言によると袖が無いまるで満・・・ッ失礼、山賊みたいなジャケットを着てるとの報告が・・・」

 

 

「そういうことなら決闘で決着をつけましょう」

 

 

参ったな・・・これは言い逃れできないぞ・・・

 

 

「いや普通に拘束しますけど」

 

 

しまった!?この警官、リアリストだ!

 

 

「とりあえず身分証出してください、持ってるでしょ?」

 

 

「あー身分証は・・・ですねぇ、知り合いに預けてまして・・・」

 

 

「えっ?ないの?そういうことなら署でゆっくり話を聞こうかな」

 

 

ざんねん!!

わたしの 決闘者生活は これで おわってしまった!!

 

 

「遅れてしまって申し訳ない、預かってたものを返しに来た」

 

 

あっあなたは・・・

 

 

「これはこれは、LDSの赤馬社長殿、このような不審者にどのような用事が?」

 

 

社長(赤馬零児)じゃねーか!えっ自分エクストラ使ってないよね!?なんで自分に接触してきたんだ!?

 

 

「彼の身分証明書を返しに来た、確認してくれ」

 

 

「これはどうも・・・しかしこの男には署で聞かなくてはならないことがあるんですよ、お引き取りください」

 

 

「そうはいかない、私とて彼に用があってきたんだ、解放してやってくれないか?」

 

 

「そうは行きません、こちらも市民の要請を受けてきたんです何もせずに帰るわけには・・・」

 

 

 

そう言う警官に社長は1枚の紙・・・カードを渡した。

 

 

 

「・・・これでなんとかならないか?」

 

 

「おおっこれはレアカード!そういうことなら仕方ありませんね、今回は見逃しましょう」

 

 

「私は職務に忠実な警官は好ましく思えるな」

 

 

「私めも物分かりのいいトップは好感が持てます、では私はこれで」

 

 

 

そういうと警官は去っていった、汚い世界を見てしまった。

 

 

 

「さて・・・ とりあえず DMとでも呼ぶか、DM、話があるんだが、LDSに来てもらえないか?」

 

 

 

いやどす(反射) というかDMってなんだよ、でもここで断るのは得策じゃないな。

 

 

 

「良いですよ、甘い洋菓子を出してくれると嬉しいです」

 

 

 

こうして自分はLDSに連行されることになった。

 

 

 

 

 

 

 

「席についてくれ」

 

 

「失礼します」

 

 

「ケーキの種類はどうする? 8種類ほど用意したんだが・・・」

 

 

「全部で」

 

 

「・・・わかった用意させよう」

 

 

 

やったぜ!貴重なカロリーだ!

 

 

 

「それでは話を始めよう。君のことは調べさせてもらった、部下の話だと、遭遇したら最後、トラウマを植え付けて再起不能にしてくる戦闘狂と聞いている」

 

 

「風評被害です」

 

 

 

誰だそんな根も葉もない噂を流したやつは。

 

 

 

「単刀直入に言おう、君はどこの次元から来た?」

 

 

「失礼します、ケーキをお持ちしました」

 

 

「ありがとうございます、そこに置いといてください」

 

 

 

落ち着けまだ大丈夫かもしれない、

とりあえず貴重なカロリー摂取だ。

 

 

 

「君の足取りを調べさせてもらったが、君がこの舞網市に"突然現れた"という調べはついている」

 

 

「(モグモグモグモグ)」

 

 

「それでいて君がこの街に来た以前の記録、情報が全くない」

 

 

「ふんふん(モゴモゴ)」

 

 

「他の次元の手のものと思いきや、君の決闘ではエクストラを一切使わない、これにより訳がわからなくなった」

 

 

「(モグモグ)」

 

 

「もしかして君は、我々が観測した以外の別の次元から来たのではないのか?」

 

 

「(モグモグ)」

 

 

「正直言って君の行動の訳がわからないんだ。なぜ決闘者をことごとく再起不能にするのかも、スロットをするのも意味がわからないんだ」

 

 

「(モグモグ)」

 

 

「そしてあの《次元障壁》のカード、なぜ最近生まれたばかりの、ペンデュラムに対するカードを持っているのか」

 

 

「(ゴクン) あっケーキのお代わり貰えます?」

 

 

「・・・話が終わってからだ」

 

 

 

チッ誤魔化せないか・・・・

 

 

 

「わかりました話させてもらいます。どこから来たかとあえて定義するなら・・・OCG次元とでも言いましょう私はそこから来ました」

 

 

「ふむ・・・続けたまえ」

 

 

「正直に言うと、気づいたらこの次元に拉致されてました」

 

 

「君の意志でこちらに来たわけではない、そう言うことだな?」

 

 

「はい、デュエルしてたのも、金も身分証もないので、DPを獲得してスロットの景品で食いつなぐ以外の選択肢がなかったからです」

 

 

「そのような理由で・・・君ほどの決闘者なら大会に出て賞金稼ぎにでもなれるだろう?」

 

 

 

あーそれね、最初は考えたんだけど・・・

 

 

 

「ははは、そんなことをしたら人をカードに封印するような組織に目をつけられちゃうじゃないですか」

 

 

「君はどこまで知っている?」

 

 

 

おっ、社長の顔つきが変わったな。

 

 

 

「大体は知ってます、でも関わる気はないです」

 

 

「それで毎日スロットか・・・」

 

 

「普通に働けたらよかったんですけどね、身分証明もないですし普通に働くこともできないんですよ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「つまり自分ただの迷子なんですよ、帰れなくなっただけの毎日を必死に生きている迷子、それが自分です」

 

 

「なるほど、ではあの《次元障壁》のカードは・・・」

 

 

「あっそれは普通に買いました」

 

 

「買った!?君のいた次元では、普通に流通しているのか!?」

 

 

「はい、安ければ3枚で缶コーヒーくらいの値段で買えますよ」

 

 

「このカードが3枚で缶コーヒーと同じ価値・・・どんな魔境だ・・・」

 

 

「良ければいります?さっき助けてもらったお礼とケーキのお礼ということで」

 

 

「良いのか?そこまで強力なカードを」

 

 

「いや、むしろ全然釣り合ってませんよ、はいどうぞ」

 

 

社長の前に次元障壁3枚セットを置く。

仮に敵対しても障壁くらいじゃ正直どうにでもなるし、まぁお礼で渡しても問題ないだろう。

 

 

「そうか感謝する、ケーキのついでだこれも持っていけ」

 

 

そう言うと社長が1枚のカードを投げて渡してきた。

 

こっ・・・これは!

 

 

「身分証明書だ。名前は出鱈目だがこれさえあれば働き口を探すことも出来るだろう」

 

 

 

身分証きた!これで勝つる!

 

 

「良いんですか?」

 

 

「あまりうちの職員や生徒を虐めてほしくないと言うのもあるがな、もしよければここでの仕事を紹介することもできるが・・・」

 

 

「あっそれはノーセンキューです」

 

 

「そうか・・・意志は固いようだな」

 

 

「はい、何から何までお世話になりました。もう会うことはないでしょうが」

 

 

 

こうして自分はLDSを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっふっふっふっふーん♪さようならー浮浪者生活!こんにちは手に職のある生活♪」

 

 

 

LDSからの帰路、鼻歌口ずさむ。幸せだ!これでどこかの決闘塾講師になってのんびり生活できる!

 

 

 

そう思っていた矢先だった。

 

 

「おい!こいつがそうか?」

 

「ああ・・・間違いない、報告にあった男だ」

 

「そうか、ではこいつを倒してアカデミアの戦果にしてやろう」

 

 

 

は・・・?なぜ?何故だ。

 

 

「だが良いのか?勝手に狩りに行って」

 

「問題ない、報告では【関わるな】と書いてあったが所詮はスタンダード、大したことはない」

 

「それもそうだな・・・とっとと終わらせて帰るか!」

 

 

何故オベリスクフォースがここにいる!?

 

 

《オベリスクフォース》

アカデミアの精鋭部隊であり使うデッキはバーン要素が高めの《古代の機械》

一人ではたいして強くないが問題はこいつらが常に三人一組で活動するという点にある。なんなら3人がやられても追加の増援が来ることもある。そして身体能力も上等なため、逃亡することもできない。

 

 

 

いくら現代のガチデッキでもライフ4000で集中狙いの乱戦は敗北の可能性がある。

 

 

 

敗北の可能性があるのだ

 

 

 

だからこそ融合次元に目をつけられないように今まで動いてたんだ、どこで間違った?

 

 

そんなことを考えてるうちに決闘が始まろうとしてた、当然バトルロイヤルモードだ。

 

 

反射的にデッキを取り出す。

 

 

自分の番は一番最後。

 

 

まずい。

 

 

「俺のターン!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を召喚して効果発動600ダメージだ!」

 

 

手札誘発はない、受けるしかない。

 

 

【遊楽】LP4000→LP3400

 

 

ダメージを喰らう。初めてのダメージ、体が痛い。

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

ターンがオベリスクフォースの2人目に移る

 

 

「俺のターン!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を召喚!召喚時の効果発動600ダメージだ!」

 

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》攻1000

 

 

 

【遊楽】LP3400→LP2800

 

 

またダメージを喰らう、関節が痛み出した。

 

 

「バトルフェイズ!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》で貴様にダイレクトアタック!」

 

 

なんで何も行動してないプレイヤーに殴り掛かれるんだ、理不尽にも程がある。

 

 

【遊楽】 LP2800→LP1800

 

 

鉄の塊が激突する。吹っ飛ばされたが、なんとか立ち上がる。全身が痛い。

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

3人目のターンに移る・・・

頼む・・・生き残らせてくれ。

 

 

「俺のターン!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を召喚!召喚時の効果で600ダメージだ!」

 

 

【遊楽】 LP1800→LP1200

 

 

痛い、さっき食べたケーキを戻してしまいそうになる。

 

 

「バトルフェイズ!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》でお前にダイレクトアタック! 」

 

 

【遊楽】 LP1200→LP200

 

 

 

また吹っ飛ばされる、平衡感覚が失われていく。

 

最後の力を振り絞って立ち上がる。

 

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド。あっけないな、最後のお前のターンせいぜい足掻くといい」

 

 

ターンが回ってきた。

自分の運は最悪だったが、相手の引きが悪いおかげで助かった。

 

 

 

「最後のターン?ああ……確かにそうだな」

 

 

 

「このターンで決闘は終わりだ」

 

 

 

「なんだと!?今のお前に何ができる!」

 

 

「すぐに終わらせてやる、俺のターンドロー!」

 

 

 

手札は・・・ヨシッ!これなら殺れる!

 

 

 

「相手の場にモンスターが存在し自分の場にモンスターが存在しない場合このカードは手札から特殊召喚できる!こい、《サイバー・ドラゴン》!

 

 

「なっ・・・馬鹿な!?貴様はエクストラを使わない決闘者のはず・・・何故そのカードを使ってる!?」

 

 

そう反応するということはこのカードの恐ろしさは知っているようだ。使ってる理由、そんなの決まってる。

 

 

「隠す必要がなくなったからだ!俺は・・・《サイバー・ドラゴン》と"お前らの場の機械族全て"で融合召喚!現れろ!」

 

 

機巧の竜が古代の機械を喰らい混ざり一つとなっていく

 

 

《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》

攻 4000

 

 

今回使うデッキは《サイバー・ドラゴン》通称サイバー流その特徴は最強クラスの対機械性能と火力、除去力だ。乱戦への備えをしてない自分のデッキの中で今間違いなくこの乱戦に一番適したデッキだ。

 

 

「馬鹿な・・・お前一体何者だ!?」

 

 

「答える義理はない!手札とデッキから、《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》《サイバー・ダーク・クロー》を墓地に送って、魔法カード発動、《サイバネティック・ホライゾン》!効果でデッキから《サイバー・ドラゴン・コア》をサーチしてEXデッキから《サイバー・エタニティ・ドラゴン》を墓地へ、墓地に落ちた《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》の効果でデッキから《サイバー・ドラゴン》をサーチ!」

 

 

まだまだこんなんじゃ終わらない。

 

 

「そして墓地の《サイバー・エタニティ・ドラゴン》を除外して効果を発動してから《サイバー・ドラゴン・コア》召喚!効果で《サイバーダーク・ワールド》サーチ!《サイバーダーク・ワールド》発動、効果で《サイバー・ダーク・キメラ》をサーチ!そのまま召喚!」

 

 

「何が起こっている・・・」

 

 

「手札の魔法・罠カード《強欲で金満な壺》を捨てて、《サイバー・ダーク・キメラ》の効果!《パワー・ボンド》をサーチする!そしてこのターン一度だけ、墓地のモンスターも融合素材にもできる!」

 

 

「融合の範囲を拡大するだと!?」

 

 

 

 

ようやく準備が整った。

 

 

「魔法カード発動・・・《パワーボンド》!効果で場の《サイバー・ドラゴン・コア》墓地の《サイバー・ドラゴン》墓地の《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》で融合!現れろ!

 

 

《キメラテック・ランページ・ドラゴン》

攻4200

 

 

《キメラテック・ランページ・ドラゴン》の効果発動!融合召喚成功時に素材の数だけ相手の魔法・罠カードを吹き飛ばす!全て吹き飛ばせ!」

 

 

「ッ罠カード発動!《古代の機械蘇生》墓地の《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を守備表示で特殊召喚する!」

 

 

「関係ない!吹き飛ばせ!ランページ!」

 

 

通ったか・・・これで相手はノーガード

 

 

「攻撃力4000越えが2体か、よくそこまで足掻いた、だが!我らを倒し切ることはできん!そして貴様がターンエンドした瞬間《パワーボンド》により貴様の負けだ!」

 

 

「まぁある意味お前の言ったことは間違ってなかったな、このターンでデュエルが終わりなのは」

 

 

「ただしお前の敗北でな、無様に自滅しろ!」

 

 

なるほどなるほど・・・

まだ自分達が有利だと本気で思っているのか。

 

 

笑わせるな。

 

 

「《キメラテック・ランページ・ドラゴン》の効果発動!デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送りこのターン、墓地に送った枚数分だけ攻撃回数を増やす、俺はデッキから《サイバー・ドラゴン》と《サイバー・ドラゴン・コア》を墓地に落とす」

 

 

「・・・なんだと!?」

 

 

これで打点が揃った(リーサルだ)

 

 

「バトルだ!《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》で《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を攻撃!」

 

 

「こんなことが・・・」

 

 

「《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!オベリスクフォースを蹴散らせぇ!3連打ァ!」

 

 

「「「うわぁぁぁぁぁ!」」」

 

 

【オベリスクフォースA】LP4000→ -200

 

【オベリスクフォースB】LP4000→ -200

 

【オベリスクフォースC】LP4000→ -200

 

 

よし勝った!急いで拘束を・・・

 

 

 

「ぐっ・・・まさか負けるとは」

 

 

「撤退する、行くぞ!」

 

 

「チッ次会うときは覚悟しろよ!」

 

 

 

まずい!逃げられる!

 

 

 

「待て!逃げるなァァァ!」

 

 

 

そう叫ぶも虚しくオベリスクフォースは逃げて行った。

 

 

 

「ははっ、勝った……勝った、確かに勝った。けど……」

 

 

 

こんなもの全然勝利じゃない。

 

 

乱戦への対策をしてなかったばかりに乱戦用のデッキではなく攻撃性能の高いデッキを使わざるを得なかった。

"運悪く"バトルロイヤルの順番が最後だった。

"運良く"LP200で踏みとどまった。

1人でも融合召喚をしてきたら、何もできずにリンチされた。

 

そして融合次元に目をつけられたということは、

これからも襲ってくる可能性が高いということだ。

 

 

「1人じゃ確実には勝てない……」

 

 

自分にはない身体能力(デュエルマッスル)

 

集団での集中攻撃

 

しかしこちらから攻め込むことはできない

 

今日はたまたま勝てたからよかった

 

しかし次また1対3で攻められたら……そもそも3人だけで常に来てくれる保証はどこにもないのに。

 

 

「原作から逃げないで戦うべきなんだ……」

 

 

 

原作任せにしちゃダメだ。

 

 

「自分がこの物語を終わらせてやる」

 

 

そうと決まれば向かう場所は一つしかない、

自分は帰路から"Uターン"した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LDSにて

 

「まさか別れてから日も跨がずに会うとは思わなかったな。ちょうどよかった、先程の召喚反応で聞きたいことがある」

 

 

「ええ私からも"お願い"があってきました。私の頼みを聞いてくれるのならいくらでも話しましょう」

 

 

「……言ってみろ」

 

 

「では・・・まず、先程は大変失礼な態度を取り申し訳ありませんでした」

 

 

「急にどうしたんだ」

 

 

「単刀直入に言います、私をLDSで雇ってください!」

 

 

社長が固まった。

 

 

「……は?どういうことだ?先程は関わるつもりはないと、ノーセンキューだと言って思うが?」

 

 

「ナマ言ってすいませんでしたァァァ!靴でもなんでも舐めますからァァァ!どうか自分を融合次元から守ってくださいぃぃぃ!」

 

 

 

そう言うと同時に社長の足元に土下座し靴を全力で舐めた。

 

 

 




完璧だと思ってる人間ほど、意外と抜けていたりする。

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