やめろ!(アニメ的に)そんなことしちゃいけない!   作:儚無吹雪

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作者の想定を超えるくらいの乱戦システムの苦情が多かったです、
やっぱみんなもそう思うよね・・・

ということで、
今回は向こうが集団戦を二度と仕掛けたくなくなるトラウマを植え付けようと思います。
ここで残酷な描写タグさんの出番ですね。

このような決闘(デュエル?)は今回と次回だけです


無法には無法で対抗する、お前らから仕掛けたことだろう?

 

社長の靴を必死でペロペロして、とりあえず話を聞いてもらえることになった。

 

 

 

「まぁ色々言いたいことはあるが聞かせてもらう、

先ほどの召喚反応あれはお前がやったのか?」

 

 

「はい!オベリスクフォースに絡まれて集団リンチされたので使いました!

あのデッキが現時点で一番オベリスクフォースに有効だったので!」

 

 

「オベリスクフォース、この次元に来てたのか・・・元いた次元には融合召喚も当たり前のように流通してたのか?」

 

 

「はい!融合、シンクロ、エクシーズ、なんならペンデュラムも普通に流通してます!デュエリストなら誰でも持ってます!」

 

 

「何だと!?」

 

 

 

リンクのことは言わないでおく、あっても使えないしね。

 

 

 

「にしてもえらい素直だな、前来た時のあの態度はどうした?」

 

 

「いやですねー社長、未来の上司様にあんな失礼な態度をとる訳ないじゃないですかー」

 

 

「・・・そうか」

 

 

 

社長が温度差で風邪引きそうな顔してる。

 

 

 

「ところで社長、一つご提案があるんですが」

 

 

「何だ言ってみろ」

 

 

「オベリスクフォースの人質とか欲しくないですか?」

 

 

「どういうことだ・・・?」

 

 

社長が訳がわからない顔をしてらっしゃる。

説明せねば。

 

 

「今私融合次元に目をつけられてまして、先程オベリスクフォースとデュエルしたんですよ。あまり何回も襲われても嫌なのでここで数人捕まえて、人質を確保しつつ二度と忘れられないトラウマを持ち帰ってもらってもらおうと・・・」

 

 

「話はわかった。ここでその話をするということは何か手伝いが必要、そういうことだな?」

 

 

「YES!御名答です社長!そのためには手の空いてる人でいいので人手を貸して欲しいのですが・・・」

 

 

「オベリスクフォースに戦いを挑むとなると数十人は欲しいが、今LDSにはそのような余裕はないぞ?」

 

 

「あっそんなにいりません、1人でいいです」

 

 

「・・・どういうことだ?」

 

 

「話がわかる人で身体能力が高ければ最高です」

 

 

 

「そういうことじゃない!つまりお前は、たった2人でオベリスクフォースに戦いを挑むというのか!?」

 

 

 

おそらく社長は集団リンチ戦法を知ってるのでそう心配するのだろう、

確かに集団リンチに2人で挑むなんて無謀すぎる、

だけど・・・

 

 

 

「安心してください社長、安心安全リスク0、成功率100%でオベリスクフォースを倒しついでにトラウマをプレゼントする策があるんです」

 

 

 

そして自分は社長にその作戦をプレゼンする。

集団戦におけるOCG民が考える最強戦術。

その作戦を実際に検証して試したところ、問題なく行えることもわかった。

 

 

 

しかしあまりにもあんまりなこの作戦の概要を知った社長は・・・

 

 

 

 

 

 

「ええ・・・(困惑)」

 

 

 

びっくりするくらいドン引きしてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たぞ、オベリスクフォースの反応だ、作戦の準備は順調か?」

 

 

「これは社長!もちろんいつでも大丈夫です!」

 

 

 

22:00場所は拠点にしてた廃墟。

ついに来たか、オベリスクフォース。自分の因縁の相手。

 

 

 

「数は9人、一斉にそちらに向かってる」

 

 

「・・・9人がかりで集団リンチとか頭おかしいだろ」

 

 

 

アニメでもLDSのユース選手が8人がかりでボコられてる描写があったがこれは酷い・・・。

 

 

 

「まぁ大丈夫ですよ!社長!奴らに地獄すら生ぬるい絶望を味わわせてやりますよ!」

 

 

「・・・楽しそうだな」

 

 

「そりゃそうですよ、ハンティングゲームは楽しい。融合次元がそう教えてくれたじゃないですか」

 

 

「・・・せめて意思疎通が出来るくらいで勘弁してやれ」

 

 

「保証はできないけど、了解です!」

 

 

「・・・作戦の成功を期待してる」

 

 

「絶対うまくいきますから、安心して見ててください!」

 

 

 

社長との通話が終わる、さて"アレ"を出しますか・・・。

そうして自分は"スロットゲームの景品"が入ってる箱に手をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「月影さん本日はよろしくお願いします」

 

 

「承知、貴殿を必ずお守り致す」

 

 

 

彼の名前は月影(フルネーム不明)

風魔デュエル塾所属の決闘者にして、風魔一族の忍者である。

社長に兄と共に雇われており、命令を忠実に遂行する頼もしき決闘者である。

デュエルの腕はそこそこだが身体能力は最強クラス。

何とライディングデュエル中バイクを降り、"走って"アクションカードを取りに行き、そのままバイクに飛び乗ったりする(頭おかしい)ほどだ。

 

 

「そろそろ来るようなので準備をお願いします。あとこれを。"例の武器"です」

 

 

「承知、しかしまさかこのような方法で決闘に勝つとは・・・」

 

 

「はっはっは、これは決闘じゃないですよ、決闘とはそもそもその語源から1対1の勝負です、だから今から行うのは"デュエル"であっても"決闘"じゃありません」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「さて、そろそろ来ますね」

 

 

 

待ってろオベリスクフォース。

 

 

 

真の地獄を見せてやる。

 

 

 

 

 

 

 

「おいっ、いたぞ!」

 

「こんな廃墟に隠れていたのか」

 

「今度は確実にカードにしてやる、仲間も沢山連れてきたしな」

 

「こいつか・・・サイバー・ドラゴン使いというのは」

 

「とっとと終わらせて早く帰ろうぜ!」

 

「バーン対策と罠対策はちゃんと持ってきたか?」

 

「もちろんだ!忘れる間抜けはいないさ」

 

 

 

きたかゾロゾロと湧いてきやがって。落ち着け、だ・・・駄目だ、まだ笑うな・・・こらえるんだ・・・し・・・しかし・・・・

 

 

 

自分が笑いを堪えてるとオベリスクフォースの1人が決闘を挑んできた。

 

 

【乱入ペナルティ2000ポイント】

 

 

「ん、故障か?乱入デュエルじゃないのにペナルティが発生した・・・どういうことだ?」

 

2人目のオベリスクフォースが決闘を挑んできた。

 

 

【乱入ペナルティ2000ポイント】

 

 

「ん?どういうことだ?こっちもだ、乱入してないのにペナルティが・・・」

 

 

「おい!?何かがおかしいぞ!?ここはひとまず様子見を・・・」

 

 

オベリスクフォースの隊長格がそういうより早く、

 

 

 

9つの《"デスマッチ用デュエルロープ"》が、オベリスクフォース達の決闘盤に繋がれた。

 

 

 

 

 

《デスマッチ用デュエルロープ》

遊戯王5Ds に登場するアイテムで、満足同盟チーム・サティスファクションが決闘者を狩るときに使っていた道具である。

このアイテムは何とスロットゲームから出るのだが、自分は運動神経0のため使うことも出来ず、そもそも使う機会もない、おまけに換金もできないため持て余してた。

 

 

しかしこのアイテムは捕捉した相手のデュエルディスクに繋いで負けた決闘者の"決闘盤を破壊"できるのだ。

 

 

融合次元にとってはデュエルディスクは次元渡航装置でもあるため、外して捨てるのは論外。つまりこれは相手を決闘から逃さないためのアイテムである。

 

 

「月影さんナイスコントロール」

 

 

「恐悦至極」

 

 

 

「なんだこれ!?外せないぞ!?」

 

「ぐっ・・・無理して外そうとすると電流が流れる仕組みか・・・」

 

「なんだこの忍者!?力が強すぎる!ビクともしないぞ!?」

 

「次元渡航装置は?」

 

「この装置から謎の干渉波が発生して使えない!クソッ!」

 

 

そしてこのデュエルロープには超至近距離でのみ作用する次元移動妨害の装置を社長に頼んで取り付けてもらった。

あくまで密着レベルの至近距離じゃないと使えないため実用性はないが、こういう状況なら最も効果的だ。

 

 

 

「これでお前らは逃げられない、お前らはもう"詰んでいる"」

 

 

「何を馬鹿なことを!見たところこの装置は決闘で勝てば問題なく外れる。俺たち9人に勝たないとこの装置も全く意味ないんだぞ!」

 

 

「そうだな決闘に勝てれば問題ないな、勝てればの話だが、ほらお前らのターンだぞ」

 

 

「くっ、馬鹿にしやがって!俺のターンドロー!俺は・・・どういうことだ!?カードを出そうとすると決闘盤からエラーが出る・・・お前!何をした!」

 

 

「"何をした"か、強いて言うならお前らは"乱入"しただけだ、それだけ」

 

 

「どういう・・・ことだ・・・!?」

 

 

 

「ここまで言ってもわからないなら教えてやる、出てこい俺のモンスター達」

 

 

 

廃墟の天井を破壊し現れる。

 

 

俺の目の前に立つは"3体"のモンスター

 

 

 

 《No.86 H-C ロンゴミアント》

(ORU(オーバーレイユニット)4)

 

ありとあらゆるモンスターを意に介さない絶望の象徴

 

 

 

《ダーク・シムルグ》

 

罠戦略を否定する絶望の象徴

 

 

 

《M・HERO ダーク・ロウ》

 

墓地を利用した戦術を許さない絶望の象徴

 

 

 

そして天井が崩れたことにより上から《魔封じの芳香》の香りがこのフロアに漂う

 

 

 

「お前らは俺と忍者(月影さん)のデュエルに乱入したんだ」

 

 

 

 

さぁ絶望の始まりだ。

 

 

 

 




勝てないとわかっても戦いを挑まないといけないこと、

人はそれを"絶望"という

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