・読者様からリクエストを頂いたので、「他キャラ達から見た男主」の話を投稿します!
・内容は徐倫、ジョセフ、アバッキオ、ツェペリ男爵、承太郎の5人から見た男主の話。徐倫視点から順番にご覧ください!
・シリーズ本編、ファンクラブ騒動編の最中。
・徐倫視点。ご都合主義、捏造過多、キャラ崩壊あり。
空条徐倫、曰く――
「なあ、徐倫」
「何?エルメェス」
「――園原志人、だっけ?承太郎さんの親友って、結局どんな奴なの?」
志人さんの存在が、父さんのファンクラブの人間にバレた日から休日を挟み、また1週間が始まった、その日の昼休み。
いつも通り3人で昼食を取っていたら、エルメェスがそう聞いてきた。F・Fも、興味津々って感じであたしを見ている。
休日中にメッセージアプリを通じて、ファンクラブの過激派への対策と一緒に、志人さんの事は簡単に説明したはずだけど……あたしから改めて話を聞きたい、という事?
「……どんな奴、というと?」
「ほら。前世で仗助さんと知り合っていて、今世では承太郎さんの親友で……っていう、大体の事は聞いたけどさ。
お前から見たらどういう人なのか、って話はまだ聞いてないだろ?」
ああ、やっぱりそういう事か。
「……そうね。志人さんは――」
彼の事を話そうとして……ふと、思い出した出来事があった。
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――――――
―――――――――
沖縄旅行から帰って来て、数日経ったある日の事。あたしはその日、ジョースター邸で父さんの姿を探していた。
(……父さんの事だから、また志人さんと一緒に図書室で読書か?)
志人さんがうちに来るようになってから、ジョナサンとディオ……さんのように、彼と父さんもセット扱いされるようになった。
家の中でも単独行動が常だったはずの父さんが、志人さんがいる時だけは必ずと言っていい程、彼の側にいる……本当に、不思議。
(……さて。中にいるかな?)
疑問を抱きながら歩いていると、図書室の前に到着した。さっそく、扉を開けて中に入る。
(…………えっ??)
そして。思わぬ光景を目にしたあたしは、咄嗟に口を手で覆って固まった。
図書室のソファーに、人が3人座っている。……1人目は、志人さん。それから2人目と3人目が――
(――父さんとジョルノが、寝てる!?それもあんな無防備に!?)
志人さんの肩に寄り掛かって眠っている父さんと、志人さんの膝を枕に眠っているジョルノだった。
例え室内でも、滅多に帽子を外さないはずの父さんが普通に外してる事にも驚いたけど、それよりもあの2人が安らかな顔ですやすやと眠っている事にびっくりだわ!!
そんな2人に対して、志人さんは起きていた。あたしと目が合った彼は、その鋭い目を大きく見開いて、それから苦笑いを浮かべて手招きする。
こっそり近づくと、彼は父さん達を起こさないように、ひそひそと話し掛けて来た。
「どうかしたのか?……もしかして、承太郎に何か用事が?」
「ええ……でも、別に急ぎの用じゃないから、今日じゃなくても大丈夫よ」
これは本当の事。いつ済ませても構わない用事だし。
「それにしても……どうして、こんな事に?」
「それは、俺の方がこいつらに聞きたいんだよ。最初に俺に寄り掛かって居眠りし始めたのが承太郎で、それを見たジョルノが何故か、"じゃあ僕は膝をお借りしますね"とか言い出して……」
志人さんは、本気で困惑している。いつの間にか寝ていた様子の父さんはともかく、ジョルノのそれはどういう事?
まるで、志人さんに甘えてるみたい……というか、本当に甘えてるよな?あのジョルノが?
……そういえば、今気づいたけど。沖縄旅行の前から、彼の側では父さんだけでなく、ジョルノの姿もよく見たような気がする。
いつからそんなに仲良くなった?……また謎が増えたわ。父さんどころかジョルノまで、志人さんの側にいようとする……一体彼の何が、2人を惹き付けているの?
「……徐倫ちゃん?おーい?」
名前を呼ばれて、はっと顔を上げる。志人さんが首を傾げていた。
「ぼーっとしてたぞ。大丈夫か?季節が季節だし、熱中症とか?」
「あ、いえ。大丈夫よ。ちょっと、考え事をしてただけ」
「そうか?……まぁ、元気なら良かった。室内でも熱中症になる可能性は充分あるし、気を付けろよ。君は女の子なんだから、尚更な」
「――――」
そう言って、彼がほっとしたように柔らかく笑った時。何故かあたしまで安心して、心が落ち着いて……
(……そうか――
なんとなく、感覚で分かった。父さんとジョルノを惹き付けていたのは、2人が求めていたのは、志人さんの
そう考えると、この人達が彼の側で無防備に眠っている理由にも、納得がいく。
「…………あたしもここで眠りたくなってきたわ」
「えっ」
「……なんて、ね。冗談よ」
「徐倫ちゃん?」
「1回ここで眠ってしまうと離れ難くなりそうだから、止めておく」
そうよ。既に若干2名が抜け出せなくなったみたいだし?あたしだけはああならないように、気を付けなくちゃ。
「じゃあね、志人さん。2人の昼寝の邪魔をしたら悪いし、あたしはこれで」
「……あのー……助けてくれたりしない?」
「ごめんなさい。眠ってる猛獣2匹をわざわざ起こすような趣味、あたしには無いから」
「あ、ちょっと徐倫ちゃん……!?」
助けを求める声を無視して、図書室の外に出た。
本気であの状態をなんとかしたいなら、さっさと2人を起こせばいいのに。他でもない志人さんが起こすなら、絶対に怒らないでしょ。あの2人なら。
でも。彼は優し過ぎるから、そんな事もできないのね……やれやれだわ。
―――
――――――
―――――――――
――そんな夏休み中の出来事を思い出して、あたしは思わず笑ってしまった。
「徐倫……?」
「どうした?いきなり笑うなんて気持ち悪いな……」
「おい、エルメェス。気持ち悪いとか言わないでくれる?」
「悪い悪い。で?」
「園原志人とは、どんな人間だ?」
「おっと、そうだったわね。彼は――」
太陽……だと、凄くキラキラしたイメージだから、ちょっと違うか。……ああ、そうだ。
「――春の日だまり、みたいな人」
「「…………はあ??」」
そう。野良猫達が思わず側で昼寝をしてしまうような、そんな温かな雰囲気を纏っている人。
……とすると、あの時眠っていた父さん達が野良猫?ちょっと笑っちゃう。
訳が分からない、そんな顔をするエルメェスとF・Fの姿にも、笑いを誘われる。あんた達も彼と知り合えば、いずれ分かるわ。
「――彼は、春の日だまりのような人よ」
・兄貴分の魅力を感覚で理解した妹分
今まで、園原の何が前世の父を惹き付けているのか。理由がよく分かっていなかったが、感覚で理解した。
園原志人という人間は、人を無条件で安心させる物質で出来ているのでは?なんて馬鹿な事を一瞬考えてしまったとか、なんとか。
彼女曰く、園原は"春の日だまりのような人"。前世で戦い続きだった自分達に、平和を感じさせてくれる人。
……あるいは、冬の炬燵かしら?温か過ぎて抜け出せなくなるやつ。
・春の日だまりのような兄貴分
妹分がそんな事を考えているとは、当然だが知らないし、自覚も無い。
猫科の猛獣達、もとい承太郎とジョルノに枕にされていた。解せないが、起こすのが怖くて動けない。そもそもよく眠っている2人を起こすのも気が引けるし……(お人好し)
徐倫に助けを求めたが見捨てられてしまい、しょんぼり(´・ω・`)