「やあアルバス!!奇遇だねっ!!」
懐かしく、しかしあまり聞きたく無い言葉に、客席でクィディッチの試合を観戦中のダンブルドアは恐る恐る振り向く。
幻聴であって欲しかったのだが、やはりその人物はいた。いてしまった。
「先輩…こんな所にまで…」
「まぁまぁ、今はちゃんとお客として来てるんだよ?それと、この子可愛いでしょ〜♪」( ^ω^ )
クィディッチの試合を客席で眺めつつ、彼、または彼女は腕に抱くスニジェットに語りかける。
「懐かしいなぁ。ふふふ…こう見えてわたしは学生時代名ビーターとして知られていてねぇ…」
いやぁ〜楽しかったなぁと、先輩は不意に過去を思い出したのかニヤニヤしている。
「それは昔三大学校対抗試合でダームストラングのシーカーを執拗に追い回して、ブラッジャーぶつけまくってただけでしょ。試合の点数ガン無視してたから、チームメイトからも勝ったから良いけどヒヤヒヤしたって総スカン食らってたじゃないですか。それでついたあだ名が『シーカー潰しの暴走列車』…相手チームから思いっきり嫌われてましたよね」
「シラナイヨ〜、ブラッジャーガ勝手ニアンチクショーノ顔面ニ吸イ込マレタダケダヨー(棒)」(゚ω゚)
ダンブルドアは、そうのたまう先輩に、当時の新聞記事のスクラップを魔法で浮かせて、へらへらと笑うその顔面に叩きつける。
「ぶへっ!!」
『クィディッチ三大学校対抗試合でまさかの悪夢!!暴走ビーター、まさかのひとこと!!「えっ?点数?どうでもいいよね?」湧き上がる大ブーイングに当該選手は中指を観客席に向けてうんたらかんたら…』
「コレでもまだシラを切ると?」ಠ_ಠ
ジトっと先輩を見るダンブルドアは、ほぼ確実に生徒の前では見せない表情を向けている。
「だってさぁ〜、浮かれてたか酔っ払ったか何か知んないけどさ。当時のダームストラングのシーカー野郎が周りに向かってチクチクチクチク嫌味ばっか飛ばしてやがるからさぁ〜…」(´Д`# )
まぁ確かに彼、または彼女をフォローするのなら、当時ダームストラングはクィディッチの強豪校で、当時の学校代表を務めた一年生シーカーは、他のポジションやチームを見下す生意気な発言を度々するくらいに魔法族以前にスポーツマンとしてどうかという嫌な性格をしてはいた。
かなりチームの勝利に貢献をしていたため、レギュラーからは外されなかったようだが、例の一件からブラッジャー恐怖症になったとかならなかったとかで、それ以降しばらく名を聞かなくなった。
それも踏まえると、当時ダンブルドア校長の先輩に向けられたブーイングというのも、まぁ言うなればプロレスのヒール役に向けられるようなそれであり、見方によってはある意味でエールに等しいとも言えなくも無い。
…そのお陰か、少なくともホグワーツではクィディッチに参加するのは二年生以上という規定が出来たわけだが。
「まぁそんなわけで…今回は昔クィディッチでスニッチの代わりに使われてたっていうこの子を見せに…おっ、点入った!!」
「ハァ…それならもう少し静かに見てくだされ…」
「ゴメンゴメン。あっ、スニッチ捕まったっぽい。試合終了じゃん。わぁい勝った〜♪今年はハッフルパフがやってくれると思ってたんだ〜」(*^ω^*)
「…グリフィンドールは、負けましたなぁ」(´・ω・)
クィディッチ愛、そしてグリフィンドール愛の強いダンブルドアは見るからに気落ちしている。
「まぁまぁ、いーじゃん。これからメシどう?ラーメン奢るよ?」( ^ω^ )
贔屓のチーム(と言ってもコロコロ変わるが)が勝って嬉しいからか、いつになく上機嫌な先輩。
「いえ、儂はこれから魔法省に出向く要件があるので…」
「そっかぁ〜、タイヘンだね!!」( ^∀^)
「ほとんど先輩のやらかしが原因なんですが!?」( *`ω´)
他人事のようにそう言う先輩に、ダンブルドアは食ってかかるが……。
「それじゃ、試合も見終わったし、この子アルバスに見せられたし!!またね〜!!」( ^∀^)ノシ
ポンっ…という音と共に彼、または彼女の姿が消える。
「ハァ〜…」ε-(´∀`; )
姿くらましであっさりといなくなった先輩に、客席のダンブルドアは安堵か、はたまた疲れからか、ため息をつくのであった。
映画しか見てない+結構うろ覚えなので、今更ながらなにか齟齬があったら申し訳ない。