「やぁアルバス!!」
例によって例の如く、ダンブルドアは内心またかと思いつつ振り返ると、予想した通りの人物がそこに立っていた。
「先輩、今日は何用ですかな?」
煙のようにやって来た先輩は、まるで猪を捕まえた時の猟犬のようにワクワクとした様子だ。
「いやぁ〜実はさ、いい〜モノを作って来たから自慢がしたくって…えぇ〜っと、どこやったかなぁ…」ゴソゴソ…。
愛用の鞄に、服のポケット、更には履いていた靴の中までまさぐってやっと見つけたのか、差し出したるは一つの小瓶。
その中には溶かした金色の液体が。
「ジャジャーーン!!フェリックス・フェリシス〜♪(某青タヌキの声真似)」(´∀`)
「没収です」( ´Д`)y━
「ガァァン!!」Σ(゚д゚lll)
取り出した瞬間についっ、とダンブルドアの手にした魔法の杖で取り上げられる小瓶。
それを取り戻そうとぴょんこぴょんこと飛び回る先輩。
かと言って魔法で取り戻そうにもハッキリ言って純粋な魔法使いとしての才は後輩であるダンブルドアの方が上なために太刀打ちできないのである。
やがて取り戻すのを諦めたのか、彼、または彼女はしょぼくれた様子。
「むぅ〜、イジワルぅぅ〜」(´・ω・`)
「いや、一日中幸運な先輩をホグワーツに放ったらどんな皺寄せが起こるかわからないので…」
自身の後輩からの至極真っ当な意見に、先輩たる彼、または彼女は何やら不満げだ。
「そんなぁ、わたしのこと、ヒトの形をした災害かなんかだと思ってない?」(・Д・)
「思ってませんよ?」(´∀`)
「アルバスぅぅ‥」( ;∀;)
意外な否定の言葉に、彼、または彼女は感動の涙を流す。
が…
「災害はある程度動きが予期できますが、先輩はそれができない分、もっと厄介なモノだと思ってます」^_^
生徒達には見せられないようなイイ笑顔でそう言うダンブルドア。
「というか、儂に自慢しにくる前にあらかじめ飲んでおけば良かったのでは…」
「ハッ!!しまった!!」(;´д`)
彼、または彼女は今気づいたと言う表情をする。
「くっそ〜、アルバスに自慢したい気持ちが先走ってしまったああぁ〜〜……」(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
「先輩、頭いいのかアホなのかどっちなんですかね…」(゚ω゚)
少なくともフェリックス・フェリシスは素材にクサバカゲロウと満月草の茎を原料とし、調合難度がかなり高いことで有名で、仮に成功したとしても次には半年の醸造を必要とする。
要するに手間暇が相当にかかる品なのだ。
さらに万が一にも調合に失敗するとかなりヤバいこととなることでも知られる。
であれば、それをこうして作り上げたこの先輩は少なくとも薬学に関して頭は良いはずなのだが…。
「おねがぁい!!マグルの世界のお菓子あげるからぁぁ!!」(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
ダンブルドアは目の前のプライドも何もあったモノでは無い先輩に内心、何度ついたか分からないため息をつく。
「嫌です。以前それでマクゴナガル先生に二人揃って大目玉くらったじゃないですか」
「アレ面白かったよねぇ〜」( ̄∀ ̄)ゲラゲラ
途端に、思い出し笑いをする先輩。
やっぱり嘘泣きだったか。
こうやって自分のペースに持っていく匠さは素直に尊敬できると言うのに…。
「笑い事じゃないでしょうが!!」( *`ω´)
「まぁまぁ、そんなに怒ってばっかじゃー血圧上がって大変だよ〜?いい歳なんだしさぁ、もーちょい余裕ってのを持ってもいいと思うんだけどなぁ〜♪」( ^ω^ )
よっ、と立ち上がる先輩はローブをぱんぱんと軽く払う。
「まぁ〜それは元々キミにあげるつもりで作ったモノだからさ。なんかあったら使ってよ」
「何かよからぬことを考えてるんじゃないでしょうなぁ?」
怪しいものを見る目を向けるダンブルドア。
それだけでこの二人の信頼関係の程が伺えるネ!!(*´∀`*)
「たまには先輩らしいこと…は、いつもしてるけど〜…」
言葉を区切る先輩は、何やら真剣そうな雰囲気を纏う。
「ちょ〜っと頼みたいことがあるって言うかぁ〜…」
あぁ…そうか。いま先輩は…。
「お願いアルバス!!お金貸して♪」(^人^)
「ダメです」( *`ω´)
うん。こういう人だった。
結局、魔法薬の材料をちょろまかしたことに気づいた某教諭が彼、または彼女をこっぴどく叱ったのはいうまでも無いことだろう。
自業自得が過ぎる。