※供養です。
吾輩は一般キヴォトス人である。名前はまだない。
……いや、ぶっちゃけさっきまでパンケーキライジング走り喰いのチャレンジ中だったんだけど、自転車に乗ってETした辺りから記憶が無くなってさあ? 気が付くと身体が縮んでロリ美少女になってたみたいなんだよな。
ん? 何言ってるのかわからないって? いや、パンケーキライジング走り喰いって言ったらウチに代々伝わる伝統的な曲芸の一種で……え、そっちじゃない? なんでロリ美少女になってたかの方だって?
いやー、びっくりだよね。気が付いたら自転車も無くなってるし、なんか街並みも地元じゃないっぽいし。これが噂のテレポートか何かかと訝しみながら、とりあえずそこら辺に歩いてたコスプレ少女に話しかけたわけよ。んで、「へい彼女OH! 此処どこだか知ってるかい!?」って訊いたら変なモノを視る目と自分の喉から画面の向こうでしか聞かないようなロリボイスが出てきてそりゃもう衝撃のダブルコンボってなワケ。
引いた顔しながら律儀にネコミミピコピコさせながら「砂尾街2丁目」って現在地答えてくれるコスプレ少女に感謝しながら一緒にラーメン屋で働くことになったわけだけど、これまたビックリなことばかりでさ、家無し文無し自転車無しの俺を雇ってくれる器のデカい店主さんがなんとワンちゃんでね? 「すげーな、これが多様性かー!」って感動しちゃったわけよ。そんなこんなで楽しく働いてたら、知り合ったコスプレ少女もといバイト戦士ちゃんのパーティメンバーであるカラフルJKズにストーキングされててさ? 新天地の拠点であるマイホームに帰ったところで捕まっちゃって怒られてるってわけ。
いやー、別にそんな怒る事じゃないと思うんだけど……「11歳の女の子が野営してんじゃないわよ!」ってさ。いや、バイト戦士には初対面の時に年を訊かれて素直に答えたんだけど、「そんなウチの先輩みたいな嘘言わなくていいから……」みたいに流されちゃって、まあ鏡を見せてもらった時にだいたいそのくらいの年齢じゃね? って返してたら、なんかそのまま適用されちゃってたみたいでさー?
ま、そんなこんなで11歳のロリガールって認識のまま通ってたみたいで、人が全然いない場所でも野営してるのはアウト認定されるらしい。
で、渋々マイベストホーム(命名:如月城)とお別れを済ませて、次はアホ毛ピンクガール先輩の家に同居することになってさー? いやー、びっくり。おじさん、女子高生と同居とかしたことないんだけどーなーって、言葉が移っちゃったし!? ……まあ、ちゃんとした住む場所が決まるまでの間だけって話だからいいんだけどね。みんないい子だし、十分よくしてもらってるし。
さて、そんなこんなでこのわけのわからん身体での生活も板についてきた頃……ちょうどフウカ師匠と一緒に開発した新作のヘルシング餃子をDr.ネズミブラザーズと一緒に食べて帰っていた時の話だ。俺は突然、背後から接近してきた謎の黒づくめの男になんかよくわからん話をされ、よくわからんうちに納得されて帰っていくのを見守っていると、汗だくのアホ毛ピンクガールが襲来してきたのである。
とりあえず、そこら辺の自販機で買った抹茶ラムネサイダーを飲みつつ、話を聞くと、なんか話をはぐらかされる。最初は心配一色って感じだったんだけど、うーん?
……そろそろ踏み込んだ方がいいのかもしれないな。アホ毛ピンクガールが普段眠れてないっぽいのにも関係あるっぽいし。
────その翌日。
「″……アヤカ、それじゃあちょっと行ってくる″」
────俺は頼みごとをしに来た、青空を想わせる少女に別れを告げた。
多分続かない。