HUNTER × GHOUL   作:喰種好き

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早速、お気に入り?をして下さった方がいる様でありがとうございます。
小説サイトなだけに皆さん質が高いので皆様のお口に合うか分かりませんが、暇つぶしになればいいな、と思います。
さて、会場へ向かう船の話です。
ここで3人組と合流します。


1.アメ×ト×ミズ

試験会場に向かう途中小さな島にも寄ったらしい。が順調に船は向かっていた。

カネキは少し空腹を感じたのもあり体力温存の為、水を飲みに行く以外は静かに船内で過ごした。

しばらくするとガタン!と大きく船内が揺れた。

カネキは周りが海の船の中で身動き取れなくなるのは生死的に不味いので急いで甲板に向かった。

 

外は荒い波に分厚く黒々とした雲、降り注ぐ雨。嵐だった。

船員は慌ただしく動き回り、揺れで滑りそうになる。近くにいた船員に

「お前邪魔だ!こんな嵐で沈まねぇからさっさと船内に戻れ!」

と言われ自分も外にいても出来る事ないので船内に戻った。

船内に戻ったものの、自分が洗濯機の中に入れられたかのようにぐるんぐるん揺れ、船内にいた大量の同じ試験希望者はその揺れに耐えきれず、嘔吐のオンパレードであった。

目の前の光景と異臭に顔を顰めつつ、僕は近くにいる人に呼びかける。

「あの…大丈夫ですか?お水いりますか?」

顔色の悪いその人は力なく「あ、ああ…たの、む」と答えカネキはすぐ持ってきます。と水を取り入った。

水を渡し他の人にも声をかけようとして後ろから

「ねぇキミ」と呼ばれ振り返る。

そこにはつんつんと逆だった髪にまだあどけない顔の男の子がいた。

「僕ですか?」

「うん、キミ平気なんだね。良かったらこの草を酷い状態の人に噛ませてあげて、楽になるから。」

と草を差し出された。

「ありがとう。」礼をいい草を噛ませる。

男の子も他の人へ看病しに向かっていった。

ある程度看病し、落ち着いたところで先程の男の子に声をかける。

「さっきはありがとう…えっと…」

そういえば名前聞いてなかったなと思い語尾が小さくなっていると、こちらの意図を感じ取っただろう男の子が

「ううん当たり前の事をしただけだから。

オレはゴン。キミは?」

「ゴンくん…僕はカネキです。」

と自己紹介した。(クガさんの時は状況が分からないから偽名にしたけど、元のいた世界じゃないと分かったしカネキでいいかな。カナキってちょっと呼び慣れなくて変な気持ちだったし)と考えていると

突然扉が乱暴に開き、酒瓶を持ち煙草をくわえた威圧感ある船員が部屋に入ってきた。

その船員は辺りを見渡し、

「ふはは、情けねえ連中だぜ。こんなんでハンター試験とろうってんだから笑わせやがる。」

とクックと笑う。そして僕やゴンくんに視線を合わし、

「今年はちったあ骨のあるやつがいるな、おい!ちゃんと両足立って歩ける平気なヤツら、こっち来い。」

と言い終わるやいなや振り向きもせず廊下に消えた。

僕とゴンくんはお互い顔を見合わせ、消えた廊下へ向かっていく。後ろからも二人がついてきていた。

後をついて行くと船長室に着き、先程の話しかけてきた__どうやら船長だったようだ__が振り返る。

 

 

***

「結局残ったのはこの4人か、名を聞こう。」

と話しかけられ、

「オレはゴン!」

「俺はレオリオという者だ。」

「私の名はクラピカ」

「僕はカネキです。」とそれぞれ自己紹介した。

船長は続けて「お前らなぜハンターになりたいんだ?」と聞いてきたが、

先程レオリオと名乗るサングラスにスーツ姿の男性が

「?おい、えらそーに聞くもんじゃねーぜ!面接官でもあるまいし!」

「いいから答えろ。」

「なんだと?」と船長に噛み付いていた。

それを断ち切るようにゴンくんは、

「オレは親父が魅せられた仕事がどんなものかやってみたくなったんだ!」

と船長に手を挙げ答える。すると今度はゴンくんに向かって

「おい、待てガキ!!勝手に答えるんじゃねーぜ、協調性のねー奴だな。」

と船長から矛先を変え噛み付く。

カネキは噛み付かないと気が済まない性分なのだろうか、と呆れながらレオリオを見る。

先程から黙っていたクラピカと名乗る黄色い髪が特徴の知的な雰囲気の人が

「私もレオリオに同感だな。」と答えた。

名を呼ばれ、また「おい、年いくつだ。さん付けろ。」と噛み付くが、彼は無視して言葉を続ける。

「もっともらしいウソをついていやな質問を回避するのはたやすい。しかし偽証は強欲と等しく最も恥ずべき行為だと私は考える。かといって初対面の人間の前で、正直に告白するには私の志望理由では私の内面に関わり過ぎている。従ってこの場で質問を答える事は出来ない。」

と船長に言い切った。その答えを聞いた船長は

「ほーーぉそうかい。それじゃあお前らは不合格だな。」

と爆弾発言した船長に二人は「何だと?」と驚愕し声を上げる。

「まだ分からねーのか、すでにハンター試験は始まってるんだよ。」と

船長は続けていった。そして僕の顔を見て、

「お前はずっと黙っていたが…どうやら分かっていたらしいな。」と言われ、

「…はい。ハンター試験は何百万と志望者がいると聞きました。それならば、言われた会場に向かう途中でさえ振るいに落とさなきゃ審査をするのは難しいと思います。されない方がおかしいかな、と。あと僕の志望理由は、知りたい情報がハンターにならないと見れない情報の可能性が高いので志望しました。」と答えた。

船長は僕から二人へ顔を向け、

「そういうこった。お前ら以外の骨のねぇ奴らはすでに脱落者と報告済。本試験にいきたいなら細心の注意を払ってオレの質問に答えるんだな。」

と鋭い眼光にして言った。二人はお互い見合った後、クラピカさんは意を決した表情で

「私は…クルタ族の生き残りだ。

4年前、私の同胞を皆殺しにした盗賊グループ

"幻影旅団"を捕まえる為にハンターを志望している。」

と告白した。それを聞いた船長は驚いた顔で

賞金首狩り(ブラックリストハント)志望か!幻影旅団は

A級首だぜ。熟練のハンターでもうかつに手をだせねェ。無駄死にするだけだぜ。」と忠告した。

クラピカさんは勿論分かっている、といいたげに

「死は全く怖くない。一番恐れるのは、

この怒りが風化してしまわないかと言うことだ。」

とハッキリと答えた。レオリオさんは

「そんなんハンターにならなくてもできるんじゃねーか。」

と呟くと、クラピカさんは先程からの噛みつきのお返しとばかりに

「カネキさんが言っていたようにハンターにならないと見れない情報、そして行けない場所、出来ない行動というものがキミの脳みそに入り切らない程あるのだよ。」

と言葉の右ストレートを放っていた。

レオリオさんが反論出来ず顔を真っ赤にしていると

「おい、お前は?レオリオ。」と船長が聞く。

するとレオリオさんは先程とうってかわり、高らかに

「俺か?あんたの顔色を伺って答えるなんてまっぴらごめんだから正直にいうぜ!金さ!!金さえありゃあなんでもできる!!!でかい豪邸!!高級車!!美味い酒!!」

とハイテンションで答えた。それを刺すように

「品性は金で買えないよ"レオリオ"」

とクラピカさんが答えると、レオリオさんは遂に頭に来たのか

「呼び捨て3度目だぜ。表でなクラピカ。"うす汚ぇクルタ族とやらの血"を絶やしてやるぜ。」

と挑発し、同胞を侮辱されたクラピカさんは

「取り消せレオリオ!」と吠える。

「レオリオ"さん"だ。来な。」

「望むところだ!」と船長室を出る。

船長は「おいこら!お前らまだオレの話終わってねーぞ!オレの試験受けねー気かコラ!」と叫び、

僕もまだバチバチと甲板に当たる水の音に、艦内の揺れで頭に血が上っている二人に外は不味い、と呼び止めようとするとずっと静かに聞いていたゴンくんが

「放っておこうよ。『その人を知りたければその人が何に対して怒りを感じ取るかを知れ』、ミトおばさんが教えてくれたオレの好きな言葉なんだ。オレには二人が怒ってる理由はとても大切なことだと思えるんだ。止めない方がいいよ。」と言われ、

船長はう、む…としり込みし

僕はその言葉を聞き、あの時を思い出していた。

『なんで…なんで…そうなっちゃったのよ…』

歩道橋で僕の事を間違っていると怒った____「……トーカちゃん。」

僕は口の中で言葉を転がしながら呼び止めようとした手を降ろした。

 

 

***

静かになった船長室をつき破るように廊下から慌ただしい足音と扉がバン!と開き1人の船員が

「船長!!予想以上に風が巻いてます!」

その報告を聞き、船長、僕、ゴンくんは急いで甲板に向かう。外は先程以上に荒れ、船員の檄を飛ばす声、隅には二人が一触即発な状態。

船長も「こりゃぁやべぇな!!海に落ちたら浮かんで来れねぇぞ!」

その言葉に、「船長、オレも何か手伝う!」とゴンくんが言うのに続けて「僕も!」というと船長は付いてこい!と歩き出す。

すると強い揺れと強風が重なりバキリ、と嫌な音をたてマストが折れて1人の船員にぶつかる。誰かが叫ぶ声。そしてマストが当たり気を失った船員は揺れで反対の端まで飛び、一触即発の二人の間をすり抜けようとしていた。二人は即座に手を伸ばすが、カネキは

 

(二人じゃ間に合わない!!)

 

と"人間離れした脚力"を使ってギリギリ船員の足を掴んだ。なんとか間に合い、別の船員が気絶した船員を手当するために中へ運ぶ。カネキは危なかったと額についた汗なのか雨なのか分からない液体を拭うと、

「すまない、助かったカネキさん。」

「俺からも礼をいうぜ。ありがとうなカネキ。」

僕は首を横に振りながら「いえ、先程の船員さんがお二人に当たり、さらに大変な事にならず良かったです。」と力なく笑う。

後ろからゴンくんも来て「うん。それに二人とも息ピッタリに手を伸ばしててかっこよかったよ。」

と一言付け加える。二人はお互いの顔を確かめながらクラピカさんが

「…非礼をわびよう。すまなかったレオリオ"さん"」

と謝った。しかしレオリオさんは、

「ケッ何だよ水くせぇな、レオリオでいいぜクラピカ。それと俺からも謝らせてくれ。すまなかった。さっきの言葉は全面的に撤回する。」と言った。

ゴンくんは二人が仲直りできたことにニコニコし、

その様子を見ていた船長が「くっくっふはは!お前ら気に入ったぜ。今日のオレ様は機嫌がすごくいい!お前ら4人とも責任持って、オレ様が試験会場の最寄りの港まで連れて行ってやらぁ!」

とその言葉に僕も含め、4人がキョトンとしてると船長はニヤリと笑いながら

「オレ様の試験は合格ってことだ。」と

酒を煽りながら船内に戻っていった。

ゴンくんはやったー!と両手をあげ喜び、クラピカさんレオリオさんはお互いの肩を叩きあった。

僕は良かったと胸を撫で下ろした。




先に書いておきます。赫子は出ません。
また、1万字超える話があるのですが、
皆さんは平気でしょうか?教えて下さい。
(次話:2023/03/15 12:20)
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