実力見せる前には睡眠を   作:さかなヒロシ

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中間テストと言っておきながら一瞬です


中間テスト

迎えたテスト当日、結局葛城は過去問にたどり着くことができなかったようだ。彼の場合は今後のことを考えて自力で勉強することを重要視した可能性もあるが中立派に対するアピールのチャンスを無駄にしたことには変わりない。有栖は自派閥にしか渡してないみたいだし今回Aクラスは得点に期待できないかな。

 

「今回のテスト、自信はありますか?」

 

「当たり前だ。というか有栖は過去問をクラスに共有しなかったんだな。アピールチャンスじゃないのか?」

 

「私のお友達には渡しましたよ」

 

「自分の派閥だけに渡したのは橋本から聞いた」

 

「葛城くんが過去問に気付いていたのなら間違いなくクラスで共有していたでしょうがそうでないのなら結局はその程度ってことです。それよりも聞きたいのは咲耶くんがB、Dクラスに過去問を提供したことについてです」

 

確かに他クラスに渡したことで直接Aクラスにデメリットがあるわけではない。強いて言えばcpに差がつかないことか。

 

「あぁ、そのことか。Dクラスに聞きたいことがあったからお礼に渡しただけ。Bクラスはその場にいたからついでかな。おかげでたくさん稼げたよ」

 

「先日の30万ポイントはそこから得たということですか」

 

「そうだ。過去問を4万で買ったから26万の得だな。そろそろカジノか競馬に行くつもりだから夏休みには目標金額に届くと思う」

 

「本当にpptしか興味ないんですね」

 

「クラスで協力って時にはそれなりにやるつもりだが基本的にはそうだ」

 

「そうですか・・・・ところで咲耶くん」

 

「どうした?」

 

「さっき競馬って聞こえたんですけど賭けるつもりじゃないですよね?」

 

やっべ・・・つい口走っちゃったよ。

 

「・・・・何のこと?」

 

「とぼけても無駄です。カジノはともかく競馬は禁止にします」

 

「何でさ」

 

「勝てる保証がないからです!今までろくに観戦もしてこなかったのに予想ができるわけないでしょう。もし見かけたら学校中に咲耶くんの甘えてる姿を晒します」

 

「待って、写真撮ってるの!?」

 

「当然です。動画もありますが見ますか?」

 

「見ないよ!ったく・・・とっとと学校行くぞ」

 

「そうですね。遅刻なんてしたらどんなペナルティがあるかわかりませんからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全員揃ってるようだな。お前たちなら心配ないと思うが今回と期末で全員が赤点を回避すれば夏休みにバカンスに連れて行ってやる」

 

バカンスかぁ、暑い中外に出るなんてたまったもんじゃない。この学校のことだ、どうせ何かやらされるに決まってる。

 

「先生、そのバカンスは強制ですか?」

 

「言い方は悪いがそうだ。一学期に退学者を出さなかったご褒美として参加してもらう」

 

「・・・わかりました」

 

「他に質問あるやつはいないか?・・・・・いないようだな。ではテストを配布する。分かってると思うがカンニングはするなよ」

 

全員にテストが配られ合図とともに開始する。やはり過去問と一言一句違わず同じ問題が出題されている、これなら満点は確実だろう。バレない程度に目だけで周りを見渡すと有栖派の生徒はスラスラ解いている印象だ。もちろん葛城派や中立の生徒の中にも一定のペースで解いてる者もいるがごく僅かだ。そんな状況が5教科続きテストは無事終了した。さて、この後どうしようか・・・

 

「ちょっと」

 

呼ばれた方に顔を向けると仏頂面の少女がいた

 

「誰?」

 

「あんた未だにクラスメイトの名前も覚えてないの?まぁいいけど。坂柳から伝言、『今夜部屋に行きます』だって」

 

毎日来てるのに急に何で?

 

「それだけ?要件とか聞いてないの?」

 

「それだけ。伝えたから」

 

「あ、ちょっと待って」

 

「何?」

 

「名前、教えてくれない?」

 

「・・・・・神室真澄」

 

「神室・・・あぁ、有栖の友達第一号か」

 

「友達なんかじゃないわよ。私があいつといる理由聞いてないの?」

 

「聞いてないし興味もない」

 

「あっそ。それじゃあ」

 

本当に要件だけ言って帰ってったぞ。にしてもわざわざ伝えに来るってことはそれだけ大事な話があるってことか。ほんと、何してようか・・・・。




やっと神室と会話しました

次回、一回目の大儲け
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