「Aクラスか・・・有栖の名前あった?」
「私もAクラスでした。また一年よろしくお願いしますね」
Aクラスの一覧に雪上咲耶の文字を見つけ、有栖も同じクラスだったことに一安心した。
「それじゃあ教室に行こうか。まだ時間あるし少しでも寝ていたい」
「本当に寝ることしか頭にないですね。起きてる時の咲耶くんは何を考えてるんですか?もちろん寝ること以外でですよ」
「有栖のことはいつも考えてるよ」
「そ、そうですか。急にそんな恥ずかしくなるようなこと言わないでください」
「事実だからな。あとはお金のことかな。どれだけ効率よく稼げるかとか?」
「私はあなたの将来が一気に不安になってきましたよ・・・絶対ギャンブルには手を出さないように」
「必ず勝てる勝負しかしないから平気だって」
「それは破産する人のセリフです」
「気をつけますって。とりあえず教室行くか」
有栖とともに教室に向かって歩き始めた。
教室までは思ったより距離があり途中で有栖のために休憩を挟みながらだったため結構ギリギリになってしまった。教室にはすでに8割くらいの生徒がおり賑やかだった。これじゃあ少しも寝れないじゃないか、なんて口に出したら有栖に小言を言われる気がしたから黙って席に座った。とはいえ眠いものは眠いので目を瞑ることは許してほしい。有栖のため息が聞こえた気がするが聞こえてないふりでもしとくか。
少ししたら先生が教室に入ってきた音がしたので目を開ける。お決まりの最初に挨拶が始まったのでなんとか寝ないようにしないといけないな。
「おはよう、Aクラス諸君。私はAクラス担当の真嶋智也だ。この学校において、学年ごとのクラス替えは無い。よって、卒業まで私が3年間君たちの担任ということになる。よろしく頼む。今から一時間後に入学式だ。その前にこの学校の特殊なルールについて説明するからしっかり聞くように」
説明の中で特に目立ったものといえば3年間学校の敷地から出ることは禁止されていることだろう。だからといって生活が不便になるかと言われればそれはノーでカラオケなどの娯楽施設や巨大なショッピングモールなどの施設も完備されてるとのこと。さらにこの学校にはSシステムというものがあるらしい。現金の代わりとなる物で、学生証カードにそれに入っているポイントを使い学校のあるゆる施設が利用したり、学校にある物を何でも買うことが出来るとのことだ。
「ポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。そして今、君たちに配った学生証には既に10万ポイントが振り込まれている。ポイントは1ポイントで一円の価値となっているので、君たちは10万円を持っているのと同義ということだ」
先生のカミングアウトに教室内が騒がしくなる。俺も眠気が吹き飛ぶくらいには驚いた。
「振り込まれた額に驚きを隠せないようだな。だが安心してほしい、この学校は実力で生徒を測る。入学した君たちにはそれだけの価値があるということだ。素直に受け取ってくれ。質問がある者はいるか?」
誰の手も上がらなかったようだ。有栖なら何かに気づいてそうな気もするが今回は特にないようだ。入学式まで寝るつもりだったが情報収集する必要がありそうだな。
「有栖」
「どうしました?」
「ちょっと用事できたから自己紹介とかあったら俺の分も頼んだ」
「咲耶くんが寝ることより優先するなんて珍しいですね。わかりました、あなたのことは私が皆さんにしっかり教えておきますね」
「軽くでいいからな。行ってくる」
「行ってらっしゃい」
他のAクラスの小説では葛城が自己紹介を提案するパターンが多いので咲耶くんにはボイコットさせました。彼に眠気がない時は優秀ですが基本的には寝ること優先です
ヒロインとまではいかなくても咲耶くんと交流させてほしいキャラがいましたら反映できるように調整しようと思いますので遠慮なく意見してください