課題とバイトの嵐で全然手がつけれなかっただけで飽きたとかではないので安心してください
中間テストの結果が返ってきた。Aクラスに赤点を取る生徒はいなかったが有栖の友達(?)と思われる奴らは比較的優秀な成績を残している。対して葛城はともかく他はそこそこの成績のようだ。今回に限って言えば天才である有栖が勝つのは当然だろうがそれでも過去問の力は大きかったみたいだ。ちなみに俺は全て満点を取ることができた。過去問のおかげだけど・・・。そんなこんなでテストが終わり7月に入っても両派閥のはっきり言って醜い小競り合いは続いている。特に戸塚、あいつがとにかく煩いのだ。別に自身のリーダーを誇らしげに語るのは悪いとは思わないが他の生徒を見下す発言が多くてイライラする。戸塚が葛城派の二番手と言える実力者ならギリギリ許せるかもしれないが下から数えたほうが早いくらいだ。虎の威を借る狐にも程がある、その虎も対して強くないから意味ないというのに。他にあったことと言えばCクラスとDクラスで揉め事が起こったことだ。そのせいで月始めにポイントがもらえなくて焦るやつもいた。他クラスの話だしポイントには困らない俺からしたらどうでもいいことこの上ない、よって家探しをすることにしたが有栖にバレないように立ち回らなければいけないので慎重に動いた。そのおかげで中々にいい物件を見つけることができたのですぐに契約して
建設してもらうことにした。それ以降は特にイベントがなく一学期が終わった俺たちは________
「やばい、全然寝れないし酔ったわ」
船の上にいる。真嶋先生が言っていたバカンスだが俺にとっては全然そんなことはなかった。むしろ地獄かもしれない。
「あらあら、咲耶くんは船が苦手なようですね。膝枕して差し上げましょうか?」
「お願い・・・・学校から何かある連絡があるまで横にならせて」
「珍しいですね、今は他の方も見ていますよ」
「そんなこと気にしてられんわ。今からでも帰らせてほしい、いくら払えばいいと思う?」
「参加が義務付けられているので無理でしょうね。おそらくこの旅行で試験が行われるでしょう」
「リタイアします」
「リタイアしても船から降りられるわけではありませんよ。この旅行が終わったら私が目一杯甘やかし癒してあげますから頑張ってください」
「それはいいな」
船最高。とはいえ気持ちの面で楽になっただけで体調的には最悪に近い状況だ。このまま試験が始まってしまったら何もすることができないかもしれない、また戸塚が騒ぎ出すのが予測できる。憂鬱だ・・・・。
「考え事ですか?」
「あぁ、このままだと本当に何もできないなーって」
「いいじゃないですか。何もせず何も考えることなく私の膝枕を堪能することに集中してください」
「なんか申し訳ないな」
「私がしたくてやってることなんですから気にしないでください。それにこのあと何が起こるかわからないのですから今はゆっくり休んだ方がいいですよ」
「じゃあお言葉に甘えて寝させてもらう、おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
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咲耶くんの弱点が船だったとは思いませんでした。今後さらに彼との関係を築くのに役に立ちそうです。ただあまり虐めすぎると拗ねてしまうかもしれませんから程々にしないといけませんね。もう7月ですか・・・・この学校に入学してから短いですが色々ありました。咲耶くんが初日にSシステムに気づいてポイントを獲得したりテスト期間にもポイントを獲得、あれほどやらないようにと言ったはずのギャンブルでポイントを獲得・・・・咲耶くんは何かあるたびにポイントをもらわないと気が済まないのでしょうか?将来の・・・は、伴侶としてこれは治しておかないといけませんね。これまでの彼の行動について気になるのはポイントの使い道ですね。橋本くんに1000万ポイント譲渡したこと以外何に使ったか聞いてませんし部屋の中に高価なものもありませんでした。最近一人で何か秘密裏に動いてるようですがそのせいで一緒に過ごす時間も減ってきています、近いうちに問い詰めた方がいいですかね。彼に構ってもらえないのは案外寂しいです。
「こんなところで何やってんの」
声がする方に顔を向けると真澄さんがいました。この学校で彼の寝顔を知る唯一の人です。
「膝枕ですよ」
「それはわかってる。少しくらい場所を考えてって話よ」
「咲耶くん次第ですね。こればかりは私でも予想できないので」
「それで戸塚に騒がれても私は何もしないからね。それじゃ」
「はい、また後で」
・・・・・真澄さんが去ってしまうと暇ですね。しばらくはこの寝顔と景色を楽しむとしましょうか。
『生徒の皆様にお知らせします。お時間がありましたら、是非デッキにお集まり下さい。間もなく島が見えて参ります。しばらくの間、非常に意義ある景色をご覧いただけるでしょう』
「咲耶くん、起きてください。学校から放送ですよ」
「んあ?ふぁ〜・・・・おはよう」
「おはようございます。もうすぐ着きますよ」
「そうか、ありがとう。何か気になることはあった?」
「意義がある景色が見られるみたいですよ。私は島にいくことができないのでしばらく間会えませんね」
「やっぱり試験だよなぁ。退学にならないならリタイアしてもいい?」
「やめておいた方がいいですよ。試験が終わるまでずっと船の上で生活することになりますから咲耶くんにとってはむしろ参加した方が楽になるかと。お願いしたいこともありますから」
「お願いしたいこと?」
「今回の試験で葛城派を潰そうかと思いまして」
「派閥関係ならお断りだよ」
「知ってます、橋本くんから聞きました。私がお願いしたいのは彼の行動の制限を一時解除してもらえませんか?」
「別に制限してるわけじゃないんだけどな。+αでお願いしてるだけで有栖の命令を優先してもいいって言ってあるし」
「それでもです。試験によってはポイントを大幅に減らしてでも確実に葛城くんを失脚させたいのです。pptが減るのは咲耶くんにとって悪いことなのでしょう?」
「だな。まぁ、今となっては3、4万なんて些細だけどな」
「カジノのせいで金銭感覚がおかしくなってるみたいですね。この旅行が終わったら矯正させます」
「浪費してるわけじゃないから平気だって」
「なら私が管理しても問題ないですね」
「・・・・・それより景色を見ないとな。とはいえ無人島でできる試験なんて予想できるけど」
「露骨に話を逸らしましたね。試験が終わったらまたこの話をしますから忘れないでくださいね」
家を買ったから今の減少したポイントを見られなくて助かった。有栖からのジト目を受けながら島を見ることにした。試験はサバイバルだろうな。けどサバイバルに評価なんてできるのか?他にも要素がありそうだが聞いてからのお楽しみってことにしとくか
次は他のクラスとの交流メインにするつもりです。咲耶くんが会話したのってDクラスの一部だけなんですよね。流石にこのままってわけにはいかないのでリーダー格とは会わせないとね・・・