実力見せる前には睡眠を   作:さかなヒロシ

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話を考えるのは難しい


無人島特別試験③

今の所B、Cクラスの拠点に行けた。残るはDクラスだけだが・・・・・正直Dクラスは何が起こるか全然読めないから厄介だよなぁ。ついこの間のトラブルも結局どんな処罰が降ったとかの連絡もされなかったし。ただ4月の様子を見る限りだと今回もトラブってそうだから探しやすいか。

 

 

 

 

 

「あなた、こんなところで何をしているの」

 

突然声をかけられ、声の方に体を向けると黒髪の少女がいた。こちらをキッと睨むような感じで。髪の色といい目元といいなんか会長に似てるな。その隣には図書館の時と同様無表情の清貴がいた。

 

「清隆とえっと・・・・誰?」

 

「堀北鈴音よ」

 

「堀北ねぇ、会長の妹か?」

 

「あなた、兄さんを知ってるの!」

 

「この学校であの人を知らない奴がいると思ってんのか。そんなことよりもDクラスの拠点に案内してくれ」

 

「お断りよ、あなたみたいな危険人物を招き入れるわけないでしょ」

 

「ま、普通そうだよな。けどそれはお前がクラスのリーダーをやってたらの話だ」

 

「どう言う意味?」

 

「問題、お前のクラスの序列は?」

 

「・・・Dクラスよ、嫌味のつもり?」

 

「この学校じゃ周りに興味がない俺でも各クラスの内情は耳に入る。Dクラスには明確なリーダーがいない、つまりお前の言葉で決まることは何もない。お前以外にこの話をすればいいだけだ。Dクラスにいるだろ、『みんなと友達になりたいです』を公言する脳内お花畑が」

 

入学してすぐの頃いきなり教室に押しかけてきたことは印象に残ってしまってる。そんなことを覚えるくらいなら有栖の寝顔を一つでも覚えていたいな・・・・・

 

「堀北、雪上は櫛田になんらかのアプローチをかけ拠点に潜入つもりみたいだ。そして平田あたりにこの話を聞かれたら確実に案内するだろうな今のDクラスに先導する生徒がいないのもバレてる」

 

「そんなこと言われなくてもわかってるわよ。さらに厄介なのは中間テストで借りを作ってしまったことよ。それを盾に侵入をしてくるかもしれない」

 

「そういえば過去問渡したんだっけ。そんな心配しなくても今更それで何か要求するつもりはない。そんなことしなくてもDクラスが俺にできることなんてないだろうし」

 

「随分と上からね」

 

「事実だろ」

 

「そうやって余裕を見せられるのも今のうちよ。私たちはあなたたちを超えて必ずAクラスになってみせる」

 

「一ヶ月でcp全部吐き出したクラスでか?夢を見るのはいいが現実的じゃないな。今日はもう帰らせてもらう」

 

「いいのか?ここにきたのはDクラスの拠点を見るためだったんじゃないのか」

 

「そうだったけどそんな雰囲気じゃないだろ。明日か明後日くらいにまた来る」

 

 

堀北の言葉は気にしなくてもいい。それよりもやばいのは清隆だ。あの何を考えてるかわからん威圧感のある目が想像以上に厄介だ。あいつに至近距離で見られ続ける拷問とかあったら間違いなく情報を吐きそうだ今日は帰って寝るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雪上」

 

今日のやることを全て終え寝ようとしたら橋本に呼ばれた。

 

「なんの用だ、ってそういや鬼頭が話したいことがあるって言ってたな」

 

「忘れてなくてよかったぜ」

 

「ここだとあれだし話は外で聞く。鬼頭を呼んでくれ」

 

外に出て適当に座れるところを探してる間に二人がやってきた。結局座るところは見つからず立ち話をすることになってしまった・・・・。

 

「それで話って?」

 

「坂柳からお前は優秀な奴だと聞いてたから実力を知りたくなった」

 

「橋本から聞いたがお前は武力担当なんだって?ならお前に勝てる見込みはないぞ」

 

「坂柳からは身体能力も高いと聞いている」

 

何かってに俺のこと持ち上げちゃってんの?もしかしたら知らない間に超人認定されちゃうかもしれないじゃん。

 

「それ絶対話盛られてるから。橋本もその話聞いたの?」

 

「もちろんだ。それ以外にも色々聞いてるからお前のことは俺らの間で完璧超人って言われてるぞ」

 

マジかよ・・・・すでに認定されてたんじゃ訂正するのも時間がかかるじゃねぇか。てかそれでも有栖の話を鵜呑みにするか?

 

「俺はそんな完璧じゃねぇって。それで?その話を聞いて俺に何かあるんだよな?」

 

話を軌道修正し本題に入る。

 

「一度でいいからお前の本気を見せてほしい」

 

「本気?今ここでどうしろと」

 

「俺と戦ってもらう」

 

「戦いね、ちなみに受けなかったら?」

 

「そんときはお前の秘密を俺が広めてやるよ」

 

「橋本は少し黙れ。それにお前に広められるものなんてねぇよ」

 

「本当にそうか?今持ってるpptを暴露されたらどうよ」

 

うーわ、こいつ最悪だよ。俺が1000万くれてやった恩を仇で返すつもりとか人としてどうかと思うわー。

 

「その程度で俺が受けると思うか?他にないなら俺はもう寝る」

 

俺にメリットがない勝負は絶対ゴメンだね。

 

「コイントス」

 

「・・・・・は?」

 

いきなり何言ってんだこいつ?

 

「5月最初の日にお前のこと観察してたんだよ。カフェで姫さんといただろ?会話の内容は聞こえなかったけどお前が苦そうにコーヒーを飲んでたのは覚えてるぜ。もちろん動画も撮ってあるからな」

 

「あああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

「うぉ!」

 

こいつなんでそんなこと覚えてんだよ!てかなんで動画撮ってんだよ、普通に盗撮だろ。

 

「その動画を公開するつもりか」

 

「俺もお前の実力は気になってたしな」

 

「・・・・はぁ、わかったよ。けど戦いは有栖に心配かけることになるから別のにさせてもらう。この学校のことだ、どうせ近いうちに身体能力を競う試験もあるだろうしそこで全力を見せてやる」

 

「俺はお前の本気が見られればそれでいい」

 

「なんでこの試験じゃダメなんだ?」

 

「わかってねぇな、だからお前は橋本なんだ」

 

「俺を蔑称にするなよ」

 

「せっかく本気でやるんだ。見せたい相手がここにいないのに勿体ないだろ?」

 

「そういうものか?」

 

「そういうもんだ。勝負はその時までお預けってことで、戻るぞ」

 

これでやっと寝れるわ。




なんか橋本って使いやすいんですよね。
ちなみに咲耶くんは本気を出すとしても有栖の前だけです。女子の前だと張り切るタイプのアレです
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