実力見せる前には睡眠を   作:さかなヒロシ

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長い間投稿できませんでした!一之瀬との関係をどうしようと先のことばかり考えてました・・・


雪上咲耶と綾小路清隆1

二日目の1回目の話し合いを終えた後も俺は法則性について考えながら船の中を散歩していると清隆を見つけた。こんな時間に何をするのか気なり後を追う。5月の図書室で見た反応速度からある程度の手練れであり、俺にも気づいていると予想できるが気になるものはしょうがない。俺たちがいるのは客室がある階とは違い船の最下層にいる。誰も入らないであろう扉を開け、中に入っていったので俺も続く。流石に扉を開けて仕舞えば尾行もクソもないだろう。

 

「流石にバレてるよな?」

 

「当たり前だ。音は消していたようだが気配は消せてなかったぞ」

 

「俺はスパイじゃないからな。そんなことよりどうしてここに来たんだ?」

 

「悪いが少し静かにしていてくれ」

 

清隆に言われた通り黙っているといかにもギャルって感じで有栖とは正反対の生徒が入ってきた。そいつに用があると思ったが清隆は動かない。そこからさらに時間が経ち、今度は女子生徒が4人の集団が入ってきた。ギャルは4人が来たことに動揺しており何か揉めているようだ。初めはただの口論だったが『虐められっ子』というワードが聞こえた途端、ギャルの威勢のいい声は聞こえなくなり集団によって暴力を受け始めた。はっきり言ってこれを見ることに意味が感じられない、かと言って今動けば確実に見つかる。一番手っ取り早いのは辞めさせることだが清隆は何か事情を知っているみたいだし一応聞いておくことにする。

 

「これ止めなくていいの?」

 

「まだだ、俺が動くのは真鍋たちがここを出ていってからだ」

 

真鍋、暴力を振るっている生徒の誰かだろうな。そして彼女らが出ていってから、すなわちギャルが一人になってから行動すると発言をしたということはあいつに用があるということ。一体何がしたいんだか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リンチが終わった後一人になったギャルの元に清隆は向かって何か話し始めたようだ。正直二人の会話の内容に興味はないしとっとと帰ることも考えたがこうまでして清隆がやりたいことも気になったので先ほどの場所から様子を伺っているのだが清隆の声だけが聞こえない、俺に聞かれたくないみたいだがギャルの声は聞こえる為大凡の内容は筒抜けである。もう少し会話が聞こえる場所まで移動しようと踏み出した途端

 

ガンっ!

 

「やばっ」

 

勢い余って音を出してしまった。

 

「ハァ・・・・出てきていいぞ」

 

「なんかカッコつけてる場面で邪魔して悪かったな」

 

「なんで他に人がいるのよ!」

 

ギャルに怒鳴られる。自分と清隆しかいないと思った空間に他の人物がいる、しかも清隆はそれを知っていたら当然の反応だな。しかしDクラスは系統違えど問題児だらけみたいだ。

 

「これで二人だけの秘密じゃなくなったな」

 

「雪上、悪いがここでのやり取りは他言無用だ」

 

「わーってる。そこのギャルについては黙っとく。そもそもこいつがどうなろうと知ったこっちゃない。ただし条件がある。清隆、お前の目的を話してもらう」

 

「分かった」

 

「俺はこのまま清隆と話があるからギャルは帰れ」

 

「なんであんたに命令されないといけないの!勝手に話に割り込んで意味わかんない!」

 

「軽井沢には悪いがオレも雪上に聞きたいことがある。二人で話をさせてくれ」

 

「・・・あんたがそう言うなら」

 

俺とは違って清隆には従順、清隆はこいつに何を言ったんだ?ギャル、軽井沢と呼ばれた女は清隆の指示通りここから出ていく。

 

「さて、これで話ができるな。清隆、お前の目的は一体なんだ」

 

「オレは平穏な学校生活を送りたいだけなんだがな」

 

「だったらさっきのやり取りは悪手じゃないのか?さっきのも無視すれば平穏に過ごせたぞ」

 

「事情があってAクラスを目指さなければいけなくなった。そのためには軽井沢の力が必要だ」

 

「あんな虐められっ子が必要なんてDクラスはそんなに使えない奴が多いのか?」

 

「軽井沢はクラス内で場を支配するほどの発言力がある、女子を動かすにはあいつの方が適任だ」

 

「生徒会長の妹じゃダメなのか?」

 

「堀北も成長してるがクラスを引っ張っていくのはまだ先になりそうだからな。お前の質問に答えたんだ、こっちも一つ聞かせてもらうぞ」

 

「ポイントじゃダメか?はっきり言って使い道に困ってるんだ」

 

「嫌味に聞こえるしどうしても聞きたいことがあるからな」

 

清隆がどうしても聞きたいことか、なんか知らないうちに脅されたりすんのか?

 

「・・・お前はオレの過去を知っているのか?」

 

・・・・・・・・はい?

 

「知らんし興味ない」

 

「そうか・・・・」

 

おい、どうしてくれんだこの空気。あんなに深刻そうな前振りの結果がこれかよ。

 

「ま、まあお前の事情ってやつは大体察しがついた。過去を知るものから脅されたとかそんなとこだろ」

 

「その通りだ」

 

「だったら話は早いな。一回だけなら助けてやる」

 

「別に助けて欲しくて聞いたわけじゃないんだけどな」

 

「俺の中で決めた生き方みたいなものだ。友人か世話になった人が助けを求めたら一回だけは助けるってな。この学校に入ってからこの話をしたのはお前が初だな」

 

ちなみに今現在は清隆、一之瀬、堀北会長、橘先輩の4人が対象。

 

「変わった生き方だなって思ってるだろ?実際俺もそう思ってるから文句は言わない」

 

「自覚はあったのか」

 

「うるせぇ。俺は友人が多い方ではないしたくさんはいらない、だから一つの縁を大事にしたいって決めたんだ。それに友人にはなるべく笑顔でいてほしいだろ?」

 

「・・・・・・・・・そうだな」

 

変な間があったけどこいつも何か思うところでもあるんだろう。今は触れないでおくか。

 

「それじゃあ戻るか。清隆が動くとなればこっちも本気で勝ちを狙わないと首を持っていかれそうだ」

 

「俺は表立って動くつもりはないぞ」

 

「裏で行動するって言ってたじゃねぇか。どうせ優待者の法則とやらにも気づいてんだろ」

 

こいつなら有栖と勝負した時が楽しみだな。




咲耶くんは綾小路の過去は知りません。
有栖、綾小路、一之瀬、堀北学、橘、橋本(無理矢理)、神室(有栖から強制的)の6人が連絡先を交換しています。
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