ガチャと俺のプライベートプラネット 番狂わせの召喚王 【第1巻発売中!】   作:太陽くん

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第3章 休日出勤は嫌だ

前回までのあらすじ

 

有給を使いパチンコ屋で遊んでいた山田竜。しかし部下からの呼び出しにより、まあまあ大変なことになりそうな予言を回避するため、泣く泣く出勤。

 

最高司祭アリスとともに、埼玉県道頓堀市へ向かった。

 

だが、そこは地獄絵図!反政府軍ホムンクルスが支配する魔境だった!

 

 

こんな街、滅亡させないと………

 

 

 

 

 

 

 

 

道路を軍服をまとった集団が行進する。大型の銃器や戦闘車両で武装した彼らの中には、ホムンクルスだけでなく、相当数の地球人も混ざっていた。

 

馬鹿がよぉ……

 

 

 

 

俺は地面に落ちてある広報ビラを拾い、顔を顰める。

 

 

『新兵募集!君も山田革命戦士にならないか?強制徴兵センターより』

 

 

「まずいですね…情報部が掴めないはずです。この都市に入った人間はみんな洗脳されてしまう。こちらが送り込んだ諜報員は皆裏切ってしまいます」

 

 

「なるほど…そうやってみんな凶暴になってしまうわけだな?」

 

「それはもともとです」

 

 

 

もともとかぁ。

 

つまり洗脳を解いても、面倒臭い地球人だけが残るってこと⁈こ、こんな馬鹿の面倒を見ないといけないのか⁈

ただでさえホムンクルスだけでも大変なのに…

 

 

「とりあえず拠点に向かいましょう。先ほど、この都市のレジスタンスと連絡が取れました。

 

俺は周囲のホムンクルスに拠点への道を尋ねようと、通行人に声をかけた。

 

 

「はい? なんですか? これから星間爆撃機の操縦免許を取りに行かないといけなくて急いでいるんですけど」

 

「な、何のためにそんなものを……?」

 

「? 来るべきアメリカ合衆国占領作戦のためですが?」

 

 

アホかこいつ。

 

 

「じゃ、そういうことで」

 

俺の話も聞かず、そいつは去っていった。

 

 

「しかも、まずいなこれ。ホムンクルスの命令権が効かないぞ」

 

 

 

ホムンクルスが勝手に製造されているぞ。しかも俺の指揮系統に存在しないホムンクルスだ。恐らく独自の調整が加えられている新型だ。

 

俺はホムンクルスに対して絶対的な命令権を保持している。だがそれが効いていない。

 

まずいぞ…こいつらの指揮系統がどうなっているのか不明だが、もしこの件の首謀者がホムンクルスを掌握できていないなら、理性のないホムンクルスが大量に製造されていることになる。

 

ホムンクルスを掌握できていたとしても、もし犯人を撃破した際、大勢の違法ホムンクルスが野放しになる。

 

 

なんていうことをしてくれたんだ!こんな馬鹿たちを製造するだなんて、何を考えているんだ!

 

 

なんとかしないと…

 

 

 

道路を見ると、一糸乱れぬ軍人たちが行進している。ホムンクルスの欠点である欲望忠実を押さえ込むことに成功している。

 

ホムンクルス集団性を与えるなんて、どんな調整を…

 

 

 

「ウォォォォォ! 東部ホムンクルスが決起したぞ!」

 

「何!? 一体なぜ!?」

 

「昨日の食堂おかずが少なかったかららしい」

 

「戦車を出せ! 俺も参加だ!」

 

………そうして目の前の軍隊は一瞬で崩壊し無秩序に走り去っていった。

 

「…大丈夫そうだな。」

 

「みんな自分に酔ってるんですよ。基本的に馬鹿なんです」

 

 

 

 

その後俺たちは、レジスタンスが用意していたという拠点へと向かった。

レジスタンスは精鋭らしく、強靭な精神で洗脳を弾いたらしい。しかもホムンクルスではないという。すごい。

 

 

 

 

「こちら拠点であるマンションです。道頓堀市駐留軍基地のすぐそばにあるので、諜報活動に最適だと考えて購入。連絡によると、既に敵戦力の情報収集、分析は完了しているとのことです」

 

 

「軍事基地の近くって、だ、大丈夫なのか?バレてないのか?」

 

 

「ホムンクルスが防諜なんてするわけないじゃないですか。街中で秘密の作戦を話すんですよ?」

 

 

 

それもそうか。

 

 

 

 

『運命教会 日本支部前線基地マンション』

 

 

嫌な予感を感じながら、俺はマンションへと入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日本支部最大の武闘派、【右翼の剣】!既に決起の準備はできています!道頓堀市なんか放置して、日本政府を倒しましょう!農林水産省は既に掌握済みです!」

 

「神秘を探究する【運命の糸】!この前道頓堀市に邪神を降臨させ、既に敵戦力は消耗しています。今が好機!」

 

「縁の下の力持ち【魔王の僕】です!資金援と軍事支援、その他ありとあらゆる支援を求めます」

 

 

 

 

 

「山田様を崇める、運命教会日本支部の皆さんです。」

 

「大丈夫なのかこいつら」

 

「安心してください。純粋な山田教徒ですから」

 

「それが心配なんだが」

 

 

 

つーか、こいつらホムンクルスじゃなくて、日本人じゃねぇか!

 

もっと真面目な生きろ!

 

 




この度、角川BOOKSにて本作品が出版されることとなりました!
これもここまで応援してくれた読者のみなさんのおかげです!

6月10日に1巻が発売します!

もうすでにアマゾンにて購入可能です。イラストも最高に素晴らしいので、ぜひよろしくお願いします!

大きく加筆していますので、楽しみにしてください!


タイトルが『ガチャと俺のプライベートプラネット 番狂わせの召喚王』
作者名が井橋 太陽と変わっていますが、気にしないでください。



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