ガチャと俺のプライベートプラネット 番狂わせの召喚王 【第1巻発売中!】   作:太陽くん

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最低最悪の組み合わせ

ラジオ体操、それは朝起きて、ご飯を食べて、一息ついてから始める、曲に合わせて行う簡単な運動。

 

この閉鎖されたショッピングモール内での健康維持と、運動不足解消のために少しずつ、少しずつ、面倒臭かったり二度寝したりでサボる日もあったが、なんとか今日でラジオ体操を合計三十日間やり遂げた。

 

 

そして最初の日にもらったスタンプカード。これもスタンプが三十個溜まり、そして消失した。

 

 

呆然とする俺の前に、一つのシステムウィンドウが展開された

 

●BGM『ラジオ体操第二番』を入手しました!

 

 

このシステムウィンドウを見た誰もが思った。

……いらねぇ。

 

そもそも、ラジオ体操第二を知らないため、音楽が流れても誰も踊ることができなかった。何もどう踊ればいいかわからないため、適当にリズムに合わせて踊るだけ。新たなスタンプカードも出現してなかった。

 

 

 

 

今日のログインボーナスは人材確定ガチャコイン

 

 

 

人材!これはつまり、俺の支配下のユニットが手に入るということだ。

 

我が王国、山田ドラゴンガチャ王国の社会問題として、人口問題が挙げられる。

 

そう、人口。この王国では、ガチャでしか人口を増やすことができないのだ。

 

 

いや、まぁ。厳密にはもう一つある。だがまともな設備も人材もない中で、出産は危険すぎる。なので随分前に全ユニットにそういった行為の禁止を命じていた。

 

 

 

…さて。

 

この際、人間でも人外でもなんでもいい!さぁ、来い!

 

 

 

 

ガタンッ

 

 

 

SR『愉快なマッドサイエンティスト達と研究所』

 

 

あっ、まずい。

 

 

 

 

ズドンッという大きな衝撃が上から聞こえた。

 

 

慌てて駆けつけると、ついさっきまでなかった、4階へのエレベーターが出現していたのだ。

 

 

そして、エレベーターから次々と彼らは現れた。

 

 

ある者は、全身を宇宙服で。

ある者は、ペストマスクをつけて。

ある者は、白衣を着て、しかし全身血まみれで。

ある者は、ロボットに乗って。

ある者は、魔術師のような格好で。

ある者は、機械の体で。

 

 

ゾロゾロと、エレベーターから何十人も降りてくる。

 

何人いるんだ、こいつら!

 

 

俺は鑑定スキルを使う。対象はエレベーターから見える4階の構造物。壁や天井が機械で覆われた、ハイテクチックな4階を。

 

 

鑑定!

 

●マッドサイエンティスト、それは夢とロマンを追い求める技術者です!

このアイテムはそんな目的のためなら手段を選ばない者たちが100人、さらに彼らが拠点とするプロメテウス研究所までついたお得なアイテムです。

 

彼らはあなたの文明を何段階も進めてくれるでしょう。

使い方にはご注意を。本当にご注意を。一歩間違えば全滅もあり得ます。

 

 

100人!こちらの人口を上回っている!王国内の勢力図が一変するぞ!

 

 

 

彼らは全員が出てきた、最後の方の人たちはまともそうに見えた、しかし非常に疲れているようだ。

 

 

そんな集団から、一人の女性が出てくる。

 

 

やぁ、私の名は鶴見博士。此度の召喚に応じた、この同胞達のリーダーを務めている。と言っても、彼らの中で一番常識があって、話が通じるから嫌々ながら投票でリーダーを押し付けられただけだ。同胞は私の命令に従わないし、そもそも私もリーダーとしてやる気がないので、心得ておくように。

 

 

は、はぁ。ご丁寧にどうも。俺は山田竜。これからよろしくお願いします。

 

 

今君、私のこと面倒な女だと思ったね?

 

 

いえいえ!滅相もないですッ叡智に溢れた、素晴らしい女性かと!

 

 

ふむ、褒められるのは悪くない。

 

 

さて。随分と興味深い者たちもいることだが。

 

 

彼らは浮遊する人魚、頭部がカメラの男、頭部がない男、未だひび割れた魔剣を興味深そうに眺める。

 

彼らは後回しだ。まずはガチャだ。

 

 

ガチャ?

 

そう、ガチャだ。何が出るかわからない、時空を超えて様々なものを排出する予想がつかないガチャだ。非常に興味深い。

 

 

さぁ、引いてみたまえ!

 

「「「「「「さぁ、さぁ、さぁ!!!」」」」」

 

 

クソがッ、先に無料ガチャを引いておけばよかった!

 

 

 

あぁー回したくない!最近は喜んで回していたが、今回は久々に回したくない!

 

こんなに回したくないのは首無し以来だ!

 

 

頼む、くだらない、しょうもないものを出してくれ!

 

ハズレが出てくれ!ガチャからの興味を無くすような、普通のものを出してくれ!

 

 

 

ガタンッ

 

 

 

 

R『ホムンクルス製造機』

 

 

 

 

 

 

ドンッという衝撃がまた発生する。俺はカプセルを開けて中の字を見た瞬間、全力で衝撃のもと、上の階へとエスカレーター目指して走り出した。

 

マッドサイエンティスト達も俺に続く。

 

エスカレーターを駆け上がり、俺は4階のプロメテウス研究所へとたどり着いた。

 

よりにもよって彼らの研究所の隣に出現していた。

 

何十個も並べられたカプセル、大量の衣類とベッド。

その他用途不明の装置が山のように存在する。

 

 

注目すべきは、カプセル。

そのカプセルは液体で満たされており、そしてその中には、白髪赤目の人間、いやホムンクルスが入っていた。

 

ほう、これは興味深い。

 

だ、だめだ!こいつらにこの機械を与えたら絶対だめなやつだ!

 

最悪だ!なんでよりによって今出るんだ!

 

絶対にこれ使っちゃだめだからな!

 

 

 

 

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