ガチャと俺のプライベートプラネット 番狂わせの召喚王 【第1巻発売中!】   作:太陽くん

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今日から始める天使狩り

ガチャから排出された3つの集団。ダンジョン都市歌舞伎町、道路国家ルテニア、暗殺の村。          

 

代表者である3人との会合が終了した。幸いなことに彼らは友好的で、こちらの基本的な法律を守り、俺の命令に従うのであれば自治権を認めるということで合意に至った。

 

 

しかしこの三つの都市、実はそれぞれ問題を抱え込んでいる。

 

 

 

ダンジョン都市歌舞伎町は派閥争いが深刻だ。これまで歌舞伎町は連合会という、歌舞伎町全ての武装団体が加盟していたギルドがあったのだが、このギルドを実質的に支配していた会長とその配下が現在重傷で入院中。

 

今、この会長の座を巡って抗争が勃発している。こちらの高性能ポーションなどのアイテムの流通や転移による避難も大いに利用し合い、抗争は収まるどころが過熱していく。

 

歌舞伎町の代表は町内会長なのだが、彼は利害調整や仲裁役などで頑張っているが、町内会には争いを収める武力はないようだ。

 

 

 

最悪なことにホムンクルスが傭兵として雇用され、いたるところで激戦を繰り広げている。

 

またホムンクルス系のギルド、【穂無ン苦流栖】まで出現しており、歌舞伎町連合会長になり立身出世を狙い多くのホムンクルスが歌舞伎町に流入するという魔境と化してしまった。

 

しばらく放置することにした。もう俺にはどうするべきかわからん。ホムンクルスによる武力で支配させることにした。頑張ってくれ。

 

 

 

 

 

 

道路国家ルテニアは少子化だ。

 

この道路国家は交通インフラ、輸送に関する産業に特化しており、周囲の列強が戦争時に侵略して利用するために数多くの投資を外国より集めていた。

 

 

大規模な港には数多くの輸送船が係留され、コンテナが山のように並び倉庫には数多くの品が詰め込まれている。

 

それらを輸送するために国土中に線路や高速道路が張り巡らされ整備され、それらを利用する造船、トラック製造、航空機製造業などの工業も発達しており技術立国を標榜している。

 

だがしかし転移時にかなりの数いたスパイや外国人労働者、異世界に転移したくないという人々はこちらへの転移時に追い出されたらしい。

 

その結果、人口が大減少した。工場は停止し、ギリギリ維持しているという現状だ。

 

 

そしてルテニア沖合の島に存在する、宇宙開発を目指す外資系企業が建設中の宇宙への扉、軌道エレベーター。

 

この施設は現在無人であり、無人警備ドローンや防衛用ロボットなどの防衛設備で守られている。

現在軌道エレベーター攻略作戦が立案中。

 

 

 

 

暗殺の村は、財政が破綻寸前だということ。なんでも総理大臣を暗殺した際に資産が凍結されたようだ。

 

 

 

兵器の維持費や兵員の人件費など、軍隊は馬鹿みたいに金がかかる。

 

消防署には戦車が配備され、警察署には軍隊並みの武装警察官が勤務し、村の地下には核シェルター兼地下要塞が張り巡らされ、中には航空機などが保管されている。

 

 

 

 

さらに村の湖にはミサイルを搭載した潜水艦が配置されていた。

 

戦後のどさくさに紛れて潜水艦を横領、改造したらしい。

 

何やってんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の無料ガチャ!

 

ガタンッ

 

 

 

 

 

C『バリカン』

 

 

出現したのは、家電量販店で売っているような、何の変哲もないただの黒いバリカン。特筆すべきことと言えば、相変わらずメーカーも製造日も書いてはいないが、5mmと刻印されているだけ。

 

しかし油断してはいけない。見た目がまともでも、異常な性質を持っているのがガチャアイテムなのだ。

 

というわけで使ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

早速、散髪屋を営むホムンクルスにさせてみる。

 

副業で魔物ハンターをやっている凄腕だ。彼のナイフ術の前には綺麗に魔物は切断されるという。

 

 

 

客として実験体になってもらったのは、お坊さんだ。歌舞伎町、暗殺の村には多くの寺があり、バリカンの実験体を募集していたらすぐに見つかった。

 

 

 

…が、特に異常もなく散髪は終わった。

 

一体このバリカンは何なのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッドサイエンティストがバリカンから育毛剤を作り出していた。

 

 

 

 

…ん⁈

 

 

 

わからない!なんでバリカンから育毛剤が作れるんだ⁈

 

マッドサイエンティストの助手、俺の記憶では剥げていた男がニコニコ顔で俺に育毛剤、青色の不気味な液体が詰まったボトルを渡してくれた。

 

液体じゃないか⁈なんで⁈

 

 

 

 

 

なんでもこのバリカンに込められた育毛という概念を搾取して作られたらしい。意味わからん!

 

 

マッドサイエンティストによる検証の結果、このバリカンは何が何でも髪が5mmになるようにするそうだ。

髪がどれだけ硬くても刈り取り、5mmなければ髪を強制的に伸ばす。

 

 

 

 

混乱する俺にマッドサイエンティストが育毛剤工場へと案内する。

 

 

 

 

その工場の中央では、バリカンがカブトガニから血液をとるかのように固定され、青色の液体がバリカンから流れ落ちている。

 

 

 

 

バリカンには育毛という概念が込めてあるらしく、それを抽出しているそうだ。

 

 

なお、歌舞伎町などでこの育毛剤が飛ぶように売れた。

うーん、山田ドラゴンガチャ王国の特産品が育毛剤か…複雑な気持ちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日のログインボーナスはスキル確定ガチャコイン。

 

正直言ってスキルのみを排出するスキルガチャがあるので、このコインの効果は陳腐化してしまった。

 

 

だが回さないという選択肢はない。このコインがあれば一回ガチャを回せるのだ。それだけで価値があるというもの。

 

 

 

 

ガタンッ

 

 

 

 

 

 

HR『スキル 生命儀式 呪詛の契約』

 

 

 

 

 

 

 

お、おお?

 

 

まさかのHR。しかもハズレ率高めなスキルでだ。名前がなんかかっこいい!

 

ついに使えそうな、俺の戦闘能力を上げるスキルが出たのか⁈

 

 

 

 

●このスキルは『天秤と契約』の神に対して、自身の体を捧げることにより発動します。捧げる肉体の重要度と量(髪、爪、唾液などは重要度【低】 腕、足、臓器、骨などは重要度【高】)に応じて、対象に呪詛を発動させます。天秤と契約の神は対等にして平等です。あなたが自らの身を切るほどの覚悟があるならば、天秤と契約の神もそれに応えるでしょう。

 

 

ほーう、自分の体を犠牲にして誰かを呪ってくれるのか。

『天秤と契約』の神が何なのかはわからないし、俺が下だというのが気に食わないが、まあそれは置いておこう。

 

 

 

俺はスライム化した左腕を切り落とす。

 

 

 

 

 

 

目標、南雲昭人。

 

 

NTRビデオレターに映っていた男が俺に伝えた、将来敵になりそうな男だ。名前からして日本人。日本から指定されているのかは不明だ。

 

おそらく未来の世界で俺はこの男に苦戦しているのだろう。

 

だが、俺はこの男の能力が神の召喚(推測)だということしか知らないのだ。一体どんな脅威なのだろうか。

 

 

小手調べに攻撃してみよう。

 

 

 

スキルの発動方法は誰かに教わるまでもなく、体が理解していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生命儀式 履行」

 

 

音もなく、その大きな天秤は現れた。

 

 

 

天秤は純金で作られているかのようにその光沢は神秘的な輝きを放ち、これまでにないくらい神聖な力を感じさせる。

 

神話や宗教に関連する神聖な彫刻や紋様が施され、何らかの物語を表現しているようだ。

 

神聖な力と高貴な存在を感じさせる神秘的な雰囲気を漂わせ、それは信仰心と崇敬の対象として、その美しい天秤は存在するだけで神への信仰心を抱かせる。

 

 

 

 

 

 

鑑定!

 

 

●簡易鑑定が無効化されました。このアイテムにはプロテクトが存在し、簡易鑑定ではこのアイテムを鑑定することができません。

 

 

クソ、やっぱりだめか。簡易鑑定ではだめな気がしたんだ。それほどまでに神の力をこの天秤から感じていたんだ。

 

しっかし、どうしようかな。

 

ガチャから簡易鑑定の上位互換がでるとは思えないしなあ。

 

 

 

 

俺の切断されたスライムの左手がいつの間にか天秤の皿の上に転移し、天秤が傾き始める。

 

 

だがしかし、天秤はほとんど動くことなかった。

 

 

●シルバースライムは重要度が低い為呪詛の効果はほとんどありません。

 

 

うーん、そう上手くはいかないか。

 

天秤のもう片方の皿に、禍々しい力が集まり始め、それに応じて天秤の傾きが0となった。

 

 

 

 

 

●呪詛は対象ユーザーが使用中の対呪シールドにより防がれました。この対呪シールドは運営アイテムなので突破は不可能です。シールド解除時刻まで約300日。

 

 

は?

 

 

は⁈

 

 

 

 

●…今確認した。用語一覧を確認しろ。

 

 

俺はナビゲーターの助言に従い、用語一覧を展開する。

 

 

 

●対呪シールド

 

ユーザーがショップにて交換可能なアイテムの一つ。一度使用するとユーザーに対して如何なる呪いからも身を守ります。

 

 

 

ショップ⁈なんだよショップって!

 

 

 

●ショップ

ポイントと交換可能な

 

→ショップを開く。

 

 

 

 

●現在ショップは開放されていません。ショップ機能解放後にまたお越しください。

 

 

 

こんなのばっか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●運営からのアナウンス

 

エンジェルフォール開始まであと30分となりました。皆様、イベントの準備はできましたでしょうか?運営一同、ユーザーの皆様のご武運を心から祈らせていただきます。

また、予告とは一部内容が異なる場合や事前の通告なく設定や仕様が変更される可能性がありますのでご注意ください。

また運営は当イベントで生じたいかなる損害も負いかねます。

 

 

 

 

ついに始まる。天使との戦い。さあ、イベントでがっつり稼いでやる。

 

告知が出た時から作戦は考えていた。ついに実行に移す時。

 

 

 

●山田さんは特別に30分前にイベント会場へと先行入場が可能です!ブックメーカーである私も、ナビゲーターも応援してます!頑張ってください!

 

●…我が盟友よ。貴様なら大丈夫だ。臆することはない。

だが一つだけ警告だ。上位ランカーとは関わるなよ。それだけだ。

 

 

 

 

 

「予定通りに行く。ホムンクルスは魔力供給の準備をせよ」

 

「大規模魔力供給魔術式の発動準備完了。7号を除く十二魔将へのパス、異常なし」

 

「弾丸5発まで完成。魔法陣に装填。加速器取付作業完了済みです」

 

「2次、3次魔力パス最終チェック完了。魔力伝導率良好異常なし。山田様のスキル発動時に必要とされる予想魔力量を上回ります」

 

 

 

 

 

 

 

【ゴールデンボール作戦】開始

 

 

さあ、天使を潰そう。

 

 

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