オリジナル ホロライブ オルタナティブ 作:かりん糖2525
私たちは牛車に乗させられ連行された。着いた先は無限に広がっているかのように見えるでかい城だった。
横でミオは不安そうにしている。
──いったい何があるんだ?
そして私たちは外にある広間のような場所の真ん中に立たされた。
広間周りに人が集まりザワザワとしてきた。
すると前方にある席に老人が座り息を大きく吸い
『静粛にィ!!!これからここにいる2人の裁判を始める。』
周りの人は一瞬で静かになった。そして今サラッと恐ろしいことを言いやがった。
──てことは私ら訴えられてる?!ならこの集まってる人は観客か…
反抗しようとするもクロいモヤが中々外れない。
ミオに関しては口をポカンとさせている。
「では原告よ前に出ろ。」
そう言うと先程戦った百夜警団の2人が前に立った。片方は顔にこれでもかってほどに包帯を巻いていた。
「私たちはいつものように村の近くでパトロールをしてた所この女に顔を殴られた。ほら、見てください。いくらなんでも酷すぎる。」
顔に包帯を巻きまくってる男は痛そうな顔をして殴られた所を抑えている。
明らかに偽装だ。ただ殴っただけで大袈裟すぎる。ミオは相変わらずポカンと口を開けている。
ていうか裁判だったらおそらく…
「と申しているが被告人2人はどうだ」
やはりこちらの番に回ってきた。落ち着けここで少しでも間違ったことを言えば確実に刑を下される。
「私たちは!!」
そう言いかけた瞬間、後ろにいた観客が一気にざわつき始めた。
後ろを振り返ると頭には角が生え綺麗な白い髪をした"子供”がいた。
──なんだ、この子供。角生えてる?
周りを見る限り、どうやらかなり偉い人らしい。
その子供は私たちに近くずいて来た。
「まぁまぁ落ち着け落ち着け。ここは余と1戦交えんか?」
観客も裁判長も原告も皆口をポカンとしてた。
『はァ???』
意味わからんし唐突すぎんだろこいつ、何考えんでんだ。
「刀さえ交わればそいつらが罪人なんてすぐ分かる。裁判長いいですか?(`・ω・´)キリッ」
──キリってすんな。てか許されるわけ…
すると裁判長の隣の人ががごにょごにょと裁判長に耳打ちした。
そしてハァーとまたか…みたいなため息を吐きそれを許可した。
「これより…被告人と百鬼あやめによる決闘を始める。」
ウォォオオオオオ
観客が一気に盛り上がる。
──いや許するんかい!?なんでや許す要素どこにあったんだよ!?
この騒ぎで先程までこの世の終わりみたいにポカンとしてたミオがようやく意識を取り戻した。
「なに、なに何事!?」
「なんか分からんけど戦うらしいよ私たち。」
「わ、分かったよ」
しかし一切理解出来てない顔をしている。それはそうだ。起きたらいきなり決闘だなんて信じれるはずがない。
なんて考えてると私たちを拘束していた黒いモヤが外れた。
逃げようと思ったが人が多すぎるため逃げられない。にしても向こうは刀を抜きやる気満々のようだ。それも”2本"だ。そして私たちも横に置いてある剣を手に取り構えた。
──二刀流か…
「白ッ!!いいのあんな小さいと戦って!?」
その瞬間、少女は私たちの前に飛び込み切り掛かろうとする。
「うわぁ!?」
ミオはギリギリ反応し受け止めた、が一瞬でミオの防御を弾きもう1本の刀が降りかかる。
私は咄嗟にミオの体を押しギリギリ回避させた。地を蹴り、私たちは後ろへ下がった。
早すぎる、いくらなんでも。そして大剣使ってるミオが一瞬で押し負けるほどの力…
まずい、このままで勝てないのは明確だ。
「ミオッ、とりあえずさっき見たく刀を止めてくれ。止めた瞬間、私が斬る」
「了解、とりあえず止めればいいね。」
恐らく、さっきは油断してたから一瞬で弾かれた。意識してれば止めれるはず…
「話し合いは終わり?じゃあ遠慮なく」
来た、さっきと同じ突進だ。これならミオも止められる!!
「くっ…」
ミオは刀を何とか止めることが出来た。それと同時に相手のもう一本の刀が振り下ろされる。
よし今だ!!
私は少女の肩を切ろうとした
しかし、私の剣は止められた。
──ばかな、完璧にミオを斬るモーションに入ってたはずなのに…
「その程度では余を倒すのは不可能だ余ー」
「チッ、ミオッ挟み込むぞ!!」
「了解」
しかし、どう攻撃しても全てギリギリのところで弾かれる
──くっ…勝てるはずがない。
やつの強さは単純な力強さと圧倒的な反射神経。恐らく、私たちはモテ遊ばれてる。一旦下がって仕切り直しに…
「あれ、辞めるの?じゃあ余の番だ。」
さっきよりも早くそして鋭く
「カハッ…」
「白ッ!!」
ギリギリ剣の先端で防げたが全ての衝撃が剣越しにやってきて吹っ飛んだ。慌ててミオ駆けつけてくれる。
──痛たい、内蔵が圧迫されて吐きそうだ。
ギリギリ立つ事はできるけどもう動けない。
その時、こいつに勝つ方法1つだけ思いついた。しかし、こんなの馬鹿の考えることだ。でも、今そんなこと考えてる暇はない…
「ミオ…耳かせ。」
嗚咽を我慢して説明し、私は倒れた。ミオはだいぶ驚いた顔をしていたが渋々了承し再び飛びかかった。
「あれ、気を失ったの?1人じゃ勝てないでしょ」
「うるせぇー」
ギリギリ戦えてる、というか遊ばれている。
「じゃあ、そろそろ終わりにしよう」
私にしてきた攻撃と同じフォームで突き刺そうとした。
しかし
「うぉぉぉ!!」
ミオは持ってた大剣を投げた。相手は斬るのをやめに大剣を弾いた。 その瞬間、ミオの捨て身のタックルが見事に決まった。
さすがの相手も武器を投げるまでは予想出来なかったようだ。しかしこの程度で倒れるほどやわでは無い。そもそもこのタックルの目的は"そこ”では無い。相手の体勢を少しでも崩すことだ。
どんな反射神経を持っていてもどんなスピードを持っていても一瞬で戦況がひっくり返る可能性がある技で弱者にしか出来ない卑怯な技それは…
「今だ、白ォー!!」
──”死んだフリだ"
私は全神経を使い地を蹴り、相手の背中目掛けて突っ込んだ。
──よし、いった。相手は体勢が崩れてこちらを向け攻撃することは出来ない。いっけえぇぇええええ!!!!
グサッ
感触はあった。しかしそれは"相手には届いていなかった”。
「お見事だ。余にこれを使わせるとはなかなかなもんだだ。」
そういい終わると相手は肘を頭にぶつけミオを気絶させ、困惑して動けなかった私は何もできずみぞおちに決められ、気を失ってしまった。