ソードアート・オンライン〜Inherited Great Sword〜   作:野良猫h

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2話 デスゲーム

【シンside】

 

 

始まりの街付近の草原

 

 

「「はぁ!」」

 

 

キリトに頼み込んで、スキルのレクチャーを受ける俺とクラインは、出現するモンスターを狩って慣らしていた。クラインは曲刀を活かしたソードスキルを駆使して、襲い掛かるモンスターを斬り捨ててポリゴンに変えいく。まだ、へっぴり腰感はいなめないが....。

 

 

 

俺はと言うと....

 

 

 

「ッこのォォ!」

 

 

舌打ちを吐き、右手に持ってある片手剣を逆手に持ち替え、股下から斬り上げ続け様に順手に持ち直して、斬り下ろし最後に右脚に意識を集中させ、タイミングを計り強烈なミドルキックを放ちあっと言う前にポリゴンへと姿を変えた。

 

 

「クライン!さっきよりは大分マシになったじゃないか! ただまだへっぴり腰だなぁ...」

 

 

「お、おうよぉ」

 

 

「次にシン! お前 スキル使えれるようなったのは良いが最後は蹴りかよ!?」

 

 

「あん? 良いだろ別に」

 

 

髪を掻きながら面倒臭そうに返事を返す

 

「ま、まぁ良いけど」

 

少しどもるキリト

 

「ッ、剣ってより身体でやった方がなんか、しっくりくるんだわ」

 

 

小さく舌打ちをしてはフォローを入れる

 

「そ、そうなのか?」

 

 

「あぁ、まあ臨機応変で対応するさ」

 

 

キリトと話し込んでいると、クラインが血相を変えた顔で叫びだした。

慌ててクラインの方に向くと、ログアウトしようにもログアウトボタンが無いと恐ろしい事を言う。そんな事あり得るのか?

疑問が沸くが、キリト曰く「プレーヤー自身がログアウトするには、ログアウトボタンを押さないといけない」とのことだ。

 

 

「そんな事あり得る訳ない」

 

キリトが自信なさげ呟き、俺、キリト、クラインは今何が起きているか整理している中、何処からともなく鐘の音が聴こえ俺達の身体を光が包む。光が止むと広場に立っていた。

 

 

「...。強制転移?」

 

 

「え?」

 

 

キリトの呟きにクラインが反応する、俺は辺りを警戒しながら思考する。

 

 

(強制転移ってまんまSAOじゃなねぇか!小説通り進みやがる!ガチのデスゲームの始まりかヨォ〜)

 

 

 

 

内心で軽く舌打ちを吐き、状況の整理をしようと辺りを見渡たしていると光が次々生まれ中から、プレーヤーが次々出て来る。恐らく全プレーヤーが此処に集められているのだろう。

 

 

 

 

「あ、アレなんだ!?」

 

 

「んん?」

 

思考にふけっているとクラインが、空に指差す。何だろう?とそっち眼にを向けると....

 

「あ?」

 

 

 

突然、空が真っ赤に染まり、何やらアルファベットが浮かび上がる。他のプレイヤーも異常に気付き、それぞれ声を上げ戸惑いを隠せない状況だ。

そして、空から何かが形どるように出現した。それは中身がない赤いフードを着た人の型のなにかだった。

 

『プレーヤーの諸君、私の世界へようこそ』

 

赤いフードを着た人型の何かが突然、喋り出す。

私は、【茅場晶彦】と名乗りナーブギアの開発設計でこの仮想世界....もといい、ソードアート・オンライン[SAO]を創り出し、全プレーヤーを此処、浮遊城アインクラッドに幽閉した。HPがゼロになれば、ナーブギアで脳が破壊されること、そして、脱出するにはゲームをクリアするしかないと語る。

 

 

 

 

 

(厄介なモン創りやがって〜コノヤロォ。もう完全に転生したって考えた方が良いな)

 

 

不満を抱きながら、俺は、自身の肉体が存在するのかどうかを思案する。肉体が消滅して、精神だけがこっちの世界に飛ばされたのか?はたまた、肉体も存在して、何処かの施設に有るのかの、どちらかだろうと推測する。

でも、まぁあの事故で、結局のところ死んだ身である事には変わりが無いのでとりあえず思考を切り替える。

浮いている赤いフードの化け物は恐らく、本体では無くただのホログラム的な何かだろうと思案するが今はそれどころじゃないだろう。フードの化け物は最後に全部プレーヤーに手鏡というアイテムを送りつけて来た。それを使うと....。

 

 

 

「「「!?」」」

 

全プレーヤーが次々、光に包まれ、光が静まると.....。

 

 

「「「!?」」」

 

 

「オ、オイ、大丈夫か?キリト、シン.....。」

 

 

「ア、アァ、大丈夫だ。クライン......。」

 

「アン? 問題ねーよ。クライン、キリト.....。」

 

 

「「「.......。」」」

 

 

俺、キリト、クライン、が同時にお互いの顔を見つめる

 

 

 

「「「だ、誰お前!」」」

 

3人同じリアクションを取る

 

 

「ってこたは、お前さんがキリトか?」

 

「ん? じゃあ大分見た目いじってんな?」

 

「お、お前がクライン?」

 

「若くいじったか?」

 

 

「「お前がシンか!あんまり変わってないな!」」

 

 

「まぁなー。」

 

 

くちゃべってると化け物が話続け最後に

 

『以上をもってソードアート・オンライン正式サービスチュートリアルを終了するプレーヤー諸君、健闘を祈る』

 

 

化け物は消えていった。広場は阿鼻叫喚、混乱する者、泣き出す者、怒る者、絶望する者で溢れかえっていた。そんな中、キリトは、俺とクラインを連れて裏路地に入り、原作通りのセリフを言った。

 

「二人ともよく聞いてくれ。この世界で生き残るには自分を強化しなくちゃいけない。だけど、この辺りの狩猟場はすぐに狩り尽されてしまうだろう。

だから、俺は次の村に拠点を移そうかと考えてる.....。もし....もし!よかったら、二人とも俺と来ないか?。俺なら危険なルートは全部わかるし、レベル1でも安全に村に辿りつける....一緒に来ないか?」

 

 

そして、クラインもこれまた、原作通りのセリフを言う。

 

「でも、でもよ。レクチャーの前にも言ったが、俺、他のゲームで一緒だった奴らと、徹夜で並んでソフトを買ったんだ。そ、そいつらも多分ログインしてて、さっきの広場にいるはずなんだ...置いては、いけねぇ」

 

 

(はぁ〜原作通りだなぁ〜)

 

内心嫌気を差すと言うか、何処か他人事の様に考える俺。そんな事を考えているとキリトが....。

 

 

「シ、シン! お、お前どうするんだ?」

 

聞いて来る、クラインもどうするのだと言いたげな顔で見て来る、俺はと言うと

 

 

(果てさて、どうしたものか?)

 

 

思案する

 

 

一、キリトに付いて行く

 

ニ、クラインらと共に行く

 

三、完全に別行動

 

 

 

 

 

 

 

 

(三、はねぇーな)

 

 

戦う術、もとい生き残る術が余りにも少な過ぎる。はっきり言って自殺行為の何者でもない。

 

 

(まだ、死ねねぇなぁ)

 

次に、ニ番目だが

 

(ニ、は面白いと思うけど....)

 

 

(滅茶苦茶、気遣い必要だよなぁ...)

 

クラインの人となりは、この短い間でもある程度は把握を出来た。

義理と情、そして仲間思いの厚い男だ。

そんな男が創ったパーチィーだ、楽しくない訳がないだろう...

ただ、それは、クラインだけの話だ。他のパーチィーメンバーの意見を聞いていない。下手げに入ってクラインの評価を下げる訳にもいかない。

 

 

(...。ってなると。一番か)

 

 

 

「...。俺はキリトに付いて行くよ」

 

 

「「!!」」

 

 

ニ者ニ様の反応をする二人。まぁ仕方が無い。キリトに付いて行くのがメリットが多い。全く知らない人でもないし、最優先で自身の強化って訳だし。まぁ、ずっと一緒に居る訳でもない、ある程度戦えるようになったらソロか、誰かとパーチィーで組むかすれば良い。その間利用しよう。

 

「そ、そうか!」

 

驚きと嬉しさが混ざった表情をするキリト。

 

 

「そうか....」

 

対極的に肩を落とすクライン。仕方がない無いとは言え、そんな姿を見たら申し訳なさが募る。だからかどうかは、今の俺には分からなかった。気が付いたら、身体が勝手に動いていた。

 

「そんな、しみったれた顔すんじゃねーよ!」

 

口調は乱暴だけど、なによりクラインを励ます為に両肩を掴み

 

「シ、シン!?」

 

驚いたクラインを他所に....

 

 

「俺ら、別に死にに逝く訳じゃね! 旅立ちだ! テメーもそうだろう?クライン! これが今生の別れってことじゃねー 偶々、今回が別々の道を歩くだけだ。歩いた先にまた、交わる! そん時に死んでいたら、只じゃ済まさねえからな?あの世まで、追いかけて殺すからな? 勝手に死ぬなよ?

それによー、これは別れじゃねー、門出だ!ダチが新たな一歩を歩むんだ。そんな辛気臭い顔をすんじゃーね祝え!」

 

 

「お、おう!

 

俯いていたクラインが顔を上げる。その眼はさっきまでの悲観的な絶望的な眼で無く、希望を持った強い眼をしていた。言いたい事は言ったと俺はクラインから離れ、次の街へと歩き出す。

 

「次、会った時には強くなった姿を見せてやるからな!簡単に死ぬなよ!」

 

「あぁ!何かあったら、メッセージを飛ばしてくれ...また、どこかで!それまで元気でな!」

 

 

「キリト、お前、意外にかわいい顔してやがんな!結構好みだぜ!それに、シン! お前、中々綺麗な眼してんじゃん!隠してるなんて勿体ねぇぞ!!死ぬんじゃないぞ!?」

 

クラインの叫び声を背に歩いている俺は振り向かず、片手を挙げ応える

 

「お前も、その野武士ヅラの方が十倍似合ってるぜ!」

 

 

キリトは振り向かなが歩き出すし俺に追いつく。

 

 

「これで、良かったのか...?」

 

悲観的にも疑問にも見える眼で見て来るキリトに俺は...

 

 

 

「クラインにも言ったろう?別に死ぬ訳でも、死に逝く訳でもねー。 一時の別れさ。ダチが.......クラインが新たな一歩を踏み出したんだ。それを祝うのがダチの務めだろ?キリト」

 

背中を叩き鼓舞する。

 

 

「あ、ああ そうだな。門出に暗い顔は無しだな...サンキューなシン元気でた」

 

俺は、フンと笑って見せ前を向く。門を抜け平原を歩み出し隣にいるキリト【相棒】に

 

 

「んじゃ、隣の村まで案内頼んだぜ?相棒」

 

 

不敵に笑い

 

「あぁ! 任された相棒」

 

不敵に笑い返すキリト。そんな俺達目掛けて、モンスターが現れ襲い掛かる。

 

「なんだ? テメーらも俺たちの門出を祝ってくれんのか!」

 

剣を取り迎え撃つ

 

 

「いや、そんな訳ないだろ...。」

 

若干呆れ具合が入ったツッコミをしながら剣を抜くキリト。

 

 

「「はぁ!」」

 

 

2人同時に襲い掛かるモンスターを斬り捨てポリゴンに化す。

 

 

「隣の村って遠いよか?」

 

 

「それなりに有るけど....安全なルートは心得てある問題無い」

 

「そうか」

 

 

再び歩き出す俺達は隣村へと進む。そこで、俺はある少女と出逢う。一時の束の間では無くこの先、永く続く関係になるとは知らず....

それが、いずれ俺が此処に存在【いる】意味となる事をこの時の俺はまだ知らない。

 




何とか上手く纏まったかな? 此処までお付き合いありがとうございます!

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