ソードアート・オンライン〜Inherited Great Sword〜   作:野良猫h

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5話 仲間続々

 

           

 

ーー回想ーーー

 

【アスナside】

 

 

「スキル発動! ハードラッシュ!!」

 

 

彼はその一言...たった一言を口にした瞬間、辺りの空気が風が止まった。深い川は静かに流れる..そんな言葉が脳裏に浮かんだ。彼自体が深い川の流れそのもので水音もなく静寂を支配する。彼を目にした途端、息苦しさが襲い、【ここでは呼吸をすることさえ許されない】とわたしは初めてモンスターではなく生きている人間、彼に怯えた。恐怖のあまり彼から視線を外した瞬間、彼の姿は消えた。わたしは唖然と立ち尽くしていると奥の方からモンスターの咆哮と

 

「ぐぁぁぁ!!!」

 

続けて

 

「見逃すなよ!?」

 

彼の雄叫びが響き渡った

 

「え?」

 

わたしはそれを目にした瞬間息を吞んだ。なんとモンスター相手に武器を持たず、素手で殴り合いをしている彼の姿がそこにはあった。

 

 

「なんで?」

 

 

___モンスターとの距離は大分あったのに...__

 

__素手でなんて...喧嘩じゃない!__

 

 

__それにさっきまでの荒々しいく無駄の多い動きとは相反する洗練された戦士の動き...____

 

 

__彼を纏う雰囲気が違う.. 焦りが不安が恐怖が感じられない___

 

 

__闘うことを心の底から悦んでいる....?___

 

「バーサーカー....」

 

今の彼を表すのにこれ以上ない言葉、闘うことを求め続けた狂戦士に畏怖を覚え目を離せなくなってしまった。

 

 

「Finish!」

 

彼は死刑執行、その一言を言い放った瞬間モンスターに最接近し渾身の力でモンスターのHPを一気に削り倒しモンスターはポリゴンとなり消滅した。モンスターが消滅してなお彼は茫然と立ち尽くす、周囲の静寂が消え息苦しさも解消されたわたしは彼に近寄り視界に入ると緊張が解けたのか穏やかな顔を浮かべ糸が切れた人形の様に前触れもなく彼の身体が揺れそのまま崩れ落ちるように倒れてしまった。

 

 

「!あ、危ない!?」

 

 

わたしは咄嗟に彼を支えようと抱き締めたが体格差もあり踏ん張り切れず彼諸共地面に倒れてしまった。

 

どさ!

 

「きゃあ!痛い... 」

 

痛いと言ったものの地面の土が柔らかかったのか思ってたよりも痛みはなく逆に安心する温もりに包まれていた。わたしは不思議に思い瞼を開くと......

 

「え!///」

 

なんと彼の顔が目の前にあったのだ。わたしは気恥ずかしさから取り乱してしまう

 

 

__お、男の人とこんなに近くになった事ない!////___

 

 

___お父さんや浩一郎兄さんでもこんな近くはない//___

 

 

__な、なんで彼の顔がこんなに近いの!?///__

 

わたしは取り乱しながら状況を整理しようと視線を彷徨わせるとある不可解に気が付いた

 

__なんで、痛みがなかったの?__

 

 

__なんで、彼は何も反応しないの?__

 

 

__なんで、わたしは彼の上に乗っているの?__

 

 

__崩れ方的にわたしが下敷きになるはずだったのに....___

 

 

まさかと思い彼の顔をもう一度見ると...

 

 

「す~す~す~」

 

 

「ね、寝ている.....?」

 

 

彼はまるで御伽噺の眠り姫のように寝息を立てていた。

 

 

 

 

__無意識でわたしをまたかばったの...?__

 

彼は意識が無い中、共に倒れるわたしをかばう形で下敷きになり、包まれる感覚は彼の胸元だからと結論付けた。流石のわたしもこのままでは恥ずかし過ぎるため彼の上から身体をずらし地面にぺたりと座り込んだ。

 

「助けてもらえたお礼...これぐらいしかできないけど...」

 

 

わたしは今できる最大限のお礼に膝枕をやろうと思い、寝ている彼を起こさないようにゆっくり彼の頭を自分の膝のうえに置いた。

 

「きれいな髪色...」

 

紅葉色をした彼の髪に触れようとした瞬間、【女の人の声】が聞こえた

 

 

「だから言ったでしょ..代償は払わないといけないって..今回は一番軽いのにしたけど..無茶し過ぎよあなた..」

 

その声はムッとした様子で心配と呆れでもどこかほっとしたような感情が混ざった声だった。

 

「え?」

 

わたしはその声がどこからしているのか辺りを見渡したが誰一人と立っておらず空耳と思い込もうとしたら今度ははっきり聞こえてきた

 

「あなた、あの人ことお願いね...もう少ししたら、あの人起こると思うわ..それとあなたとあの人のお仲間も来るわ」

 

そう言い残し気配が消えたと同時に

 

「「シン!!」」「アーちゃん!!」

 

聞きなれた声と初めて聞く声がわたし達を呼び、視線の先にはもう会えないと思った仲間、アルゴの姿と初めて見る黒髪の少年が駆け寄ってきた。わたしはアルゴの姿を見た途端再び、目頭が熱くなり雫たちが頬を伝う

 

「アーちゃん無事で良かったヨ......おや?お邪魔だったかナ?」にやにや

 

わたしの膝を見た途端、心配した顔から一転、悪戯っ子の顔へ早変わりをするアルゴに、なんとも言えない顔をする黒髪の少年がぼそりと

 

 

「シン....」

 

 

「ん、んん、んん?」

 

 

気が付いたのか彼が瞼を開き辺りをキョロキョロする

 

「キリト....?」

 

 

「あぁ...俺だ寝坊助が」

 

「ハッ!生き残ったな...無様に」

 

「勝手に死んだら俺やクラインが黙ってないぞ!」

 

 

「だな...」

 

キリトと呼ばれる黒髪の少年の言葉に弱弱しく自嘲的に笑う彼は少し悲しそうな瞳でわたしを見つめ

 

「すまねぇな姉ちゃん...あんたに怖い思いさせて悪かったよ」

 

 

わたしにも謝罪を述べた。わたしは必死で首を振り、助けてもらったのは自分であなたが来てくれなかったらと思うとゾッとする、だからあなたは自分を責めないでと言い彼は少し俯き

 

「サンキューな..姉ちゃん」

 

そう呟き

 

 

「なあぁアルゴ...」

 

 

「なんダ、シン?」

 

アルゴに話を振る彼

 

 

「あんたら、宿屋どうする?辺り暗くなってきてるけど...?」

 

「あ、忘れてタ..」

 

彼の言葉でわたしはメニュー画面を開き表示されている時間を口ずさんだ

 

「午後5:59...6:00」

 

宿屋のことを考えていなかったわたし達はお互いに顔を見つめ合い困惑した表情なる

 

__暗くなれば夜行性のモンスター出てくる!__

 

__でもここから近くの宿屋なんて...__

 

考えこんでいると、彼がキリトと呼ばれる黒髪の少年と話し合いをしていたらしく

 

「良かったなんだけどさあぁ、あんたら俺らが拠点にしている宿屋に来ないか?」

 

その一言でまた顔を合わせ、付いて行くことを選んだわたし達は彼らが拠点にしている宿屋へと歩みを進めお互いの自己紹介を果たし、わたしはアルゴとのパーティーを解消して彼らのパーティーに加わることを選んだ。

 

 

 

 

   

 

 

【シンside】

 

2022.12.01 PM1:50 宿屋にて

 

 

アスナがメンバーに加わって数日後の話。昨夜の話し合いで街に出向くことが決まり、第一目標、アスナの武器防具の強化、第二目標、物資の調達が決まり出向くメンバーがアスナ、キリト、シンの三名、AM11:30に宿屋を出発となっていたが、未だにシンは自室で熟睡し集合時間に遅れ置いて行かれていた。

 

 

「ZZzzzz。ん?んん?ま、眩しい..」

 

 

宿屋の一角、冬晴れた空から注がれる木漏れ日が窓に差し込み殺風景な部屋を照らし出す、ベッドでうたた寝をかましてる寝坊助(シン)の顔を容赦無く照らし余りにも眩しかったのであろう寝坊助は顔を顰め、渋々ベッドから上半身を起こし忌々しい太陽を恨みながらも頭を掻き気だるげな顔で軽く背伸びをする。

 

「ん!〜〜ん  はぁ、怠いな..」

 

ここ最近身体の怠さを感じながらもそのうち治るだろうと呑気なことを考え、置いて行かれたことに気が付かずにシンはベッドから立ち上がり、リビングへと向かい部屋を出て行く

 

 

☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆☆

 

「おはよ〜ふあぁ」

 

欠伸をかきながら気怠けな顔でシーンとしたリビングに顔を出すシンはカウンター席につき朝食兼昼食を食べようとメニュー画面を開き固まる

 

(!なんか俺、大事な何かを忘れてないか.....?)

 

現在時刻はPM1:59

 

(なんだ? なにを忘れている?)

 

漠然となにかを忘れていると言う衝動に駆られるが、その何かを思い出せずに意識を思考の彼方へ飛んでいると

 

 

「お? やっと起きたカ? だいぶお寝坊だゾ? シン...」

 

「!」

 

背後から近ずく気配に気付けず声を掛けられ狼狽えるシンは振り返るとそこに居たのは......................。

茶色いコートに身を包み立ったまま優雅にティータイムを満喫している【金褐色の巻毛、両頬に三本線のペイント】をした女性がそこにはいた。

 

「あ、、アルゴか...?来てたんだな驚かすなよ」

 

 

「別に驚かしてないゾ...隣失礼するゾ」

 

 

 

 

アルゴは断りを入れ隣の椅子に腰を下ろし、ジト目でシンを見つめる

 

「な、なんだよ?」

 

ジト目で見られ居た堪れなくなったシンは質問をぶつける。

 

「別に....ただ呆れただけダ....

 

それより、シン今日の予定覚えているか?」

 

 

溜息混じりに呆れ顔でそんなことを言われたシンは

 

「あん? 予定って......あ!」

 

「思い出したようだナ....?」

 

 

ようやく、忘れていた予定を思い出したシンにアルゴはアーちゃんからの伝言ダといい

 

「シンさんがいつまで経っても起きた来ないから先に行ク」

 

と聞かされた。そう言われればリビングに入った時物静かにも納得がいく

 

 

 

 

「今何時だ?」

 

「午後2:05だゾ...」

 

随分と冷ややかな目で見つめられ、居心地が悪くなり目を逸らすと、呆れたのかそんな、何とも言えない顔となり溜め息を付かれる。

 

 

「ハァ、まぁいーけどナ....

 

.....ところでシン」

 

「....ん? どうしたんだ 急に変な顔して....?」

 

 

呆れた顔から一変、苦虫を嚙み潰したよう渋っ面でシンを見据えるアルゴ....

 

 

「ナァ? シン。 このデスゲームが開始して何人のプレイヤーが死んだか分かるカ.....?」

 

 

「.........」

 

 

「2000人....ダ」

 

「!」

 

 

「もう、2000人のプレイヤーが死んでるんダ この一カ月の間デ...」

 

 

改めて言われると、アレだが、ゲーム開始で213人だった死者数がこの一カ月で軽く10倍の数2000人のプレーヤーが既に亡くなっている。第一層すら突破出来ていないのに.....

 

 

(本当に原作通り進んでるな...)

 

 

パラパラと目を通した小説だが、実際に体験すると何とも言えない煩わしさが付き纏う。

 

 

 

__ここ数日はハードラッシュの後遺症で身体が重い__

 

 

__だが俺が籠っている間に原作通り進んでいく...__

 

 

__はっきり言ってそれじゃあ詰まんねぇよなぁ?__

 

 

 

 

アルゴから視線を外し窓へと目を向ける....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

【アスナside】

 

同時刻

 

市場

 

所狭しと露店が立ち並び行きかう大勢のプレイヤーの足音や商人たちの飛び交う声を聴きながら人の流れに逆らう形で進む一組の男女___黒髪の少年と栗色をした髪の少女

 

「次はここで、武器の強化をにしよう...」

 

「えぇ、分かったわ」

 

と、黒髪の少年___キリトは共に街を訪れていた、栗色をした髪の少女__アスナに分かる様に指を差す。アスナは釣られ視線を飛ばすと鍛冶屋の看板が目に入りキリトは指差しながら建物に入りアスナもそれに続き中へと入って行く....。室内は薄暗くどこからか、 カン!カン!カン!と勢いよくハンマーで鉄を打つ鋭い音が鳴りその音を頼り店奥に進むと.....

 

「いらっしゃい、本日はいったい何のご用件で?」

 

音はぴたりと鳴り止み店主が顔を出す。太い腕、焼けた肌、ススにまみれた老人の顔、だがその眼光は依然と死なずまだまだ現役の職人の顔だった。

 

「武器の強化をお願いしたくて...」

 

アスナはそう言いメニュー画面からレイピアを選択し職人に渡すと受け取ったは職人は「かしこまりました...」とそう言い作業へと取り掛かり再び、カン!カン!カン!と勢いよくハンマーで鉄を打つ鋭い音が木霊した。

 

 

 

緊張した面持ちで心配そうに愛剣を見守るアスナとは対象的に眉間に皺寄せ何か思案した表情を見せるキリト....そんな中アスナが目線だけをキリトに向け

 

 

「本当に良かったの? キリトくん...シンさんを連れて来なくて....」

 

置いてきた寝坊助(シン)のことを思いキリトに問いかける

 

 

「...。仕方ないだろ何度呼んでも起きてこないアイツが悪い」

 

 

 

と、眉間に皺寄せた表情何処へやら、不貞腐れる子供の表情へ変わる。まぁ、実際は何度も呼んだのだが目を覚まさないシンが悪い...。

 

「そうね...シンさんのことはアルゴに任せるわ」

 

と小さく呟くアスナ

 

「強化が終わりました」

 

「!」

 

いつの間にか、カン!カン!カン!とした音が鳴り止んでいた。黙々と作業していた職人が声をかけてきたことに、内心ビックと反応してしまったアスナだが愛剣を受け取り確認作業に入る。全体的に4割増しの性能となり、今の火力なら第一層のボス戦は苦戦しないほどだった。諸々の強化が終わり店を後にする二人は、露店に立ち寄り回復アイテムや日用品諸々消費アイテムを買い込み、街を離れようと出口に向かう中どこからかすごい物音ともに怒鳴り声が響き渡る

 

「「!?」」

 

突然の出来事に困惑しながらも辺りを警戒する2人は音の発信源を探る

 

「なんだ..?あれ?」

 

「え?」

 

キリトは何かに気付き視線を向ける先には....

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには【何か】を囲む様に出来た人混みがあった。

 

 

 

 

「「.........」」

 

困惑した表情で人混みを見つめるキリトとアスナ

 

「.....。行ってみるか」

 

「え?」

 

アスナはきょとんとした顔でキリトを見るも、キリトは模索した表情を浮かべ隣のアスナがギリギリ聴き取れるかどうかの声で呟きその人混みへ歩いていく

 

「ちょ!わたしも行く!」

 

反応に遅れ置いて行かれたアスナもその人混みへ駆け寄り中へ進んでいく

 

「すいませ!通してください!すいません!」

 

人混みを辛うじて潜り抜けるアスナは先頭を歩むキリトの背中を追う。やっとの思いで人混みを抜けたアスナは疲れたのかその場でぺたりと座り込み軽く肩で息をしていた。

 

「大丈夫か...?」

 

先を進むでいた筈のキリトが引き返してアスナの正面に立ち気遣う様に手を差し伸べ、ぼそりと「ありがとう」とアスナは呟き差し出された手を掴み立ち上がるとキリトに向けていた視線を正面に戻すアスナは信じられない物を見る様な表情を浮かべ空いたを片手で口を覆った。

 

そこには黒髪の大柄な男性とピンク色をした髪の小柄な女性のペアが言い争いをしていた。一見、痴話喧嘩のもつれか何かか大柄な男性はヒートアップして身振り手振りが段々と大きくなっていき故意ではないだろが丸太の様な大きな腕が女性に当たり尻餅を着く

 

「い"!」

 

軽く悲鳴を上げる女性は恨めしそうに大柄な男性を睨みつけるがそれが気に障ったようで大柄な男性は女性の顔面目掛けて大きな拳で殴り付けようと振るう。目前に迫る拳に声にならない悲鳴を上げ反射的に身体を抱きしめる女性。アスナは咄嗟に大柄な男性と女性の間に割って入り、女性を庇う様に抱き締める。

 

「なんだ!?お前!?その女共々殴り飛ばしてやる!?」

 

大柄な男性は突然の乱入者に更に怒りを増して大きな拳を振るい落とす。目前に迫る拳....アスナは大柄な男性の眼を決して離さない!と意思を示すように睨み付けたまま身体を硬直する。

 

 

 

 

 

 

ここで余談だが、ここはエリア内であるためHPは減ることはない。精々殴られる恐怖を味わうだけでダメージとしてカウントされない。なら変な話であるが別このまま痴話喧嘩のもつれ(?)をほっといてもこの小柄な女性は死ぬことは無い......。責任感、正義感の強いアスナのお節介が発動しただけで........

 

 

 

 

その拳はアスナに届くことはなかった....。

 

ガキン!?

 

金属音と共に

 

「危ないなぁ...おっさん!」

 

「「「!!」」」

 

軽口が響き渡る......そこには相手を小馬鹿にした顔を浮かべるキリトが大柄な男性とアスナの間に入り、背負ったままの片手剣で受け止めていた。

 

「な、なんだぁ!?お前!?」

 

 

「別に...ただの通りだ」

 

 

「ただの通りすがり風情が邪魔するんじゃねぇ!!」

 

激昂した男性は標的をキリトに変え重たい拳を振るう

 

ガキン!

 

またも金属音が木霊した。大柄な男性は何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も拳を振るうがキリトは微動だもせず受け止め続けた。

 

 

「...もう良いだろ?」

 

退屈な顔を浮かべるキリトは鞘に入ったままの剣で一閃を放ち大柄な男性をいとも簡単に吹き飛ばした。

 

「ぐぅ! ぐぅぅ...わぁぁ」

 

 

地面に叩きつかれた大柄な男性はうめき声を上げ気を失った様だ。

 

「終わったぞ....」

 

 

本当に退屈だったのだろう気ダルそうな声で振り返り手を差し伸べる

 

 

「ん、ありがとう」

 

 

アスナは女性から身体を離しキリトの手を借りて立ち上がると女性に振り向き手を差し伸べる

 

 

「アナタ大丈夫....?」

 

 

「だ、大丈夫よ....助けてくれてありがとう.....」

 

 

 

動揺がまだ治まってない女性はアスナの手を借りなんとか立ち上がる女性を見かねたアスナは簡単に女性の埃を払い手短に自己紹介をする

 

「アナタ名前は? わたしはアスナでこの人が...」

 

 

「キリト」ボソ

 

キリトがぼそり呟く

 

「あ、あたしはリズベット..リズでいいわ」

 

 

小柄な女性ことリズベットも自己紹介を済まし

 

 

「じゃぁ、リズ..アナタどうしてこうなったの?」

 

「......分からない突然囲まれて支離滅裂なこと言ってきたから怖くなって..」

 

 

意気消沈の様子なリズベットを見かねてアスナが

 

 

「ねえ?....良かったらなんだけど....わたし達と一緒に来ない?」

 

 

そう提案するのであった....。

 

 

 

 

 

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【シンside】               

 

 

 

 

PM4:30 宿屋

 

 

「誰?こいつ?」

 

夕明かりが窓に差し込み宿屋の一室を紅く照らす中、同じくらい紅い髪のシンが仏頂面で放った一言が正にそれである。いやまぁ確かにそうなるよねー.....アスナ達が戻って来たと思ったらなんか知らない奴が1人増えてる...ピンク色をしたボブヘアの少女が俯いたまま席に座ってるし、なんかアスナと仲良さそうだし

 

「ん」

 

説明求むと視線をキリトに向けるも首を振られてしまいアスナに向けると「えっとね」と前置き言い事の顛末を語り出す

 

 

「....」

 

話を聞き終わるまで一言も発せずただ黙って聞いているシンの顔は段々と憤りが募った表情になる

 

「!」

 

シンの表情を見た少女はビクリと反応し警戒してしまった。

 

「ん、と....大丈夫?リズ 彼 怖い人じゃないから...ちょっと!シンさん怖がってるでしょ!」

 

「え? あ、悪い」

 

憤りった感情が顔に出ていたのだろう..すごく警戒されてしまった。

 

「はぁ」

 

軽く溜息を吐きながら頭を掻きと先程の憤りを落ち着け温容な顔つきになる前髪の隙間から見える瑠璃色の瞳を少し穏やかさが垣間見れた。少女の警戒心を解くように穏やかに話し始める

 

「怖い思いさせて悪かった...俺のことはアスナから聞いていると思うが一応自己紹介させてくれ」

              

「俺はシンっていうだこのパーティーのリーダーをやっている...さっきのアスナの説明で大体分かった...大変だったな..こっちはお前さんが仲間入りすることを歓迎する...よろしくな」

 

シンはそう言い手を差し伸べる握手を求め少女も求めに応じ握手を交わした。こうして少女ことリズベットは本日をもってシンのパーティーメンバーの一員なるのだった。              

 

 

 

 

              

 

              

 

   

 

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            

 

 

 

 

 

 

 

 

            




久し振りの投稿です。面白かったらコメント高評価お願いします。
ここまでお付き合いありがとうございました。
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