ハケン・ユーティリティ   作:ジョイン君

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彼女の立ち位置


依頼内容:特例創設した部活動の実態調査、及びそのレポートの提出⑥

 返ってきた答案に赤い文字で大きく記載された23の数字に頭を抱えて机に突っ伏す。

 

 え、うせやろ?

 実は30点満点だったりしない?

 

 しねえんだよなぁ!!

 100点がいるもんなぁ!!!

 

 ちらりと他の皆を見る。

 コハル先輩はぐぬぬぬと呻きながら自らの答案を両手で持って見つめながらワナワナと震えている。

 アズサちゃんは机に置いた答案をしょんぼりしながらじっと見つめている。

 ヒフミちゃんはそんなアズサちゃんを慰めながら間違えていた箇所などを説明してあげてるようだ。

 ハナコさんは机に頬杖をついてそんな皆を笑顔で眺めている。

 あっ、目が合った。

 

"それじゃあ今日のこの後の時間は今回の模試の見直しと復習をする時間にしようか"

 

"明日からは授業形式の時間と自習の時間を取って、その日の最後にまた模試を行うよ"

 

"授業ではもちろん、自習の時間も私はここに詰めてるからわからないところや聞きたいことがあればどんどん質問してね"

 

"今日合格だった子も、不合格だった子もこの合宿でしっかりと勉強を頑張れば必ず結果につなげられるって私は信じてる"

 

 先生はそう言って、教壇から教室の奥側にある教員用のデスクに座り、荷物から書類を取り出して何やら作業をはじめた。

 

「ヒフミ、この問題の内容が正直さっぱり覚えがなくてまったく手が付けられなかった…」

 

「歴史問題ですね…条約以降トリニティに関する内容以外も問題として増えてきましたから私も結構苦戦して…一緒にがんばって覚えましょう、アズサちゃん!」

 

 アズサちゃんはさっそくヒフミちゃんに声をかけて間違えていた問題の内容を質問している。

 ヒフミちゃんも同じ箇所で間違えていたみたいだ。

 

「あーもう!数学のこことかなんで間違ってるの!?ハナコ!これはどうして違うのかわかんないから教えて!」

 

「あらあら…♡こことここは使う公式が逆ですね?まるで上下の下着を取り違えてしまったかのような些細なケアレスミスです」

 

「なんで下着の話になるのよ!?エッチなのはダメ!死刑!」

 

「あらこわい♡でも下着の管理は色々と大変ですよね…ですから私もたまに寝坊などをしてしまい時間がどうしても足りないと思った時は下着を着けずに登校してますよ。思いがけない開放感といつ周りの人に気づかれるかわからない背徳感で一層身が引き締まるのでコハルちゃんも今度一緒にどうですか?」

 

「下着を着けず…!?…し、しないわよ!!するわけないでしょ!!なんであんたはいちいちエッチな方向に話を誘導しようとするのよ!?」

 

 コハル先輩はハナコさんにわからなかった箇所を聞いているがハナコさんは指摘をしながらなんか妙な方向に話を広げようとしてる。

 …いや、下着は着けたほうがいいよ…。

 上は擦れると痛いし、下は滅茶苦茶冷えるでしょ、風邪ひくやん…。

 

 わいのわいのと皆が思い思いに補習授業部を形作っている。

 お互いに教え合う者、教えを乞う者、教え導く者、見守る者。

 6人しかいない補習授業部の部室は、軽口を叩きながらお互い切磋琢磨をする喧騒に包まれている。

 

 

 

 それはとても尊くて、見ているだけで眩しいと感じてしまうような、焦がれてしまいそうな光景で。

 

 

 

 ぼくは自分の答案を見返す。

 

 23点。

 

 合格点の半分にも満たないお粗末な結果。

 

 なんだかその結果に少しほっとする自分がいた。

 生徒たちだって生徒であるためにこういう勉強や授業を受けてがんばって日々を過ごしている。

 生徒でもなんでもないぼくにはお似合いの結果じゃないか。

 

 そんなことを考えていると、

 

「ほらハジメもそんな自分の席でぼーっとしてない!答案と筆記用具持って椅子ごとこっちに来なさい!…こういうのはわかる人に教えてもらえば早いの!」

 

「えぇ、ハジメさんにも手取り足取り、じっくりと教え込んであげます♡」

 

「言い方!」

 

 笑顔でそんな言い方をするハナコさんにツッコミを入れるコハル先輩。

 …でも、いいのかな?

 ぼくはなんだか戸惑ってしまい、動けなくなってしまう。

 

「先生に脅されたんじゃないならハジメはここに勉強しに来たんでしょ?補習授業部ってそういう部活よ!あんなに模試がわからなかったって悔しがってたじゃない?」

 

「…えぇ、補習授業部に参加するということは、目的はなんであれ、勉強をして模試で結果を出すというのが活動として得るべき結果でしょうね」

 

 コハル先輩の言葉にハナコさんが同意する。

 

 …そっか、補習授業部で勉強をして、レポートにまとめる。

 つまり立派なハケンの業務の一環…で、いいのかな…?

 

「…それに今日の模試は普通に難しかったし!私だって半分くらいしか解けてなかったんだから!!」

 

「そうですね、事前に聞いていた試験範囲はいつもより広めでしたし…」

 

 試験範囲。

 そもそもそんな範囲すらも今日、教科書を受け取ったぼくには未知の情報だ。

 

"今回の合宿の試験は補習授業部の総決算的な意味合いもあるからね"

 

"いつもよりも少し難しくなってるんだよ"

 

 いつの間にかぼくの席のすぐ横に立っていた先生がそんなことを言う。

 

「先生、ぼくは…」

 

"ハジメ"

 

"君にとってはこの合宿は何もかもがはじめてだらけで戸惑う事も多いと思う"

 

"でも、だからこそ。ハジメが望むようにこの補習授業部の部活動を経験して、挑戦してほしいと思ってるんだ"

 

"もしもそれが悪い事だったらきちんと私や皆が教えてくれる"

 

 先生がぼくの肩に手を置いて、ぼくに微笑む。

 

"…それに、実は私にとってもこうやって教壇に立って皆に教鞭をとるのはシャーレに来てからは貴重な機会でね"

 

"そんな私のためにも、ハジメにはここで皆と一緒に色々学んでいってくれると嬉しいな"

 

 先生は肩をすくめてそんなことを言ってくる。

 

「…まぁ、私たちったら先生のストレスのはけ口にされてしまっていたのですね♡」

 

「はけ口!?…授業中の先生は少しかっこいいって思ってたのに…!!」

 

"誤解を招く表現はやめてね!?"

 

「あはは…先生はお忙しいですからね」

 

「そうだな、先生は数々のミッションを同時にこなしながら私たちにもこうして教鞭をとってくれている。私もそれに報いたい。ヒフミとモモフレンズの公開収録に行くためにも」

 

 ハナコさんが独特の言い回しをして、それにコハル先輩が過剰に反応をする。

 慌てる先生にヒフミちゃんは理解を示し、アズサちゃんも同意する。

 

 …でもそっか。

 先生のためにもなるっていうなら...いいか…。

 

 求められた人材を提供する。

 それがさかまんじハケンサービスのユーティリティだもんな!

 

 …でも。

 

「…本当に後悔しない?ぼく、見ての通りクソザコ劣等生だけど?」

 

 ぴらぴら、と自分の無残な答案を先生に見せて、一応最後の確認。

 

 アナタ(先生)はこの選択を、本当に後悔はしない?

 

"きっと大丈夫"

 

"だって子供を教え導くのは私たち大人の役目だからね"

 

 …ここでしないって言わないから、ぼくはこの人を信用できない(信頼してる)

 

"それにハジメは試験範囲を知らないどころか今まで勉強は全部独学で、試験だって初めてやったのに23点も取れてるんだよ?"

 

"伸びしろしかないってことだよ!ハジメならもうやればやるだけ出来るようになるって私は知ってるからね!この合宿でどれくらい伸びるのか、実は楽しみでしょうがないんだ"

 

 先生が無邪気な笑顔を浮かべてそんなことを宣う。

 

 …本当にこの人は…!!

 

「…もー知らないですからね、ぼくは。あとで後悔しても指さして笑ってやるんですから」

 

"してもいいんだよ、後悔なんて"

 

"そこで立ち止まってしまわなければ"

 

"それでハジメが笑って過ごしてくれるなら、きっと素敵な未来だろうから"

 

「…はいはい、わろすわろす…皆、ぼくにわかんないとこおせーて」

 

 こういう恥ずかしい事を当たり前のように言ってくる!!

 相手にしてられるか!ぼくは勉強するんだ!!

 

 …そしてこの3日間で合格点を勝ち取って、いや満点を目指して先生にほえ面かかせてやるんだからな!

 

「はい!皆で一緒に合格しましょう!」

 

 両手を胸の前でぐっと握り、鼓舞してくれるヒフミちゃん。

 

「せ、先輩が後輩の面倒を見るのは当然だから!」

 

 つん、とすました顔でそう言いながら、少し赤くなっているコハル先輩。

 

「えぇ、喜んで」

 

 慈愛の笑顔を浮かべて受け入れてくれるハナコさん。

 

「私は人に教えられるほどの成績とは言い難いが…共に学び、高めていこう。あぁ、今日の模試の範囲なら銃器関係の問題に関しては教えられることもあるかもしれない。そこだけは得意分野なんだ」

 

 謙遜しながらも、一緒に学んでくれるというアズサちゃん。

 

「…銃器関係は、うん…ぼくが今回唯一点数を稼げたところかな…」

 

 ぼくは教えられると提案された部分が自力で唯一解けた部分と被ってしまった事を少し申し訳なく思いながら言葉を返す。

 気を悪くされないといいなぁ。

 

「そうなのか?私は昔取った杵柄というやつでそういった分野は人より得意なんだがハジメも詳しいという事か。勉強以外の自由時間に少し話してみたいな」

 

「あーまぁ、ぼくは仕事の都合で色々な銃器を使えるようにする必要を感じて勉強したし、一通りオーソドックスな銃器は所有してるからね。問題の内容もそこまで突っ込んだものはなかったから今回はそこでなんとか20点くらい稼がせてもらった感じ…」

 

「そういえば会った時は背中にも大きな銃を背負ってたのに今は持ってないわよね?見ない制服の子がデコられてない銃を2つも持ち歩いて深刻な顔して座り込んでたからびっくりしたのよね」

 

 逆にそんなぼくに興味を持ってくれたアズサちゃんに返した言葉を聞いてコハル先輩は最初に出会った時のぼくをそう評する。

 え、そんな深刻な顔してたの?

 あぁいや、そもそもぼくは無表情がデフォで、それで完全武装(笑)状態で座り込んで俯いて書類ガン見してたわけで、深刻に見えてもしょうがない気はする。

 

 あとすいませんコハル先輩、実はスカートの下のホルスターにHGもあったので銃器だけで3丁ありました…。

 

「あーその…間違えて持ってきちゃったから、友達に預かってもらってマス…帰ってくる時デコられてそうで怖いんだけど…」

 

「え!?手持ちの銃をデコってくれる友達なんて随分仲がいいじゃない!?」

 

 え、驚くところそこ?

 

「いや、別にぼくの銃をデコレーションなんてする必要ないと思うんだけど…」

 

「はぁぁぁぁぁぁああ!?」

 

 ぼくの意見にコハル先輩は盛大に叫んでるしヒフミちゃんも驚いた顔をしていてアズサちゃんも目を見開いて驚いているように見える。

 ハナコさんは変わらず…あ、なんか目が笑ってない。

 

 …ぼく、またなんかやっちゃいました?

 

「えっ、いや待って?その机に掛かってるSMGは普段の銃が修理中とかオーバーホール中で予備の銃を持ってきてる、とかじゃなくて普段からそれで持ち歩いてるってこと…?」

 

「ソッスネ」

 

 当然のようにそう答えたぼくに補習授業部の皆はなぜか4人で固まって顔を寄せ合って何やら会議をはじめてしまった。

 

「…先生が作った試験の内容を予め手に入れて丸暗記とかってダメなの?」

 

"それは勉強じゃなくて蛮行だからダメだね。場合によっては有効かもしれないけど今回はレギュレーション違反ってことで"

 

「やっぱダメかぁ。っていうかこんな事言われても怒らないんだ」

 

"ハジメは必要なら出来ることはやれる子だって知ってるからね。それにダメって言われて理由に納得すればやらないでしょ?"

 

「…その見透かされてる感じ、ムカつく」

 

"ハジメって私には妙に当たり強いよね?"

 

 普段から大人を自称して色々言ってくるんだから子供の癇癪くらい甘んじて受けろってんだ。

 自業自得だよ(いつもありがとう)、先生。

 

 ぼくと先生がそんな応酬をしていると、

 

「ハジメ!あんたにはこの合宿で勉強とは別に女子力についても学んでいってもらうわ!!」

 

 会議が終わったのか、コハル先輩がぼくをびしっ!と指差してそんなことを言い出した。

 

 なんて????????????

 

「女子…力…?」

 

「自分の愛銃もデコらないなんて女子力の足らない証拠よ!そこまで自分の事に無頓着な女の子なんてそうそういないわよ!?」

 

 えぇ…(困惑)

 

「良ければハジメのそのSMGを少し見せてもらってもいいか?」

 

 アズサちゃんがぼくの机にかかったSMGを指差して問う。

 ぼくは首を傾げつつ、まぁでも何か悪い事をされたりする心配はないと確信できているので素直にアズサちゃんに手渡す。

 

 アズサちゃんは受け取ったSMGを手で持ち、机に置き観察し、そのまま人のいない方に向けて構えたりして何かを確認しているようだ。

 そのへんの店頭に並んでいるのと変わらない、何もデコレーションされてない無骨な質感のそれをアズサちゃんが持っているのを見てなんだかいたたまれない気持ちになる。

 

「手入れはしっかりされているようだしかなり使い込まれているように感じる」

 

「えっと…ハジメさんはこの子(SMG)をずっと使ってるんですか?」

 

 ヒフミちゃんの問い。

 …ずっと、がどれくらいを指すのかはぼくにはわからないけど。

 ぼくがあの場所(廃墟)で目覚めて、まだ一年も経ってないから、そうなのかはわからないけど。

 

「…最初に覚えたのは、そのSMGだね。なんだかんだで一番付き合いが長いし一番使ってるのは、うん…その子(SMG)なんだろうな」

 

 少しだけヒフミちゃんに感化されたのか。

 ヒフミちゃんに合わせて、その子なんて呼んじゃって。

 

 銃なんてただの道具なのに。

 そう思うのに。

 

「愛着があるって事じゃない。なんでデコらないの?」

 

 コハル先輩は本当に不思議そうにそう聞いてくる。

 そうするのが普通なんだろうってことは、なんとなくわかってる。

 

「いやぁ…ぼくの仕事って荒事も結構ありますし…最悪壊れたりする可能性もありますし」

 

「???だからデコるんじゃない?」

 

 ??????

 

 いや、無駄じゃない?

 壊れたら買い直すでしょ?

 替えの利く道具にわざわざ一点物のデザインを考えるなんて。

 

「ハジメさん。私たちが自分の愛銃をデコレーションするのはもちろんお洒落のため、という側面も強いですが…この子たちを背負っているという矜持の意味もあるんですよ?」

 

 ハナコさんは彼女の愛銃であろう、白を基調とした色合いにピンクの塗装で彩られたARのハンドガードを愛おしそうに撫でながら語る。

 

「この子たちは私たちの愛銃で、個性で、相棒で、象徴で…私たちにとっては掛け替えのない子供のようなものです。特定組織が使うような子たちでもその組織に合わせた意味が、理由がデコレーションされています」

 

「いや、そこまで重く考えてる子は流石にそんなにいないわよ?…まぁ、大事なもので譲れないって部分では、わかるけど…」

 

 ハナコさんが続ける言葉にコハル先輩は消極的な否定を挟みつつも、理解は示す。

 

「ハジメ、ゲリラ戦で最も重要な要素は何だと思う?」

 

 アズサちゃんはぼくを真っすぐに見据えてそう問うてくる。

 意図はよくわからないけど…

 ゲリラ戦…ふと思い出すのは先日、便利屋68とやり合った時。

 あの時はゲリラ戦ではなく防衛戦ではあったが、4対2という戦力差であの便利屋68相手に戦略的勝利をもぎ取れた理由を考えれば…

 その結果を導くために必要だった要素、それは間違いなくサオリちゃんだろう。

 

「…信頼できる仲間、とかかな」

 

「私は道具と情報だと思ってる。敵の数、装備の量、質、戦場の地形の把握、自らが仕掛けたブービートラップは十全に機能するのか、相手をどう追い詰めるのか、自分の使う銃や爆薬は期待通りの働きをするのか」

 

 アズサちゃんからは身も蓋もない答えが返ってきて軽く面食らう。

 結構リアリストなんだな。

 

「だが…最も信頼が置ける、という意味では私はこの銃、【Et Omnia Vanitas】を唯一無二の相棒だと思っている。もちろん、背中を預けられる仲間たちと共に戦えるならばこれほど心強いことはない。ヒフミもコハルもハナコも私にとっては唯一無二だ」

 

 アズサちゃんはSMGをぼくに返して、アズサちゃんの愛銃【Et Omnia Vanitas】を掲げながらぼくを真っすぐ見据える。

 強い意志の篭った瞳だ。

 

「私にとってこの銃は、私の意志で、私の矜持で、私の相棒だ。だから私は私自身でこの銃をデコレーションした。ハジメはしないのか?」

 

"その視点は私じゃ教えることができなかった事だね"

 

「先生…」

 

 ぼくの隣に立っていた先生は、とても嬉しそうな表情を浮かべていた。

 それはとても誇らしそうな、そんな表情で…

 

"子供である君たちは日々色々な事を選択して、一人一人が別々の大人へと成長していく"

"その成長の中で道が交わったり、別れたりすることもあるけれど"

"こうして大人の私でもできないような事を、人に教えてあげられる素晴らしい成長を見せてくれる"

"先生として、生徒の成長に立ち会えるこの瞬間ほど嬉しいと思えることはそうないよ"

 

 先生の言葉に皆が聞き入っている。

 …生徒と、して…

 そう、ここにいる皆は先生の生徒で。

 ずきり、と痛んだ胸を抑え、俯く。

 

"ハジメ、これは君が考えて決める事だ。君の子たちをデコレーションするのか、しないのかを含めてね"

"君がどんな選択をして、どんな道を歩むのか"

"ハジメが選択したことを、出来る限り尊重して見守って、必要なら背中を押してあげるから"

 

 どくん、と跳ねた心臓に思わず顔を上げる。

 

 だって。

 だってそこまでされてしまったら。

 そんなことをしてしまったら。

 

"ハジメにはまだ認めてもらえないかもしれないけど…"

 

 

 

 

 

 ぼくが。

 

 

 

 

 

"私にとっては、ハジメも可愛い生徒なんだから"

 

 

 

 

 ぼくが先生の生徒だって勘違いしてしまう…

 

 

 

 

 

 は?

 

 

 

 

「は?????????????????」

 

"やっぱりハジメって私への当たりキツいよね…"

 

 ぼくが思わず出してしまった心からの疑問をこれでもかと詰め込んだは??????に先生は少し落ち込んだ素振りを見せる。

 

 えっ。

 いやだって。

 

「だって、最初から、言ってるじゃん、ぼくは先生の生徒じゃない、って…」

 

 ばくばく、と心臓が鳴り響く。

 溢れてくる多幸感が止められない。

 

 胸を抑えながら、声を抑えながら、途切れ途切れに、ぼくは言葉をひねり出す。

 

 意味わかんない。

 意味わかんない!

 

"…書類上は、そうかもしれないけど"

"ハジメはもう私にとっては大事な生徒だよ"

 

「えぇっと…ハジメさんはシャーレに所属をしてさかまんじハケンサービスという部活の部長として、活動してるんですよね…?」

 

 ヒフミちゃんが不思議そうな顔で問いかけてくる。

 

「その、ちょっと事情があるからシャーレにお世話になってるのでまぁ、そうだね…」

 

「それって先生の生徒ということじゃないんですか?」

 

 ??????????????

 

「いやそうはならんでしょ」

 

「えっ?どういうこと?」

 

 思わずツッコミを入れたぼくにコハル先輩は首を傾げる。

 

 ああもう、これあれだ!ぼくがどういう経緯でシャーレに所属してるかを知らないからみんなそんな平和な考えでぼくを生徒扱いしてくるんだ!

 もういい!全部ぶっちゃけてやる!!

 

 

 

 

 そしてぼくは洗いざらいぶっちゃけた。

 ぼくはどういった経緯でシャーレに所属することになったのか。

 ぼくが不良相手とはいえどれだけ迷惑をかけて生きていたか。

 …ぼくがどれだけ得体のしれない正体不明の存在であるかを。

 

 

 

「…だからぼくが…ぼくが生徒であるなんてありえない!このキヴォトスでシャーレが存在を証明できない生徒なんて、ありえないんだから!」

 

 これでわかっただろ!

 如何にぼくが怪しい存在で、先生の生徒であるわけがないって!

 

 ぼくは補習授業部の皆の顔を見る。

 先生には視線を向けない。

 

 …この人は、ぼくが今言った事なんて全然気にせずに、ぼくの事を生徒だって言うに違いないんだ。

 だから今は、顔を見ない。

 

 せめて、補習授業部の皆から現実を突きつけてもらって少し頭を冷やしてくれればいいなと思ってる。

 

 さぁみんな!こんなあやしいぼくに引導を渡して…

 

 …なんか雰囲気、思ってたのと違う…違くない?

 

「…それで、結局ハジメはなんで先生の生徒じゃない事になるの?」

 

 コハル先輩!?

 あぁこの人知識偏ってる節あるからもしかしたら上手く伝わってなかったかもしれない!

 

 ヒフミちゃん!この補習授業部の部長でありナギサさんからも信頼されてる君ならわかってくれるよね!?

 

「えぇっと…なんででしょう?」

 

 ヒフミちゃん!?

 アズサちゃん…あ、ダメだヒフミちゃんの隣で同じように首を傾げてる。

 

 ハナコさん!

 明らかにこの中では出来る女なのにそれを隠してる感じのつよつよブレイン女子な感じのハナコさんなら!

 

「…ハジメさんはシャーレに保護された当時は書類的には存在せず、不良生徒とのいざこざによって数度の拘留の経験はありますが矯正局送りになるような重犯罪は犯していないのですよね?」

 

 そう!そうだよ!ぼくってば前科ありのすねに傷を持った困ったちゃんだよ!!

 

「そしてそこからしばらくはシャーレによる保護という名目でシャーレ内の雑務や営業している店舗への手伝いをして過ごし、現在ではその功績も認められシャーレ所属の特別組織として各学園へ出向し、今現在も実績を積んでいる、と」

 

 …んん?なんか雲行きが怪しく…

 

「そしてその仕事の内容は非常に評価が高く、利用した各学園の組織からも信頼が篤く、一部ではシャーレの懐刀とか天上の美声の持ち主だとかの噂もあるようですね?」

 

 ちょっ、ちょっと待って?

 いやその評価は明らかにおかしいでしょ!?

 ぼくはちょっと人より要領がいいだけで基本的にはクソザコナメクジなだけなんだけど!?

 あと最後のなんだよ!!!!!

 

「それとこれは個人的に気になったことなのですが…先生?ハジメさんは本当に生徒ではない外部協力者としてシャーレへ所属していることになっているのですか?」

 

"ぎくっ"

 

 oi みうs みす おい

 ぎくってなんだよ先生

 紀伊店のか

 

「シャーレにおいて外部協力者として登録されている生徒は多くいらっしゃると思いますけど…生徒ではなく戸籍もないとなるとハジメさん以外には例がないと思いますし…いくら連邦生徒会の特務機関と言えど…いえ、連邦生徒会の特務機関であるからこそ、先生個人だけでなくシャーレとしてハジメさんの後ろ盾となるのは、難しかったのではありませんか?」

 

"…そうだね、難しかった。とても、難しかったよ…"

 

 なぜか目を反らして俯きながらそう呟く先生。

 ねぇ、大丈夫?本当に大丈夫なのこの話!?

 

「でしたら是非ともお聞きしたいですね♡先生がどうやってハジメさんをシャーレ直属の部活の長として認めさせたのか…私では想像もできない手法を使ったのか、私の想像した通りなのか…興味が尽きません♡」

 

 ハナコさんの妖艶な笑みに先生はたじろぐ。

 皆で先生を見る。

 ぼくも思わず目を向ける。

 向けてしまう。

 

"…これはここだけの話で、できればこういう手段を取らないで済むように反面教師としてほしいんだけど…"

 

 先生はハァ、とため息をついて、

 

"難しかった…というか。無理だったからね。私の権限で問題が発生した時の全責任を取るという条件で所属する学園を未定の生徒としてハジメのことを登録してね"

 

 

 

 

 …は????????????????????

 

 

 

 

"なのでその…一応今現在だとハジメは書類上もシャーレの部活に所属している、どこかの学園に編入予定の生徒、ということになってはいるんだよね…"

 

 何してくれてんの??????????????????

 

「…でも、先生が生徒に対して秘密にしてまでそんな強硬手段を選ぶのはなんだかとても珍しいというか…なんだか想像しにくいですね」

 

 そうだよヒフミちゃんもっと言ってやって!

 

"…だから反面教師にしてほしいって言ったんだ。皆が大人になった時には出来るだけこういう手段は避けるようにしてほしい。これは大人が使うずるい手段だからね…"

 

"最初は、普通に色々な学園を見てもらって、どこかハジメ自身が気に入った学園に編入してもらおうかなって思ってたんだ"

 

"そのために色々な学園を見る機会を作ったりして勧めたりもした"

 

"ハジメはとても勤勉で、シャーレの資料室で色々な資料を見ていたからね"

 

"各学園の色々な施設や資料なんかを見れる環境ならどこか気に入るところもできるかもしれないって思って。行く先々で友達を作っているようだし、シャーレに来てくれる生徒とも上手くやっているようだったし"

 

 先生は肩を落としてそんな経緯を語りだす。

 顔は無表情な大人の表情をしているけど、出してる雰囲気は完全に怒られた生徒のそれで。

 

"それから少しして、ハジメから話があるって言われてね"

 

"どこか気に入った学園ができたのかな、ハジメはどこを選んだんだろう?ってワクワクしながら話を聞きに行ったんだ"

 

"そうしたら、ハジメからシャーレを出て独り立ちをしたい、と相談されてね"

 

 先生はそこでいったん話を切って、深呼吸をしているように見えた。

 先生はとてつもなく善人で、生徒に対して惜しみなく情を注ぐ人だっていうのはわかってた。

 そしてこのキヴォトスにおいて、存在自体が認知されていない生徒など、存在していないということもぼくが自身で調べて、わかってしまった。

 

"…私は悲しかった。ハジメは聡くて、自分の事を後回しにしてでも周りのために気を遣う優しい子だってわかっていたし"

"そんなハジメに、まだ子供である彼女にそれを全部捨てて一足飛びに大人になる選択肢を選ばせてしまったことが悔しかった"

"だから、ズルをしてしまったんだ"

"だって、私にとってはもう、ハジメも私の大事な生徒の一人だって思っているから"

 

"みんなはこんなズルい大人になっちゃ、いけないよ"

 

"それと、これは補習授業部のみんなへのお願いになるんだけど"

"ハジメは見ての通りとてもいい子なんだけど自己評価がとても低い上に強情でね"

"それにとても聡いから私みたいな悪い大人の言う事はなかなか聞いてもらえなくて"

"みんながハジメの事を友達だと思ってもらえるなら、自分を顧みないことを言ったら遠慮なく叱ってあげてほしいんだ"

 

"…きっと、大人からじゃ教えられない、友達からじゃないと教えられない事も、あると思うから"

 

 そう言って、先生がみんなへ頭を下げる。

 

 …ぼくのために、頭を下げてくれる。

 

「先生!?頭を上げてください!私もちょっとネガティブな所がありますけど、確かに友達が自分をそんな風に言ってることがあったら悲しいです…それにハジメさん…いえ!ハジメちゃんもとっても素敵ないい子だって思います!自戒も含めて、ちゃんと指摘します!」

 

「…ヒフミちゃん…」

 

 ヒフミちゃんは頭を下げた先生に駆け寄って、そんな言葉をぼくと先生にかけてくれる。

 

「はじめてできた後輩がとんでもなく面倒なタイプだった…」

 

「コハルせんぱ…コハルちゃん…」

 

「あっ!?勘違いしないで!別にわざわざ先生に言われなくてもそんな風に自分の事を下げたりしたら絶対に叱ってやるんだから!だって私はあなたの先輩だもの!…それに、友達…だし…」

 

 …コハル先輩はこんなぼくでも、まだ後輩だと思ってくれるらしい。

 ぼくの先輩ってなんでこんなに偉大な人たちばかりなんだ。

 リスペクトするしかないじゃないか。

 

「ちょっと!今少しネガティブなこと考えたでしょ!?」

 

 ぼくはびっくりして思わずコハル先輩を見る。

 コハル先輩はネコ目になって今にもふしゃーっと威嚇してきそうな表情をしていた。

 

「え、なんでわかったのコハル先輩…」

 

「ハジメは表情はあんまり動かないけど態度がわかりやすいのよ!!これからもびしばしいくんだからね!私は後輩に甘くないんだから!!」

 

 マジかよコハル先輩。

 態度がわかりやすいとかすごくない?

 ぼくらまだ出会って数時間よ?

 

「先輩マジリスペクトっす」

 

「口調!」

 

「マジリスペクトです」

 

「よし!」

 

 満足げなコハル先輩と先輩に従順なぼくを見て口元を手で押さえてくすくすと笑いだすハナコさん。

 

「…そうですね、私もヒフミちゃんにあやかってハジメちゃん、とお呼びしてもいいですか?」

 

「それは別に構わないけど…」

 

「でしたらハジメちゃんも私の事はハナコちゃん、とお呼びください♡」

 

「…わかった、改めてよろしくねハナコちゃん」

 

「はい♡…それと今日寝る前に天上の美声と称される囁き声を是非とも堪能させていただきたいのですが…」

 

「それはヤダ」

 

「ちょっと!私の後輩に変な事させようとしないで!!」

 

「あら?少し耳元で囁いてもらうだけなのに何か変でしたでしょうか…お友達同士のお泊りなんですからそんなに変な事ではないのでは?…ハジメさんは素敵な声ですし、耳元で囁いてもらったらきっととても素敵な響きになると思いませんか…?」

 

 抗議をしてくれたコハル先輩に、ハナコちゃんは唇に人差し指を立てながらそんなことを囁く。

 コハル先輩はなぜかみるみる頬を赤く染め…

 

「~~~~っ!ダメ!エッチなのはダメ!死刑!」

 

「…やめてね、ハナコさん(・・)

 

「あら?ハジメちゃんったらいけずです…残念ですが今回は諦めます♡」

 

「…今後もやめてね、ハナコちゃん…」

 

「えぇ、お友達の嫌がることはしませんよ?」

 

 こちらににっこりと微笑むハナコちゃん…。

 し、信用できねぇ~~~~~。

 いや、言ったからには実際にやらないんだろうけど、なんかこう、ぞわりと悪寒を感じてしまう。

 嫌がれないような形でいつかやらされそうな気がする…!

 何か対策を考えないとまずいかもしれん…。

 ぼくはハナコちゃんの謀略なんかに絶対に負けない…!

 

「ハジメ、突発的なゲリラ戦を仕掛ける想定をした場合に有効な投擲物はなんだと思う?」

 

「え、随分物騒な日常会話展開するじゃんアズサちゃん…」

 

「さっき聞いた話などから想定するにこの話題でも支障はないと判断した。それで、ハジメの意見は?」

 

 えぇ…友達同士の会話でゲリラ戦を仕掛ける時の投擲物聞かれるなんて思わんかった…。

 

「…やっぱ閃光弾じゃない?なんだかんだで光と音って強いよ。想定してないと反射でビビる」

 

「…だがあれは状況や場所を選ぶ。まだ周りに無関係な生徒や一般人がいると想定した場合、後々問題になりかねない。煙幕弾なら視覚的にもすぐに戦闘行為が発生したとわかりやすいし視覚阻害の優位性は維持しやすくないか?」

 

「いやーでもあれ種類にもよるけど投げた周辺滅茶苦茶汚れるじゃん?一般人がいる想定の場所で使うとその後の被害的にはそもそも投擲物なしで制圧できるほうがいい気がするんだけど…」

 

「…そこは悩みどころだ。そもそもゲリラ戦を突発的に仕掛ける時点で相手が格上である可能性が高い。やはり被害を考慮せずにまずは煙幕を張るのが有効な気がする」

 

「突発で煙幕って自分も動き阻害されない?」

 

「問題ない、常に携帯している」

 

 アズサちゃんはそう言って自分の鞄からガスマスクを取り出して装着してみせる。

 えぇ…トリニティの生徒ってみんなガスマスク携帯してるの…?

 

 ぼくは思わずコハル先輩の方を向くが、

 

「ね、ねぇ...アズサのあの話に普通についていけるってもしかして私の後輩って結構ヤバい…?」

 

「あはは…アズサちゃんのこの話題は普通のトリニティ生徒だとなかなか難しい内容ですから…」

 

 あ、トリニティの標準レベルではないな、コレ。

 

「…すまない、こういう話を対等にできる友人というのはあまりいなくて少しはしゃいでしまったかもしれない」

 

 アズサちゃんはそう言って少し肩を落とす。

 …なんだろう、この不器用さ。

 ぼくはなぜだか少し前に出来た後輩を思い出す。

 

「いや、トリニティのお嬢様たちだとこういう話は人を選ぶだろうからねぇ。ぼくの場合は実際にハケンで今日アズサちゃんと話したことが役に立つ場合もあるかもだし、気軽に話を振ってくれておっけーだよ」

 

「…!そうか!よかった。それなら今度時間がある時にでも一度どこかの廃墟を利用してゲリラ戦で攻守を交代しながら模擬戦をしてみないか?」

 

「アズサちゃんゲリラ戦すきだね?」

 

「あぁ、幼いころからそういう訓練ばかりさせられていた時期があったから。私の性に合っているんだ」

 

 えっ、随分重い経験さらっと話すじゃん?

 

「…それってぼくが聞いちゃってもよかったの?」

 

「何が問題なんだ?ハジメはさっき私たちに自分の事を話してくれたじゃないか」

 

 そういえばさっきぼくは盛大に黒歴史告白大会してたわ!!!!

 ぼく、総勢一名参陣!のやらかしだったわ!!!!!

 

「…その、ハジメ」

 

「ん?あぁ模擬戦はまぁ、準備しとくよ。合宿が終わったらどこかでモモトークで空いてる日を連絡するから予定を合わせよう。あ、そういうの得意そうな後輩が一人いるんだよね、その子も予定が合うようなら誘ってもいい?いろんな意見を聞けるかも」

 

「あ、あぁ。それについては頼んでいるのはこちらだしハジメが言うならその後輩と意見を交わせるなら是非お願いしたい。」

 

 アズサちゃんは少し面食らったような顔をしたが、少し考えこむ仕草をしてから右手をす、とぼくに差し出してきた。

 

「ハジメ、私は友達、というのをまだきちんと理解できていない。でも、この縁は大事にしたいと思ってる。だから…握手からはじめさせてもらえないか?」

 

 アズサちゃんはまっすぐとぼくの瞳を見つめている。

 

 …あぁ、きっとこの子は本質的には誰とでも友達になれるとてもいい子で。

 でもそれを知ることのできない環境で育ってしまった不器用な子なんだろうな、って思った。

 だからこうして誠実に、ぼくに手を差し伸べてくれる。

 友達になろう、と声をかけてくれてる。

 

「よろしく、アズサちゃん」

 

 だからぼくはその手を取る。

 今日はなんだか色々と大変な日だったけど。

 思いもよらないぼく自身の状況とかも知ってしまったとんでもない日だったけど。

 

 こんなに素敵な友人が4人も増えた、素敵な日だ。

 

 

 

「はい♡それでは話も落ち着いたことですし…夜ごはんまでのあと1時間ほど…勉強、しましょうか?」

 

 ハナコちゃんの言葉にはっと我に返る。

 

 …そうだった!勉強しなきゃじゃん!!!!

 

「まずはコハルちゃんとアズサちゃんの躓いた問題の確認を私が行いますから…ハジメちゃんはヒフミさんと先生に現状の理解度と問題の解き方などを確認してもらってください。その後はごはんを食べながら私も一緒にハジメちゃんのお勉強のプランニングなどを提案させていただきますから♡」

 

 そう言ってハナコちゃんの提案通り、23点の答案と筆記用具を持ってヒフミちゃんと先生のお世話になる。

 

「二人ともお世話になります…先生は月のない夜には背後に気を付けてもらいたい」

 

"私何されるの!?"

 

「あ、あはは…ハジメちゃん、その…あまりやりすぎないであげてください」

 

「命拾ったな先生…4日後の朝刊に載る心配はしないでいいよ」

 

"本当に何するつもりだったの!?"

 

 驚愕の表情を浮かべる先生、苦笑するヒフミちゃん。

 

 ふん、ぼくに無断で勝手にぼくの想いを踏みにじりやがって(を救いやがって)

 もう絶対に許して(離れて)やらないんだからせいぜい後悔するといいんだ。

 

 

 

 

 こうしてぼくは先生にちくちく言葉を刺しながら、試験範囲をもらった教科書で確認し、ヒフミちゃんのノートを見せてもらいながら問題の解き方、考え方を教えてもらったのだった。




銃をデコる理由付け、気づいたら筆者も想定してないような重要な意味を持つことになってた…
独自解釈タグ、ヨシ!

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