Xライダー対ヒーリングっど♡プリキュア   作:狼と踊る男

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『恐怖! 幽霊屋敷でダルイゼンが呼ぶ?』前編

 

 

 

 

 

グレース「プリキュア!ヒーリング・フラワァァー!!」

 

プリキュア・ヒーリングフラワーがメガビョウゲンを浄化した。「お大事に」とラビリンと一緒に相手を労(いた)わった私は「ふぅ」と無事終わった事に一息吐いていた・・・

 

グレース「ぇっ!?」

 

今、何か音がした!?振り返った私が恐る恐る見たのは・・・まさか!?あなた!?

 

グレース「ダルイゼン?・・・」

 

そんなはずない!?だってダルイゼンはとっくにもう・・・

 

地面を這いずりながら迫ってくる彼はとても弱っている・・・それでも私は彼がとても不気味に思えた。すごく怖かった・・・だから私は背を向けて走り出した。

 

前を向いてはいない。目を伏せ、ただひたすら恐怖から逃げるように走り続けた・・・でも突然私は立ち止った。ううん違う。何かが私の手を取ったんだ・・・この不快感(ふかいかん)・・・恐る恐る振り返って見たのは・・・やっぱりダルイゼン!?いつの間に追いついたの!?

 

ダルイゼン「助けてくれ・・・」

 

グレース「くぅっ!?言ったはずだよ!?私は!」

 

あなたを助ける気にならない!そう言うつもりだったけれど、私はダルイゼンに押し倒されてその発言を中断させた。それは別にいい!それよりも早くこの状態から逃げなきゃ!?でもダルイゼンが重いし、力が強い!?

 

ダルイゼン「寄越せ・・・よこせ・・・ヨコセ・・・体を・・・カラダヲヨコセ!カラダヲヨコセェェ!」

 

がぁっ!?苦し!?首!?首を絞められてる!?息が・・・

 

ダルイゼン「ヨコセェェ~!!」

 

息が出来ない・・・ダメだ・・・もう・・・意識が・・・遠のいて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・どか!?・・・の・・!?」

 

遠のく意識の中、ううん違う。少しづつ意識がはっきりしてきたんだ?「のどか!?」と私の名前を何度も呼びかけてくれるラビリンの声に私は重く感じた身体を起こした

 

ラビリン「大丈夫ラビ?すごくうなされていたラビ」

 

うなされて?・・・多分、さっきのはううん間違いなく夢だ。その夢が原因(げんいん)だ。額を手の甲でぬぐうと嫌な汗をかいていたのがよくわかった。ラビリンには大丈夫と言いつつも私は夢の中でダルイゼンに絞められていた首を気にして触りながら、無理をして笑ってラビリンに心配かけないように気を使っていたんだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のどか「ふぁ~ぁ・・・」

 

思わず大きなあくびが出ちゃった。あんまり人に見られたくないな?手で口を防いでいたけど、大きなあくびしていたって端(はた)から見たら絶対分かる奴だよね?でもそういうタイミングに限って人に見られちゃうんだね?

 

敬介 「ずいぶんと大きなあくびだね?」

 

のどか「ふぁっ!?敬介さん!?その、おはようございます!?」

 

敬介 「おはよう。昨日夜更かしでもしたのかい?」

 

のどか「あぁっいえその・・・なんか変な夢を視て、それで目が覚めちゃいまして」

 

敬介 「それでこんな早い時間に起きてきたのか?」

 

のどか「はい・・・それでちょっと外を走ってきてスッキリしてこようかなぁ~と思って?」

 

敬介 「そうか。それも気持ちいいだろうな?そうだ。俺も行っていいかい?俺もなんか目が冴えてしまってな?丁度いいや?」

 

のどか「はい。それじゃあ一緒に行きましょう」

 

ジャージに着替えた敬介さんと一緒に私はまだ日が昇り切っていない、少し特別に感じる朝の時間を、いつものコースを敬介さんと一緒に走っていく。

 

私のペースで、私は息が乱れない速度を維持しているけれど、隣を走る敬介さんもまるで息を乱していない。やっぱり大人の男の人は違うな~ぁっでも敬介さんってXライダーに変身していなくても普通の人よりもすごいんだった?

 

あっ!?そういえば・・・

 

のどか「そう言えば敬介さん。ちゆちゃんから聞きましたけど、キュアフォンテーヌと特訓したんですよね?」

 

敬介 「はははっ。流石は女の子だな?耳が早い?それがどうかしたかい?」

 

のどか「あの、私にも稽古をつけてもらってもいいですか?」

 

敬介 「えっ?」

 

のどか「今の私がどれだけ戦えるのか知りたいんです。ダメですか?」

 

息を切らさないようにペースを保ちながら走っていた会話は突然、敬介さんが立ち止まった事で走るのは中断された。そして敬介さんは「いいだろう」と急なお願いを聞いてくれてよかった

 

公園まで移動して、私は意気揚々と敬介さんに向かって拳を振るった!

 

のどか「やぁっ!」

 

って、結構本気で行ってみたんだけど・・・あれ?なんか思いっきりからぶっちゃった?

 

続けて拳を何度も振るってみたけど、なんか全然届いてないし、すぐ疲れてきちゃった。その証拠に息が乱れてる・・・

 

のどか「はぁっ!あっ!?あれれ!?」

 

今度は蹴りを出してみたけど、勢いつきすぎたせいでバランス崩した!?ふぁっ!?転ぶ!?っと思ったけど、咄嗟に敬介さんが抱き留めてくれたからぶつけることはなかったけどこれじゃダメだ・・・

 

のどか「全然だめですね?私」

 

敬介 「プリキュアでの経験があるから筋は悪くないんだが、いかんせん力加減がなっていない感じだな?」

 

のどか「力加減ですか?」

 

敬介 「きっとキュアグレースの感覚のまま戦うからだろうな?プリキュアの時と普通の人間の姿では全く力が違うからな?」

 

のどか「成程」

 

敬介 「どうする?まだ続けるかい?」

 

のどか「お願いします!」

 

って言ったそばからラビリンが私のスマフォ掲げて見せてくれたけど、あっ!?もうこんな時間!?

 

のどか「もう戻らないと学校が!?」

 

敬介 「仕方がない。今日はここまでだな?」

 

私は少し残念に思いながらも、敬介さんと一緒に公園を後にして、いつものように準備して、学校に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、あっという間に放課後になった・・・

 

ちゆちゃんは部活で、私は少し用事で残っていたからひなたちゃんは今日は先に帰っちゃったんだよね?

そして私は今一人で帰っているところ・・・

 

「助けてぇぇ~!?」

 

悲鳴!?誰か茂みから出てきた!?大丈夫ですか!?あれ?この制服うちの学校の生徒?

 

のどか「何があったの!?」

 

この女の子が震えながら指をさしたのは・・・古い洋館?あれ?こんな場所に洋館なんてあったかな?

 

のどか「友達が中に閉じ込められてる!?」

 

この子の友達が中に探検に入って、中から悲鳴が聞こえたけれど、扉が開かなくて助けに行けない。それでこの子パニックになってるんだ?私はこの子に心を落ち着かせるように深呼吸するように教えて、数回一緒に深呼吸した。その甲斐あってこの子は落ち着いてくれたみたいでよかった

 

のどか「私が中の様子を見てみる。あなたはだれか助けを呼んできて!」

 

私の指示に従って女の子は助けを呼びに行ってくれた。よし。私も今出来ることをやらなくちゃ!私は洋館の出入り口に近寄り、まずカギを確認したんだけど・・・

 

のどか「開いてる?」

 

おかしいな?さっきの子の話だと扉は開かないって・・・ううん。今はそれよりもあの子の友達を探さなきゃ!?恐る恐る洋館の中に入っていった私の背後では、ゆっくりと扉が自然な動きで閉まった。でもこれが最後、扉がもう開く事が無い事を今の私が知る由もなかった・・・

 

のどか「誰かいませんか?」

 

恐る恐る少し音量を上げてさっきの子の友達や屋敷の人がいないかを調べようとしていた。でも聞こえるのは私が歩く度に聞こえるミシッ!ミシッ!という不気味な音だけだった・・・

 

のどか「誰もいないんですか?」

 

言葉を変えて尋ねても何も返事が返ってこない・・・

 

本当についさっき人が入っていったのかと疑いそうになるほど静かだった・・・

 

出入り口の扉から少し離れた辺りに進んだところでかすかに何か聞こえた!?

 

私の声?それとも私が歩いた後に聞こえた足音?ううん違う。私が出した音じゃない。音が聞こえたのは・・・2階?2階へと続く階段を凝視していると、音はううん足音がだんだん近づいてくる・・・得体の知れない緊張感に私は息を呑み、その正体を視ようとその場でじっとしていた。隠れていたわけじゃないけど、その場から動こうともしなかった・・・

 

ようやく足音の正体と思える何かが姿を見せてくれた。『それ』は私という存在がいることを特に気に留める様子もなく階段を徐々に下り始めてきた。その正体を私は知っている!?だってあれは・・・

 

のどか「ダルイゼン!?」

 

あれは間違いない。間違えようもない!?あれはダルイゼンだ!?でもどうして?だってダルイゼンはあの時消滅して・・・いや、今はそれどころじゃない逃げなきゃ!?

私が出入り口の扉へと引き返そうとしたけれど、ダルイゼンが階段から跳び下り、私と扉の間に割って入ってきた!?ダルイゼンが手を伸ばしてきた。それを本能だったのかな?寒気と嫌悪感が私の中にあふれてきて、私は無我夢中でダルイゼンが下ってきた階段を上り、逃げていった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒A「次、沢泉さん!」

 

ちゆ 「はい!」

 

部活にいそしんでいるちゆ。ハイジャンプの練習中だ

 

走り出したちゆは両足を揃え、ジャンプ!結果は良好のようだった

 

記録を測定していた部活メンバーや、先輩・後輩・同級生からも称賛を受けていたちゆであったが、突如様子が変わった?

 

生徒B「どうかした?」

 

ちゆ 「あれ?おかしいな?ちょっと目にゴミが入ったのかも?ちょっと顔を洗ってきます!」

 

目をこするちゆ。顔を洗うと言って離れたちゆだったが、向かった先は茂みのある方だ

 

ちゆ 「・・・おかしいわね?さっき見たのは気のせい・・・だったのかしら?」

 

さっきのハイジャンプの後、私は確かに見た。遠くだったし、一瞬だったけれど、この辺に居た。シンドイ―ネが!?それも私を見ていたかのようだった・・・なんで今頃シンドイ―ネが?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひなた「待てぇぇ~!?」

 

その頃、自宅の動物病院を手伝っていたひなたは、散歩にでようとしていた犬がひなたを置いて駆け出してしまい、それを追いかけていたところだ

 

ひなた「ニャトランナイス!ようやく捕まえた!」

 

ニャトランが先回りししてくれたおかげで捕まえる事が出来たようだ。安心して一息吐いたところで、ひなたは視線を感じた。それもどこか得体の知れない嫌な感覚の視線だ

 

振り返って見ると、そこにいたのは目立たないように木陰に潜んでいたように立っていた大柄の大男だった

 

ひなた「グワイワル!?えぇっ何で!?」

 

ひなたが自分を目視したことを確認したからなのか?グワイワルは不敵な笑みを浮かべたまま突如姿を消してしまった。訳が分からないひなたはその場に立ち尽くしていると、スマフォに着信が!?相手は『沢泉 ちゆ』だった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスミ「この辺りのお散歩はやはり気持ちがいいですねラテ?」

 

ラテを抱えながら歩くアスミは今散歩中だ。

 

アスミ「ラテ?」

 

突如ラテの表情が険しくなり、なんなら少し「ウゥゥゥ~」と唸っている

 

前の方を見て唸っていたが、上に向かって吠え!アスミが振り向くと人型の影がアスミに急降下してきた!?

 

殺気に近い気配を感じ、咄嗟に後方へと跳ぶことで回避することに成功し、影の正体を確認すべく見つめると、正体はチャラい服装をした人型のカピバラつまりかつて浄化した『バテテモーダ』だった

 

バテテモーダ「・・・・・・」

 

奇襲のかぎづめ攻撃を避けられたバテテモーダは無言のまま跳んでいき、姿を消した。アスミを傷つけようとした事にラテの険しい顔は治っていなかったが、対するアスミはきょとんとしている?

 

アスミ「今のは・・・どなたでしたでしょうか?」

 

ラテ 「わふぅっ!?」

 

きれいさっぱりバテテモーダの事を忘れてしまっていたアスミにラテは思わず以前一度だけ見せた仰天顔に思わずなっていた・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プルルルル!プルルルル!と着信音が鳴り響く花寺家の固定電話。受話器が今上がる

 

敬介 「はい。花寺ですが?・・・ちゆちゃんか?」

 

ちゆ 『敬介さん。のどかとアスミはもう家に帰ってますか?』

 

敬介 「のどかちゃん達かい?いやまだ帰っていないが?」

 

続けてちゆから聞いた話はかつて戦い、消滅したはずのビョウゲンズ幹部達がちゆとひなたの前に現れた事だった

 

ちゆ 「もしかしたらのどか達の方にも誰か現れたのかも!?念のため二人を探してくれませんか!?私もひなたと合流して探しに行きます!」

 

敬介 「わかった!俺もすぐに行く!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は1Fで見たダルイゼンから逃げるために2Fにやってきた。これからどうしよう・・・

 

ラビリンは今はいない——その事実は私の足元に重くのしかかった。背後の階段を振り返ると、踊り場の手摺りに黒い影のようなものが蠢いているように見えた。追ってきたダルイゼンだろうか・・・

 

とにかく早く逃げなきゃ!?けれどどうする?・・・

 

受け継ぎ部屋の扉を開けて様子を見る?

 

窓から外を確認する?

 

私は迷わず受け継ぎ部屋を選んだ。ダルイゼンは階段から徐々に追ってくる。もし廊下が行き止まりになったら詰む——これはホラー映画とかではの鉄則だ。

 

ドアノブに手をかけると、予想以上に冷たかった。金属の感触が掌にじわりと広がる。けれど私は構わず開けた。

 

狭い部屋には古い机と椅子とベッドが一つずつ。天井からは蜘蛛の巣が垂れ下がっていた。壁際には簡素な棚があり、埃を被った書物や謎めいた薬瓶が並んでいる。床には毛羽立った絨毯が敷かれているが、ところどころ赤黒い染みが浮かび上がっている。

 

まずい!?『ダルイゼン』がくる!?どこか隠れないと!?私は急いで入り口近くの小さなクローゼットを見つけると中に入り込む。内側から鍵をかけて息をひそめた。

 

廊下からコツ……コツ……という足音が近づいてくる。徐々に大きくなりながら、それは明らかに近づいてきていた

 

「……」

 

ダルイゼンは生前からそこまで喋る方ではなかったが、この状況では更に不気味すぎるそして——

 

「・・・・・・」

 

ゾワッと全身の毛穴が開く感覚。吐息交じりの声に混じって湿った布地が擦れるような音も聞こえる。

 

心臓の鼓動が耳の奥で鳴り響き始めたときだった。ギィィィ……と木製の扉が開く音がした。直後、バタンッとクローゼット全体が揺れた。

 

(隠れている場所がバレた!?)

 

身動きひとつ取れないまま数秒が経過した後、

 

スウゥゥゥ……………………

 

音は突然途切れた。

 

恐る恐る隙間から外を覗くと——誰もいない。部屋の外にもこっそり出て、ただ廊下にぽっかりと闇だけが残されていた。

 

しばらく呆然としていたが、ふと思い出して部屋の中へ戻った。かばんにはスマフォがあった!?あれで外と連絡が取れれば!?急いでカバンからスマフォを取り出し、連絡を入れようとしたその瞬間!?

 

のどか「いやぁ!?」

 

スマフォを手にした私の手首をさっきまでいなかったダルイゼンが掴んでいた!?私は咄嗟に力いっぱい振り払い、ダルイゼンとは離れたがスマフォも落としてしまったし、カバンも置いてきてしまった。でも今はそんなことどうでもいい!早く逃げなきゃ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女の子「・・・・・・」

 

屋敷の外にのどかが遭遇した女の子が茂みに隠れながら屋敷の様子を見ている

 

女の子「そろそろ『花寺 のどか』の始末がついた頃合いか?」

 

アスミ「のどか?あなたはのどかのお知合いですか?」

 

女の子は慌てた様子で振り返る。アスミがいつの間にか背後に立っていたのだ。偶然通りがかったアスミはのどかの名前を聞いたことで相手の女の子が気になったのだ

 

女の子「『風鈴 アスミ』!?」

 

女の子がクルっと一回転すると、女の子の姿は消え、代わりに「ヂィッ!」の奇声と共にGOD戦闘工作員が一人現れた

 

アスミ「GOD!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は必死に走った

 

ダルイゼン「・・・」

 

相変わらず無言のダルイゼンから必死に逃げる。

 

駆け下りた階段から私は迷わず出入り口の扉へと駆け寄った。取っ手に手を掛けたところで私は少し安心した。これで外に出られる。助けを呼べる!けれど私が抱いたわずかな希望は簡単に砕かれてしまった・・・

 

のどか「開かない!?何で!?」

 

扉が全くびくともしなかった・・・

私の力じゃとても無理だ!?プリキュアの変身しないと開かないぐらいだ!?開いて!?開いて!?焦る私の背後から階段を下ってくる音が確実に迫ってきている・・・

 

のどか「ぁっ・・・ぁぁっ・・・」

 

ダルイゼンはもう私のすぐそばにまでやってきてしまった・・・私の顔は恐怖を感じて引き攣(つ)っていた。普段ならラビリンが、他の皆がいてくれるから大丈夫だった。けれど今は一人だ。前にGODの怪人ヘラクレスの時もそうだった・・・

 

ダルイゼンの両手が今、私の首に触れている。ゆっくりと、でも確実に私の首を絞めようと徐々に力が入ってきているのが嫌でも分かった・・・

 

怖い・・・嫌だ・・・死にたくない・・・

 

のどか「助けてラビリン・・・ちゆちゃん・・・ひなたちゃん・・・アスミちゃん・・・・・・敬介さぁぁ~ん!!」

 

敬介 「待てぇ!」

 

2階から敬介さんの声が聞こえたと思ったら本当に2階から駆けつけてきてくれた!?ダルイゼンは敬介さんが割って入ってくれたおかげで私から離れてくれた。首に感じていた嫌な感覚が無くなって呼吸も少し楽なった

 

ラビリン「のどか!」

 

のどか「ラビリン!来てくれたんだね!?」

 

ラビリン「敬介と一緒に来たラビ!」

 

敬介 「大丈夫かい?」

 

のどか「はい!敬介さん気を付けてください!その子はダルイゼンです!?」

 

敬介 「ダルイゼン?この少年がのどかちゃん達が言っていたビョウゲンズの幹部か?だとすれば見た目が子供でも油断ならんな・・・」

 

ダルイゼンは標的を『神 敬介』へと変更した

 

敬介の拳を避け、さらにもう一撃を受け止め、反撃の腹部へのカウンターを受けた敬介。

 

飛び掛かったダルイゼンだったが避けられ、逆に背後を取られた。しかし振り払らい、どこからかまるで仙人が使うような長い杖がダルイゼンの元へと飛んできた

 

ダルイゼンは杖を振るい、敬介に打撃を打ち込んでいく。狭い室内だが、敬介は避け・受け止めてやり過ごす。跳び付いた敬介はダルイゼンと杖の取り合いとなり、遂に杖を奪い取ると今度は敬介が杖による反撃のターンに入った!

 

敬介 「とぉっ!おっ!?」

 

敬介が振るった杖の先にいたはずのダルイゼンは消えた!?いつの間にか背後を取っていた!?隙を見せないよう続けて叩き込もうとした打撃もダルイゼンは姿を消して避けた!?

 

また背後を取られた敬介は杖を投げつけた!それをうまくキャッチしたダルイゼンは杖の先端で敬介の腹部に打撃を仕掛けた。ダルイゼンの杖による打撃と、蹴りにより吹き飛ばされ、敬介は転倒した。敬介を心配したのどかは駆け寄り、敬介はのどかを守る為、背後にのどかを寄せた

 

ダルイゼン「・・・・・・」

 

無言のままダルイゼンは杖を両手で構えた。次の瞬間杖から発射された光が敬介の全身を駆け巡った

 

敬介 (体が動かん!?)

 

金縛りのように体の自由が利かなくなってしまった敬介の額には焦りによる汗が流れていた。心配するのどかは敬介の状態が分からず混乱し、杖を構えたダルイゼンが迫る!

 

その直後だった。開かなかった屋敷の出入り口の扉が乱暴に開き、強風が屋敷内のほこりや外の草木を舞いあげながら三者の間に割って入った

 

のどか「ダルイゼン!?」

 

強風が邪魔をしたからなのか?ダルイゼンは突如姿を消した。消えたダルイゼンに向かって誰もいない場所に向かってのどかは叫んだが、当然返事は帰ってこない

 

のどか「アース!」

 

アース「お二人ともご無事ですか!?」

 

のどか「私は大丈夫。敬介さんは!?」

 

敬介 「あぁ。俺ももう大丈夫だ。奴がいなくなったことで金縛りも解けたようだ?」

 

突如、地震のような不安を掻き立てるような大きな音が継続的に発生した。揺れている訳でもなく、雷が鳴っている訳でもない・・・

 

次第に壁が薄くなっていく・・・

 

薄くなった壁は消えた。そして屋敷は跡形もなく消えてしまったのだ

 

敬介 「やっぱりか?」

 

アース「やっぱりとは?」

 

敬介 「俺もすこやか市に来て、色々見て回ったから分かる。この辺りにはさっきまであった屋敷なんかは無かった」

 

アース「すると、先ほどのお屋敷は突如建てられた物だと?」

 

敬介 「分からない。あの屋敷はなんだったのか・・・」

 

アース「敬介さん。もしかしたらこの一件GODが仕組んだものかもしれません」

 

敬介 「何GOD!?」

 

のどか「どういうこと?」

 

アース「はい。先ほど屋敷に突入する直前、のどかの学校の生徒に変装したGODの工作員と戦いました。もしやあの屋敷はのどかを貶(おとし)める為の罠だったのではないでしょうか?」

 

のどか「それじゃああの屋敷には初めから私以外の人間はいなかったんだ?少し安心したけど怖かった・・・」

 

敬介 「アースの話通りなら、GODとビョウゲンズが共に蘇り、手を結んだ事になるか・・・取り合えず、もうこの場に長居は無用だ。引き上げるとしよう」

 

3人が場を離れ、帰路に就く。その様子はGODのマークが付いたカメラが捉(とら)えていた

 

ガイ 「流石の『神 敬介』といえど、あの屋敷やダルイゼンの仕掛けには気づいていないようだ?今に見ていろ、今に『花寺 のどか』を地獄に送り、その後は貴様をこの手で始末してやる!」

 

アジトから現地の中継を茶をすすりながらお茶うけに『すこやか饅頭』を食(しょく)して見ていたアポロガイスト事人間体での名で『ガイ』は、湯呑を握りつぶし、アジトの床から砕かれた湯呑が落ちた音が響き渡っていた・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敬介 (GODもそうだが、ビョウゲンズの幹部達もどうやって蘇る事が出来たのだろうか・・・)

 

時刻はもう夜遅い。就寝についてもおかしくない時間だ。敬介もベッドに横たわり、考え事をしつつも寝る準備万端だ

 

そんな敬介の部屋にノックが数回

 

ドアを開けるとそこにはパジャマ姿で枕を抱えたのどかと肩に乗るラビリンの姿があった

 

敬介 「どうかしたかいこんな時間に?」

 

のどかが少しモジモジして、ほんのり頬を赤らめていた

 

のどか「今晩、敬介さんと一緒に寝させてもらえませんか?」

 

敬介 「えっ?俺と?」

 

枕を抱えながら恥ずかしそうに頷くのどか。言った本人であるのどかも恥ずかしいお願いだったのは態度で分かる。

 

敬介 「それなら俺なんかじゃなくてお父さんやお母さん。それかアスミさんに頼んだ方が・・・」

 

のどか「ごめんなさい。迷惑だろうなと思います・・・でも・・・敬介さんが良くて。敬介さんがそばにいてくれたらすごく安心できそうで・・・あの、どうしても駄目でしたら良いんです。私の我儘(わがまま)なので」

 

敬介はいろんな意味で悩んだ。けれど今日の一件がやはりのどかにとってはきつい事だった事をこのやり取りで敬介は悟ってくれた。だから敬介はのどかを部屋に招き入れ、のどかの望むようにしてくれた。本当ならば色々問題があるであろう・・・

だが今日だけはそれも目をつぶろう。敬介のベッドに敬介とその隣に横たわるのどかと挟まれるように横たわるラビリン。まぁ『間違い』が起こる事は無いだろう?

 

のどか「えへへ。言っておいてなんですけど、我儘聞いてもらっちゃった?」

 

敬介 「こんな事、家族以外にはあまり頼むんじゃないぞ?」

 

のどか「は〜い・・・あの敬介さん?」

 

敬介 「ん?」

 

のどか「眠るまでで良いんです。敬介さんの昔の話を聞きたいです」

 

敬介 「しょうがないな?まぁあまりおもしろい話じゃ無いぞ?」

 

のどか「わ〜い」

 

のどかが眠りにつくまで敬介は昔話をした。改造されるまでにあった出来事・父との思い出・恋人だった涼子との思い出・『立花 藤兵衛』との出会いや先輩・後輩ライダー達の事。色々語った・・・どこまでのどかが聞いていたのかはわからない・・・いつの間にかのどかはラビリンとともに寝息を立てながらすやすやと眠りに就いていたのだった・・・

 

敬介 (こんな処、涼子さんにはとても見せられないかもな?)

 

自分の子供でもない年端の行かない女の子と一緒の布団で寝る。

事情があるとはいえ、生きていたら恋人だった涼子にはとても見せられない場面であることを思いながらも、のどかの頭を軽く撫でながら、敬介も「おやすみ」と寝ていて返事を返してくれないのどかとラビリンに向けてつぶやき、敬介も就寝につくのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

                ・・・・・続く・・・・・・・

 

 

 

 

『ヒーリングっど♡プリキュア』とのコラボ

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