異世界猟奇者〜プレデターは新種のオーク!?獲物を求めてどこまでも!〜   作:青もんた

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豚から戦士へ

俺は殺した頭目の血を使い、ヘルムに氏族の紋様を描いた。

 

豚顔の蛮族どもも嬉々として真似をしているがバラバラのデザインだ。

 

我が氏族の紋様を真似したら殺してやろうと思ったが、どうやらそんな事をする奴はいない。

 

頭目の肉を捌いて食ってみたが非常に美味だった。

 

宇宙船を移動している間はクソまずいデロデロの保存食ばかりでイライラしていたが、この星の生物の肉は『当たり』だ。

 

内臓なども解析してみたが、消化器官が発達している。

 

基本的に弱毒性の物も消化出来る。

 

 

蛮族の集落にセパレートポッドを運んだ俺は女や子供などの非戦闘員が多数捕らえられている事を知った。

 

蛮族の繁殖は雄が異種族の雌を孕ませる事で子孫が生まれる。

 

敵の雄は皆殺しが基本だという。

 

俺はこれに異を唱え、厳格な掟を設けた。

 

強い雌のみを決闘で屈服させ、繁殖する事。

決闘で力を証明した者を戦士として敬意を表する事。

闘う意志を持たない者は殺さない。

妊娠した雌は胎児が戦闘不能故に殺さない。

多数で弱い獲物を嬲り殺しにしない。

仲間の狩りに手は貸さない。

これらの掟を破った者は殺す。

 

こうして俺は蛮族に規律と誇りを与え、勇敢な戦士に仕立てた。

 

全ては栄誉ある狩りの為だ。

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

「オークが他のオークを襲撃している?なんだそれは?」

 

冒険者ギルドにはある一帯に蔓延っていたオークの集団が壊滅した報告があった。

 

「冒険者パーティの斥候によれば、身体に赤い模様が入ったオークが4匹、多数のオークを戦闘で屠ったという事です。どの個体も大きくはありませんが、キングに匹敵する強さだったとか。」

 

「別の場所では、見た事も無い新種の魔物がコカトリスを殺して雄叫びを上げてたって聞いたぞ?」

 

「オーガじゃないの?」

 

「オーガかもしれないな。」

 

「それか他の魔獣とか?」

 

「斥候はビビり過ぎてパニクって逃げてきたらしいから、あまり情報は無いな。」

 

冒険者ギルドは新しい魔物の登場に色めき立っていた。

 

しばらくしてギルドにやってきた、剣士と魔法使いがいた。

 

「あたしの新魔法が火を吹く時ね!!」

「お前の魔法は土魔法だろ?」

 

剣士リギングと魔導師ツァネルは軽口を叩き合った。

 

「おーい、2人とも遅いよ。新しい依頼を持ってきたよ。」

 

弓使いのベンが依頼票をヒラヒラさせながら椅子に座った。

 

「作戦会議だな。」

 

大柄な盾使いのビルフォードが計画を練り始める。

 

冒険者パーティ『ストライド』の4人は新種の魔物の調査を引き受ける様だ。

 

「噂では単独でコカトリスを倒しちゃう魔物なんでしょ?パーティじゃなくてクランで挑む依頼じゃないの?」

 

ビルフォードは残念そうに首を振った。

 

「危険な依頼な気もするが、生還出来るランクと装備があるのは今ウチらだけだ。他の中堅パーティは例の集落の確認で出払ってる。依頼が取れなくてもチャンスだと思うヤツも周りにいるにはいるんだが、、、、」

 

「なんつっても新種だからな!倒せたら報酬は弾むだろうぜ!」

 

「寝過ごしたアンタら2人のせいで、この依頼票しか無かったから、あとで文句言うなよ。」

 

ベンがリギングに毒付いた。

 

「まぁ落ち着け。俺達にも十分チャンスはあるさ。発見されたラウマ・アルパインとオークの集落は近い。新種の調査依頼が未達成でも運が良ければオークの1匹か2匹くらいあれば、暫く金には困らないだろ?失敗のペナルティも無いんだ。」

 

「それじゃ、ルートを決めよう・・・・」

 

こうして冒険者達はそれぞれの思惑で動き始める。

 

それが最強の狩人を引き寄せるとも知らずに。

 

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