異世界猟奇者〜プレデターは新種のオーク!?獲物を求めてどこまでも!〜 作:青もんた
「ブモォォォ、、、、、、ヨワスギル、、、、コレデハ、アルファ・サマニ、ホコル、メイヨ、ナイ、、、、、」
デュエル・オークの1匹が冒険者達の遺体を前に残念そうに呟いた。
プレデターによって用意された試練を乗り越えて、白兵戦の訓練で鍛え抜かれたオーク戦士達は、通常ブヨブヨとだらしない腹を弾ませる野良オーク達と違い、腹筋が割れていて、オークキングを圧倒する俊敏さと膂力を得ていた。
「アルファサマ、カラ、ミトメラレル、タメ、モット、ツヨイヤツ、コロス。ニンゲンノ、ツヨイセンシ、ソダテル。」
そう、彼らもまたそのプレデターと同じく、原始的な狩人だ。
知能はあまり高く無いが、その戦闘力は単純に人間のそれを上回っている。
近場にあるオークの集落はほぼ殲滅した。
集落に居た幾人か実力のあるオークを戦士として認め、アルファの陣営に加え、今は訓練と試練を受けている最中だ。
森の奥に居る獲物を殺し、勇敢さと強さを示す試しだ。
何人かは死に、何人かは生き残るだろう。
「ワレワレ、オークモ、アルファサマト、オナジ。エイエンノ、カリニ、ミヲササゲルノダ。」
〜〜〜〜〜〜〜
「グォオオォオ!!!」
「グラァァァァ!!!」
オーガ・キング。
オーク・キング並みの体格ながら、膂力はその3倍はある魔物だ。
通常のオーガも俺に対してそれなりの闘いぶりを見せた為、名誉ある死を与えた。
俺は何度も奴を翻弄し、拳で打撃を加え、左腕に装着した剣型ガントレット、リストシミターで奴の持つ金属製の武器を今し方破壊した。
奴はスタミナが切れたのか動きが止まる。
「グォ!!!」
俺は気勢を上げ、リストシミターで角の生えた怪物の脚を切断する。
「グルゥアッ!!??」
そして振り抜きざまに右手に嵌めていたレイザーディスクで首に切れ目を入れ、頭を脊髄ごとゆっくりと引き抜いた。
「グォオオォオオ!!!」
勝利の雄叫びを上げると、怪物の頭部を掲げて、滴る血を浴びる。
最高だ、気分が良い。
このところ力が溢れて仕方が無い。
オーク戦士達は俺の身体に凄まじいエネルギーが渦巻いている事に気が付いた様だ。
使い方は知らない為、人間の奴隷を捕らえて聞き出せば良いと言っていた。
(単純に肉体を強化する力という訳でも無い様だ。プラズマブラスターのチャージインターバルも無くなっている。この力は何だ?)
新たにオーガ・キングから得た遺伝子交配の力は更なる身体強化だ。
キング・オーガとその首を集落に持ち帰り、再び勝利の雄叫びを上げると、オーク戦士達も呼応し、歓喜の雄叫びを上げた。
「アルファサマ!!ツヨイ!!」
「センシニ、エイコウアレ!!!」
俺に従う戦士達の言葉もある程度理解出来てきた。
蛮族はオークと呼ばれる種族で、基本的に戦士だ。
稀に王と呼ばれる個体が生まれ、部族を率いて大量の狩りを行い、より多くの人間を殺して繁殖するのを栄誉としている。
「試練から帰ってきた戦士は?」
「ブモ。。。。8ニンノウチ5人カエリマシタ。ミゴトナエモノデス。ゴカクニンクダサイ。」
俺は首を検分する。
サイクロプス、ポイズンサーペント、デッドリーワスプ、トロール。
どれも力や能力が特化していて危険な魔物だ。
「ソシテニンゲンノ、ボウケンシャ15人デス。ツヨイ、オンナセンシモ、トラエマシタ。コレヤッタノ、ツヨイ、シンイリデス。」
「ふむ。なるほどな。冒険者とは、狩人なのか??とりあえずそいつら新入りには俺から直々に戦士としての掟を誓わせ、訓練を施す。女の繁殖は試験試合で一番の奴が行え。それでも異議があるなら決闘で決める。分かったか?」
「ブモォ!!アルファサマノミココロノママニ・・・」
こうして俺は5人の戦士を讃え、掟を覚えさせ、闘いの基礎をみっちりと仕込んだ。
人間を多数倒したオーク戦士は特別な能力を持っている事が分かった。
この戦士の発する雄叫びは相手の動きを鈍らせ、弱い戦士は麻痺して動けなくなるという。
俺はこの新入りにオーク語で『シャウト』という名を与えた。
「上手くいけば強い奴とだけ闘えるが、獲物の横取りは厳禁だからな。」
俺は一人納得すると捕虜の女戦士を見に行った。