異世界猟奇者〜プレデターは新種のオーク!?獲物を求めてどこまでも!〜   作:青もんた

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ユラ対オーク

「プシュルルルル!!!オンナ、オレガ、孕マス!!ブモォッ!!」

「プシュッ!プシュッ!フザケンナ!オマエノ、タマ、ブッツブス!!オンナハ、オレガ、イタダク!ブモォッ!」

 

女冒険者ユラを巡って、俺の前でオーク戦士達によるベアハンドの決闘が繰り広げられていた。

 

アルファ以外の半数に上る若いオーク戦士達が参加しており、他の半数はユラが好みではない、という理由で参加していない。

 

オークの中堅どころはふくよかな雌を好み、若手は細身の雌を好みがちだ。

 

誤差の範囲だが。

 

俺にとって人間がどんな体型かなど知った事では無い。

 

「ブガァッ!!??」

 

オーク戦士シャウトのアッパーカットが相手の顎に決まった。

 

「勝者、シャウト!!」

 

「「「ブモォォォ!!!」」」

 

オーク戦士達が土埃を上げながら盛り上がっている。

 

若いオーク戦士で頭角を表したのはシャウトだ。

 

スキルを使わずとも強い事を計らずともこの場でシャウトは証明した。

 

俺は女を檻から引き摺り出す。

 

「っっ!!!??は!?は!?な、なんであたしが闘わなきゃいけないわけ!?」

 

俺は女冒険者にもチャンスを与えた。

 

「シャウト、この女に傷を付けられ、血を流したら、お前の負けだ。」

 

「ブンモォォオ!!!アルファサマノ、オオセノママニ!!」

 

俺は闘技場に彼女を放り出した。

 

「杖も無しに勝てる訳ないでしょ!!?」

「ブモォッッ!!」

 

ブゥンッとシャウトの拳が、怯んで転んだユラの頭上を空を切って唸る。

 

決闘は既に始まっていた。

 

体格も、スピードも、力も、スタミナも、全てで優るオーク戦士の攻撃を魔力による身体強化でユラは必死に(かわ)していた。

 

(直ぐに壊されるかと思ったが、意外とやるな、この女。。。)

 

ユラはおっちょこちょいだが、優秀な魔導師だ。

 

身体強化は脳や視力、運動神経、筋力、各種自律神経などのポテンシャルを引き上げる事が出来る。

 

ユラはこの魔法を危機の最中で無自覚に使いこなしているが、本来は戦士職の者が多用する能力。

 

一般的な冒険者からはスキルとして認識されているが、れっきとした魔法だ。

 

鍛錬すればするほど力に昇華する。

 

ユラには戦士の才能と素質があった。

 

俺には『魔法』の本質をユラの闘いぶりで理解する狙いもあった。

 

そして俺はユラを通してやっとこの内に秘めた不可解な力を掌握した。

 

(なるほど、、、この感じ、、、これが魔力、、魔法を使うという事か。。。これで更に強い獲物を狙える。素晴らしい!!この星は面白い!!先祖が闘いを祝福している様だ!!)

 

ユラは必死に頭を働かせていた。

 

もう、体力が保たない。

 

ユラは身体を動かすのが嫌いだった。

 

今になって嫌いでサボっていた身体強化に命を救われている事を自覚し、後悔した。

 

 

「クソッタレーー!!!アタシはユラ!!必ず生きて、大魔導師になるんだからーー!!」

 

ユラは破れかぶれの最強度の土魔法でシャウトの足元を爆散させた。

 

杖も無しに、激動し、集中力が乱れた状態で放った魔法はユラにもダメージがあった。

 

無数の石片が身体に刺さる。

 

「ブモォッッ!?!?」

 

ユラは視界が遮られて驚くシャウトを確かめる事もせず、蛮勇で懐に飛び込み、魔法で隠蔽していたミスリルのダガーナイフを振り抜いた。

 

ブシュッッ!!!

 

シャウトの顔に大きな傷を付け、ユラは倒れ込んだ。

 

静まりかえる闘技場。

 

「も、もう、力も魔力も、出ない、、、あたし、、死ぬの???」

 

ユラは悔しくて涙が溢れてきた。

 

自分の人生はこんなはずではなかったと、、、、、

 

「勝者、人間!!!」

 

「「「ブモォォォォォ!!!!!????」」」

 

オーク戦士達は俺の言葉通り、シャウトに傷を付けた人間の雌が新たな戦士となった事に驚き、喜んだ。

 

ユラの闘いぶりは新入りのオーク戦士達に引けを取らなかった。

 

「は?は?は?は?何?何であたし担がれてるワケ?」

 

シャウトは恭しくユラを抱え、俺の側へ運ぶ。

 

「今日からこの女がお前達の『戦乙女』だ。新たな戦士として迎える。次の狩りに期待しろ!!」

 

「スバラシイ!アルファサマ、ミトメタ、ツヨイ!メス!」

「プシュルルルル!!!コウフンスル!モット!ツヨイヤツ、コロス!ミトメラテ、ケットウ!イドム!」

 

敗北したシャウトの顔の傷は血が止まっているが、傷痕はそのまま残りそうだ。

 

解体された魔物の枝肉がじっくりと焼かれてユラに供される。

 

「あははは、、、助かっ、、た、、、?、、でも、、、何これ??」

 

俺は呆然自失の女冒険者に部族に伝わるスピアを渡した。

 

「お前にはこれから狩りの鍛錬をしてもらう。その後、あの山の向こうに強い獲物の気配を感じる。そいつの首を獲って来い。」

 

俺は山を指差す。

 

「・・・・・あそこにはドラゴンが居るのよ、、、この槍でどうしろっていうの??、、、アンタ、あたしを殺す気???」

 

俺はヘルムの再生機能を使い伝える。

 

「必ず生きて!!!闘わなきゃ!!!殺す気????」

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