ステータスと月下の誓い
Side空音
俺達が突然として異世界召喚されてから翌日の事。
「よーし、全員に行き渡ったな」
こっちのアホのおかげであまりにも一方的な戦争に危うく加担させられそうになったがなんとか譲歩させた結果大迷宮と呼ばれるダンジョンへと潜って国防に努める事となってその為の己の把握をする為のアイテムであるステータスプレートという物を騎士団長であるメルドさんに渡された。
「コレは!…」
俺は自身の現状のステータスを目にして目を丸くした。
【織戸輪 空音 男 十五歳
天職:<龍絆応者【ドラゴリンクドライヴァー】> LVⅠ
筋力:255
体力:235
魔力:775
俊敏:300
耐性:666
魔耐:666
技能:・龍・龍装召喚 ・全属性耐性 ・全属性適正 ・言語理解 ・気配感知 ・魔力感知 ・複合魔法】
後で試してみる必要性が有りそうだな…そう思っていると
「なんだあ?南雲のステータス糞雑魚じゃん!ぎゃああっははは!」
不良グループリーダー格である檜山 大介がハジメのステプレを強引に奪い取り嘲笑っていた。
「テメエにはお仕置きが必要だな!…」
俺はDDデヴァイスを取り出し念じた。
するとデーターでしかなかった筈のカード群が飛び出して来た。
やはりあの世界「ドラゴンドライブ」における力がこの異世界で行使出来うるのか!
確信を持った俺は早速カードをDDデヴァイスにスキャンした。
「!?ぎゃあ目があー!目があー!」
「お、オイ!?どうしたんだ!?」
カードをスキャンした途端に檜山は目元を抑えて苦しみ出す。
ざまあみろだぜ!
俺がスキャンしたのはエフェクトカードヴァージョンのムーンライトだ。
奴の目の前に出現させて目晦ましを行ったのだ。
一瞬だったので誰もムーンライトのその姿を目にしておらずその場はてんやわんやとなった。
そしてその日の夜の事だった。
俺が個室でアイツを出してやろうとしようとした所でクラスメイトである白崎 香織が訪ねてきた。
「急にどうしたんだ?」
「あのね織戸輪君にちょっと相談があってね…」
白崎さんから話を聞くとどうやらハジメに不穏な運命が迫ってきているとの悪夢を見たとの事だった。
「そうか、心配すんな不安要素は一応潰しておいたからよ」
「え?それってもしかして…」
「ああ、あの屑野郎の目潰しをしたのは俺の力によるものだ。
白崎さんは信頼出来るから見せようか」
「それは?…」
「この世界に持ち込めた現状俺しか持っていない端末だよ。
白崎さんはRI-ONというゲーム会社を御存知かな?」
「りーおん?ごめんなさい私ゲームはちょっと…」
「そうか、コイツはRIーONが開発したVRゲーム「ドラゴンドライブ」における端末だ。
無論ゲーム世界でしか使えない代物だったから現実世界じゃ無用の長物だったんだけどな」
「もしかしてそれがトータスに召喚されてから使えるようになったの?」
「ああ、来てくれアーク!」
俺は相棒の名を叫びながらカードをスキャンした。
すると…
「ギャギャ!?」
「アーク!本当にアークなんだな!」
「ギャギャ~!」
俺達の目の前に紫色の小さい龍が現れる。
その姿は間違い無く俺の相棒であった。
一瞬アークは驚いた様な表情を見せたがすぐに俺を目にすると飛びついてきてくれた。
データーでしか触れる事が出来なかった唯一無二の相棒を俺は思いっ切り抱きしめた。
「可愛いー!撫でていいかな?」
「ああ、良いよなアーク?」
「ギャ!」
白崎さんはアークを目にしてすぐにメロメロになって彼を思いっ切り撫で回していた。
白崎さんはしばらくアークを撫で回し満足して自室へと戻っていった。
さあ、いよいよ明日からは迷宮潜りか。