ありふれる龍絆応者の異世界目録   作:カオスサイン

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大迷宮の悲劇

Side空音

「そうか…やはりお前達で間違い無いか!」

「ギャウ!」

「「 …」」

俺とアークはとある人物達を睨みつけていた。

こうなったのには訳がある。

~時を少し遡り~

大迷宮へと潜る初日がやってきた。

俺はアークを事前にカードに戻しドラゴンパーツであるルナエッジを召喚し自身に装備して戦っていた。

だがそこで思いもよらなかった事態が起きてしまった。

先日の目潰しの影響が残っている檜山は迷宮潜りに参加出来なかったが彼の腰巾着である近藤を筆頭とする子悪党グループは居た。

ソイツ等がロクに確認もせずに明らかなトラップに引っ掛かってしまい予定外の階層にまで飛ばされてしまったのだ。

そこでベヒモスと呼ばれている強力な魔物と他の魔物の軍勢に遭遇した。

予想外過ぎる事態に他の者達は冷静な対応が出来ておらず事態の収拾に俺は動いた。

「アーク出番だ!」

「ギャギャ!」

俺はアークを呼び出して応戦する。

アークは口から紫炎を吐き出して周囲の魔物達を順当に倒していく。

「織戸輪、ソイツは!?」

「俺の相棒さ!それよりもボサッとしている暇あんならとっととクラスメイト達を統率しに行け!」

「わ、分かってる!」

天之河がアークに驚くが俺はすぐに統率を執るように促す。

「む!?」

ふと殺気を感じ取って見渡すとクラスメイトである園部 優花さんが残存していた魔物に対応し切れずに襲われかけていたのを目にして俺は新たにカードを取り出しスキャンする。

「ホーリープリズム!」

「!?」

俺は龍を象った鏡の盾を出現させて園部さんと魔物の間に割り込んで魔物の攻撃を弾いた。

そしてルナエッジを振るい魔物を撃退する。

「間に合った!立てるか?」

「え?ええ…」

「なら早く後退してくれ、今はハジメがボスを抑えてくれているようだがジリ貧なんだ」

「南雲が!?なんて無茶な事を…」

「だから俺が迎撃しに行く、君らはまだまだ残存している奴等を!」

「分かったわ!」

園部さんが皆の所にへと向かって行ったのを確認した俺はアークと合流しハジメの元へと向かう。

~推奨戦闘BGM「TRUE」♪~

「ハジメ無事か?!」

「織戸輪君!それにその生物は…」

「俺の唯一無二の相棒さ!さあ、奴を抑えるのはもう良い!後は俺とアークがやってやる!」

「だったら後方支援は任せて!」

「ああ、分かった!…アーク!」

「ギャウー!」

ハジメに後方援護を任せて俺はアークに叫ぶ。

俺の叫びに呼応するかの様にアークは咆哮を上げてその姿を変化させる。

「ギャオー!」

コレがアークの本来の姿としてのウィルオスリーラーである。

「よし!アーク受け取れ!」

俺はカードをスキャンする。

「ギャオオオーン!」

するとアークの右手にはルナエッジと対となるソルエッジが装備される。

「グオオオオー!」

「ギャオー!」

ハジメに抑えつけられていたベヒモスは怒りの声を上げて俺達に向かって突っ込んで

くるがアークの構えたソルエッジにいとも簡単に防がれる。

「今だ!」

そこにハジメが錬成の針をベヒモスに撃ち込んで動きを阻害させた。

「ナイスだハジメ!

アーク!俺の動きに合わせろ!」

「ギャオーン!」

俺もルナエッジを構え、アークと息を合わせてベヒモスに突撃を仕掛ける。

「<ツインエッジタクティクス>!!」

「ギャオーーー!!」

「グオオオオー!?……」

俺とアークの同時に振るわれたエッジの切れ味にベヒモスはたまらず倒れ伏した。

「よしこれでボスは…!?不味い!ハジメ今すぐ其処から逃げろ!」

「え?…」

ベヒモスを倒したのも束の間何故か今更後方から別の攻撃が飛んでくるのを目にした俺はハジメにすぐに警告するが判断が遅れてしまった彼の足元に火炎弾が撃ち込まれてその場を崩落させた。

「ハジメ!?糞っ!?」

「うわああああー!?」

俺はアークに急いで飛び乗り何とか難を逃れた。

だが崩落する欠片が邪魔をしてハジメの救出に間に合わず、彼は何者かの攻撃によって奈落の底へと落とされてしまったのだ。

「な、南雲君!?…」

その様を偶然にも目にしてしまった白崎さんが泣き崩れる。

「今余計な攻撃を仕掛けたのはドイツだあー?!」

俺はアークから飛び降りて共に後方の者達を睨み付けた。

そこでビビっている奴が数名居た。

恐らくアークの威圧に震えているのだろうが…間違い無いというかこんな事をするのはコイツ等しか思い当たらない。

そして冒頭へと戻る。

「近藤その他そこになおりやがれええー!アーク、アイツ等の後ろに回って逃げられないようにしてくれ」

「ギャ!」

「「ヒイイイ!?」」

俺はアークに指示して不良グループを包囲する。

「お、おい織戸輪何をして…!?」

「その場限りの自己満足野郎は黙ってろ!

それともアレか?授業にもロクに出席しないで裏で虐めを行っている様な連中をクラスメイトと認めろとでも?」

「確かに…ソイツ等ロクに援護もしてくれずに逃げ回っていたばっかりだったし…」

そこで天之河が驚いてそんな事を言ってくるが俺はすかさず反論する。

園部さんが奴等の此れ迄の行動を思い出して呟く。

「兎に角コイツ等は足手纏い所か障害にしかならない連中でしかないぞ。

メルドさんコイツ等の処遇を国に進言しておいてもらえませんか?あまり期待はしていませんが…」

「あ、ああ…善処するとしよう」

俺はメルドさんにこの件を国に話すように言い迷宮を離脱したのだった。

 

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