前世ゲーマーだったヤツが東方の世界にログインしました   作:Lcrcl (エルマル)

15 / 69
出しまーす。


妖狐と花が大好きな妖怪

side三雲幻斗

 

紫が里に暮らすことになり、数百年が経つ。そんなある日のこと。

 

「幻斗様、私を貴方に仕えさせて下さいっっっ!」ザッ

 

今日も俺は五尾の狐の少女に部下入りを懇願されている…確か数年前からずっと言われてるな。

 

ー回想ー

 

俺は里付近の山を巡回していた。

 

幻斗「…ん?」

 

少し先から微かな気配を感じる。こんな気配がするのは…意識が朦朧としているヤツだ!

 

ダッ

 

急いで気配がする方に駆け寄ると、そこには死にかけている妖狐がいた。

 

「う、ううっ…」

 

幻斗「お前、大丈夫か!?」スッ

 

ギュン…

 

とりあえず霊力を与えて回復させる。

 

「ッ…誰…?」

 

幻斗「その前にだ、お前はどうしてこんな所で…」

 

「いたぞ!」

 

道の先から男が数人現れた。外見から察するに退魔師か何かだろう。

 

「そこのお前、妖怪から離れるんだ」

 

「や、助けて…」

 

妖狐は男を見るや否や恐怖で震えていた。…この妖狐の気配からして恐らく悪事は働いていないのだろう。

 

幻斗「…お前らは何故コイツを追っている?」

 

「あ?妖怪だからに決まってるだろ」

 

「妖怪は悪、常識だろう?」

 

「ほら、さっさとどけ。コイツを殺す」

 

……はぁ。やっぱり偏見は聞いててムカつくな。

 

幻斗「断る」ザッ

 

倒れている妖狐の前に立ち、退魔師どもを向く。

 

幻斗「どうせお前らは『罪もない』妖怪を殺そうとしてるんだろうが、そうはさせん」

 

「罪もないだぁ?妖怪の時点で罪なんだよ!」

 

「コイツと妖怪はグルだ、まとめてやっちまえ!」

 

…結局こうなるのか。

 

幻斗「結界」ピキッ

 

キィン!

 

退魔師のお祓い棒が結界によって弾かれる。

 

「何、結界だと!?」

 

「コイツ、ただものじゃねぇ…!」

 

結界が張れるだけでただものじゃない?んなモン里では常識だぞ?

 

幻斗「お前ら、今すぐ立ち去れ。罪もない妖怪を傷つけるヤツらは…俺が許さん」ギロッ

 

「ッ…覚えてろよ!」クルッ

 

ダッ…

 

退魔師どもは恐れをなして逃げていった。俺が結界を張って、ちょっと睨んだだけで逃げるなんてな…情けないヤツらだな。

 

「たす、かった…」

 

妖狐は安心したのかその場で意識を失った。傷は俺が治したのでなくなっている。…里に連れて帰るか。

 

幻斗「よっ…と」

 

妖狐をオンブして里に連れ帰り、里の空き家の布団に寝かせた所で彼女は目を覚ました。

 

「ここは…」

 

幻斗「目を覚ましたか?」

 

「…あっ、命の恩人様!」

 

幻斗「三雲幻斗だ」

 

「幻斗様、ありがとうございます!何とお礼したら…」

 

おおう、様付けか…新鮮だな。

 

幻斗「いいってことよ。お前、名前は?」

 

「………」

 

…ん?

 

幻斗「まさか無いのか?」

 

「はい…」

 

幻斗「ふむ…」

 

妖狐は尻尾が三本生えていて、朱色の服を着ている。

朱…読みはあけ、だから…

 

幻斗「…朱美」

 

「えっ?」

 

幻斗「お前はこれから朱美と名乗れ」

 

朱美「朱美…はい、幻斗様!」

 

ガラガラ

 

扉が開き、天也が入ってきた。

 

天也「幻斗さん、食べ物を持って来ました…おお、目を覚ましましたか」

 

幻斗「まぁな。コイツは朱美、今名付けた」

 

朱美「朱美です」

 

天也「えっ、名無しだったんですか?尻尾が三本生えてる狐ってだいぶ生きているハズですが…」

 

…確かにそうだな。

 

幻斗「朱美、どうして名無しだったんだ?」

 

朱美「私には自分の名前を付けるという才能がなくて…」

 

ああ、なるほどね。シンプル。

 

ー回想終了ー

 

あれからというもの、俺は朱美が住んでる家を通りかかる度に…いや、なんなら俺が家を出る度に部下入りを懇願してきている。恩人に恩を返したいのは分かるが、流石に俺は部下なんて要らんしな…

だが、朱美が俺の部下になるべくして相当努力してるのは分かる。なんせ数年で三尾から五尾になってるからな。

 

「なぁ朱美、いい加減に諦めたらどうだ?幻斗も流石に困ってるぞ?」

 

ほら、言われてるぞ?

 

朱美「嫌よ、私は命の恩人である幻斗様の部下になるの!」

 

…ちょっと恥ずかしいからそれは言わないでくれ。

 

幻斗「…なぁ朱美、お前は恩を返したいんだろ?別の形で返せないのか?」

 

朱美「私は部下として恩を返したいのです!」ふんすっ

 

ふむ…つまり恩を返したい思いと単純に俺の部下になりたいという願望が混ざってる状態か。…断ってもいずれ俺は折れるだろうしな。

 

幻斗「分かったよ、俺の部下にしてやる」

 

朱美「…!ホントですか「ただし!」…?」

 

幻斗「まずは九尾になることだ。九尾になったら、お前は俺の部下となり三雲朱美と名乗ることとなるだろう」

 

…さて、どうする?

 

朱美「九尾…承知しました、早速九尾になるべく修行してきます!時空の歪みにゴー!」ダッ

 

ヒュゥゥン!

 

おおう、速いな…

 

「幻斗さん、大変なヤツを部下にしますね」

 

幻斗「ま、なんとかなるだろ。実際アイツは有能だしな」

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

side八雲紫

 

紫「………」スッ

 

ピキィン!

 

私は能力を活用して協力な結界を張る練習をしていた。

 

ルーミア「じゃ、早速試すよ…ナイトバード!」ゴォッ

 

…ドシュゥ!

 

ルーミアの攻撃は結界によって防がれた。…つまり、成功だ。

 

紫「…ふぅ」スッ

 

ルーミア「成功ね。でも連続で使用すると疲れるようだから、自身の妖力量を増やすべきなんじゃない?」

 

紫「次は妖力量ね、分かったわ」

 

ルーミア達里の妖怪から助言を貰えたおかげで元々大妖怪級の私の力はどんどん上昇していった。いずれは大妖怪を超える領域に達するだろう。

 

…ザッ

 

2人『?』

 

「ふーん…ココが夢幻の里ね。綺麗な花が咲いているじゃない」

 

短髪の緑髪、赤い目と傘…そして『成長期のニンゲン』くらいの身長…花が大好きな妖怪、風見幽香がそこにいた。

 

幽香「あら、紫に闇の大妖怪じゃない。この里に住み始めたというのは本当だったのね」

 

紫「ええまぁ…どうしてこんな所に?」

 

幽香「…ちょっと遊びに、ね」

 

ルーミア「遊び?…ああ、幻斗に用があるのね」

 

幽香「察しが良くて助かるわ。所で…貴女もやるかしら?」じっ

 

幽香は新しい遊び道具を見つけたような目でルーミアを見つめる。

 

ルーミア「いいけど…怪我するよ?」

 

幽香「へぇ?」

 

そして2人は遊び…という名の手合せを始めた。

…幻斗を呼びに行くわ。




三雲⇔八雲(1〜10で3は下から3番目、8は上から3番目)
朱色⇔藍色(朱色は赤に近い、藍色は青に近い)
夢幻⇔幻想(似たような言葉)
こんな感じで、幻斗と朱美の設定は紫と反対にして思いつきました。因みに伏線なんてないです。

次回もよろしくおねがいします。

夢幻の里に移住してほしいキャラは?※原作魔改造予定

  • 命蓮寺組
  • 神霊廟組
  • 風見幽香
  • 八意月斗(オリキャラ、永琳の弟)
  • 天也の両親
  • 永遠亭組
  • 地霊殿組
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。