前世ゲーマーだったヤツが東方の世界にログインしました 作:Lcrcl (エルマル)
side三雲幻斗
夢幻の里を出て数日後、俺と朱美は都にたどり着いた。
幻斗「おお…」
教科書に載るような場所を生で見ることができるとはな…なんというか、感慨深いな。
朱美「都って…」
幻斗「?」
朱美「正直文明進んでなさそうですね」どーん
…ファ!?
幻斗「いやいやいやいや、コレが普通だからな?月の都とか夢幻の里の文明が進んで…いや、進みすぎてるだけだからな?」
つっても、夢幻の里は大体江戸時代だぞ?それ程差は…あるか。
幻斗「…とにかく、文明云々はあまりツッコまないでやれ。それと変な言動は慎めよ?怪しまれたらヤバいから」
朱美「了解です」
スタスタ…
飛鳥時代の道並みを歩く。俺たちの服装は周りに合わせているので怪しまれないが、偶に視線を感じる。
「………」
幻斗「(ずっと見てるヤツがいるな…)朱美、路地裏に出るぞ」
朱美「はい」
クルッ
路地裏に出て、後ろを振り向く。…しかし誰もいない。隠れているようだ。
スタスタ
幻斗「(もう少し進んで………今だ!)誰だ!」クルッ
「!?」ビクッ
振り向くと、フードのようなものをつけた人物が驚いていた…顔は見えないが。
幻斗「えっと…お前、誰だ?そして何故付けていたんだ?」
「…………」スッ
フードの人は懐から何らかの玉を取り出した。…おいおい待て待て、ソレ絶対煙玉だよな?逃げるつもりだな?
幻斗「朱美」
朱美「はい…っと」スッ
「!?」ギュッ
朱美は(常人には)目にも止まらぬスピードで煙玉をフードの人から奪い取った。ついでに縄で腕と脚を縛っている。
朱美「幻斗様、さっき縛った感覚からして…この人、女ですよ?」
幻斗「ほーん……んで、結局誰なんだお前?」
「……はぁ、流石夢幻の里から来た者ですね」スッ
…いいっ!?
神子「私は豊聡耳神子…人々からは聖徳太子と呼ばれています」
まさか会おうとしてた本人だったとはな…うん、なんで俺は気付かなかったんだろ。…って
幻斗「お前、夢幻の里を知ってるのか?」
神子「ええまあ…人と妖怪が共存する里、と。貴方がたの話を少し盗み聞k…聞かせてもらいました。貴方か夢幻の里の主…三雲幻斗さんですね?」
…言い換えたようだが、対して変わってないぞ?
幻斗「ああそうだ。俺が何故ココに来たか…分かるか?」
神子「私に会いに来た…と聞きました」
幻斗「正解だ…ま、正確には「私に向かって11人で話しかけるつもり、と?」…おっ、お前の能力はそこまで読み取れるのか」
神子の能力は10人の声を聞き分ける事ができるが、さらにその声の先にある思惑も読み取れるらしい…前世知識だ。
神子「中々変な考えをお持ちのようで」
幻斗「夢幻の里の主をストーカーするお前も大概変なヤツだと思うがな?」
神子「は、はぁ…(す、すとーかー?)」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
俺と朱美はあの後神子の家に招待された。『聖』徳『太』子だけに…寒っ。
2人『お帰りなさいませ、太子様!』ザッ
緑髪と銀髪の少女が出てきた。原作より見た目が若干幼いが…屠自古と布都だな。
神子「おかえり屠自古、布都。お客さんを連れてきたんだ」
2人『こんにちは、失礼します』ペコッ
屠自古「あ、どうぞお上がり下さい」
俺と朱美が挨拶をすると、屠自古は上がるのを催促するが…布都の目は朱美に向いていた。
布都「…むっ!?こ、こやつは妖怪ではないか!」
朱美「うん」
布都「なぬぅ!?た、太子様、何故妖怪をこの屋敷に!?」
太子「この2人は夢幻の里出身だ」
布都「夢幻の里!?人と妖怪が共存するなどという愚行を行うあの!?」
…おい、コイツさらっと失礼な事を言ってるな。
太子「私はそう思わない…人にも善悪があるように、妖怪にも善悪がある。そうでしょう、夢幻の里の主?」
布都「え」
幻斗「ああ…んで、お前」じっ
俺は布都をじっと見る。
幻斗「なぁにが愚行だってぇ?」ジロッ
少しイラっとしたので某火の鳥のように布都を睨みつける。布都の防御が下がった!(ポケモン風)
布都「……す」
幻斗「す?」
布都「スミマセンでしたぁ!太子様が肯定しているのに、我はなんてことを!」ザッ
布都は立派な土下座をかました。…てか、それって謝ってなくないか!?まあ素直だから許すが。
幻斗「あー…顔を上げてくれ。お前はいい妖怪を見たことがなかったのかもな。これを機にいい妖怪も知るといい」
神子「それは名案ですね…布都。返事は?」
布都「はいっ!」ビシッ
…うん、真面目だなぁ。
布都「ところで、お主の名前は…?」
幻斗「三雲幻斗だ」
朱美「私は朱美、八尾の狐よ」
布都「うむ、分かった。よろしく頼む!」
幻斗「おう」
そして、俺たちは居間へ案内された。
今の神霊廟組
神子:ニンゲン側の者だが、妖怪に対して厳しいワケではない(少なくともこの時代では)
屠自古:太子様、カッコいい…///
布都:これを機にいい妖怪を知れるように頑張ろう、おー!
まだ霍青娥には会ってません。しかし神子は道教の書物を読み始めてます。
次回もよろしくおねがいします。