前世ゲーマーだったヤツが東方の世界にログインしました 作:Lcrcl (エルマル)
side三雲幻斗
今日も素敵な日だ。花は咲き、鳥はさえずり…
こんな日に、俺のようなヤツは……
「ソレでは、貴方の人生を見返しますね?」
…何故かウチに来た閻魔さんの審判を受けている。どうしてこうなった?
ーーー
「そういや、今日は訪問があるんだ」
朝食を食べてる時、月夜見からふとそんな事を言われた。
「訪問?」
「あぁ、どうもこの里のヤツらに善行を説きたいとかなんとか」
善行?…あー、なるほど。
「閻魔でも来るのか?」
「正解だが、前世知識か?」
「まぁな」
朝食を食べ終え、しばらく待つとドアベルが鳴ったので玄関に行く。
「ごきげんよう」
緑髪で、身長は割と高い。閻魔と言えばこの人だよな。
「四季映姫と申します…貴方が三雲幻斗様ですか?」
「様付けなのが謎だが、俺が三雲幻斗だ」
「ん、来たのか。入っていいぞ」
後ろから来た月夜見が映姫を招き入れ、案内した。
…その数分後、何故か俺の人生を清算させられる事になり、冒頭に戻る。
ーーー
「その鏡で見るのか?」
「えぇ。では……始めましょう」スッ
パッ
鏡に映像が映し出される。コレは………おい待て。
「(俺の前世…だと!?)」
俺が某病気で死ぬ前の、社会人として生活している俺の映像だった。
「おや?見たことのない光景ですね。貴方が月の都の移転前から生きているのは知ってますが…月の都でこんな場所ありましたっけ?」
「あ、あった気がするぞ?」
「ふむ……平成?」
あっ、ヤバい。映姫が考え込んでる。
「現時点でそのような年号はないですが…先程の反応も怪しいですね。幻斗様。貴方はもしかして」
「…もしかして?」
「可能かどうかは定かではありませんが、時間跳躍または世界線移動をしたのですか?」
…速いな、真相に至るのが。流石閻魔といった所か?
「半分正解だな…俺は別の世界線から転生したんだ。映像を見れば恐らく理解できるぞ」
「転生…輪廻転生の原理から随分と外れてるようですが…」
「まぁ見とけって」
「………」
映像は進み、俺が某病気によってガンになった弟より先に死ぬ所が映る。
ガンの弟…光輝と健康な弟…拓也が泣き叫ぶのが聞こえる。
『おい、兄さん!しっかりしろぉ!』
『なんで、なんで俺より先に死ぬんだよ!兄ちゃん!』
『ゴメンな、拓也、光輝…』
ピッ、ピッ、ピー…
「幻斗…」
「…っ、クソッ」
血が出そうになるほど、拳を握りしめた。出来れば、弟達とはこんな別れをしたくなかったんだよ…どうして俺は病気に負けちまったんだッ!
「幻斗、落ち着け」
「……ちょっと、呼吸を整えさせてくれ」
俯いて目を瞑り、深呼吸をして落ち着く
『───!』
『───』
俺が俯いてる間に別の映像が流れていたようだが、落ち着く事に集中していた俺はソレを見る事がなかった。
「………(今幻斗様が映像を見てなくてよかったですね、2人の弟が死にゆく映像もあるとは)」
早死にしてしまったのはまだ思うことろがある。でも…何故か知らんけどまた会える気がするんだ。勘だけどな。
「すぅ、よし。落ち着いた」
再び映像に目をやると、丁度神様が転生してやると言ってる所だった。
「…東方の世界?察するに貴方が元いた世界から見たこの世界だと思われますが」
「あぁ、その通りだ」
「そして月の都が移転するしばらく前に転生したと…」
そこからは本編(メタい)の映像が映され、映姫がソレを淡々と見ていく。
…しばらくして、映像が終わった。
「貴方が持っている"原作知識"を活用し、よりよい未来に進むようにしているようですね。知識を悪事に使わず、行動もほぼ善行に振り切っている。…この時点で貴方が地獄に落ちることはないでしょう」
「そうk「しかし」…しかし?」
「貴方は干渉できなかった事柄に対して自責の念に囚われる傾向にあります」
「…っ」
「身に覚えがあるようですね?」
「そりゃぁ…な…」
最もその印象が強いのは藤原さんに治療を断られた時だな…
「藤原氏と藤原妹紅の別れや、藤原妹紅と蓬莱山輝夜の関係が元と比べて良くなっている時点で、後悔する必要はあまりないかと。本人方に言っても感謝しかされないと思いますが?」
「…それでも、『もっと上手くいったハズだ』と思ってしまうんだよ」
「お人よしだな、幻斗は。…でもそのままだと身を滅ぼすぞ?」
「月夜見様の言う通りです。貴方は少し責任感が強すぎる」
「…説教でもするのか?」
「いえ、貴方にはこの件についてよく考える時間が必要なようなので…残念ですが説教はなしです」
ソレ、残念に思ってるのお前だけだぞ…
「話は以上です。月夜見様、失礼します」
「あぁ…コイツに話はきっちりつけておくよ」
ガチャッ
「……それで?幻斗はどうするつもりなんだ?」
「吹っ切れる…しか、ないだろうが……俺にソレが出来るかが問題だな」
「出来るさ、幻斗なら。…少しずつ、出来るようになればいい。今すぐ出来なくてもな」
…そうだな。
「ありがとう、月夜見。お陰で整理がついた」
「それは良かった。じゃあ一緒にご飯の支度でもしようか」
「あぁ…!」
俺だけで問題が解決できなくても…今の俺には、頼もしい仲間がいるんだ。
原作改変系転生者のジレンマ。タイトルから想像がつかない重い内容になっちゃいましたね。
次回もよろしくおねがいします。
月面戦争編で出してほしいキャラ
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幻斗の弟(採用した場合投稿が遅れます)
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MIXTALEから
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MULAストーリーから
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コラボ?(できるかはさておき)
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新キャラ
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その他
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