前世ゲーマーだったヤツが東方の世界にログインしました   作:Lcrcl (エルマル)

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あっさり気味かも。そして長いです。


神綺の脳を焼いた話③

side三雲幻斗

 

魔界の町に出て、観光がてらパトロールする。

 

「あっちの酒場はいい酒が売ってあるの、機会があれば月夜見と行ってみない?」

 

「ほーん…考えておくか」

 

酒はあまり飲まないが、偶にはいいかもな…ん?

 

ガシャーン!

 

「オラオラァ、酒を寄越せェ!」

 

酒場から大柄な魔界人が出てきて、暴れまわる。

 

「営業時間外だ!出直してこい」

 

「ンだとぉ!?」

 

早速問題に遭遇したな、どうするか…よし。

 

「神綺、行ってみろ」

 

「え?」

 

「まずはお前の出方を見たい」

 

「…分かったわ」

 

神綺は暴れまわる魔界人に近付き、話しかける。

 

「ちょっと、〇〇!何回迷惑掛ければいいの、やめなさい!」

 

「あぁ?神綺様か…でもよ、コイツはこの前俺から割引券を分捕ってきたんだぜ!」

 

そりゃいかんな。

 

「△△、また盗んだの!?」

 

「いやァ、スミマセン」

 

「もう~っ、こうなったら!」

 

神綺は頬を膨らませて、2人を正座させた。そして魔法を掛ける…見た所拘束魔法か?

 

「めっ、だからね!そこで1時間正座してなさい!」

 

『うぐぅ…!』

 

「………」

 

なるほど、確かにコレだと一見反省させてるように見えるな…だが。

 

「どうだった、幻斗くん?」

 

「根本的解決が出来てないな。母の説教としても甘い」

 

「えぇっ…そんなにダメだったの?」

 

「ちょっと見とけ」

 

俺は2人の魔界人に近付き、言った。

 

「△△、だったか?どうして割引券を盗んだんだ」

 

「あ?誰だお前…神綺様の友人か?」

 

「ちょっと手伝いでな…で?」

 

「…どうしても欲しかったんだ。そんで目の前で〇〇が貰って」

 

「なるほど。それで仮に盗んだとして良い事は起きたのか?」

 

「……起きてねぇ」

 

「じゃあやらない方がいいだろ?」

 

「うっす」

 

軽く思考を読むと、ちゃんと反省したようだ…次は〇〇だな。

 

「それで、〇〇。盗まれたのは分かる、でも暴れるのは△△と同じく問題だぜ」

 

「…そうだ、な。でもどうすりゃ良かったんだ?」

 

「色々あるぞ。神綺に相談したり、通報したりな」

 

「相談…分かった、次からそうする」

 

…よし、コイツも大丈夫そうだ。

 

「どうだ神綺。ただいきなり罰するより、何故ソレが悪いか考えさせるのは大事だろ?」

 

見た所、神綺には間違いなく素直なヤツらっぽいし聞き入れてくれるだろう。

 

「そっか…ありがと、何を変えればいいか分かったわ」

 

「んじゃパトロールを続けるか」

 

ーーーーー

 

ーーーー

 

ーーー

 

ーー

 

 

side神綺

 

やはり、幻斗くんは凄い。流石は夢幻の里を纏める者、と言った所かしら。それに…

 

「ぬぅお!?何だ、神綺様より強いぞ!」

 

「世界ってのは広いんだよ!」

 

「そうなのか?」

 

喧嘩を売ってきた子達を軽くいなしつつ、会話する事で和解できている。私じゃあ拳骨を一発入れて終わりね。

…そういえば、昔の月夜見は考えが偏っていたわね。ソレを変えたのも幻斗くんなのかしら。

 

「(私にも幻斗くんのような人がいたら…)」

 

もっと早く変われたのかしら?

 

「魔界の外、ちょっと行ってみるかなァ?」

 

「だったら夢幻の里に来いよ、歓迎してやるぜ」

 

「……?」

 

何だろう、この気持ち。初めて同じレベルの男だからか、話す内に段々幻斗くんの事が頭をぐるぐる回ってるように感じる。

 

「あぁ、そっか…」

 

コレが…恋か。私って案外、チョロいのかもしれないわね。

 

side三雲幻斗

 

「解決したぞ、神綺……神綺?」

 

「…幻斗くん」

 

神綺がまっすぐ俺を見つめ、尋ねる。

 

「私達がもっと早く会っていたら…貴方の隣にいるのは私だったのかしら?」

 

「…どうした、いきなり」

 

突然そんな事訊かれても分からないぞ。

 

「私には、隣に立つ人がいない。ずっと魔界の創造神として君臨し続けてるけど…ずっと1人だった」

 

「………」

 

頂点故の孤独、ってヤツか。

 

「そこで貴方や月夜見に会った…貴方たち2人はお互い隣で支え合っていた。ちょっとしか貴方と関わってないけど、ソレだけはハッキリわかって…正直、羨ましかったの」

 

「そうか…いつか、隣に立てるヤツが見つかるといいな」

 

「……いや、ソレは問題ないわ」

 

「…?1人でも大丈夫、って事か?」

 

「いえ…」

 

神綺は一旦置いて、言った。

 

「隣、ってことは両側があるでしょう?月夜見が貴方の右に立つなら、私は左に立つわ」

 

「…なるほどな」

 

確かに、隣って左右があったな…盲点d「ついでに言うと、ね?」…ん?神綺の顔が赤くなって──

 

 

 

「できれば、私を"二番目"にして欲しいのだけど…///」

 

 

 

「ファッ!?」( ゚Д゚)

 

なんか惚れてもうてるがな!?(突然のエセ関西弁)

 

「いやいや、俺は月夜見一筋だぞ!」

 

「いいじゃない、減るモンじゃないし」

 

「俺の大事なモンが消えてなくなるんだよ!!!浮気したらもぐって言ってただろ月夜見が!」

 

「大丈夫、浮気じゃないわ」

 

「あ?」

 

じゃあ何だよ。

 

「妾よ♡」

 

「」

 

違う、そうじゃない。ヤバいな…月夜見にどう弁明すれば──

 

「…誰が二番目だって?」

 

「あ…月夜見」

 

何故か来た月夜見が神綺にそう問うた。

 

「私よ」

 

「ほう、人の旦那に手を出すつもりか?」

 

「違うわ…出してもらうのよ」

 

などと供述する神綺。どうして、どうしていきなりこんな変態になったんだ!?

 

「同じだろうが!幻斗は私の、私だけの旦那だ!惚れるぐらいならいいが、奪おうとするならいくら友人であろうと容赦せんぞ、神綺!」

 

怒りが頂点に至りつつある月夜見。マズい、神綺はさっさと謝ってくれ…!

 

「……月夜見」

 

「何だ」

 

おっ、もしかして謝って───

 

「奪わないわ、幻斗が私を貰えばいいの」

 

「うぉい!?」( ゚Д゚)

 

火に油どころかテルミット入れてるぞ!?

 

「フフフ、そうか。そうだな…よし、ぶっ飛ばす」ゴゴゴ

 

…よし、俺は離れておこう。しかしマジで、どうしてこうなった?

殺意マシマシで神綺を睨む月夜見を見ながら、俺はそう思うのだった。




結論:謎に過程が吹っ飛んで惚れた。

次回もよろしくおねがいします。

月面戦争編で出してほしいキャラ

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