前世ゲーマーだったヤツが東方の世界にログインしました 作:Lcrcl (エルマル)
side三人称
月の都。月にある大都市で、かなり寿命の長い種族が暮らす。トップである月夜見は人々に慕われ、同時にその夫である幻斗を尊敬する者もいる。
…しかし、ソレはあくまでも"ほぼ"全員である。月夜見や幻斗を嫌う者が、おおよそ一人いるのだ。
東方プロジェクトの原作同様、夫を唆し純狐の息子を殺させたり…他にも色々やらかした女───名を嫦娥という。彼女は色々なやらかしを重ねた結果大罪人とされ、幽閉という名目で実質的な無期懲役を言い渡されている。
「………」
一部にヒキガエルの特徴を持つ彼女は、考えていた。どうすればココから抜け出せるのか、どうすればあの憎き月夜見を殺し…月の都を乗っ取れるのかと。
しかしソレは難しいものだった。冒頭でもある通り月夜見は慕われているのだ、一方で嫦娥は明らかにやらかしている。
「現状は成す術がありませんね…」
しばらくは大人しく幽閉されよう、と彼女が諦めていた…その時。
ギュォォォ…!
「!?」
幽閉された自分の前で、空間が裂けた──そして中から出てきたのは、黒いローブに覆われた者。
「ごきげんよう、嫦娥」
「…何者ですか」
声からして、恐らく女性。ソレ以外は分からない。
「私が何者か、かい?そうだね…君と同じく三雲幻斗を潰そうと思っている者だ。君の力が必要でね、解放しにきた」
「…信用できるとお思いで?まずはそのローブを脱いで、名を名乗るのが普通でしょう?」
「む、確かに。そうするよ」
するっとローブを脱ぎ、現れたのは…白髪ショート、オッドアイでパーカーを着た女性だった。
「私は
三雲神社の巫女と同じ苗字を名乗った女性は、ハイライトのない目で嫦娥にそう言った。
「それじゃあ…解放するついでに、この辺りを消し飛ばすね」
「は?どういう────」
その日、嫦娥が幽閉された場所から半径5キロが
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side三雲幻斗
「…?」
何だ、ヤケに周囲の空気が騒がしい。近くにいた月夜見と朱美も何かに気付いたようだ。
「…幻斗もか?」
「あぁ。何か胸騒ぎがする…3人で一旦里を見回るぞ」
「了解だ」
「はい!」
ーーー
しばらく里をパトロールするが、特に不可解なものは見当たらない。
「気のせい、ではないハズなんだがな……ん?」
空を見上げる。上から…というか遥か上空から強い気配がしたのだ。
「…まさか月の都で何かあったのか?」
「いや、特に連絡は来て──『プルル!』来たな」
カチッ
『大変です、月夜見様!』
「何だ、緊急事態か?」
『はい…先程──』
次の瞬間、焦る部下から衝撃的な情報が発せられた。
プロローグはここまで!月面戦争編、お楽しみに。
幻斗の弟達の話をある程度書いたら投稿を再開するつもりです。
ヒント?:咲夢は本作の投稿が再開するまでに、別の作品で登場予定。
次回もよろしくおねがいします。