〜隠れ家〜
悠人が俺達の隠れ家に住むことになってからはや3日
そんな俺達はある問題に直面していた
それはーー
ランサー「さぁ、いっぱい食べなさい」
カレン「くれぐれも、残さないように」
この大盛り激辛麻婆豆腐だ…
悠人「……」
悠人もこの見るからに辛そうな麻婆豆腐を見て絶句している。
というか何で大盛りなんだ…
カレン「ランサーが食べさせるなら盛るに盛ったほうがいいと言ったので」
悠人「…ランサーは食べ物をたくさん食べさせようとしてくるから…」
いや、それでもこの量は普通の料理でもないぞ!
食べるのはある意味罰ゲームのようなものだろう!
…しかし
カレン「……ふふ」
ランサー「………」ワクワク
カレンさんの嘲笑うかのような視線はいい。
だが、ランサーの輝くような期待するような視線が俺の判断を鈍らせる。
これを食べたら俺はただでは済まない…だが…だが!!
スターとしてこの期待は――
司「いただきます!」
裏切れない!
司チーン
アヴェンジャー「…またか」ハア
シャル「お水…10杯…」バタン
悠人「もう…無理…」バタン
ライダー「お水今持ってくるわね!」
カレン「いい食べっぷりでした。見ていて気持ちが良いほどに」ニヤリ
ランサー「ええ!作ったこちらも大満足です!」
意識が消える刹那
"次はもっと量を"、"いやそれより辛さを"
そんな悪魔のような会話が聞こえてくる。
毎朝これが続くのか…
俺…生きていけるかな…
〜街中〜
司「まだ口の中がヒリヒリする」
シャル「今回は更にキツかったね…いつものだって辛いのに…大盛りって…」ブツブツ
悠人「…うちのランサーがごめん」
皆が各々に感想や愚痴を言い合う中、アヴェンジャーが語りかけてくる。
アヴェンジャー『お前もお前だ』
『完食してああなるのなら、残すなりすればいいだろう』
司「いや、ランサーのあの目を見たら、残すのもな…」
あんな光輝く目で見られたら
残すのも躊躇われる。
…というか、そこまで言うなら今度アヴェンジャーにも食べてもらおう。
カレンさん達に言っとけば―「キャー!?」―!?
司「―今の声!」
シャル「行こう!」
悠人「…ん」
悲鳴のした方に向かう。
すると、そこには矢で胸を撃たれ倒れている女性と
弓を持った女が立っていた
司「あれは!」
アヴェンジャー「サーヴァントだ」シュイン
悠人「…ランサー、お願い」
ランサー「了解しました」シュイン
シャル「ライダー」
ライダー「えぇ!」シュイン
女がこちらを振り向く
耳には猫耳があり、尻尾も生えていた
手には弓を持ち、その目は正気ではない。
そして、こちらを見た瞬間、獲物を見つけたかのような目でこちらを睨み、声を荒らげる。
「お前たちも!?子供の敵か!?」
それだけ言うと、そのサーヴァントは弓を構えコチラに矢を撃ってくる。
ランサー「フン!」ブン
その矢をランサーが振り落とす
そして直ぐ様、アヴェンジャーが青黒い炎の球を放つ
しかし、そのサーヴァントはそれをすべて避けると
矢を直ぐ様撃ってくる
アヴェンジャー「チッ、速いな」
ランサー「それに瞬発力も高い」
『が~~~~~!!!』
「死ね死ね死ね!!?!?子供を傷つける者共、全て!?」
弓を構え矢を何度も放つ
いくつかの矢がコチラに向かってくるが
ライダーが防いでくれている
シャル「あの狂乱具合は"バーサーカー"!」
アヴェンジャー「…"バーサーカー"?」(…何だ?この違和感は…状況的に考えればバーサーカーだ…だが―)
ランサー「 ……ッ」(…何か違う…この感覚は一体?)
『が〜〜〜〜〜!!!』
アヴェンジャーやランサーが戸惑っている中、司の方も何か違和感を覚えていた。
(…何だ?あのサーヴァント…コロンブスとは"何か違う"。
まるで苦しんでるみたいな…それに…あの"鎖"は…)
シャル「…司?」
『が〜〜〜〜〜!?!?!!!』
深く考え込んでいる時だった。
バーサークアーチャーが放った矢をライダーが弾く。
その弾いた矢は建物に当たり一部が崩壊し巨大な瓦礫が落ちて来る
その先には――
悠人「!」
ランサー「悠人!?」
ライダー「しまっ!?」(間に合わない!?)
シャル(ガンドなら…嫌、あのデカさは壊せない!?)
ランサーにライダーが急ぎ瓦礫から悠人を守ろうとするがここからでは距離が遠すぎる。
司やシャルのガンドでも壊すことができない。
刻一刻と瓦礫が悠人に落ちて来る
"間に合わない"誰もがそう思ったときだった。
「―――フン!」
バーサークアーチャーは弓を構え、矢を射った。
射った矢は真っ直ぐと瓦礫に向かっていき
命中し木っ端微塵に砕け散った。
司「…は!、悠人!!怪我はないか!?」
悠人「う、うん。なんとか?」
シャル「……はぁ〜良かった…」(…あのサーヴァント、今―)
ランサー(―悠人を守って?)
「…ッ」シュ
アヴェンジャー「……逃げたか」
司「ふぅ…よかった…あっ!襲われた人は!?」
確認しようと目を向けると、既にシャルがその女性のもとに向かい、首元を触り脈を確認していた。
シャル「……」
司「シャル!その人は―」
シャル「……」フルフル
司「!…そっか」
無事かどうか尋ねる司に、顔を俯かせ首を横に振るシャルを見て、司は声を震わせ、拳を握る。
(助けられなかった…クソッ!?)
自分がもっと早く来ていれば、助けられたかもしれないのに…
そのような後悔を考える司をアヴェンジャーはずっと見ていた。
アヴェンジャー「……」
シャル「…カレンさんに連絡するよ。ちょっと待ってて…」
シャルロットがカレンへの連絡のためにその場から離れると、
悠人はその死体に近づく。
悠人「……」(…ごめんなさい助けられなくて…どうか安らかに…貴女の無念は…絶対に晴らしてみせるから…!)
〜?〜
「まったく、何をしているんだか」
「あのまま何もしなければ一人潰せたものを」
『………』
「…まあいいでしょう。次はちゃんと仕留めるように」
「頼みましたよ、■■■■■」