〜司side〜
「サーヴァント、アヴェンジャー!」
「召喚に応じ参上した」
「問おう、お前が俺のマスターが?」
マス、ター?サーヴァント?
男が何を言っているのか、理解ができなかった。
ただこの声は、さっき聞こえた声と同じ…
司
「お前が、さっきの声の…」
「…どうなってやがる」
!?やばい、忘れてた!
まだ、あの男が!
男の方を見てみると、その顔には困惑の表情だった
「何故マスターが?この聖杯戦争にマスターは――」
「嫌、どうでもいいか、ここで潰せば問題ない」
アヴェンジャー
「できると思っているのか?」
「抜かせ、行くぞ」
男はアヴェンジャーに向かい蹴りを放つ
それをアヴェンジャーはいなし、逆に懐に一撃をいれる
「グッ!?」
アヴェンジャー
「どうした?槍は使わんのか?」
「悪いが、こうも狭いんじゃ邪魔でな」
「だが、槍だけが全てじゃねぇ!」
「"燃えろ、アンザス"!」
男が火の玉を放つ、それをアヴェンジャーは青黒い炎を拳に出現させ、相殺する。
…こんな時にあれだが、家の中で炎を使うのは辞めてほしい
そう静かに思っていると、アヴェンジャーが男の方に駆け出し、間合いに入ると殴り合いが始まった。
どちらも殴っては防ぎを繰り返している。だがそれも一瞬
隙を見せた男にアヴェンジャーが一撃を入れ吹き飛ばし、ガラスを破り家の外に弾き出した。
……あぁ、ガラスが〜〜
アヴェンジャー
「貴様、少し余裕があるな。」
司
「……そんなことはないぞ!」
「いい一撃じゃねえか、だが――」
男はゆっくりと立ち上がる。その手には刺々しい朱い槍を持って……
「外に出ちまえば、槍は使える」
「ミスをしたな、アヴェンジャー」
「そうか?"バーサーカー"?」
バーサーカー?それがあいつの名前か?
「ほう、何故だ?ランサーまたはキャスターかもしれんぞ?」
「貴様の戦い方、あれは何処か違和感を覚えた。」
「アンザス、あれはルーン魔術だろう。ならばキャスターの可能性もある。だが、あの槍の技量から見てキャスターではない。」
「かと言って、ランサーではあれ程の威力の魔術は打てん」
「では、クラスは何か?それを考えたとき狂化によりステータスを上げるという結論に達した。狂化が弱くても、貴様ほどの英雄ならば大して関係もないだろうしな」
「…癪だが、クラスはあってる」
「だが、クラスがわかったところで俺を倒せるのか?」
「ここからは槍を使う。ガチで行くってわけだが?」
!?あれで本気じゃなかったのかよ!
それって、アヴェンジャーまずいんじゃ!?
「クハハハハ!舐めるなよ、バーサーカー!」
「貴様が槍を手にしたかなど関係ない!」
「こちらも更に力を上げるだけだ!」
「おもしれぇ、行くぞ」
アヴェンジャーとバーサーカーは目にも止まらぬ速さで戦っている。槍を突き出せば、アヴェンジャーは避け
突き出した際の隙をアヴェンジャーが叩けば、バーサーカーは防御し蹴りを入れる。
まさしく攻防一体
…すごい、あのバーサーカーの動きにアヴェンジャーもついていってる。俺から見たらどっちも互角だ、だけど――
「…どうした、動きが鈍くなってきてるぞ?」
「もうそろそろ限界か?まぁ、そりゃそうか」
「そこの餓鬼の魔力をあまり使わないように戦ってるんならそうなるか」
司
「ッ」
アヴェンジャー!俺のせいで…
アヴェンジャー
「………チッ」
「図星か?ならまあ、そろそろ終わらせるか」
朱い刺々しい槍から禍々しい何かが溢れ出す
何だよ、あれ…
アヴェンジャー
「貴様、宝具を…」
「楽しませてくれた礼だ、我が必殺の一撃で終わらせる」
俺でもわかる、あれを打たせたらアヴェンジャーは負ける!?
けど、俺には何もできない!?どうすれば!?
…その時だ、ピンクの光がバーサーカーに向かい襲いかかる
「なっ!?」
バーサーカーは咄嗟に後ろに下がる
今の光は……
「大丈夫?」
!?…後ろの方から声が聞こる
振り向くとそこには金髪の少女と灰色の髪をした女性がいた。少女の服装は白をベースにした制服のような感じで
女性の方は、赤い服にミニスカート、そして背後にはガラスの馬が控えている。
「こいつらだけじゃねぇのかよ、イレギュラーは…」
「めんどくs――あっ?何だ?今こちとら取り込み中だ」
「何?…どういうことだ?説明しろ………チッ」
バーサーカーは誰かと話したかと思うと、直ぐ様屋根の上に飛ぶ
アヴェンジャー
「なんだ?逃げるのか?」
「……次にあったときは覚悟しとけ」
そう言うとバーサーカーは夜の街に消えていった…
助かった、のか?
「はぁ〜よかった〜間に合って…」
!そういえば、こいつら……
司
「助けて、くれたんだよな、ありがとう」
「気にしないで!というか、初めて見たよ!」
「僕以外のマスター!」
司
「マスター?ってそうだ!マスターってなんだ?」
「というか、今何が起きてるんだ!?」
そう言うと少女は笑顔から一転、険しい表情を浮かべた
「そっか…知らないんだね」
「まぁ、詳しい話は家の中でいい?寒くてさ…」
司
「あ、ああ、いいけど…」
何だろう、こいつマイペースだな……
でも……
「ガラス割れてるから、対して変わらないと思うぞ」
というかあの戦いで家の中もメチャクチャだし…
「それだったら大丈夫だよ、なんとかする」
「君のサーヴァントもそれでいいよね」
「……好きにしろ」
そう言うとアヴェンジャーはその場から消えてしまう
何なんだよ、ほんと……
「そういえば自己紹介してなかったね」
「僕の名前は"シャルロット・デュノア"」
よろしくね
そう言って、少女、"シャルロット"は微笑んだのだった。