スターと復讐者 改訂版   作:官隆

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状況説明

〜司side〜

バーサーカーが去り、俺はシャルロットと名乗った少女を家に上げたが……

 

「酷い散らかりようだな……ホントに…」

 

窓ガラスは粉々に砕け、机やら置物は地面に転がっている。

カーテンも破けてるし…あぁ、壁にも何か跡がついてる…

 

シャル

「うわ〜、すごいね……」

 

「父さん達も帰ってきたらびっくりだろうな……」

 

そうしみじみ思っていると、

シャルロットは窓ガラスの方に手を向け、小声で何かを喋る。そうすると、窓ガラスはたちまち壊れる前の姿に戻ってしまった

………はっ!?

 

「ど、どどど、どうなって!?」

 

シャル

「これも魔術の基本だからね、これくらいなら僕もできる」

 

魔術?……

 

司「……ハ●ーポッター?」

 

シャル

「嫌、全く違うからね」

「…というか、怒られるからやめよっか。そういうの」

 

「ア、ハイ」

 

シャル

「…じゃあ他の所も案内して。」

「他の所も修理して回るから」

 


 

「スゲー…」

 

あれだけ散らかってたのに、全部元通りになった……

 

シャル

「ライダー!準備できた?」

 

ライダー

「えぇ!少し重いけど、大丈夫よ!」

 

シャル

「そっか!」

 

?何の話をしてるんだ?

なにか運んでる?

まぁ、気のせいか!

それよりも今は……

 

「家を元通りにしてくれたことには感謝する」

「だが、あの戦い何だ、今何が起きてるんだ!」

 

はっきり言って、窓ガラスを直すは戦闘に巻き込まれるは

訳がわからない。

 

シャル

「…そうだね、どこから話そうか……」

「君が巻き込まれたのは"聖杯戦争"と呼ばれる儀式だよ」

 

"聖杯戦争"…"儀式"…オカルトっぽい話になってきたな…

 

シャル

「簡単に言えば魔術の儀式だよ7人の魔術師が"サーヴァント"を召喚し、最後の一人になるまで殺し合うっていうね」

 

「殺し合う!?……けど、7人で戦争なんて」

 

シャル

「君も見たでしょ?バーサーカーとアヴェンジャーの戦い」

 

 

シャル

「彼らは"英霊"と呼ばれる存在なんだ」

「歴史上、神話上に登場する人物が、死後」

「信仰や恐怖、そういったものから世界に召し上げられた最高級の使い魔」

「彼らは普通の人間には倒せないし、神秘を帯びていない攻撃は効かない。銃とかはね」

 

「……じゃあその英霊たちはなんで戦ってるんだ!」

「その、最高級の使い魔?が戦う理由なんて――」

 

シャル

「彼らはね、その賞品がほしいんだよ」

 

「賞品?」

 

シャル

「サーヴァントを全て倒したとき聖杯が顕現する。聖杯はねどんな望みも叶えられるんだ。」

 

「どんな、望みも……」

 

シャル

「彼らも人間だったもの、欲望はあるからね。金持ちになりたいやら、もっと戦いたい、第二の人生を謳歌したい。種類は違えど、みんな望みを叶えるために戦ってるんだ」

 

どんな望みも……

……何でも叶えられるなら、咲希の病気を治すことだって――

…嫌、駄目だ!こんな方法で治ったって咲希は喜ばない

 

シャル

「けど、この聖杯戦争はだいぶおかしくなってるんだ」

 

「……どういうことだ?」

 

シャル

「……それは僕からじゃなくて、別の人からね」

「移動しよう、君の両親も帰ってきちゃうかもしれないし」

 

「移動って……何処に?」

 

そう言うと、彼女は笑いながら告げる

 

シャル

「僕達の隠れ家だよ」

 


 

〜森の中〜

 

「まだか〜〜!」

 

シャル

「あと少しだよ!」

 

そう言って、もう三十分は森の中を彷徨ってるんだが…

 

「というか、こんな森にあるのか?隠れ家なんて…」

 

それらしき建物も何もない

あるのは木だけ……あ、ウサギ…初めて見た…

 

シャル

「よし!ついたよ!」

 

「やっとか…って何もないではないかぁぁーーー!!!」

 

着いたって、さっきまでの景色と何も変わらん!

目の前にデカイ岩があることを除けばな!

 

シャル

「簡単に見つかったら隠れ家じゃないじゃん!」

 

「グッ…まぁ、確かにな。じゃあ入口はどこだ?」

 

そう言うとシャルロットは岩に手を重ねる。

するとどういうことだろう。

岩をすり抜けて消えてしまった……は?

 

「消えた!?どういうことだ!?」

 

混乱していると横にアヴェンジャーが出てくる

アヴェンジャーが岩を触る。

 

アヴェンジャー

「これは…触ってみろ」

 

司 

「……わかった…」

 

触れようとしてみるが、寸前の所で手が止まってしまう。

何だろう、さっきの出来事もあり少し警戒してしまう。

そんな事を考えていると、背後からアヴェンジャーに背中を押される

 

「うわ〜〜〜!?」

 

そのまま体は岩をすり抜け、転んでしまう。

 

「何するんだ!アヴェンジャー!?」

 

アヴェンジャー

「もたもたしているからだ」

 

……コイツ!

 

シャル

「あっ、やっと来た」

 

シャルロットの声が聞こえてくる。

 

「あ、あぁ!というか、説明してくれよ!こんなのあるなら!」

 

シャル

「ごめんごめん」

 

アヴェンジャー

「……この岩はホログラムだな」

 

アヴェンジャーは岩を見つめ言う。ホログラム?

 

アヴェンジャー

「岩の周りを見てみろ…そこらかしこに投影している機材がある。どれか一台でも止まっても、別の物が投影する。抜かりがないな…」

「魔術師というのは、機械の扱いは苦手だと思っていたのだか…認識を改める必要があるな」

 

シャル

「それはどうも!それじゃ屋敷の中にどうぞ!」

 

「屋敷?」

 

そこには、今まで見えなかったのが不思議な程に大きい豪邸と呼ぶにふさわしい建物が……マジ?

 

シャル

「嫌〜、お客さんなんて初めてだなぁ〜!」

 

司 

「……お前…金持ちかなんかなのか?」

 

シャル

「?あぁ、違うよ。僕達はこの家を借りてるだけだし」

 

アヴェンジャー

「おい、さっさと中にはいるぞ」

 

「あ、おい待てよ!アヴェンジャー!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中は外見道理、豪華なものだ。

テレビで見たような豪邸に少しだけ緊張が走る。

けど、それにしては廊下には何もないな。

ドラマやアニメとかだと、こういう所って高い壺やら絵が

あるから、ここもそうなのかと思っだけど……

ただ赤いカーペットがひいてあり、白い壁が無限に続いている。すると、前に扉が見える。

シャルロットが扉を開ける。

 

シャル

「ただいま戻りました!」

 

「おかえりなさい、シャル」

「その子供が例のマスターですか?」

 

そこには白い髪に、修道服を着た女性がいた。その視線は何処か俺を見定めているかのような、そんな感じがする。

女性が話し始める。

 

「初めまして、この度"聖堂教会"よりこの聖杯戦争の収集を任されました」

「"カレン・C・オルテンシア"です。どうぞよろしく」

 


 

〜?〜

何処とも知れぬ場所。

そこには王座があり、辺りは西洋風の城の内部のような作りのそこに、先程撤退したバーサーカー

と姿を目視することのできない男がいた

 

「…どういうつもりだ」

 

「…というと?」

 

「とぼけるな。例え二体に増えようが、問題なかった」

「何故あそこで撤退だ」

 

そう、例えあそこで邪魔が入ったところで

バーサーカーに問題はなかった。

何故ならまだ本気を出していないから

 

「……彼等がいたほうが事がうまく進む。そう判断した」

 

「これで十分かね?」

「…そうかよ、あくまで本音は語らねぇか」

「相変わらず、テメェはいけすかねぇ」

「だが、これだけは言っておく。あいつ等は俺の獲物だ!」

「もし、あいつらを殺そうものなら――」

 

「…わかった。胸に留めておこう。それで、成果は?」

 

「…チッ」

 

そう言うと、バーサーカーは懐から3枚のメダルを出す

 

「ご苦労」

 

「…こんなもの集めて何になるんだ」

 

「君が知る必要はないよ、バーサーカー」

 

「…そうかよ」

 

その一言だけ言うと、バーサーカーは去っていく。

男はその姿を見届けると、深くため息をついた。

 

「しかし、どのような聖杯戦争にもイレギュラーは付き物だな」

 

3枚のメダルを玉座にかざす。

するとメダルは吸収されていく。

 

「…だからこそ、面白い物だが――」

 

男はゆっくりと歩き始める

 

「天馬司、今回の聖杯戦争のイレギュラーよ」

「君には、これより先、数々の困難が襲いかかるだろう」

「だが、それを乗り越えてみせろ」

「君の成長を楽しみにしていよう」

 

そう言うと男は邪悪な笑みを浮かべる。

これから始まる事に期待して

 

「私達の聖杯戦争の始まりだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

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