スターと復讐者 改訂版   作:官隆

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奴隷商のライダー

〜司side〜

 

確かこの辺りだよな?

シャルからの情報では、港の方向に向かったって…

 

シャル「司ー!こっちこっち!」

 

司「!、シャル!敵は!!」

 

シャル「声がでかいよ!気づかれるからもう少しボリューム下げて!」

 

司「う、すまない。…それで、敵は?」

 

シャル「あそこ」

 

そうシャルが指をさす方向には、大きなコンテナがある。

 

シャル「攫った人をあの中に連れて行った。多分、あの中に今まで誘拐された人達もいると思う。」

 

司「なら、早く助けないと!?」

 

シャル「…待って!まずは作戦を立てよう。あの中には今までに誘拐された人達もいるはずだ。だとしたら数は約十数人、慎重に行かないと、その人達に被害が出ちゃう。」

 

司「…そう、だな。すまない、焦りすぎた」

 

そうだ、拓也との約束のためにも、ここで焦ってはだめだ!

冷静に、冷静に考えろ…

 

司「…あの魔術礼装って魔術を使えるようにするんだよな!それを使って何かできないか?」

 

シャル「えっと、使えるのは相手の動きを止める"ガンド"

自分自身に掛ける"身体強化の魔術"

後は、"治療系の魔術"だよ。ただ、どれも簡単な基礎的なものだから…」

 

使うことは難しい、とシャルが呟く

 

嫌、しかし動きを止めるガンド…

これに関しては使えそうだが…

 

そんな司の考えを読んだのか、シャルは更に詳しく話し出す。

 

シャル「ガンドも本来のものより劣化してるから、動きを止められるのは数十秒、それにもう一度打つためのインターバルもある。」

 

司「…成る程、チャンスは一回ってわけか」

 

シャル「相手の気を逸らすことが出来たら、そりゃできるかもだけど…」

 

相手の気を逸らす…か…

…………それなら――

 

 

司「…俺が囮になろう!」

 

シャル「!、何馬鹿なこと言ってんの!?」

 

司「安心しろ!この俺のスターのオーラで相手の意識をそらしてみせよう!」

 

シャル「そうじゃなくて、下手すれば死ぬんだよ!?」

 

シャルは血相を変えて言うが、俺の決意は変わらない。

 

司「安心しろ!俺はこんな所では死なん!!それにいざという時はアヴェンジャーもいるからな!!」

 

"大丈夫だ"と胸を叩く司の姿を見て、何を言っても無駄と悟ったのか、シャルロットは深いため息をつく。

 

シャル「…わかったよ。ただし、危ないと思ったら直ぐに逃げること!わかった?」

 

司「了解だ!」

 

 

 

[newpage]

〜数分後〜

あれから数分間、俺達はコンテナの前で張り込んでいた。

…さっきから冷や汗が止まらない。

…下手をすれば死ぬ。命をかけた演技。

はっきり言って、恐怖を感じるが…

 

『バーサーカーとの戦いの時よりかは落ち着いているようだな』

 

!?、今どこからかアヴェンジャーの声が脳内に!?

どうなってんだ、これ!?

頭の中に直接話しかけてる感じがして気持ち悪いんだが!?

 

『マスターとサーヴァントのパスを経由した念話というやつだ。何かの役に立つかもしれんからな、覚えておいて損はない。』

 

嫌、そんなこと言われても…

どうやって使うんだ?これ?

 

『…ライダーのマスターにでも教えてもらえ』

 

他人任せかよ…

 

その愚痴を零した時だ。コンテナの中から笑い声が聞こえてくる。

 

 

「はっはっはっ!」

 

海賊と呼ぶにふさわしい姿をした、男がコンテナから出てくる。年齢は見る限り中年齢層

豪快に笑い、その手には酒を持っている。

 

あいつが、人攫い!

 

「商品も大量に手に入った!買い手も見つかったし、俺の夢の為の資産はもう少しだな!はっはっ!!」

 

酒を飲んでテンションも高いな…

あれだったら!

 

司『シャル、行ってくる!』

 

シャル『危ないと思ったらすぐ逃げてね!』

 

司『分かってるって!』

 

ゴホン、すぅー、

 

司「おい!お前が人攫いだな!!」

 

「あぁん?何だてめぇは!」

 

司「天翔けるペガサスと書き天馬!世界を司ると書き司!その名も天馬司!いずれスターになる男だ!」

 

「……何だ、ただの餓鬼かよ」

 

男は一瞬焦りを見せたが、俺の姿を見た途端余裕の表情を見せる。

 

「で?何しに来たんだぁ?未来のスター様(笑)はよ〜」

 

コイツ、馬鹿にしやがって!

 

司「決まっている!お前が攫ってきた女人を助ける為だ!」

 

「助けるぅ?お前が?…ハハハハ!!」

「冗談よせよ!てめぇみてぇな餓鬼にできるわけねぇだろ!ヒーローごっこしたいならよせでやれってんだ!」

「…しかしお前さん、よく見たら容姿もいいし、そういった客層には良さそうだな…」

 

男はゆっくりと気持ちの悪いことを吐きながらこちらに近づいてくる。

 

「まぁ、ここが見つかった時点で、てめぇをただで返すわけには行かなかったからな…奴隷として、売りに出すのも悪くないな」

 

その笑顔は邪悪で見てるだけでも気持ち悪い。

そして男は、俺の前に止まる。

 

「世の中はそうそう甘くねぇぜ、坊主。過去の自分の行動を嘆くことだな!はっはっ――」

 

シャル、今だ!!

目でそう合図する。

背後から、シャルは手を銃の形にして、その先端から魔力の球を放つ。

 

 

シャル「―ガンド」

 

 

 

 

 

司に気を取られていた男は、背後から一直線に向かってくるガンドに気付くことはなく命中した。

 

「なっ!?」

 

司「アヴェンジャー!」

 

そして直ぐ様にアヴェンジャーが現界し、拳に青黒い炎を纏わせ男に一撃をくらわせる。

ガンドの影響でまともに動くことのできない男は、その一撃をノーガードで受けた。

 

「がっ!?」

 

アヴェンジャーの一撃により、男はコンテナとは反対の方向に吹き飛ばされていく。

 

司「よし、ナイスだ!アヴェンジャー!シャル!中の人は!?」

 

ライダー「13、14…シャル!」

 

シャル「大丈夫!行方不明になった人達みんないる!」

 

よし!

 

司「―はぁ〜良かった〜」

 

シャル「対して外傷もないみたい。みんな眠っちゃってるけど」

 

司「それにしても、凄いな!この距離から当てられるなんて!」

 

シャル「うぅん!司が演技で相手の気を反らしてくれたおかげだよ!」

 

司「そうか?まぁこの未来のスターの演技ならば気をそらす事などを、造作も―」

 

アヴェンジャー「まだ終わっていない。油断するな!」

 

司「ッ!?」

 

アヴェンジャーからの声を聞き、吹き飛ばされた方向を見てみると、男はボロボロになりながらも立っていた。

 

司「まじ?」

 

思わずそんな声が漏れた。

 

シャル「まぁ、予想はしてたけど…」

 

シャルは予想をしていたからかあまり驚いてはいないようだが、顔は引きつっていた。

 

コロンブス「てめぇ、マスターだったのか!?」

 

司「…まぁな。油断大敵だぞ!」

 

コロンブス「〜てめぇ!?」

 

男の顔は怒り一色だ。

 

シャル「貴方の真名も予想は付いてるよ。」

 

「…何?」

 

シャル「その服装からして、貴方は海賊だと思った。」

「けど、候補が多くてね。なかなか分からなかった。」

「そこに司が見つけてくれた男の子がヒントを届けてくれたよ」

 

コロンブス「…あの時の餓鬼か!?」

 

シャル「"攫った人達を奴隷にする"こんな考え思いつくのは、生前から奴隷を扱っていた人くらいだ。」

「そこで有名所といえば簡単だ!」

「奴隷商の人間で、新大陸の発見者!」

「"クリストファー・コロンブス"!それがお前の真名だ!!」

 

コロンブス「グッ!?」

 

ライダー「その反応、図星と見ていいようね」

 

アヴェンジャー「クハハハハ!目撃者を逃したのが仇となったな!奴隷商!」

 

コロンブス「黙れ、黙れ黙れ黙れ!?真名がバレたからなんだってんだ!?ここで全員倒しちまえば関係ねぇんだよ!?」

 

そう言うとコロンブスは腰にある銃を取り、俺達に銃弾を放つ。

 

シャル「ライダー!」

 

ライダー「そぉれ!」

 

ライダーは直ぐ様に魔力弾を作り、銃弾を弾き返す。

アヴェンジャーはコロンブスの方に走っていく。

コロンブスは腰に掛けてある剣を使い迎撃に出ようとするが、アヴェンジャーが懐に入り腹に一撃を与える。

 

コロンブス「がっ!?」

 

アヴェンジャー「クハハハハ!遅いぞ!!」

 

コロンブスは後方に吹き飛ばされる。

そして反撃の隙を与えないよう直ぐ様に青黒い炎をコロンブスに放つ。

その衝撃で土煙が舞う。

 

これなら!

 

そう思っていると、煙から鎖が飛び出しアヴェンジャーの体を拘束する。

 

コロンブス「…はぁ…はぁ…舐めんな!?」

 

ライダー「それならわたしを忘れないでほしいわ、ね!」

 

コロンブス「なっ!?」

 

ライダーの奇襲により、コロンブスは鎖を離してしまい、アヴェンジャーは自由になる。

 

ライダー「大丈夫かしら?」

 

アヴェンジャー「…余計なことを」

 

コロンブス「クソッ!?」

 

このままだったら行ける!

そう思った瞬間、コロンブスの雰囲気が変わる。

今までの焦りはなりを潜め、不敵な笑みを浮かべている。

 

コロンブス「しょうがねぇ、こうなりゃとっておきだ!!」

 

そう言うと彼奴の魔力が上がっていく。

これは…

 

シャル「!、気おつけて!宝具が来る!」

 

コロンブス『ハッハアーッ!辿り着いたぜ!』

『お宝だらけの新天地によぉ!』

『野郎共!錨を下ろせ!』

 

新天地探索航!! (サンタマリア・ドロップアンカー)

 

 

その言葉と共に巨大な船が姿を現す。

あの船こそが彼が生前に乗っていた船、サンタマリア号。 そして船から無数の鎖が解き放たれアヴェンジャー、ライダー目掛け向かっていく

 

アヴェンジャー「クッ」

 

ライダー「ッ」

 

アヴェンジャーもライダーも紙一重のところで避けるが

鎖は二人を追跡する

 

司「あいつ、あんなの残してたのかよ!?てか、何なんだよアレ!?」

 

シャル「…あれは宝具だよ、司」

 

司「宝具?なんだよ、それ!?」 

 

シャル「簡単に言えば、サーヴァントが持ってる必殺技。その英雄の歴史そのものだ。けど、いくらなんでも、あれだけの宝具を維持するにもだいぶ魔力を使うはずなのに…なんであんな威力が……?」

 

司「…威力」

 

コロンブス…威力――

 

アヴェンジャー『英霊とはな、知られていればいるほど強くなる。いわゆる知名度補正だな。』

 

司「…知名度補正か!!」

 

シャル「ッ!…そっか、コロンブスはこの国では義務教育を受けていれば誰でも一度は名前を聞く英雄だ。知名度補正も高い!!だからあれだけの威力が…」

 

コロンブス「ハッハアー!気づくのがおせぇんだよ!さぁて、こっちはまだまだ余裕があるぜ。いつまで逃げてられるかな」ニヤリ

 

クソッ何か手はないのか!

あいつは俺達には目もくれていない

俺達があいつの動きを止めないと!

何処かに突破口があるはずだ!

思いつけ、思いつけ!俺!

 

『ガンドを打つにもインターバルがある』

『マスターとサーヴァントのパスを経由した念話というやつだ。何かの役に立つかもしれんからな、覚えておいて損はない。』

 

………あっ

 

司「―そうだ!」

 

シャル「司、何か思いついたの!?」

 

司「ああ、失敗したらおしまいだけどなっ」

「シャルに頼みがあるんだがーー」

 


 

ライダー「ッ!?」

 

シャリン、シャリン

 

(本当にどこまでも追ってくる…コロンブスに攻撃しようにも、これだけ攻撃されてる中じゃ、わたしには…)

 

あまり戦闘が得意ではないライダーにとっては、この状況は絶望的だ。しかし、アヴェンジャーよりは追ってくる鎖の本数は少ない。

自分がどうにかしなければいけないが、何もできない。

そんな絶望的な状況の中に、シャルロットからの連絡が届く。

 

シャル『ライダー!』

 

『!、シャル!何か作戦が思いついたの?』

 

シャル『うん!ライダー、お願い。宝具を打って!』

 

(!?)

 

シャルの言っていることははっきり言って、ライダーには理解ができなかった。

自分の宝具ではこの状況を打破できないのはマスターであるシャルもわかっているはず… 

 

シャル『お願い、僕を信じて!』

 

(シャル…フフ、そうね。貴女にも何か考えがあるのね。だったら――)

 

『わかったわ、シャル!合図はお願いね!』

 

シャル『!、うん、任せといて!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アヴェンジャー「はぁ!」

 

青黒い炎で近づいてくる鎖を弾き返すが、アヴェンジャーもこの状況に危機感を抱いていた。

どれだけ待っても相手の宝具が消えることが期待できない以上、コロンブスを倒す以外に方法はない。

しかし、それをできるものがいない。

 

(このままでは――)

 

司『アヴェンジャー!!』

 

『!、…なんだ?こちらにはあまり余裕がないのだが…』

 

司『俺達があいつの動きを一時的に封じる!』

 

『…何?』

 

司『あんまり止めてられる時間は長くないだろうけど、その隙に、あいつのそばに近づけるか!?』

 

(…正気か?こいつは…)

 

そう一瞬、疑問に思ったがその考えはすぐさま捨てる。

少し過ごしただけでも司が屁理屈を言わないことなどアヴェンジャーは知っている。

ならば――

 

『クハハハハ!誰に物を言っている!できるに決まってるだろう!』

 

司『わかった!合図はこっちで送るから、もう少し耐えてくれ!』

 

『なるべく時間をかけるなよ、こちらもそう長くは持たん!』

 

『了解だ!!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

司「――シャル、いけるか!!」

 

シャル「勿論!ライダー、お願い!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ライダー「えぇ!あなたが望むなら!!」

 

ライダーに魔力が集中し、その隣には先程までいなかったガラスの馬が現れる。

 

『さんざめく花のように、陽のように!』

 

コロンブス「な!、宝具か!!」

 

『セーヌの流れ、モンブランの頂き…』

 

ライダーに宝具を打たせまいと鎖がライダーのもとに向かっていく、だがーー

 

『嗚呼美しきフランス!』

 

ライダーの宝具が先に出る!

 

百合の王冠に栄光あれ!! (ギロチンブレイカー)

 

 

ライダーの乗っていたガラスの馬はコロンブスに向かい走り出していき、近づいてきた鎖を弾き返していく。

 

コロンブス「グッ!?させるかぁーー!!」

 

更にライダーの宝具を止めるため鎖をライダーに向かい飛ばしていく。

しかし、コロンブスとの距離が残り僅かになったところで

ガラスの馬にひびが入り、砕け散ってしまった。

 

ライダー「ッ!」

 

コロンブス「何だ、コケ落としか…」

 

コロンブスはその光景を見て、失敗に終わったことに安堵のため息をつく。

 

だが――

 

司(狙い道理だ!)

 

ライダーの宝具を警戒して鎖はすべてそちらに行った。

あいつを守る鎖は、もうない。

 

それを確認すると、司は手の形を銃のようにし、指の先端に魔力を集中させる。

 

あとはーー

 

司「―ガンド」

 

撃つだけだ!

さっきまでだったら、鎖が邪魔をしてガンドは当たらなかった。けど今なら!!

 

真っ直ぐ、一直線にガンドはコロンブスに向かっていく。

そしてその一撃は――

 

コロンブス「な!?、しまっ!?」ジュン

 

コロンブスに命中した。

その瞬間、鎖の動きは僅かに動きを止める。

 

司「ッ!…今だ、アヴェンジャー!!!!」

 

アヴェンジャー「クハハハハ!よくぞやった!我がマスターよ!!」

「さぁ、強欲の者よ、貴様に慈悲などいらぬ!!」

 

コロンブス「な、待て!」

 

アヴェンジャー『我が往くは恩讐の彼方ーー』

 

コロンブス「やめろーーーー!!?!!?」

 

虎よ、煌々と燃え上がれ! (アンフェル・シャドー・ディフ)

 

 

宝具が解き放たれると無数のアヴェンジャーが登場し

四方八方からコロンブスに青白い光線を解き放つ

 

『が~〜〜〜〜〜〜〜!?!?!!?!?』

 


 

どうしてこうなった?

そんな疑問がコロンブスの頭の中に溢れる。

 

コロンブスにとって奴隷を売り、金に変えるのは目的を達成するための手段でしかなかった。

かつて、どこかの世界、コロンブスは自分の野望を叶える一歩手前で破れた。

次こそは必ず自分の野望を叶えて見せる。

そう思っていたからこそ、マスターのいない聖杯戦争というのは彼にとっては野望を叶えるためにこれ以上ない最高の舞台だった。

この国での知名度はそれなりにある。

だから負けるはずはない、そう思っていたはずなのに、気付けば今の自分は既に退去寸前。

 

あぁ、思えばあの餓鬼が……ッ!!

 

そうだ、自身を罠にはめたあの子供が憎い!

自身の動きを止めたあの子供を殺したい!

そんな悪意がコロンブスの心を支配する。

 

 

コロンブス「…なったら…あの餓鬼だけでも道連れにッ!?」

 

コロンブスは最後の力を振り絞り一本の鎖を司目掛けて飛ばしていく。

もはやアヴェンジャーもライダーも近くにおらず、それを防ぐ者は誰もいない。

 

シャル「―司ッ!」

 

司との距離まであと僅かになり、

あっ、死んだーーそう司が静かに悟ったその時だった。

 

「ふん!」キン

 

突如、司の後方から謎の人物が現れ、鎖を弾いた

 

コロンブス「なっ!テメェ…は…ちく…しょうが…」シュイン

 

そして今度こそ、コロンブスは退去した。

 

シャル「司!大丈夫!」

 

司「あっああ、あの人に助けてもらって」

 

シャル「あれってサーヴァント?」

 

司「多分?」

 

そのサーヴァントは槍を持ち騎士のような鎧を纏っていて

髪は白く身長も高く優しく笑顔でこちらを見ていた

そのサーヴァントに向かっていく人間がいた

白く長い髪をポニーテールで束ね

目の色は青、歳は俺達と同じくらいな少年だった。

 

司「お前は…」

 

?「…ん」ユビサシ

 

?そいつが指を指した方向を見てみると

そこにはコンテナが……あっ

 

『ああ!誘拐された人達!?』

 

司「忘れてた!」

 

シャル「カレンさんに連絡しないと!」

 

司「そうだお前はーって、あれ?」

 

振り返ると、そこに二人の姿はなかった。

 

司「……いない」

 


 

その後カレンさんの通報により警察、救急車が着て

誘拐された人達は救助された

とは言っても肝心の誘拐犯を俺達が倒してため

警察は犯人の調査を暫く続けられるらしい。

まっ、どんだけ探しても見つからないんだけどな…

それと誘拐された人達に対した外傷はなく、今は病院に入院しているが、みんな一週間もしたら退院できるそうだ。

そしてあいつが言ってた"クライアント"

ご丁寧に注文者の住所なども記録されており、

今回彼女たちを買おうとした奴らはみんな逮捕されたらしい。

これで、この事件は一件落着だな…

 

〜病院〜

 

拓也「兄ちゃん!、姉ちゃんを助けてくれてありがとう!」

 

司「な〜に!俺はスターだからな!」

「ちゃんと約束は守る!、そう言っただろう!!」

 

拓也「!…俺決めたよ!」

 

司「?何をだ?」

 

拓也「俺、兄ちゃんみたいなかっこいいやつになる!」

 

司「!…そうか!」ニコ

 

〜帰り道〜

 

司「いや〜しかし、さすが俺!また一人、ファンを増やしてしまうとはな!!」

 

シャル「あんなこと言われて、嬉しかったんだね」フフ

 

司「当然だ!…それにしてもあの時の白い髪のやつどこにいったんだ?」

「気づいたらいなくなっていたし…」

 

シャル「もしかしたら案外近くにいるかもね〜」

 

司「シャル、流石にテレビの見すぎだぞ。そんな都合のいいことーー」

 

シャル「司?どうしたの?」

 

司「―あれ」ユビサシ

 

シャル「?あれってーー」

 

「お腹…空いた」

?「大丈夫ですか!マスター!?」

 

そこにはあの時俺を助けてくれたサーヴァントと

そのマスターらしき人物が倒れていた………ゑ?

 

司、シャル『いたー!!!!』

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