〜レストラン〜
朝7時
今俺達はコロンブスを倒した俺達は、朝ごはんを食べるため
レストランに入った
ただ目の前にはーー
「」アムアムアムアム
ランサー「マスター、よく食べなさい」
俺の命を救ってくれたサーヴァントとそのマスターがいた
司「えっと…」
シャル「結構、食べるんだね」
かれこれ、その細い体のどこに入るんだというような量の料理を一人で平らげている。
……金、足りるよな…
「…まともなご飯…3日ぶりだから」
司「まともなご飯って…お前、何食ってたんだよ?」
「……ある時は、雑草とか…きのことか」
シャル「それは…なんというか…」
随分と野性味溢れた答えが帰ってきた。
そりゃ、3日そんなのしか食ってなかったらこんだけ食うか
ランサー「だからこそ本当に感謝しています」
「まさかご飯を奢ってくれるなんて…この御恩は忘れません」
司「いや、こっちは命を救ってもらったし、そんなのいいぞ!」
シャル「それに、流石に放置して置くのもね…」
ランサー「…そうですか」
司「あっ、そういえば自己紹介がまだだったな!!」
シャル「…まさか」
司のすることを悟ったのか、シャルは急ぎ耳を塞ぐ。
司が息を大きく吸い込み――
司『天駆けるペガサスと書き天馬!世界を司ると書き司!』
『その名も天馬司!いずれスターになる男だ!!!!』
「どうだ!かっこいいだろう!」
「…微妙」
司「な、なんだとぉ!!」
シャル「―うるさいよ!本当に耳が壊れるかと思ったよ!」
司「アッ、ハイ…スイマセン」
シャル「………」ハア
「僕はシャルロット・デュノア」
「君の名前は?」
「……
ランサー「そして私が悠人のサーヴァント、ランサーです」
宵崎悠人……何処かで聞いたような……
シャル「あーー!!」
司「うぉ!?何だ突然!?」
シャル「君、一週間前にいなくなったっていう子でしょ!」
司「……あ〜!そういえばテレビで言ってたな!!」
そう今から一週間ほど前、男子小学生が行方不明になったと事件になったことがあった。
しかも、俺の通っている小学校の同級生ということもあって、学校でもその話で持ちきりだったな、そういえば!
司「…で宵崎、お前どうしてマスターになったんだ?」
シャル「それに家とかって…」
悠人「…家出した」
家出したって
司「…なんでだ?」
「ああ、別に言いたくないならいいぞ!」
そう言うと悠人は少し黙ったあと話す
悠人「…僕の母さんね死んだんだ、一ヶ月くらい前に」
ッ!
悠人「病気で…母さんは"自分の分まで生きて幸せに"なんて言ってたけど僕は受け止められなくて…父さんや妹と喧嘩して…」
シャル「…それで家出を?」
悠人「…うん」
司「でもそれ心配されてるんじゃーー」
ランサー「…これには理由があるのです」
理由?
ランサー「…悠人」
悠人「…ん」
悠人が腕の袖をまくると、そこには令呪に似たナニカがあった。
それはまるで、蛇のように巻き付いているかのような模様だった。
司「これって?」
ランサー「魔術によるマーキングですよ」
司「マーキング!?」
悠人「…僕も家を飛び出して暫くして帰ろうと思ってた」
「けど、あいつに目をつけられたんだ…」
シャル「…あいつ?」
悠人「…一週間前のことだよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一週間前
〜宵崎家〜
ダン!
悠人「なんで!?どうして母さんが死んだのを二人共簡単に受け止められるの!?母さんが死んで、悲しくないの!?」
「…悠人…母さんも言っていただろう。母さんは僕達が悲しんでる姿なんて望んでない。だから、奏もちゃんと受け入れようとしてるんだ。それなのに、お兄ちゃんのお前が受け入れられなくてどうするんだ?」
奏「……」
悠人「…ッ」
「何もすぐに受け入れろなんて言わない。だけどな――」
悠人「…さい」
「えっ」
悠人「うるさいうるさいうるさい!!!父さんも奏も大っ嫌いだ!!」
そう言うと悠人は玄関の方に走っていく。
「ッ悠人!」
奏「……お兄ちゃん」
「…悠人は母さんが大好きだったからな…暫く一人にしてあげよう…」
奏「…うん」
〜公園〜
この公園は悠人にとっての特別な場所であった。
父と母、奏とよく遊びに来て、一緒に花かんむりを作ったり、弁当を食べたり色んな事をした。
だけど、それはもう二度と見ることはできない。
それを考えるほど、胸が苦しくなる。
悠人『父さんほっぺにご飯粒付いてるよ!』
『えっ』
奏『ほんとだ!』
『ふふふ、貴方ったら』
『いや〜ははは』
自分だって分かってる。
いい加減、受け入れなければならないことぐらい。
けど…
悠人「……母さん…帰ろう」
つい長居し過ぎてしまった。
もう七時か…帰って謝らないと…
そんな時、後ろから突然声をかけられる。
「おやおやおや!」
「どうなされたのですか年若き少年」
「全てに絶望したような顔をして」
その声の方に振り返るとー
「しかし、危ないですよ」
「こんな夜遅くに一人でいては」
「悪い大人に連れて行かれてしまう」
「私のようなね」ニヤリ
目玉が飛び出し、邪悪な笑みを浮かべ
まるで自分を見定めているかのように見てくる
そんな高身長の男がいた
寒気がする、体が震える
本能がこの男は危険だと叫んでいる
に、逃げなきゃ
そう思い、全速力でその男から距離を離そうとする。
「おっと、逃しませんよ!」
そう言うと突如男の足跡が光り
そこから触手が飛び出して悠人の体を拘束した
悠人「…ッ!?……ッ!?」
〜ビル〜
悠人「うわっ」ドサ
「貴方は実に幸運ですよ」
「私の今回最初の作品になるのですから!」
「COOOOOOL!に仕上げてあげましょう!」
怖い怖い怖い
助けて父さん、母さん、奏
そう静かに怯えていると―
「おい、何遊んでる」
…誰か来た
声のした方向を見てみると、そこに立っていたのは朱い刺々しい槍を持ち
尻尾がまるで生きているかのように蠢く鎧を着た男が
こちらを冷たい視線で見つめていた。
司「朱い刺々しい槍を持った男!?本当に見たのか!?」
悠人「うん見たけど…」
司「そいつと何を話してた!?というか何かそいつの居場所がわかりそうなこととか――」
シャル「落ち着いて!!ちゃんとそこの話もしてくれるから、ね?」
悠人「…」コクリ
司「ッ…すまない」
ランサー「その反応を見るに、貴方はその男を追って?」
司「…あぁ…話の続きを頼む」
悠人「………」コクリ
「…それで話の内容だけど」
ーーーーーーー
「おやおや、何かご用が?もしや私の芸術作品に貴方も興味がお有りで?」
「…んなわけあるか、テメェの趣味はどうでもいい」
「アイツからの命令を言いに来ただけだ。"羽目を外すのもいいが、為すべきことはなせ"だとさ」
「それ以外は好きにしろ」コツコツ
それだけ言うと男こちらを見ることなく去っていった。
「了解しました」
「さて、それでは始めましょう」
悠人「…ッ!」
「あぁ、別に神に祈っても構いません。しかしどれだけ祈っても助けなど来ませんよ」
「この世に神などいないのですから」
男が、こちらにゆっくりと近づいていく。
一歩ずつ近づいてくるたびに、後ろに少しずつ後ずさっていく。その反応すら男は楽しむように笑っている。
そして遂に、壁際まで追い込まれてしまう。
あぁ僕…ここでーー
『どうか…私の分まで幸せに生きて……家族みんなで…仲良く…』
『父さんも奏も大っ嫌いだ!!』
ッ!…そうだ
悠人「…まだ死ねない」
「?」
悠人「母さんの願いを叶えないと…死んでも死にきれない。」
「それに父さんと奏に、酷いこと言ったことまだ謝れてない!」
だからーー
悠人「生きることを諦めない!」
「ならば、その希望を持ったまま死ぬがいい!!」
男は魔術を放つ。
しかし、それと同時に目の前に光輝くカードが現れ、その一撃を防ぐ。
「なんですと!?」
悠人「これは…」
『生き残りたくば、私の名を呼びなさい!ランサーと!声高く!!』
悠人「……」
展開がいきなり過ぎてよくわからないけど…
その声は何処か暖かく安心でき、
そして何故か信頼できると悠人は思った。
その言葉を信じて、悠人は天高く叫ぶ
悠人「…助けて!ランサー!!」
眼の前が光輝く
そして段々と人影が見えてくる
そこには白い鎧に身を包み
槍を持った騎士がいた
「なんですと!?」
ランサー「サーヴァントランサー、召喚に応じて参上しました」
「これより我が槍は貴方の敵を打ち倒しましょう、マスター」
悠人「…マスター?」
「馬鹿な馬鹿な馬鹿な!?!?」
「あぁ神よ!なぜこのような子供に救いを与える!?」
「我が聖女を!ジャンヌを救わなかったのに!?」
「何故だ何故だ何故だ!?!?」
僕がランサー?を召喚したことに対して
男は発狂している
今までの態度から一変し、まるで狂ったかのようだ。
ランサー「命令をマスター!」
!
命令って言ったって…
悠人「僕…命令なんて…」
ランサー「あいつを打ち倒せと!私に!」
悠人「!…アイツを倒してランサー!」
ランサー「了解しました!」
「貴様のような子供に奇跡など…!」
「認めん認めん断じて認めん!!!??!?」
「殺してくれる!?」
そう言うと男は本を取り出した開いた
そうすると男は先程、僕を拘束した触手を召喚した
ランサー「なるほど、海魔の類それに召喚術」
「貴様はキャスターか」
「だがーー」
ランサーは海魔に向かって走っていく
そして槍を構え薙ぎ払った
ランサー「すいませんが、こういうものの討伐には慣れてまして」
「ならば!?」
そう言うと男は更に怪魔を召喚する
しかしランサーは止まらない
増えた怪魔を気にもとめずランサーはキャスターのもとに走る
そして遂にキャスターに槍が通る
だがー
キン
キャスターが槍を剣で受け止めた
ランサー「何ッ!?」
「舐めるな、私とて騎士であったもの!」
「そう簡単には、死なん!」
そう言うとキャスターはランサーの槍を受け流し、後退する。
ランサー「…成る程、見えたぞ貴様の真名」
「マスターのような幼い子供を誘拐し殺そうとした残虐性、反英霊の類だな」
「そして先程の言葉ーー」
『我が聖女を!ジャンヌを救わなかったのに!?』
ランサー「聖女ジャンヌ・ダルク…彼女と関係のある者でこのような所業をしたのはただ一人」
「聖女ジャンヌ・ダルクの軍の副官であり、彼女の死を嘆き自領の子を攫い殺害を繰り返した男ーー」
「貴様の真名は青髭"ジル・ド・レェ"だな」