スターと復讐者 改訂版   作:官隆

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青髭

ジル・ド・レェ

 

彼は15世紀のフランスの貴族、軍人であった

ジャンヌ・ダルクを深く信仰し、彼女が処刑されたことで

彼は狂い、自らの領地の子供を攫っては凌辱、惨殺を繰り返し

最後は殺人犯として処刑された後にグリム童話の青髭のモデルにもなった人物である

 

 

ジル「黙れ!?貴様が我が聖女の名を口に出すな!?」

「彼女は私の全てだった!彼女の為なら、命さえ差し出しても構わないほどに!!」

「主は彼女を救わず、何故!そのような子供に救いを!?」

「認めん、認めん認めんぞ!!?」

 

その声は怒り、嘆きそういったものを感じた

そしてそれに高応するかのように

怪魔の数が増殖していく

 

ランサー「フン!」ブン

 

そしてそれをランサーが薙ぎ払っていく

 

増えては倒し増えては倒す

 

悠人「…きりがない」

 

ジル「死ね死ね死ねー!?」

 

ランサー「…キャスター、一つ言っておく」

「私が彼を守るのはマスターだからではない」

 

ジル「何?」

 

ランサー「我ら英霊はこの子のような」

「未来を生きる者達のために戦ったのだ」

「故にーー」

 

ランサーは怪魔を一直線に薙ぎ払い

キャスターに向かい槍をを振るう

しかし、キャスターが剣で防ぐ

 

ジル「この程度でーーな!?」

 

しかし、止まらない

ランサーの槍が光輝く

 

ランサー「貴殿のような、それを奪おうとするものに」

「負ける訳にはいかん!」

 

そしてランサーが剣を弾くと

ランサーはジル・ド・レェを槍で切り裂く

 

ジル「がぁ!?」

 

ランサー「…貴方もわかっているはずです。死した者が今を生きる者の未来を奪っていいはずがないと。貴方の信仰している聖女も、そう言うはずです。」

 

ジル「貴様に…彼女の何が…!?」

 

ランサー「…終わらせましょう」

 

そしてランサーが槍をキャスターに振りかぶる

トドメがさされるーーかに思えた

 

バンバン

 

ランサー「ッ!」キン

 

?「悪いな、コイツに今死なれちゃ困るんだ」

 

ランサー「クッ!増援か!」

 

ジル「おお、貴殿は!」

 

黒いフードを被った男が銃を構えゆっくりジル・ド・レェに

近づく

 

「…無事ではないようだな。」

 

ジル「この程度…大したことなど…!」

 

「…無駄に生命力の高いやつだな。引くぞ、お前にはまだやってもらわなければならないことが山程あるのだからな」

 

ジル「ええ、しかし少しお待ちを…■■■■!!」

 

ジル・ド・レェがまるで聞いたことのない言語を口に出すと、突如悠人の腕に激痛が走る。

 

悠人「ウッ!」

 

ランサー「マスター!どうしました!?」

 

悠人「腕がっ!」

 

服をめくってみるとそこには2つののマークがあった

一つは赤く輝き、もう一つは紫に輝いている

 

ランサー「これは!」

 

ジル「マーキングですよ」

 

!?

 

ジル「あなたを捕らえたとき、もし逃げられた際の保険としてでしたが…つけておいて正解でしたね。」

「覚悟しなさい。傷が癒えた後、あなたを大切な者!家族も、友人も、この私が全て殺してあげましょう」ニヤリ

 

ランサー「ッ!待て!」

 

ランサーは直ぐ様にジル・ド・レェに向かい攻撃を仕掛けるも、

黒いフードの男は地面に銃弾を放ち煙が立ち籠めてしまい、二人の姿は見えなくなっていまう。

ランサーが煙を直ぐ様払うがそこに2人の姿はなかった

 


〜公園〜

 

悠人「…家に帰ったら父さんや妹が危険にさらされる」

「だからあいつを倒すまで帰るわけにはいかない」

 

…そうか

 

司「お前も俺と同じなんだな」

 

悠人「?」

 

司「俺もお前の話に出てきたトゲトゲ野郎に命狙われて、そいつを倒さないと家族を戦いに巻き込んじまうだ。」

「な!同じだろ?」

 

悠人「…あんまり良くない共通点だね」

 

司「…まぁな」

 

悠人の言葉に同意するように司は苦笑いを浮かべる。

 

司「…それでさ、俺達で手を組まないか?」

 

悠人「…えっ?」

 

司「俺もお前も倒すべき敵は違うが、話を聞いた限り、あいつらは協力関係にある」

「それだったらこっちも協力していけばあいつらを見つけ出せる確率も上がし、一緒に協力すればそいつを倒せる確率も上がる。どうだ?」

 

悠人「…いい…かも?」

 

司「だろ!」

「シャルもそう思うよな!」

 

シャル「…まあ、僕達だけじゃ人手不足だし、それに、仲間は多い方がいいもんね!」

 

司「よし!決まりだな!」

 

シャル「ふふ」

 

悠人「…嫌、勝手に話を――」

 

「何やら面白い話をしていますね」

 

そう声がした方を向くとそこには修道服を来たカレンさんがいた

 

シャル「カレンさん!?」

 

司「なんでここに!?」

 

カレン「フフ、あのレストランには美味しい麻婆豆腐もありまして」

「よかったら今度一緒に行きますか、朝のやつより断然いいですよ?」

 

『結構です!!』

 

悠人「……」ピク

 

司「ていうか、いつからいたんだよ!」

 

カレン「最初からですね、あなた達がレストランに入ったときにはもういましたよ」

 

シャル「そんな時から…」

 

全然気づかなかった…

司がそう思っていると、カレンは悠人の方を向く

 

カレン「それで宵崎悠人と言いましたね。住む場所がないのなら、私達の隠れ家に来なさい」

 

悠人「…えっ」

 

その言葉に悠人は動揺する。

確かにいま自分が住んでいる場所は、廃墟で食料もまともに手に入らないし、寝るときでさえ外からの風でなかなか寝付けない。

故にその提案は魅力的なものだった。

しかし、

 

悠人「…でも、僕がいたらみんなを危険にーー」

 

カレン「安心しなさい」

「協力者のお陰で隠れ家にはマスターを持たないサーヴァントは近づけないように結界を張りましたから」

 

シャル「そんなのあるんですか!?」

 

司「シャルも知らなかったのかよ。ていうか協力者って…」

 

カレン「これなら貴方を狙うサーヴァントは近づけない」

「それに一人で動くよりこちらの方がジル・ド・レェを倒すチャンスが増えるだけでなく、こちらとしても貴方一人で動かれるよりもありがたいのです。」

「どうします?お互い益のある話だと思うのですが?」

 

それを聞き、悠人は少し考える。

ランサーの方を見ると、好きなようにしなさいと目で返答してくれた。

 

悠人「…それなら」

「よろしく、お願いします」

 

司「ハーハッハッハ!!それでは、これからよろしくな悠人!」

 

シャル「よし!早く隠れ家に行こう!また同居人が増える!」

 

悠人「ちょ、引っ張らないでよ」タッタッタッ

 

ランサー「…感謝します、ミスカレン。悠人に帰る場所を与えてくれて」

 

カレン「…別に感謝されることはしていません。それにその分働いてもらいますよ、彼には」

 

ランサー「それはお任せを。ちゃんとそれに見合った働きはするつもりです!」

「…しかし、初めて見たかもしれないな」

 

司「……!…?……!」ウガー

 

シャル「……!…」ハア

 

悠人「…!」フフ

 

ランサー「悠人が心の底から笑っているのを」ニコリ

 


 

〜?〜

 

『告げる!

 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に、

 聖杯の寄るベに従い、この意この理に従うならば応えよ

 誓いを此処に、

 我は常世総ての悪を敷くもの

 されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし

 汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手操るもの

 汝三大の言霊を纏う七天

 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――!』

 

辺りが光輝くと、そこには7つの人影があった。

しかし、彼らの目は何処か理性がかけ狂気的なものになっていた。

その姿を見て彼らを呼び出したものは邪悪な笑みを浮かべる。

 

「よくぞ現れました、私の下僕共」

「さぁ暴れなさい!あなた達の好きなようにね!」

 

その言葉を聞き、彼ら―7基のサーヴァントは飛び去っていく。

 

ジル「おぉ!流石にございます!」

 

「これくらい簡単なことよ。それで?あんた傷の方はどうなの?」

 

ジル「…まだ時間がかかるかと…」

 

「…まぁいいわ。ジルがいなくても楽勝だもの。」

「さぁ、ここからが聖杯戦争の本番よ。イレギュラー共!」

「完膚なきまでに叩き潰してあげる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

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