アルシアでの話を書くって言いましたけど、その前に決めないといけない事があったので急遽内容を変更することにしました。
それはカルデアの藤丸立香やマシュをジェイクや陽菜達と共に300年前に飛ばすかどうかです。
それについては後書きの方でアンケートをしてるので投票してくれたら嬉しいです。
クリプター会議から幾ばくかの時が過ぎ、湊はアルシアの端からアビスを見下ろせる位置にいた。
「………そろそろ時間だな」
湊はそう呟き、自身の異聞帯から姿を消した。
────白紙化された汎人類史の何処か
「おや、中々に早い到着ではないか」
湊がこの場に到着してから数分後に異星の神の使途の1人であるアルターエゴのグレゴリー・ラスプーチンが現れた。
「態々、俺まで呼ぶ意味が分からないけどね」
「それは私に言われても困る。キリシュタリア・ヴォーダイムから伝えられて私も困惑しているのだからね」
「……チッ」
全く困った風でもなく困惑してもいないのに見え透いた嘘を言っているラスプーチンに湊は舌打ちをした。
これから湊はカルデアに敗北し捕虜となっているカドックの回収をする任務をラスプーチンと共にするようにとキリシュタリアから言われた。最初は湊も拒否したが、キリシュタリアとの話し合いで湊は折れ、カドック回収の任に就いたのである。
「それで俺まで呼んだ理由は何だ?お前1人でも十分だろ」
「君に頼んだのはキリシュタリアに聞けば分かるのでは?」
ラスプーチンのその言葉に湊は鼻で嗤った。
「お前らからの要請とアイツの気掛かりが一致した結果でキリシュタリアが俺に頼んできただけで本筋はお前達からでもあるだろーが」
「ほぅ」
「俺の異聞帯にはお前達異星の神の使途どもはまともには入れないからな。コヤンスカヤも特定の場所以外には来れないようにしているから、俺への連絡兼頼み事をするのに適していたのがキリシュタリアだったからアイツ経由で俺に頼んできたんだろ」
実際、湊が異聞帯によって何が変化したのかをキリシュタリアは把握しきれていないからこそ今回のカドック回収任務に湊の同行をラスプーチンに頼んだのだ。
「君がそう思うのならそうなのだろう。ここで私が否定の言葉を言おうと君がそうと考えているなら何を言っても無意味というものだ」
「それもそうだな」
湊も別に答えが返ってくることを期待など1ミリもしていない。
「それでは、そろそろカドック・ゼムルプスの回収に行こうか」
「あぁ」
そう言って湊とラスプーチンがいた場所は突風が発生し、突風が無くなった頃にはその場に2人の姿は居なくなっていた。
────ストームボーダー内部
ロシア異聞帯でカドック・ゼムルプスとアナスタシアを撃破し、空想樹を切除した藤丸立香たちカルデア一行は白紙化された地球をストームボーダーを走らせていた。
カルデアは、彷徨海 バルトアンデルスという新たな手掛かりの元に向かっていた。そのためにはスカンジナビア半島を横断しなければいけない。そのための準備を整えた彼らはカドックの尋問に移ろうとしていた。
「ふー……よし!ホームズは私と来い!独房に向かうぞ!」
「独房‥‥Mr.ゴルドルフ、もしや。」
「フッ。カドックめの尋問に決まっているではないか。ヤツもそろそろ目を覚ます頃だろう。」
「……自分も行きます」
「わ、私も行きます!」
カドックの尋問に藤丸立香とマシュ・キリエライトの2人も同行しようと打診する。
「適材適所だ、若造ども。私もあまり向いていないが、お前達はもっと向いていない。まあ私に任せておけ、捻くれていようがヤツも育ち盛りの若造、食の誘惑には勝てやしまい!私特製のトロットロのカルボナーラであの陰気くさい顔色を──」
ボゴォォォン!!ビー!!ビー!!
ゴルドルフ・ムジークが藤丸とマシュに言いかけた時、突如としてストームボーダー内にとてつもない衝撃が響き渡って盛大に揺れる。ボーダーに設置されている緊急アラームが鳴り響く。
「な、な、何事かね!?」
『襲撃だ!』
ゴルドルフの焦りながらの質問に小さくなったダ・ヴィンチが答える。
「だ、誰がしているのかね!?」
『
「なっ!?」
ゴルドルフは驚きの声を上げる。
『しかも対戦車ライフルまで携帯してる状態でね!?』
「はぁぁぁ!?何だよそれ!」
その直後に伝えられた情報にムニエルが悲鳴のように叫ぶ。
「つまり先程の衝撃はそれということだね」
『そうだよ!魔術防壁やその他諸々とあるストームボーダーに衝撃を与える上等な、ね!』
ホームズの答えに叫びながら答えるダ・ヴィンチ。
ガゴォン!!
「こ、今度は何かね!?」
続いてきた衝撃音にゴルドルフはダ・ヴィンチへと聞く。ダ・ヴィンチはそれに対する答えを言う。他の者が一瞬何を言ったのか理解できない事を。
『侵入された!このストームボーダーに侵入されたんだ!』
湊はストームボーダー内部へと侵入を果たした。そして自身の持つバロットを使い、ラスプーチンもストームボーダーの内部へと入れる。
「まさかここまで楽に侵入できるとはね。君には感謝しないといけない」
「心にもないことを言うな。ラスプーチン」
「では、私はカドック・ゼムルプスの回収に向かうよ」
「俺はその間のカルデアの諸々の足止めをしてやるから早く終わらせろよ」
「勿論だとも」
湊の殺意の高い視線を受けながらも飄々とした態度で返すラスプーチンは湊とは反対方向へと向かう。
「ここか」
『っ!?』
藤丸立香たちがいる場所の扉が開き、侵入してきた敵が姿を現した。そこから聞こえた声にマシュは顔を強張らせた。
「あ、貴方は!?」
『私自身も驚いているよ。君がいたことにも、そしてさっきの攻撃が君1人で行われた事にね』
マシュ達の前に現れたのはクリプターの四季湊であった。
「先に言っておくけど、特に抵抗とかしないでくれよ。面倒だからね」
全く緊張をしてない面持ちの湊にカルデアの面々は彼に様々な感情の色が出ていた。
湊を見ながらマシュとダ・ヴィンチは表情を変える。
『君は相変わらずと言うべきなのかな。カルデアでの8人目のAチームメンバーだった四季湊くん』
カルデアの面々も陽菜たちと一緒に300年前に
-
送る
-
送らない