仮面ライダーバレット   作:了見

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こんちは、了見です。小説書いてみました。


第1章
第1話 始まりのB/仮面のガンマン


 

 

「大丈夫か!?」

 

 

 

『彼』は友に語りかける。

 

 

 

「裕…也…」

 

 

 

「ここは危険だ、早く逃げないと奴らが!」

 

 

 

『彼』は友を担いで何とか外に逃げ出そうとする。

 

 

 

 

 

 

「気をつけろ、裕也!奴らはまだ―」

 

 

 

その時だった。

 

 

 

巨大な火球が彼らの近くに着弾し、■■が吹き飛ばされて崖から落下した。

 

 

 

「■■ー!!」

 

 

 

そんなことはお構いなしに、後ろから迫りくる怪人達――

 

 

 

「あぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

《バレット》

 

 

 

これが、すべての始まりだった――

 

―――――

 

5年後、柴ヶ崎駅前―

 

「ふ~、やっと帰ってきたー。我が故郷!」

 

駅から出てきたこの女性は深沢 里奈(ふかざわ りな)。久しぶりの故郷に対し懐かしさを感じている彼女は駅を出て、目的地へと向かう。

 

(いや~、頑張って勉強して、東京の大学に入って、卒業してーまではよかったけど、まさか就活でこんなに苦労するとは…。お父さんにも無理言っちゃたけど、大丈夫かなぁ~)

 

大学を卒業したはいいものの、就活で苦労してしまった彼女は、いったん気持ちを落ち着かせるために、帰省して父親が経営する喫茶店を手伝おうと、実家に帰っている途中だった。

 

「それにしても、相変わらずこの辺はなんかパッとしないなぁ~。ん?なにこれ?『仮面ライダー再び出現か!正体いまだ判明せず!』…仮面ライダー?なにこれ、新手の都市伝説?」

 

気になった里奈がスマホでそのニュースの記事を見てみると、そこには数年前から現れるようになった怪人『ドーパント』やそれと戦う謎の『仮面ライダー』と名乗る謎の戦士しますについて書かれていた。

 

「ええ…しばらく帰って来ないうちに、なんか色々大変なことになってない?」

 

里奈は高校に入学してからずっと一人暮らしをしていたため、ここ最近の柴ヶ崎市のことはあまりよく分かっていなかった。

 

「うーん、まぁ考えてもしょうがないか!早くかーえろっと。」

 

里奈はそういって家へ向かった。

一方その後ろで、1人の子供が風船が木に引っ掛かってしまったのか、大泣きしていた。

その子供は風船に手が届かず、半ばあきらめかけていた。その時、

 

「ほらよ。」

 

1人の男性が泣いている子供を気にかけて、引っ掛かってた風船を取ってやった。

男性から風船を受け取った子供は一気に笑顔になり男性にお礼を言った。

 

「お兄さん、ありがとう!」

 

「次は気を付けるんだな。」

 

―――――

 

町はずれの教会、そこの地下室のベットに、1人の男性が寝かせられていた。

 

「え!?な、何だよ、これ?確か俺、会社をクビになって、家に帰ろうとして…」

 

何が起こっているのか分からず頭を悩ませる男性の前に、一人の青年が現れた。

 

「はいはーい、お兄さん、ちょっとい~い?」

 

「!だ、誰だ、あんた?」

 

「僕のことなんて今はどうだっていいでしょ?それよりお兄さん、会社クビになっちゃたんだって?」

 

青年はそういうとUSBメモリのような端末を取り出し男性に問いかけた。

 

「復讐、したくない?」

 

「え…?」

 

「手出してみて」

 

男性が言われるがままに手を出すと、青年はメモリについているボタンを押して男性の手のひらにメモリを挿した。

 

《エナジー》

 

「う!ウォォォォ!!」

 

メモリは男性の体に侵入し、どんどん姿が変わって、"エナジー・ドーパント"に変身した。

 

「さて、実験開始だ。」

 

―――――

 

一方、町はずれにあるカフェ"スワンプ"―

その店内で、昼間から2人の人物が言い争っていた。

 

「いやだからね、接客とか、仕込とか手伝ってくれないかなーってことなの。わかるでしょ?俺一人じゃお客さん一人一人に対応するのが大変で…」

 

「確かに普通の店ならそれは一理あるかもな…こんな過疎カフェじゃなけりゃぁな。」

 

そう告げる青年、弾 裕也(だん ゆうや)の目線の先はとても繁盛なんてしていない何とも寂しい喫茶店であった。

 

「そういう痛いところを突くのはやめてくれない!?」

 

目の前の現実を突き付けられてうろたえる男性、深沢 茂(ふかざわ しげる)はため息をついて椅子に座った。

 

「まぁ、実際俺一人でもどうにかなってるんだけどなぁ…。でももう一人くらい手伝ってくれる人とかほしいんだよなぁ。バイトでも募集してみるか?」

 

「来るわけねぇだろ。」

 

「なんで君はいつもそんなに辛辣なの!?」

 

そのとき、突然扉が開いて、鳥型ロボット"バードフォン"が入ってきた。バードフォンは裕也に何かを伝えるようなそぶりを見せる。

 

「!出やがったか。行ってくる。」

 

そういって裕也は外に出て専用のバイク"ガンドレッター"に乗って、バードフォンが示した場所へ向かった。

 

「え?ちょっとー!…行っちゃたし。」

 

―――――

 

同時刻、里奈が実家に向かっていたところ―

 

「キャァァァ!!」

 

「!?」

 

叫び声がした方を見ると、そこには左手のレールガンでビルを攻撃するエナジー・ドーパントがいた。

 

「え?何あれ…。」

 

「ウァァァァ!」

 

エナジー・ドーパントは周りの人などお構いなしに攻撃を続け、攻撃を受けたビルの瓦礫が里奈に向かって落下しようとしていた。

 

「―――あ…」(すぐ真上に…私、終わった…)

 

その瞬間、どこからか飛んできた銃撃によって瓦礫は木っ端みじんに破壊された。その直後、ガンドレッターに乗った裕也が、ドーパントの前に立ちふさがった。

 

「うわぁ!!え⁉何⁉」

 

「見つけたぜ。随分暴れてるみたいだな。」

 

「アア…誰だ、貴様ァ!」

 

「何だ、知らないのか?知らないようなら教えてやるよ。」

 

そういって裕也は"バレットドライバー"と"バレットガイアメモリ"を取り出す。

 

「俺は、仮面ライダーだ!」

 

《バレット》

 

裕也はバレットガイアメモリを起動し、バレットドライバーに装填すると、銃口を空へとむける。

 

「変身!」

 

《バレット》

 

そう叫んでバレットドライバーの引き金を引くと、バレットドライバーから打ち出された弾丸が空中で分裂し。

そして、それぞれがアーマーの様な形状となり、裕也の体に装着された。

 

「な、何ッ!」

 

「変身したァァァ!?」

 

「俺はバレット、仮面ライダーバレットだ!」

 

―――――

 

どこかの研究室にて、バレットの様子をモニターから見ている青年がいた。

 

「さーて、面白いものを見せてくれよ、仮面ライダーくん♪」

 

その青年はにやりと笑い、バレットとエナジー・ドーパントの邂逅を見ていた。

そしてその机には、《P》のアルファベットか刻まれた、金色のガイアメモリが置かれていた。

 

―――――

 

「も、もしかしてあれが、ニュースにあった仮面ライダー?」

 

里奈は初めて見る仮面ライダーに動揺を隠せない。

 

「姿が変わったからなんだっていうんだ!」

 

エナジー・ドーパントは臆せずバレットに砲撃を放つ。

 

「ふーん、そうくるか。だったら、」

 

バレットはバレットガイアメモリをドライバーのマキシマムスロットにメモリをセットする。

 

《バレット マキシマムドライブ》

 

必殺技の“バレットバースト”を放ち、エナジー・ドーパントの攻撃をすべて撃ち落した。

 

「ッ、なんだと!」

 

「まだまだ終わらねえよ。」

 

そしてバレットは一気に距離を詰め、至近距離で大量の銃弾を浴びせる。

 

「がァァ!クソッ!」

 

やけになったエナジー・ドーパントはバレットに殴りかかろうとするも、

 

「おっと、まだまだだな。フッ、ハァ!」

 

「ぐおっ!」

 

攻撃はバレットに片手で止められ、逆に強烈な回し蹴りをくらってしまう。

 

「うぇぇ!?強ッ…。」

 

―――――

 

一方、2人が戦っている様子を建物の影からひそかに見ている者がいた。

 

「やれやれ、一般人を言葉巧みにドーパントにして、仮面ライダーと戦わせているとはな。あいつも趣味が悪い…」

 

―――――

 

「アア…嘘だ、俺が…。」

 

「メモリの力が扱いきれてねぇなぁ。3流もいいところだぜ。」

 

「クソがァァァ!!」

 

「さぁ、そろそろ、チェックメイトだな。」

 

そういうとバレットは腰のマキシマムスロットにメモリをセットする。

 

《バレット マキシマムドライブ》

 

「ハァァ…ハァッ!」

 

バレットは腰を低くした体制をとり、そして飛び上がった。

 

「オラァぁぁぁ!」

 

「グァァァ!!」

 

バレットは必殺キック"バレットギガブロー"をエナジー・ドーパントに放ち、それをくらったエナジー・ドーパントは爆散した。

 

―――――

 

「あちゃー!負けちゃったかー…ま、別にいいか。あんなので勝てると思ってないし。」

 

モニターから戦いを見ていた青年は、ドーパントが負けたのを確認すると、映像をoffにした。

 

―――――

 

「すごい…倒しちゃった。」

 

里奈は初めて見る仮面ライダーとドーパントの戦いに、開いた口がふさがらなかった。

 

バレットは破壊されたエナジーメモリを回収するとガンドレッターに乗って走り去ろうとしたが、里奈に呼び止められた。

 

「ねぇねぇねぇ!まって、あなた何者なの?」

 

「俺か?俺は…仮面ライダー。ただの戦士だよ。」

 

「あ、ちょっと!」

 

「また会ったら、そん時はよろしくな。」

 

そういって、バレットは走り去っていった。

 

―――――

 

その後、ドーパントに変身していた男性は後から来た警察に確保されて、里奈はドーパント事件の事情聴取を受けていたら、家に着いたのはすっかり夕方になってしまった。

 

「はぁ~。なんか今日は色々疲れちゃったなぁ~。結局夕方になっちゃたし。」

 

家に着くと、里奈はふと家の前に止められているバイクを見た。

 

「あれ?お父さん、バイクなんて乗ってたっけ…。」

 

里奈はドアを開け、数年ぶりにいえに帰ってきた。

 

「お父さん、ただいま!」

 

「おお、里奈!今帰ったのか。」

 

「うん、お父さんも、元気そうでよかった。ところでなんだけど、お父さん、バイク乗り始めたの?」

 

「え?…。ああ、そうか、紹介しとかなくちゃな。裕也ー、裕也―!」

 

茂に呼ばれると、奥の部屋から裕也がきた。

 

「なんだ急に呼び出して。ってあれ、お前…。」

 

「え?あなた確か…。」

 

「え?お2人知り合い?」

 

「知り合いってゆーか、今日たまたま会っただけだがな。」

 

「あら、そーなの。」

 

(え、何?どういうこと?この人確か仮面ライダーだったよね!?なんでここにいるの?)

 

「まぁ里奈、とりあえず上がってコーヒーでも飲んで落ち着きなさい。色々疲れてるだろう。」

 

「気になることもあるだろうが、それについては後からゆっくり説明する。」

 

そういって裕也は、奥の部屋に戻った。

 

「何がどうなってんの…。」

 

里奈は予想外の事態に唖然としていた。

 

―――――

 

町はずれの薄暗い屋敷。そこの部屋の中央に置かれたテーブルに、バレットとエナジー・ドーパントの戦いを見ていた男性、大柄で筋骨隆々な男性、ファーコートを羽織った銀髪の男性が座っていた。

 

そこへ、白衣を着た金髪の青年があらわれる。

 

「今いる幹部以上のメンバーはこれで全員かな?あの子たちは任務中でいないしねぇ。」

 

「わざわざこんなところに集めて、何の用だ。」

 

「『あのお方』がとうとう力を完全なものにした。」

 

「「「!!」」」

 

金髪の青年の言葉に、全員が驚愕した。

 

「これでこちらの準備は整ったというわけか。」

 

「ほーう、じゃあ後は、仮面ライダーから()()を分捕るだけか。」

 

「成程…。」

 

「さあ、ここからが始まりだ―」

 

今ここから、壮大な計画が動き出そうとしていた。

 

「ジャッジメントの名のもとに、この世界に裁きを下す。」

 





次回、仮面ライダーバレット

「改めまして、俺は弾 裕也」

「『謎のビル連続放火事件』?」

「犯人の手がかりがまったくつかめてないらしいよ。」

「白昼堂々放火とは、やってくれんじゃねぇか。」

第2話 神出鬼没のH/ひとまず自己紹介

次回もよろしくです。
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