仮面ライダーバレット   作:了見

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最新話です。最近デュエルリンクスのゾーンイベントの影響で遊戯王5Dsにドはまりしました。


第4話 Vの嘆き/幹部登場

 

「純二おじさん、コーヒーどうぞー。」

 

「おお、ありがとう里奈ちゃん。」

 

スワンプに数少ない客であり、茂の幼馴染でもある警察官の広川 純二(ひろかわ じゅんじ)が訪れていた。

 

「どうよシゲちゃん、最近の景気は。」

 

「ぼちぼちかな。久しぶりに娘も帰ってきてるし、うれしいもんだよ。相変わらず店を手伝わない居候はいるけどね…そっちはどう?」

 

茂は裕也を思い浮かべ、苦笑いしつつ純二に問いかける。

 

「こっちはもう散々だよ。噂の…なんだっけ、か、かめ…。」

 

「『仮面ライダー』だよ、純ちゃん。」

 

「おおー!そうだ。そいつにここ最近起きてる事件の3割くらいの手柄を取られてるもんだから、悔しいったらありゃしないよ。」

 

そういうと純二はため息をついてうつむいた。

 

「苦労してそうだね。」

 

「本当だよ。上司には叱られ、部下には馬鹿にされで、散々だ。なりより、あの化け物たちに無力な自分が情けないよ。」

 

「まぁまぁ、純ちゃんは純ちゃんのできることをすればいいんだよ。」

 

2人が談笑している一方、裕也は、先日現れたドーパントが言っていた"ジャッジメント"という組織を調べていた。

 

(ジャッジメント…調べてみれば、匿名掲示板で多少噂になっている都市伝説の宗教団体か。)

 

「だけど所詮は全部噂だな、存在はしているだろが、組織の詳細な情報がどれもこれも胡散臭すぎるし。」

 

調べているうちに、一つの匿名掲示板にたどり着いた裕也であったが、その情報は「教祖は宇宙人」、「警察内部に内通者がいる」、「教団のメンバーは洗脳されている。」といった確証のない情報ばかりであったため、裕也は頭を抱えた。

 

「はぁ、ダメだなこりゃ。あっちから動いてくるのを待つしかないか。」

 

そういって裕也がPCを閉じようとすると、

 

「へぇ、裕也もこういうの見るn「バン!」だぁ!?」

 

のぞき込んできた里奈にむけて、裕也は銃(の見た目をしたおもちゃ)を撃った。

 

「…音が鳴るだけのただのおもちゃだよ。」

 

「も~う、びっくりさせないでよ!」

 

怒った里奈は裕也のほっぺを引っ張る。

 

「ったく、何しに来たんだよ。」

 

「あー、なんか純二おじさん、裕也が仮面ライダーってこと知らないみたいだから、言ってないのかなぁって思ってさ。」

 

里奈の手を振りほどいて裕也は答える。

 

「逆にお前は言うのか?あんな口軽そうなおっさんに。」

 

「たしかに、言わないかも。」

 

それを言われた里奈は妙に納得するのだった。

 

―――――

 

一方、学校帰りの女子校生、望月 紡(もちづき つむぎ)がイライラしながら通りを歩いていた。

 

「ハァ、むしゃくしゃする。なんでこんなに頑張っても報われないのよ…。」

 

「随分イラついているようだな。」

 

声をかけられた紡が振り向くと、そこにはジャッジメントの幹部、黒風 大翔と豪拳坂 力也(ごうけんざか りきや)がいた。

 

「えっ、あの…誰ですか?」

 

「おい大翔ぉ!本当にこの嬢ちゃんであっとるんかぁ?」

 

「少し黙ってろ、力也。大体なんでお前もついてきたんだ。」

 

「暇やったんやししゃーないやろ。それにしても、結構かわいい嬢ちゃんやないか。」

 

「え…?(な、何!?まさかこの人たち、ストーカーとか…)」

 

「やれやれ、そんなにビビらなくても…フッ!」

 

紡が動揺していると、突如大翔の眼の色が変わり、紡をにらみつける。

 

「う…!(あれ、なんか、頭がくらくらする…)」

 

(余計な真似はするな、お前はただ俺たちの話を聞いていればいい。)

 

すると紡は突如おぼろげな目になり、その場に立ち尽くした。

 

「これで問題ないだろう。」

 

「へぇ、結構便利やな、お前のメモリ(・・・・・・)。」

 

大翔は話を続ける。

 

「望月 紡。この近くの私立高校に通う17歳。お前は今、どれだけ努力しても一切報われることはなく、誰からも認められないうえに、学校でもいつも一人だ。そんな理不尽な状況にいる。そうだろう?」

 

「そう、だけど…。」

 

豪拳坂が、紡に一つの提案をする。

 

「そこでや、気に入らんもんを一回全部壊してみるってのはどうや?」

 

「壊すって、私にそんなことが出来るわけが…。」

 

「いや、ガイアメモリを使えばそれができる。」

 

「ガイアメモリ?」

 

「これをやるよ。これでなんでも壊してみるといい。」

 

そういって、大翔は一つのメモリを渡した。

 

「これが、ガイアメモリ…。」

 

―――――

 

翌日の早朝、朝早くの人気のない学校を訪れた紡は、ガイアメモリを取り出した。

 

「これさえあれば…なんだってできる!」

 

《バイオレンス》

 

紡はバイオレンス・ドーパントに変身すると、校舎を破壊し始めた。

 

「アァァ…ハァ!」

 

バイオレンス・ドーパントは狂ったような雄たけびを上げ、破壊を続ける。

 

「いらないのよ、私を認めないものなんて、全部!」

 

バイオレンス・ドーパントが暴れているところを豪拳坂が遠くから見ていた。

 

「お?やっとんなぁー。」

 

その様子を見て笑みを浮かべるも、時計を見ながらあきれた表情でつぶやく。

 

「それにしても、こんな時間にやってもだれもおらんやろ、せっかちやなぁ。」

 

―――――

 

一方その頃、寝ている裕也のところにバードフォンが飛んできた。

 

「ピューイ!ピューイ!」

 

「あん?朝っぱらからなんだ?」

 

裕也はバードフォンがドーパントの反応を探知したことを知る。

 

「…こんな時間からからドーパントが出しゃばんじゃねぇよ!!」

 

「あれ、裕也、こんな朝早くからどうしたの?あ、そーだ!せっかく起きたんだから、ちょっと手伝ってほしいことがー…行っちゃった…。」

 

先に起きていた茂の呼びかけをガン無視して、裕也はドーパントが出た場所へ向かう。ちなみに現在、早朝5時である。

 

―――――

 

バキュン!

 

「ウッ!?」

 

突如攻撃されたバイオレンス・ドーパントが振り向くと、そこにはガンドレッターに乗ったバレットがいた。

 

「こっちは無理やり起こされてイラついてんだよ…!速攻で終わらせる!」

 

「ピューイ…。」

 

「くらいやがれ!」

 

「邪魔しないでよ!」

 

バレットの攻撃をくらいながらも、バイオレンス・ドーパントは前進する。

 

「ウゥゥ…ハァァ!」

 

「フッ!」

 

そうしてパンチを放ったが、バレットは大きくジャンプしてバイオレンス・ドーパントを飛び越えて後ろに回り込んだ。

 

「くらいな。」

 

「うわぁぁ!」

 

バイオレンス・ドーパントは攻撃を受けて倒れこむ。

 

「そろそろフィニッシュといくか。」

 

「そ、そんな…。」

 

すると、二人が戦っている場所へ、豪拳坂が現れる。

 

「おいおい、こんなとこで終わらすなよ。」

 

「…?誰だてめぇ!」

 

「悪いな、邪魔させてもらうで。」

 

そういうと豪拳坂は"ガイアドライバー"を腰に巻き、特別な銀色のガイアメモリ、"シルバーメモリ"の一つである"フィストガイアメモリ"を取り出す。

 

「シルバーメモリ!?」

 

《フィスト》

 

ガイアドライバーにフィストガイアメモリを挿すと、豪拳坂は"フィスト・ドーパント"に変身した。

 

「まさかシルバーメモリとはな、幹部のお出ましか?」

 

「話が早くて助かるわ。いかにも、オレはジャッジメントの幹部、豪拳坂 力也や!」

 

「幹部のお出ましか。でも今はそこにいるドーパントに用があるんだよ、邪魔すんな!」

 

「そういうわけにはいかんのや!」

 

「ハァッ!」

 

「無駄や!」

 

バレットは攻撃を仕掛けるも、フィスト・ドーパントはすべて拳ではじいてしまう。

 

「げっ、マジかよ!」

 

「オラァ!」

 

一気に懐にもぐりこんだフィスト・ドーパントはバレットに強烈な一撃をくらわせる。

 

「うぉ!」

 

「まだ終わらんでぇ!」

 

フィスト・ドーパントは追撃と言わんばかりに膝蹴りを放つ。

 

「調子乗んな!」

 

バレットは寸前でそれを受けとめた。

 

「オラオラオラァ!」

 

バレットはフィスト・ドーパントのパンチを何とか受け流している。

 

「ぐぅっ…チッ、こうなったらアレを…。」

 

フィスト・ドーパントの猛攻に苦戦するバレットは、あるものを取り出そうとする。

 

「って、マズイ、ドーパントが!」

 

すると、2人が戦っている隙に、ドーパントが逃げ出してしまった。

 

「しまった!…クソ、今のコンディションじゃ分が悪いし、いったん引くか。」

 

《ジェット マキシマムドライブ》

 

バレットは"ジェットスモークブロック"で煙幕を作った。

 

「ぬっ、なんじゃこりゃ!?」

 

フィスト・ドーパントは煙幕を振り払うも、すでにバレットの姿はなかった。

 

「逃げよったか…。」

 

バレットが逃走したと判断したフィスト・ドーパントは変身を解いて、その場から去った。

 

―――――

 

バレットから逃げおおせたバイオレンス・ドーパントは変身解除する。

 

「はぁ、はぁ…。」

 

紡は近くのベンチに座り、空を仰ぎ見る。

 

「なんで…私…。」

 

(お前って本当バカだよな。)

 

(なんで望月さんってそんなノリ悪いの?)

 

(望月、こんなんじゃ全然だめだぞ!)

 

「あいつらを壊さないと意味がない…なのに誰もいないときに壊して何の意味が…バカみたい。」

 

―――――

 

そして、逃走したバレットだが―

 

「くかー…。」

 

「いきなり出てっていきなり帰ってきたと思ったらいきなり寝たし…。どういうことなの…。」

 

バードフォンにたたき起こされて十分寝れていなかったため、ぐっすり寝ていた。

 





次回、仮面ライダーバレット

「あのー、どうかしたの?」

「壊す!壊す!壊す!」

「お前みたいな力自慢には、こいつがうってつけだな。」

《ストライク》

第5話 Vの嘆き/認めてくれる人

「あなたが変われば、あなたから見える世界も、少しは変わるかもよ?」

次回もよろしくお願いします。
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