仮面ライダーバレット   作:了見

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Vの嘆き編終わり。新フォームもでます。


第5話 Vの嘆き/認めてくれる人

 

「ふー、やっぱり朝の散歩ってものはいいものだなー!」

 

里奈は、朝早く起きたため、少し散歩をしていたところ、人人のざわつく声が聞こえてきた。

何事かと思い、その場所へ行ってみると…

 

「って…なんじゃこりゃー!!」

 

そこには破壊された校舎と、それを見ている野次馬がいた。

 

「いやいやいや!何事!なんでこんなことに!」

 

耳を傾けると、野次馬の少年や、女子校生の会話が聞こえてくる。

 

「また怪物が出たんだって~、なんだか怖いね。」

 

「大丈夫、きっと仮面ライダーがなんとかしてくれるよ!」

 

(その仮面ライダー、現在がっつりお眠の時間です…。)

 

薄ら笑いを浮かべた里奈は、ふと周りをみると、一人の少女がおびえた様子で現場を見ているのを見かけた。

その様子を見てどうしたのかと思った里奈は、少女に話を聞くことにした。

 

「あのー、どうかしたの?」

 

その少女"望月 紡"は、この学校の生徒であると分かった里奈は、話を聞いているうちに、とあることを勘づく。

 

「もしかして紡ちゃんって、いじめられてたりとかするの?」

 

それを聞いた紡は、ビクッと体を震わせた。

 

「ご、ごめん!ちょっと気分悪くしちゃったなら「大丈夫です。」…え?」

 

「いじめられているのは、本当なので。」

 

「そう、なんだ。」

 

そう答えられた里奈は、なんだか申し訳ない気持ちになった。

 

「でも、どうしてわかったんですか?」

 

「…まぁ、私も昔色々あったからさ。そういうのわかっちゃうんだよ。」

 

それから2人は、須戸にの間話を続けた。

 

「私、ちょっと悩んでるんです。いくらいじめられてるからっていって、復讐がしたくないわけじゃない。でも、自分がやられたからって相手にも同じ思いをさせるのは、なんか違うかなぁって。」

 

「うーん、だったらさ、もうガツンと言っちゃいなよ!『うるせぇ!バーカ!』ってさ。」

 

「ええ、それは、ちょっと。」

 

話の中で紡は、自分とこんなに楽しく話をしてくれる人と出会えたことで、初めて自分を『認めてもらえた』ような気がした。

里奈と出会って、少し心が軽くなった気がした。だが、そんな時…

 

「おいおい、まだ終わっとらんで。」

 

その声を聴いた2人が振り向くと、そこには豪拳坂がいた。

 

「え?あなた、どちらさま?」

 

「ハッ、あなたは…。」

 

「ちょっとどいてろや。」

 

「うわ!」

 

豪拳坂は里奈を突き飛ばすと紡の腕を掴み、彼女のバッグからバイオレンスガイアメモリを取り出し、無理やり彼女の腕に挿した。

 

「まだまだ終わらん、第2ラウンドの始まりや!」

 

《バイオレンス》

 

「うぁ…あぁぁ!」

 

バイオレンス・ドーパントに変身させられた紡は、そのまま学校へと向かっていく。

 

「そんな…紡ちゃん?」

 

―――――

 

「え?キャァー!」

 

「怪物だ!逃げろー!」

 

突如現れたバイオレンス・ドーパントを見て、周囲の人々は散り散りになって逃げだす。

 

自分を怪物と呼び、逃げ出す人々。

その中には、騒ぎを聞きつけていた学校の教師や同級生もいた。

彼らも自分を怪物と呼んで、中には罵声を浴びせてくるものもいた―

やっぱり自分はこの世界にいらない存在なのか?

そんなことを考えているうちに、紡の精神はガイアメモリの毒素に蝕まれていく。

感情もなく、ただ破壊を続ける暴力(バイオレンス)そのものに。

 

「壊す!壊す!壊す!」

 

「そうや、もっともっと暴れて、邪魔なもんは全部壊しちまえばええんや。」

 

ブゥゥン!

 

「ハァァー!」

 

「うわぁ!」

 

「何?」

 

「あっ、裕也?」

 

突如バレットが現れ、ガンドレッターでバイオレンス・ドーパントを吹っ飛ばした。

 

「へへ、がっつり寝てコンディションばっちりだ!」

 

「邪魔を!」

 

《フィスト》

 

「フン!」

 

豪拳坂はフィスト・ドーパントとなり、バレットの前に立ちふさがる。

 

「お、またお前か。朝の時のようにいくと思うんじゃねぇぞ?」

 

「ほう?おもろいやないか。」

 

「お前みたいな力自慢にはこいつがうってつけだな。」

 

そういってバレットは"ストライクガイアメモリ"を取り出す。

 

《ストライク》

 

「こいつで相手してやるよ。変身。」

 

《ストライク》

 

バレットドライバーにストライクガイアメモリをセットし、ドライバーのトリガーを引くと、バレットの姿は全体的に深緑色となり、頭にバンダナが取り付けられ、両手にガンレット状の武器"ストライクボンバー"を装備した姿。"仮面ライダーバレット ストライクフォーム"にフォームチェンジした。

 

「姿が変わった!?」

 

「さぁ、行くぜ!」

 

「フン、少し変わったくらいで…くらえや!」

 

「オラァ!」

 

バレットとフィスト・ドーパントの拳がぶつかり合う。

 

「ぬぅッ!」

 

「うぅ…!でりゃぁ!」

 

バレットはフィストの拳を振り払って、フィスト・ドーパントに特大のパンチを叩き込んだ。

 

「うぉ!?」

 

「ハァァァ…オラァ!」

 

「うわァァァ!」

 

さらにバレットは、間髪入れずにフィスト・ドーパントにアッパーをくらわせる。

 

「アホな…さっきとは、まるでパワーが違う!」

 

「本来は銃メインなんだが…たまにはこういうのもいいだろう?」

 

「調子に乗んなや!」

 

「どんどん行くぜ!」

 

2人は同時に走り出し、怒涛のラッシュをぶつけ合う。

 

「「オラオラオラオラオラオラァ!!」」

 

連打。連打。小細工なしの本気のぶつかり合いの末に、2人の拳は互いに強烈な一撃を叩き込み、その衝撃で2人は吹っ飛ばされる。

 

「くっ…これがお前の本気か?結構やるようやが、お前じゃぁオレに勝てても玲央には勝てへんで。」

 

「ッ…玲央?」

 

(俺はジャッジメント最高幹部。トロワ・シュバリエの一人、狩間玲央。)

 

バレットはヒートヘイズ・ドーパントの事件の時に出会ったドーパントを思い浮かべる。

 

「あいつの事か…。」

 

「アァァァァ!」

 

バイオレンス・ドーパントは突如雄たけびを上げ、バレットに襲い掛かる。

 

「あん?」

 

「ッ!」

 

「ウワァ!」

 

バレットは臨戦態勢をとるも、バイオレンス・ドーパントは地面を殴ると、突然姿を消した。

 

「…!消えた?」

 

「ハァ!」

 

「うわ!」

 

次の瞬間、バレットの背後に回っていたバイオレンス・ドーパントがバレットに攻撃する。

 

「チッ、くらえッ…?」

 

バレットが反撃しようとするも、バイオレンス・ドーパントはまた姿を消し、現れたと思えば今度は大量の礫をとばしてくる。

 

「うらぁ!」

 

「うぉぉ!」

 

「なんや、だんだん使いこなせて来とるやんか。だが…。」

 

「舐めんな!」

 

バレットは即座にバレットドライバーで反撃し、礫を全て撃ち落すとストライクボンバーをロケットパンチのようにバイオレンス・ドーパントに発射した。

 

「うわぁ!ウッ…はぁ、はぁ、私は…!」

 

「もうやめて!」

 

「あっ。」

 

「アァん?」

 

「里奈?」

 

「里奈、さん…?」

 

「紡ちゃん、あなたは本当はこんなことしたくないんでしょ!?さっき話を聞いて分かった、あなたは優しい人だよ!」

 

里奈はバレットとバイオレンス・ドーパントの間に割って入り、必死にバイオレンス・ドーパントを説得する。

それを見たバイオレンス・ドーパントはその場に立ち止まってしまう。

 

なんでこの人は、自分をここまで気遣ってくれるのか。

 

なんでこの人は、こんな自分を助けようとしてくれるのか。

 

「私、は…あ、アァァァァ!!」

 

目の前の状況に理解が追い付かず混乱したバイオレンス・ドーパントは様子がおかしくなり、巨大な球状の形態であるビック・バイオレンス・ボールへと変化した。

 

「ッ、なんだ!?」

 

「で…でっかい玉!?」

 

「チッ、面倒なことになったな。仮面ライダー!お前との決着はまた今度や!」

 

「あ、おい!待て!」

 

バレットの静止も聞かず、フィスト・ドーパントは逃げ去った。

 

ドォォン!

 

ビック・バイオレンス・ボールは転がり続けて周りの地形を破壊していく。

 

「今はこっちが最優先だな。」

 

バレットに狙いを定めたかのように、ビック・バイオレンス・ボールは転がり始める。

 

「フン!うぉぉぉ、りゃぁ!」

 

バレットはそれを真正面から受け止め、上空に投げ飛ばした。

 

「これで、チェックメイトだ!」

 

バレットは腰のマキシマムスロットにメモリをセットし、力をためる。

 

《ストライク マキシマムドライブ》

 

「うぉりゃぁぁぁ!」

 

バレットは"ストライクスマッシュ"でビック・バイオレンス・ボールを殴り飛ばし、ビック・バイオレンス・ボールは爆散した。

 

―――――

 

「はぁ、はぁ…。」

 

「紡ちゃん!」

 

倒れている紡に、里奈が駆け寄る。

 

「大丈夫?」

 

「…ごめんなさい、私、取り返しのつかないことをしちゃって。」

 

「取り返しのつかないことねぇ。」

 

「じゃあなんで人もいないようなあんな時間に襲撃したんだ?そのおかげでこっちは満足に寝れなかったが。」

 

「え?」

 

そうだ、そもそもなんで自分は誰もいない校舎を襲撃したんだ?

自分が恨みを持っていたのは自分を認めない"学校の人々"だったはずなのに。

 

まさか…命を奪うのが怖かったから?

 

「お前が何に恨みを持って暴れてたかは知らねぇが、命を奪う覚悟のないやつに、あの力を使う資格なんてねぇよ。」

 

バレットにそういわれた紡は、何も言い返せなかった。

 

「それじゃ、あとは頼んだ。」

 

そしてバレットは、里奈をおいてガンドレッターに乗ってどっか行った。

 

「え?ちょっとー!…行っちゃった。」

 

「里奈さん。」

 

紡は頭がいっぱいいっぱいになり、涙を流しながら里奈に話しかけた。

 

「私、これからどうしたらいいんでしょう。」

 

「えーい!なんでもかんでもすぐ泣くな!そうやって泣いてばっかりだから何も変わらないんだぞ!」

 

紡が泣いているのを見た里奈は、何かを思い出したかのように苦い顔をし、紡を咎めるも、

 

「大丈夫、あなたが変われば、あなたから見える世界も、少しは変わるかもよ?」

 

そういって激励した。

 

自分がどれだけ嘆いても、そう簡単に世界は変わってくれない。

でも、自分自身が変われば、見える景色も変わってくる。

 

「里奈さん…ありがとうございます。」

 

「なんだ、たまにはいいとこ見せるじゃねぇか。」

 

その様子を陰からこっそり見ていた裕也は、うれしそうな表情をみせると、そのまま帰って行った。

 

―――――

 

ここは、柴ヶ崎市の一角にある、アンダー教会―そして、ジャッジメントのアジトである。

そこの礼拝堂に、玲央はいた。

 

「まさか豪拳坂と張り合うほどとはな。」

 

動き出すは、ジャッジメント最高幹部にして、最強の男。

 

「仮面ライダー…おれもそろそろ遊んでみるか。」





次回、仮面ライダーバレット

「ヒヒヒ、順調順調。」

(誰だこいつ…)

「こいつの相手は俺がやる。」

「ゴールドメモリ!?」

第6話 Cの謀略/最強の狩人

新フォーム解説

仮面ライダーバレット ストライクフォーム

容姿
深緑の体色に、頭部には白色のバンダナがまかれている。両腕にはガンドレッター(今思ったけどバイクと名前同じだから結構ややこしいな)型の武器(わかりやすく言うとパンチングコングやサゴーゾコンボの両腕についているアレである。)ストライクボンバーが装備されている。ちなみにこれは着脱可能で、ロケットパンチのように相手に飛ばすこともできる。怪力。

マキシマムドライブ
ストライクスマッシュ
 相手に強力なパンチを叩き込む。シンプルに強い。

Q:なんで銃メインのライダーなのにゴリゴリに格闘戦用のフォームなの?

A:パンチングコングがアリならこれもアリでしょ。
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