仮面ライダーバレット   作:了見

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了見です。今回ついに(ゆうてまだ6話)アレが出ます。


第6話 Cの謀略/最強の狩人

 

「バッカモーン!」

 

柴ヶ崎警察署。

市内の警察の本拠地と言えるこの署内に、一人の男性の怒号がこだました。

 

「また仮面ライダーに件の事件を解決され、我々警察の信用はダダ下がりではないか!」

 

ここは、署内にある特別犯罪捜査課。スワンプの常連である広川 純二も、この課に属している。

課長である北郷 太陽(ほくごう たいよう)がいままさに捜査官たちに説教していた。

純二はおどおどしながらも、北郷に意見する。

 

「いや~課長。信用がダダ下がりと言っても我々があの怪物たちをどうにもできない以上、仮面ライダーにまかせておいたほうがよいのでは?」

 

「問題はそこではない!本来我々が解決するような事案が、あのよくわからんものが出たせいで、我々がただ指をくわえてみているような状況に陥っているのだ!」

 

北郷の怒号に、捜査官たちは黙り込んでしまう。

それはそうだ。何せ特別犯罪捜査課の捜査官にガイアメモリを扱える人物はいない。となると、ガイアメモリを利用したドーパント犯罪に太刀打ちできないのも当然の話である。

 

「もういい!とにかく、次の事案はこれだ。」

 

北郷は部屋の前のモニターに、事件の資料を移す。

 

「最近、指定暴力団が不可解な動きをとっているという情報を掴んだ。なにより、この事件には裏社会のドでかい組織もかかわっている可能性がある。なんとしても解決するんだ!」

 

『了解!』

 

北郷の号令に、捜査官は気合を入れて返事をした。

 

―――――

 

「はぁ~、何とかできないもんかねー。」

 

捜査会議が終了し、帰路についていた純二は、気休めにスワンプに入る。

 

「シゲちゃん。」

 

「おや、純ちゃん。いらっしゃい。」

 

そこでは里奈と裕也がチェスで勝負していた。

里奈は難しい顔をして盤面を見つめ、勝負に集中している。

一方の裕也は、漫画を片手に余裕の表情である。

 

「うーん、こうだ!」

 

里奈は長考の末、駒を動かす。しかし、

 

「チェックメイト。」

 

次の裕也の番で普通にチェックメイトで裕也の価値となった。

 

「あー!また負けたー!」

 

「当然だ、チェスで俺に勝てると思うな。」

 

見事に敗北した里奈は机に突っ伏した。

 

「『また』負けたって、あの2人何回勝負してんの?」

 

「今日だけで50回かな。」

 

「50!?ええ~それは…里奈ちゃんが弱いのか裕也が強すぎるのか…。」

 

「私じゃなくて、裕也が強すぎるんだよ!」

 

そういって頬を膨らませる里奈と、それを気に留めない裕也。

そんな2人の様子を見て純二は苦笑いを浮かべる。

 

「仲良くやってるみたいだね、あの2人。」

 

「昔を思い出すよ。」

 

茂が昔を思い返していると、裕也はヘルメットを持って外に出る。

 

「暇だから少し出かけてくる。」

 

「いや暇だったらこっち手伝ってー…。」

 

茂の呼びかけもガン無視し、裕也はガンドレッターに乗って出かけてった。

 

―――――

 

「ヒヒヒ、順調順調~。」

 

ジャッジメントの拠点、アンダー教会。

一見普通の教会の地下にある不気味な地下室で、1人の男が目の前に積まれた札束を笑いながら数えていた。

 

「土方。」

 

部屋に入ってきた玲央は、その男、土方 京介(ひじかた きょうすけ)を呼ぶ。

 

「玲央様!」

 

「任務の方はどうだ?」

 

「問題ありません。取引は順調ですよぉ~。」

 

土方は嬉々として任務の進捗を伝える。

どうやらこの金は裏社会での闇取引で稼いだ金のようだ。

 

「警察に嗅ぎまわられているようだが?」

 

玲央は険しい顔で土方に詰め寄る。

ジャッジメントも、警察がこの闇取引の捜査をしていることに気付いているようである。

 

「大丈夫ですよぉ~。所詮警察なんて、ガイアメモリも使えない無能連中ですからね~。」

 

土方は笑いながらそう返すと、再び金を数え始めた。

 

―――――

 

スワンプを出た裕也は気晴らしにバイクに乗っていた。

人気の少ないところを通っていると、近くの廃倉庫から人の声が聞こえてきた。

 

(なんだ?こんなぼろ倉庫に人でもいるのか?)

 

気になった裕也は、近くにガンドレッターを停め、倉庫の扉を開けて中に入る。

 

「あ。」

 

「ああ?」

 

ヤバイ。

扉を開いた先には、やけにガラの悪い男たちがおり、ここがどういう場所かが嫌でもわかる。

しかも入った瞬間男の1人と目があってしまい、明らかにヤバイ状況となったのである。

 

「なんだてめぇ?」

 

「ああー、俺はただ通りすがりの…。」

 

そして男の1人が、裕也の方に歩いてくる。

今ここで下手に手を出せば、少なくともここにいる全員と戦うことになるだろう。

喧嘩を売るか、このまま逃げるか、裕也がとった選択は―

 

ズン!

 

「お、おお…。」

 

「一般人だよ。」

 

もちろんがっつり喧嘩を売り、男にすれ違いざまに腹パンをかます。

 

「やんのかゴラァ!」

 

男たちはいっせいに襲い掛かるも、

 

ドガガガガガガッ!

 

「なんだ、結構大したことないな。」

 

次の瞬間には、全員裕也に叩きのめされていた。

 

「にしても、こいつらなんなんだ?その辺の不良か?ってこれは…。」

 

裕也が倉庫内を調べていると、奥には簡易的な研究室のような場所があった。

中に入ってみると、そこにあった机の上には2本のガイアメモリが置いてあった。

 

「なんでガイアメモリがここに?」

 

裕也が倉庫内の物色を続けていたその時、

 

「はぁぁ~?なんだお前は、なんでここにいるのかなぁ~?」

 

(…誰だこいつ。)

 

裕也のところに、男が1人歩いてくる。土方だ。

土方は体をくねらせ、不気味に笑いながら裕也の方に近づいてきていた。

はっきり言って―

 

キモイ

 

裕也は直感で感じた、この男は

いろんな意味でヤバイ奴だと。

 

「…完全に純二のおっさん案件だなこれ。」

 

「大切な取引相手を台無しにしてくれちゃ困るよぉ~。」

 

裕也がドン引きしてるのもとくに気にせず、土方は"カウアディスガイアメモリ"を取り出す。

 

《カウアディス》

 

「ガイアメモリ!?こいつ、まさかジャッジメントの!」

 

カウアディスガイアメモリを首に挿すと、右腕が銃と一体化し、不気味な笑みを浮かべた全身黒ずくめの怪人"カウアディス・ドーパント"に変身した。

 

「カウアディス…『卑怯者』ねぇ、悪趣味なメモリだな。」

 

《バレット》

 

「変身。」

 

裕也も対抗してバレットに変身する。

 

「なんだぁ~お前、仮面ライダーだったのかぁ~!どうしてここにぃ?」

 

「それはこっちが聞きてぇよ!」

 

「ヒヒっ、くらえ!」

 

「おっと。フッ!」

 

開始早々互いに小手調べとして打ち合いをしたのち、カウアディス・ドーパントはバレットの目にむけて銃口から黒い液体を発射した。

 

「これはどうだ?」

 

「ッ?目つぶしかよ!さすが卑怯者。」

 

2人は倉庫内を駆け巡りながら激しい銃撃戦を繰り広げた。

時には障害物を盾にして相手の銃弾を防ぎ、

時には隙を見て相手に反撃する。

 

「随分すばしっこいな。」

 

「ちょこまかと、鬱陶しいやつだぁ~!」

 

しかしお互いに相手を仕留めきれず、膠着状態となっていた。その時、

 

「止まれ、カウアディス。」

 

玲央が倉庫内に姿を現し、カウアディス・ドーパントを静止する。

 

「玲央様!?」

 

「玲央?」

 

カウアディス・ドーパントは突如現れた玲央に驚き、バレットはその聞き覚えのある名前に首をかしげる。

 

「お前は自分の任務を全うしろ。こいつの相手は俺がやる。」

 

そういってカウアディス・ドーパントに撤退を促し、自身はバレットの前に立ちはだかった。

バレットの方を見ると、静かに笑みを浮かべ舌なめずりをする。その表情は、獲物を見つけた"狩人"そのものだった。

 

「おっと失礼。この姿で会うのは初めてだったな。」

 

玲央は腰にガイアドライバーをまき、ガイアメモリの中でも特別な"ゴールドメモリ"のうちの1本である"ハンターガイアメモリ"を取り出す。

 

「ゴールドメモリだと!?最強ランクのメモリをなんでお前が?」

 

《ハンター》

 

玲央はガイアドライバーにメモリを挿し、その姿は赤色の瞳をし、黄金の体色と両腕には巨大な爪がある怪人"ハンター・ドーパント"となった。

 

「その姿は、あの時のドーパント!」

 

「さぁ、1対1の決闘といこうじゃないか。」

 

バレットは早速ハンター・ドーパントに先制攻撃をする。

だが、その銃弾が当たる前に、ハンター・ドーパントは姿を消した。

 

「消えた…?」

 

「遅いな。」

 

ハンター・ドーパントは一瞬でバレットの後方に回り込み、攻撃もせずに余裕を見せる。

それを見たバレットはさらに攻撃をするも、すべて避けられ、まったくダメージを与えられない。

 

「クソッ!」

 

「当たれば勝てる。そう思っていないか?」

 

バレットの焦りを見たハンター・ドーパントは、突如動きを止めた。

 

「だったら当ててみるがいい。」

 

ハンター・ドーパントはバレットを挑発する。

当たりさえすれば。

そう考えているバレットに、当てて見せろという。

その一言はバレットを焚きつけるには十分だった。

 

「舐めやがって!」

 

ハンター・ドーパントの挑発にのったバレットは、1発の攻撃力なら最強のストライクフォームにフォームチェンジし、即座にマキシマムドライブのストライクスウィングを放つ。

 

《ストライク》

 

《ストライク マキシマムドライブ》

 

「オラァァ!」

 

一切の妥協なしの、会心の一撃。

それは、当たれば並大抵のドーパントは確実に倒せるほどの技だった。

 

――だが、ハンター・ドーパントの実力は、バレットのそれをはるかに上回っていた。

 

「…何!?」

 

全力で放った攻撃はハンター・ドーパントに片手で受け止められてしまっていた。

 

「まだまだだな。」

 

渾身のマキシマムドライブを止められたバレットは慌ててハンター・ドーパントから距離をとり、

 

「受けてみるか?」

 

「クソ…がぁ!?」

 

「何っ…?」

 

次の瞬間、カウアディス・ドーパントが放った銃弾がバレットに命中し、それをくらったバレットは体制を崩してしまう。

一方のハンター・ドーパントも攻撃を止められず、その爪は無防備のバレットに迫る。

 

「ヒヒっ、玲央様、とどめを!」

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

次の瞬間、ハンター・ドーパントの爪がバレットを切り裂き、それをくらったバレットはなんと一撃で変身が解除されてしまった。

 

「…チッ。」

 

ハンター・ドーパントはどこか苦虫を嚙み潰したような反応をするも、確実にとどめを刺すべく、倒れ伏す裕也に迫るも、

その瞬間バードフォンが現れ、装填してあるジェットメモリの力を使って煙幕を発生させる。

 

「ピューイ!」

 

「クッ!?」

 

突然発生した煙幕にはさすがのハンター・ドーパントも対応できず、その隙にバードフォンは裕也の服の襟を嘴で持ち上げて逃げて行った。

 

「…運のいい奴だ。」

 

―――――

 

バードフォンの機転でなんとか逃走に成功した裕也は、廃倉庫から少し離れた沿岸にいた。

 

「助かったぜ…。」

 

「ピュー。」

 

でも、このままじゃ…

重傷を負って思うように動けず、近くの壁にもたれかかる裕也は、次第に意識が遠のきそうになる。

そして、そこに誰かの足音が近づいてくる。

 

(…!だれだッ?)

 

この場を離れようとするも、体は思うように動かない。

バードフォンも主人を守るために警戒を強める。

そして、そこに来たのは―

 

「あれ?あいつ、確か…。」




日常シーンがうまく書けんな
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