逃走中 ~妖精様は突然に~   作:ハルカン

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ディクシー

「あ、来たわ。 あそこ……」

 

アシュリー

「凄いわ……まだまだ番組これからってタイミングで自首ってある意味勇気あるような気が……」

 

アコール先生

「どうも……皆様お元気そうで」

 

アイ

「どういう気持ちで言ってるんだろうか?」

 

ルイージ

「葛藤とか無かったの? 今自首していいのかどうかの」

 

アコール先生

「いえ、元々30万円を超えたくらいで自首しようと思っていましたので……」

 

ベル

「よくも悪くもメリハリの効いた考え方だねー」

 

アコール先生

「皆様みたいに無駄に捕まるくらいなら、結果を出したほうがよっぽどいいですよね?」

 

クダリ

「無駄に捕まるって……」

 

ディクシー

「何よ……痛い所をつかないでよ!」

 

アコール先生

「言うなれば、自分の力を過信した挙句に犬死にをしたということ……」

 

アイ

「それ以上言うな! 特に僕には犬死にと言うな!」

 

アシュリー

「でも実際のところ核心を突いているわよね……結局のところそれまでの努力を形にするなら自首するか逃走成功するかなのよ」

 

クダリ

「結果よりも過程が大事って思ってるプレイヤーもいるだろうけど……」

 

ルイージ

「やっぱり結果出して賞金を手に入れるっていう考えも大事だよなあ……どうせ捕まっちゃうんだったら。 逃走成功出来るの相場一人二人なんだからさ」

 

ベル

「ちゃんと過程を形にして結果出したアコールさんは何も悪くないなぁ」

 

ディクシー

「アンタ達、悟ったように語ってるけど……決して今この牢獄の中にいる人たちは過程も大したこと無いわよ? まだ早期確保って呼ばれるくらいの段階なんだから」

 

ルイージ

「おお……痛~いところ突かれた……」

 

クダリ

「残り1分そこらで捕まって初めてしていい発言だったね……」

 

アシュリー

「雑魚が何言ってんのって話よね……」

 

アイ

「僕なんか今回の過程4秒しか無いぞ……」

 

クダリ

「………………何かしんみりしちゃったよ」

 

アコール先生

「ウフフフフ……」

 

アイ

「笑ってるのこの人だけだよ……」

 

ディクシーコング

「やっぱり何か腹が立つわね……」

 

 

 

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ノボリ

「やっぱり揺れますよねえ……冷静に考えてみたらもう賞金50万円を超えそうなわけですから……」

 

逃走者にもアコール先生の自首成立は衝撃が走ったようだ

 

ノボリ

「最高額が144万円ってことを考えますと50万円ってスケール小さく見えますが、それでもやはり大金には違いないですから……」

 

 

タビー

「自首はしたくないわよね……額の問題じゃなくて私は逃げ切りたいから」

 

タビーは結果よりも過程を重視する逃走者のようだ

 

タビー

「お金も欲しいけど、逃走成功の名誉と一緒に欲しいわ……でもこれってやっぱり甘い考えなのかしら?」

 

 

アクロマ

「あそこ見てください……」

 

アクロマの視線の先に……

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーー

 

ハンターだ……

 

 

アクロマ

「何だかんだ言っても自首するのも難しいですからね……電話中にハンターに見つかりでもしたら無防備極まりない。 その点アコールさんは上手くやりましたね……」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーー

 

エリアには4体のハンター。 無闇に動けば、追われるリスクは高くなる

 

 

デイジー

「あら……? 何かしらあれは」

 

占いの館付近、デイジーが誰かを見つけた

 

アイリン

『おっかしいわね、おばあちゃんの情報によるとこの辺に生えてるって聞いたのに……』

 

デイジー

「ホウキに乗って飛んでいる魔女っ娘なんて初めて見たわ……もしもし?」

 

アイリン

『あら、丁度良かったわ。 ちょっとあなたこの辺で探し物してくれない?』

 

デイジー

「え……? 私が? 何で?」

 

アイリン

『だってアンタこの辺ブラブラしに来た感じで暇そうだし。 手伝ってよ!』

 

デイジー

「……仕方ないわね。 何を探してるの?」

 

アイリン

『おばあちゃんの薬の材料のキノコを探しに来たんだけど、見つからないのよね……私はこの辺探すからあなたあっち探してみて、暇なんだからサ』

 

デイジー

「決して暇ではないわよ!」

 

アイリン

『あ、それからキノコは傷みやすいから何か入れ物に入れたほうがいいわよ』

 

デイジー

「入れ物……?」

 

魔法少女にパシられる、王女様

 

 

ノーティ

「神殿を過ぎると……何だここ……?」

 

神殿エリアの奥へとやって来たノーティ

 

ノーティ

「行き止まりみたいだな……やめとこう」

 

ロッソ

『おいそこの兄ちゃん!』

 

ノーティ

「はい? はい? 何ですか、何ですか……?」

 

急にエリアの住人に呼び止められたノーティ

 

ロッソ

『兄ちゃん、ここの壁怪しいと思わねぇか?』

 

ノーティ

「ああ……確かにヒビが入ってますね」

 

ロッソ

『だろ? だからこの先に俺は絶対何かがあると踏んでるんだよ。 だがしかし力に自信がある俺とはいえこの壁を壊すのはちょっと手間だ』

 

ノーティ

「何だか雲行きが怪しいな……」

 

ロッソ

『そこでだ。 コレを見てくれるか?』

 

ノーティ

「これは植木鉢かな。 苗木?」

 

ロッソ

『これは実は知り合いのトレジャーハンターから買ったバクレツの実の苗木なんだよ。 コレの花が咲けばそのバクレツの実で壁を壊せると思うんだ』

 

見知らぬ男から延々説明されるノーティ

 

ロッソ

『しかもこの苗木は不思議な生態らしく水をかければすぐ成長するらしい。 だから兄ちゃん、アンタの腰につけてる空きビンで水を汲んできてくれないか? この辺のハイリア湖ってとこから汲んできてくれ』

 

ノーティ

「はい……分かりました。 ちょっと行ってみよう」

 

ロッソ

『頼んだぜ!』

 

ノーティ

「この空きビンが見えたから僕に頼んだのか……とりあえず行ってみよう。 情けは人のためならずって言うからね……」

 

頼まれごとはやはり断れない性格……

 

ノーティ

「あの人といい、タビーといい僕を便利屋だと思ってない? 別にいいけど……」

 

 

マリオ

「このゲームはやっぱりお金じゃないよね。 結果だよ結果。 やっぱり大事なのは120分逃げ切ったっていう結果だから。 自分を信じて落ち着いてハンターと闘うのが大事だから」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

 

マリオ

「あ、来た! 来た!」

 

城付近に潜伏していたマリオが遠くにハンターを見つけた

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

 

マリオ

「ハンター1体来た!」

 

 

レムレス

「え? 1体来たってハンター!」

 

りんご

「来たの? 来たの?」

 

マリオが近くにいたレムレスとりんごに接近を伝える

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

ハンターとは距離があったため、気付かれていない

 

 

りんご

「あれ……あれ?」

 

レムレス

「どうしたんですか?」

 

牛乳屋

『この台車が溝に嵌っちまって困ってんだよ!』

 

りんご

「え、どうしようどうしよう? え、ほっとくわけにもいかないでしょ?」

 

マリオ

「押そう、押そう、後ろから」

 

溝に嵌ってしまった台車を、動かそうとする逃走者たち

 

レムレス

「大丈夫? ハンター来てない? ハンター大丈夫?」

 

マリオ

「うわ、重たい! 重たい!」

 

りんご

「大丈夫かな? ここ見つかったら終わりだよ」

 

 

デイジー

「あった、あった! コレでしょ!」

 

魔法少女に頼まれ、キノコ探しをしていたデイジー

 

デイジー

「コレをビンに詰めて……ちょっと! あなた見つけたわよ!」

 

 

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アイリン

『どれどれ、ああコレよ! コレ! 良かったわあ……』

 

デイジー

「じゃ私はとりあえずこれで……」

 

アイリン

『アンタ、やることないならこのキノコお婆ちゃんのところに持っていってよ』

 

デイジー

「ええっ!? 何でよ!? 図々しいわね……」

 

アイリン

『どうせアンタ暇なんだからサ、地図見せてみて、お婆ちゃんの家はここだから』

 

再びデイジーは、厄介ごとを押し付けられた……

 

アイリン

『どうせ、そのビンに入れとけば傷まないんだし私もまだ他の材料探さなきゃいけないしねー』

 

デイジー

「しょうがない……いや、しょうがないで片付けていいのかしら?」

 

 

ノーティ

「あ、あれだ……あそこからハシゴで下りれば水を汲める」

 

水を持ってきてほしいと男に頼まれたノーティ

 

ノーティ

「よいしょ、よいしょ……これをこうやって……よし、これを持ってけばいいのかな」

 

 

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ノーティ

「よし、大急ぎで戻ろう……」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーー

 

しかし、道中の神殿の前にハンター……

 

 

ノーティ

「急げ……急げ……」

 

戻るノーティにハンターが迫る!

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