逃走中 ~妖精様は突然に~   作:ハルカン

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生命の珠

 

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レムレス

「どうしようかな……うわっ!」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ハンターに見つかったレムレス!

 

レムレス

「ハンターが来た!」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

 

全速力でハンターから逃げる!

 

レムレス

「はぁ……はぁ……まだ来てる?」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー……

 

 

ハンターはレムレスを見失ったようだ

 

 

レムレス

「あっちから行って森を抜けよう……」

 

しかし、尚も走り続けるレムレス

 

レムレス

「鉱石所の方……うわっ!」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

逃げた先にも、別のハンター!

 

 

レムレス

「駄目だ……駄目だ……」

 

再び森の中に逆戻りし、奥まで逃げる

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

 

レムレス

「はぁ……はぁ……待って」

 

体力が尽きたレムレス、木の陰に隠れやり過ごすつもりのようだ

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

しかし、追ってきたハンターの視界からは……

 

 

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レムレス

「うわ……」ポン!

 

 

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逃れられなかった……

 

レムレス

「はぁ……はぁ……甘くないね。 もう無理だよ、走るの……」

 

 

ティ

「レムレス確保、残り10人。 レムレス捕まったか……」

 

 

フェーリ

「せ……先輩が……いなくなったワ。 さっきのまじない先輩に効いてしまったのかしら……」

 

 

マリオ

「もう半分捕まっちゃったんだ……やっぱペース早いな今回……」

 

 

デイジー

「ちょっと……ちょっと……アナタ!」

 

アイリン

『あら? アンタさっきの人じゃん。 キノコ届けてくれた?』

 

デイジー

「届いてるとは思うけど……そんなことよりアナタ、水色の薬の作り方をご存じ無いかしら?」

 

アイリン

『ご存じ無いわよ』

 

デイジー

「あら……そんなあっさりと……もう当てが外れたわ」

 

アイリン

『だってお婆ちゃんから薬の作り方は教わってないんだもーん』

 

デイジー

「お婆ちゃん? そのお婆ちゃんってどこにいるのかしら?」

 

アイリン

『アンタがキノコ持ってったところよ。 会わなかった?』

 

デイジー

「成るほどね……そのお婆ちゃんが薬の調合に詳しいのね?」

 

 

ピリリリリリリリ

 

チェレン

「ん……何だろ? 電話だ、電話……デイジー姫から。 もしもし」

 

 デイジー

 「もしもし? あなた、あの変な魚の種族を助けたいっていう気持ちある?」

 

チェレン

「ハイ、まあ一応……」

 

 デイジー

 「あなた、薬屋行ったわよね? 私が頼んだから」

 

チェレン

「はい、行きましたよ……」

 

 デイジー

 「そこの孫娘から聞いたんだけど……そこの人が水色の薬の調合方法知ってるかもしれないらしいのよ……」

 

チェレン

「あ……そうなんですか? 丁度薬屋に行こうとしてたのでタイムリーです」

 

またもやデイジーに使われる……チェレン

 

 

デイジー

「別にこれ、ミッションじゃなくて単なる魚人助けだから必死になることも無いんだけど……とりあえずあれ黙らせないとハンターに気付きにくくなっちゃうから」

 

人助けは、自分のためでもある……

 

 

タビー

「ここで今賞金は……あ。70万円超えた。 凄い大金だよ」

 

 

チェレン

「着いたよ……来るの2回目」

 

チェレンが薬屋に到着

 

チェレン

「すいません……どなたかいらっしゃいますか?」

 

魔法おばば

『おお、アンタか。 御礼の準備が出来ておるぞ。 さっきのキノコから作った青い薬じゃ。 ビンをよこしなさい、それに入れてあげよう』

 

チェレン

「青い薬……? あ、じゃあこれビンです」

 

キノコの御礼は薬。 しかし、水色の薬ではない

 

チェレン

「重ね重ねすいませんがお婆さん……水色の薬の作り方ってご存知ですか?」

 

魔法おばば

『水色の薬? ああ、解毒効果の強いあの薬か。 確かこの青い薬に色のとおり白いものを混ぜると出来るはずじゃが……』

 

チェレン

「青い薬に白いもの……? ありがとうございます」

 

 

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魔法おばば

『またいつでも寄りなさい、うちの薬は良く効くからの』

 

チェレン

「ありがとうございます……」

 

 

クッパJr.

「そろそろ……1時間経過だな。 ここからじゃないか?」

 

草原エリアの奥に身を潜めるクッパJr.

 

クッパJr.

「ここいい隠れ場所だろ……ただ、今後ミッションが来たときに動きにくいかもな」

 

と、そこへ……

 

アスファル

『おい君!』

 

クッパJr.

「うわ、何だ? 何だよ……」

 

突然、青年に声をかけられたクッパJr.

 

アスファル

『何してるんだい? こんなところで』

 

クッパJr.

「いや……何ていうか分からないけど……ゲームしてる?」

 

アスファル

『…………?』

 

クッパJr.

「そういうお前は何なんだよ?」

 

アスファル

『ちょっと探し物だよ。 この辺に妖精っていなかったかい?』

 

クッパJr.

「妖精……? 全然分からないぞ」

 

アスファル

『ふうん……そうか。 それじゃ』

 

クッパJr.

「何だあいつ……? どっか行ってくれよもう……」

 

アスファル

『やっぱりアレが無いと探せないか……』

 

 

チェレン

「何か……これに白いものを混ぜれば水色の薬になるそうですよ。 ここからゾーラの里は近いですからとりあえずコレ(青い薬)持って行って見ますか」

 

 

りんご

「あの人も向かうのかな? チェレンさーん! 聞こえるー?」

 

チェレン

「あれ、りんごちゃん……りんごちゃん、白いものって持ってる?」

 

りんご

「白いもの……? これとか?」

 

りんごは人助けにより、ミルクを獲得している

 

チェレン

「それかな……? これに混ぜれば、色的には水色にはなるけど」

 

りんご

「試してみようか……そっちのビンに入れるよ?」

 

チェレン

「大丈夫かな……爆発したりしないかな?」

 

りんご

「大丈夫、失敗は慣れてます」

 

チェレン

「……そういう問題じゃないよ」

 

りんご

「行きますよ? 牛乳入れますよ……」

 

青い薬の入ったビンに、りんごが牛乳を注ぐ

 

チェレン

「あ……色変わった」

 

青かった薬が、水色に変化……

 

チェレン

「水色に変わったけど、これで大丈夫かな……?」

 

りんご

「まあまあまあ駄目で元々……行ってらっしゃい!」

 

チェレン

「……え、僕だけで行くの?」

 

りんご

「……じゃ、そういうことで」

 

チェレン

「……何か今日、やけに働かされてるような……」

 

 

クッパJr.

「ここ最高じゃないか? 両方に逃げ道あるし……」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

クッパJr.の隠れる草原の奥に……ハンター

 

 

クッパJr.

「ここ来る前にね、父さんがね……頑張りなって言ってくれたんだよね。 だからさ……負けられないよ今回」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーー

 

 

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クッパJr.

「他の連中とは野心が全然違うから……頑張らなきゃいけな」ポン!

 

 

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クッパJr.

「ふえっ!? えっ……!? 終わり?」

 

逃走中では、一瞬の油断が命取りとなる……

 

クッパJr.

「…………こんな終わり方、アリかよ。 帰って父さんに見せられないよこんなの……」

 

 

マリオ

「ああ、クッパJr.確保残り9人……一回も会わず」

 

 

チェレン

「着いたよ……女王様どこ?」

 

薬を持ったチェレンが、遂にゾーラの里に到着

 

チェレン

「ここ……? ここの洞穴? 滝の流れがすごいよ。 足元が濡れるな……」

 

ゾーラ族

『誰だゾラ!?』

 

チェレン

「あの、すいません……お薬お持ちしましたけど」

 

ゾーラ族

『なに……おお、確かにこの薬は水色をしているゾラ! この者を通せ!』

 

洞穴の中に、通してもらえたチェレン

 

チェレン

「あれが女王様? 暴れてるけど……これを飲ませてあげてください」

 

 

アンチ

『ほら……急ぐっち! 手遅れになる前に!』

 

トレジャーハンター・アンチの声に薬を受け取ったゾーラが急ぐ

 

ゾーラ族

「えーっと……これをどうすればいいゾラ」

 

アンチ

『こうだっち!』

 

アンチは薬をひったくると、オーレンが浸かっている泉に薬を流し込んだ

 

チェレン

「え? そうやって使うの……? てっきり飲み薬とばかり思ってた」

 

泉に薬が染み渡ると、オーレンの姿がみるみるうちに戻っていく……

 

チェレン

「うわわわ……たいぶ細くなった……全然違う姿に」

 

オーレン

『…………はっ、一体何があったのです?』

 

アンチ

『おいらの持ってきた薬を飲んだら、とんでもないことになってしまったっち……毎度毎度すまないっち。 この人が持ってきてくれた薬で元に戻ったっち』

 

オーレン

『まあ。そうですか……この方が』

 

チェレン

「あ……まあ。 元に戻ってよかったですね」

 

オーレン

『この度は本当にありがとうございました……』

 

ゾーラ族

『あ……オーレン様。 元に戻した者に褒美を取らせると言い回ってしまいました』

 

オーレン

『え? ……しかし、今うちには特に差し出せるものは……』

 

アンチ

『おいらに任せてくれっち! アンタ今追っかけられてる身だっち?』

 

チェレン

「はい……一応そうですが」

 

アンチ

『じゃあこのビンに……ほら。 胞子を詰めておいたっち。 この胞子は追っ手に向かってかければ動きを止めることが出来るっち!』

 

チェレン

「そうですか! それは助かります……」

 

キラキラと光るキノコの胞子。 これをハンターに向けてかければ、一定時間動きを止められる

 

 

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チェレンによって、ゾーラ族の女王・オーレンが救われた

 

 

牢獄

 

ノーティ

「あれ? (ゾーラ族の)皆、川を上っていってる」

 

ディクシー

「さっきまで沢山が騒いでたのに……問題が解決したんじゃない?」

 

 

マリオ

「ごくごく……ゾーラ族いなくなったなあ。 ごくごく……うん、このミルク美味しい」

 

 

フェーリ

「やっと静かになったワ……はっきり言ってゲームの邪魔よ」

 

 

りんご

「チェレンさんが行ってすぐにいなくなったから、やっぱりあの方法で合っていたということだろうなあ……」

 

 

タビー

「結局、褒美って何だったんだろう……?」

 

 

平穏が戻ったエリアにゲームマスター・カンティーヌが、新たな仕掛けを発動させる!

 

 

グリ

『早く芽が出ないかな……あれ? 木の上に何かある』

 

 

セレス

『城の兵士長さんに返事を書かなければ……あら?』

 

 

ハチおじさん

『ハチいないかな~。 あれ……? これ何だろう』

 

エリアに現れた3つの『生命《いのち》の(たま)』が、逃走者たちに幸運をもたらす!

 

 

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ピリリ、ピリリ、ピリリ

 

デイジー

「何かしら……? 『通達』?」

 

 

牢獄

 

ディクシー

「『これよりゲームを一時中断し、牢獄の者達に復活のチャンスを与える』!?」

 

牢獄一同

「うおーっ! やったー!」

 

ゲームはここで一旦中断。 その間に牢獄の者達で復活ゲームが行われる!

 

果たして10人のうち、復活するのは誰だ!?

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