逃走中 ~妖精様は突然に~   作:ハルカン

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ミッション2 引率

 

【挿絵表示】

 

 

フェーリ

「とんでもないものが……私を狙っている様……」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

フェーリ

「あ、嘘……戻ってきた?」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

再びハンターが接近。 民家の周りを移動し、ハンターの視界に入らないようにする

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

フェーリ

「どっか行ってよ……」

 

 

ティ

「ここか? ここだな……おやっさん!」

 

ロッソ

『おう、兄ちゃん何だい?』

 

ティ

「ちょっとここにある爆弾貸してくれないか……?」

 

ロッソ

『爆弾? そりゃ無理だよ……ここにあるバクレツの実は引っこ抜いただけで爆破しちまうからな。 花瓶にもここまで増えちまったら戻せねえし』

 

ティ

「どうすんだ……じゃあ」

 

 

ベル

「ちょっと待って、ちょっと待って……」

 

大妖精のポイントで待つベルの近くに、ハンター……

 

ベル

「怖い、怖い、怖い……」

 

近くの一枚岩の影へと避難

 

 

ティ

「どうしても持っていける爆弾無いのか?」

 

ロッソ

『ここにある大バクダン花の苗木は、売ってきたトレジャーハンターいわく連れ歩けるそうだがな……』

 

ティ

「苗木じゃどうしようもないな……」

 

ロッソ

『普通の水じゃ無理かもしれねえが……そういや最近村に売り出された温泉水なら栄養たっぷりらしいから効くかもな』

 

ティ

「そいつをじゃあ持ってくればいいのか? 分かった……」

 

次々と新たな要求に答えていかなければ、ミッションはクリア出来ないようだ……

 

 

フェーリ

「ハンターどこか行った?」

 

フェーリとハンター。 まだ民家の周りをいたちごっこ……

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

フェーリ

「ちょっと待って、待って……足音?」

 

 

ハンターが民家を周る……

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【挿絵表示】

 

 

見つかった……

 

 

フェーリ

「キャアッ! こんなの嘘よ!」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

別の民家へ逃げようとするフェーリ、しかしみるみるハンターとの距離が縮まる……

 

 

フェーリ

「とんでもない……キャアッ、もうこんなところに!?」ポン!

 

 

【挿絵表示】

 

 

役目を終えても、ハンターに見つからないとは限らない……

 

フェーリ

「結局……結局こうなるのよ……結局なのよ……」

 

運命はフェーリに、味方しなかった……

 

 

これで残る逃走者は、ベル、アミティ、マリオ、ティの4人だけとなった

 

 

ベル

「どうしよ……どうしよ。 見つかっちゃう……」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ハンターはベルに気付かず、別の方向へ……

 

 

ベル

「………………耐えた? 耐えた?」

 

何とか凌いだ……

 

 

ティ

「ハンターいないだろうな……?」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

フェーリを確保したハンターが、まだ村の中に留まっている……

 

 

ティ

「いた、いた……」

 

 

マリオ

「おーい、ティ! いる? ハンター……」

 

そこへ、ティを追ったマリオがやって来た

 

 

ティ

「あそこ、あそこ……今、温泉水が必要だから村に行く」

 

マリオ

「温泉水? 何で……?」

 

ティ

「バクダン花ってのを使うために必要らしい……苗木がすぐ育つそうだ……」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ハンターが村からコッコ広場の方へ……

 

 

ティ

「行こう……」

 

マリオ

「すいません! すいません!」

 

温泉水を売る店へと、二人がダッシュ

 

福引屋

『おうらっしゃい! 栄養たっぷり温泉水だよ!』

 

ティ

「1杯くれるか……?」

 

福引屋

『あいよ、1杯200ルピーだ!』

 

マリオ

「200ルピー……? えっ、ティお金持ってる?」

 

ティ

「持ってるわけないだろ……」

 

福引屋

『金の無い奴はお引取りだよ! どっか行っちまいな!』

 

マリオ

「ちょっと待って……え? お金必要……?」

 

ティ

「あそこの壷の中だから、あの店主がいなきゃビンですくえそうなんだがな……」

 

バクダン花をベルのところへ持っていくには、温泉水が必要

 

しかし、かなりの高級品のようだ……

 

 

ベル

「あ、そうだ。 アミティにも電話しなきゃ……」

 

 

ピリリリリリリリ

 

アミティ

「おっと、電話が来た来た……」ピッ

 

アミティ

「ベル? そっちの様子はどうなの?」

 

 ベル

 「今、大妖精さんがいるであろう壁を壊そうと思って、ティとマリオに爆弾的なのを持ってきてもらおうと思って……」

 

アミティ

「爆弾?」

 

 

ティ

「こいつ使ってみるか?」

 

マリオ

「それ何……? 幽霊の魂?」

 

ティ

「これをちょっとビンから出して……あの店長の前に」

 

ティが持っているポゥを使って、店長を追い払うことを思いつく

 

 

福引屋

『あ~あ。 貧乏人ばっかりだな、この村は。 200ルピーくらいポンと出せねぇのかよ』

 

 

ティ

「よっと……」ポン

 

ティがビンの蓋を開けて、ポゥの魂を外に出す

 

ティ

「あっち行って、あの店の前に出て行ってくれ」

 

ポゥ

「ケケケケ……」

 

ポゥの魂、見た目は完全に人魂

 

 

福引屋

『さあ、元気100パーセントの温泉水だよ! ……ん?』

 

ポゥ

「ケケケケケ……ウヒヒヒヒ……」

 

福引屋

『…………………………………………』

 

ポゥ

「ケケケケ……アヒャヒャヒャヒャ……!!」

 

福引屋

『で……出たー!! 昼間のオバケだぁー!!』

 

ポゥを見て、すぐにその場を猛ダッシュで離れる店主

 

ポゥ

「ケケケケ……」

 

そして、ポゥはその場で消滅……

 

 

マリオ

「あ、オバケも消えた」

 

ティ

「臨終したんじゃないか……そんなことより行こう」

 

店主がいない隙に、温泉水を汲みに行く

 

マリオ

「僕は……妖精いるから、ティのその空いたビンで」

 

ティ

「完全犯罪だな……別の意味で自首したくなるかもしれない」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ティ

「さ、行くぞマリオ!」

 

マリオ

「ハンターには十分警戒だよ……あと店主にも見つからないように」

 

ティ

「まごうことなき泥棒の考え方だな……」

 

 

アミティ

「鉱石屋ってところで……爆弾が手に入るらしいから」

 

アミティがミッション経過を聞き、移動を開始

 

アミティ

「ベルから聞いたけど、とりあえずミッションが難航してるっぽいって」

 

スタッフ

「(他の人たちに)任せないんですか?」

 

アミティ

「もう逃走中に出てる以上はやれるだけのことはやりたいんだ……」

 

 

マリオ

「すいません! 持って来ました、温泉水!」

 

ロッソ

『お! 持って来てくれたか? じゃあそこの苗木にぶちまけてくれ!』

 

ティ

「はいよ。 そらっ!」ポン

 

ビンの蓋を開け、持ってきた温泉水を大きな苗木にかける

 

ティ

「おや……どうだ?」

 

みるみると苗木が成長し……大きな爆弾の実が出来た

 

マリオ

「うわうわうわ……こんな一瞬で爆弾の実が出来るんだ。 しかもそこにある(バクレツの実)爆弾よりも大きい!」

 

ロッソ

『トレジャーハンターによると呼びかければ動くそうだぞ。 で、爆破させたい時は刺激を与えてやればいい』

 

ティ

「そうか……よし、カモン!」

 

ティの呼びかけに反応し、大バクダン花が動き出す

 

ティ

「何だこれ……? ペットみたいだな、呼んだら付いてくるって」

 

マリオ

「ちょっとカワイイかも……」

 

ティ

「どうせ爆発させるんだけどな……愛着湧いてる場合じゃない」

 

10体のハンター放出を阻止するには、この大バクダン花で大妖精の洞穴を見つけなければならない

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ただし、エリアには4体のハンター。 動けばハンターに見つかる危険は高くなる

 

 

ティ

「あんまり速く進むと、こいつは着いて来れなくなるみたいだ……」

 

マリオ

「あんまりゆっくり進んでもられないんだけど……」

 

 

ベル

「急いで……急いで……急いで」

 

 

アミティ

「ティ達、どこまで行ったんだろ……?」

 

 

マリオ

「僕が前に出ておく……そのバクダン、ティの誘導に着いて来てるみたいだから」

 

ティ

「囮になるとかやめてくれよ……俺達皆で逃げ切れたほうがいいんだから」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

大バクダン花を引率する二人に……ハンターが接近

 

 

ティ

「後ろは来てない……」

 

マリオ

「これ目立つなあ……」

 

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

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マリオ

「うわっ、いた!」

 

マリオ、ティ、逃げ切れるか!?

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