逃走中 ~妖精様は突然に~   作:ハルカン

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本編
オープニングゲーム


ゲーム前、3つのハンターボックス前に集められた20名の逃走者たち

 

 

クッパJr.

「これが噂のハンターか……」

 

りんご

「2度目だけどやっぱり慣れないなあのビジュアル……」

 

 

彼らを待ち受けるのは緊迫のオープニングゲーム!

 

 

これより代表者が宣言した秒数を、体内時計によって計測する

 

例えば10秒を宣言した場合、スタートのボタンを押してから10秒00~10秒99までの間にストップのボタンを押せば成功となる

 

これを5人連続で成功させ、合計60秒の計測をすることが出来ればクリア。 ゲーム開始まで60秒間の猶予が与えられる

 

ただし一人でも失敗した瞬間ゲームがスタート。 ハンターが20名の逃走者に襲い掛かる

 

5人で合計60秒を計測しなければならないため、平均で一人当たり12秒の分担となる

 

 

尚、5人の代表者はゲーム前にクジ引きで決定された

 

チェレン

「引きますよ……うわあ、1番引いた」

 

 

ノーティ

「行くよ……せーの! うわわ、2番引いちゃったよ! 最悪!」

 

 

クッパJr.

「僕は運だけでここまできたと思ってる……そりゃっ! 3番! 嘘だろうよ……入っちゃったよ」

 

 

アイ

「直感で……どうだ。 4番です」

 

 

りんご

「これだ! あらら5番って一番最後じゃないか! ……責任重大だよ、これ」

 

1番チェレン 2番ノーティ 3番クッパJr. 4番アイ 5番りんご

 

 

 

【挿絵表示】

 

まず最初の挑戦者は……チェレン

 

チェレン

「失敗したら皆ごめんなさい……」

 

イッシュ地方・ヒオウギシティジムリーダー、チェレンは何秒を宣言するのか?

 

チェレン

「うわあ……3体のハンターが目の前に……これ物凄いプレッシャーだなあ」

 

タビー

「だいぶ近いわよね? ハンターとの距離」

 

チェレンとボックスの距離は僅か4メートル

 

計測に失敗すればハンターが放出され、真っ先にチェレンが餌食となる

 

ベル

「チェレン、何秒にするの?」

 

マリオ

「あと4人の後続のことも考えると、結構稼いどいた方が印象はいいよ」

 

ティ

「平均するなら12秒だからな。 それを踏まえたうえで秒数を宣言してくれ」

 

挑戦したタイムが長いほどリスクは高くなるが、多く計測すれば後が楽になる。 果たして何秒を宣言するのか?

 

チェレン

「じゃあ皆のためにも、思い切って……20秒!」

 

りんご

「おお……結構長い!」

 

レムレス

「それなりに……いや結構な賭けに出てるね……」

 

アシュリー

「そんなことしていきなりハンターを出すのはやめなさいよ……元も子もないんだからそれじゃ」

 

宣言したのは、平均を大きく上回る20秒。 リスクを覚悟で勝負に出たチェレン。 果たして……

 

マリオ

「来るよこれ、分かんないよ? 初っ端放出あるよ?」

 

デイジー

「頼むわよー!」

 

チェレン

「僕、かなり緊張してるから……とりあえず皆一歩下がっておいて」

 

クッパJr.

「言われなくても下がってるよ」

 

20秒台を出せるか!?

 

 

【挿絵表示】

 

 

チェレン

「スタート!」ポン

 

ハンターボックスの上の計測タイマーは、3秒で隠れてしまう

 

 

チェレン

「ストップ!」ポン

 

チェレン

「あれ……皆どうかな?」

 

 

マリオ

「ちょっと……20秒も使うと長くて分かんない」

 

ベル

「早いのか遅いとか言いづらいよ」

 

アミティ

「こっちは祈るしかないや……」

 

 

チェレン

「こっちも自分じゃ分からないよ……」

 

 

チェレンが、20秒00から20秒99を出せれば計測成功

 

しかし失敗すればハンター放出。 全員が危険に晒される

 

果たして、成功なるか……!?

 

チェレン

「頼む……」

 

 

【挿絵表示】

 

 

アミティ

「うわーっ!」

 

フェーリ

「クリアよ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

マリオ

「うわあ、これこっちもドキドキするよ……」

 

チェレン

「ああ怖かった……かなり怖かった」

 

高いハードルを乗り越え、見事計測成功

 

りんご

「……アミティってば、チェレンが成功したのに『うわーっ』って……」

 

アミティ

「ごめん、ちょっとルールを今ひとつ把握してなかったから……」

 

りんご

「悲しいリアクションをしてたよ、反応間違いじゃん……」

 

 

【挿絵表示】

 

見事20秒の計測に成功したチェレン。 3分の1を消化し、大きくクリアに近づいた。 クリアまで、あと40秒

 

 

二人目、トップテニスプレイヤー・ノーティは10秒を宣言

 

 

【挿絵表示】

 

ノーティ

「もう泣きそうだよ、僕……頼むぞ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

ノーティ

「ああ~、やった……やったぁ~」

 

タビー

「良くやったわよ、ノーティ!」

 

りんご

「2人終わってあと3人でもう30秒、半分いっちゃった。 これもうクリアしたも同然じゃない!?」

 

ノーティ

「これで後の皆にがんばってもらえれば大丈夫だ」

 

 

三人目、クッパJr.が宣言したのはわずか5秒

 

 

【挿絵表示】

 

クッパJr.

「大丈夫だろ? 5秒だから、5秒……」

 

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

クッパJr.

「やった! やったぞ、皆! やった!」

 

ディクシー

「いやでも5秒だしね……5秒でそんな大喜びされてもリアクションに困るって」

 

ティ

「こっちとしても多分大丈夫だろうな、くらいの気持ちだったぞ」

 

マリオ

「結構逃走中出てるから予測つくけど……ここ多分ナレーションベースだね」

 

クッパJr.

「構わない、構わない……後のことなんか知ったことか……」

 

 

 

【挿絵表示】

 

現在の合計計測時間は35秒。 残り25秒をアイとりんごが計測出来ればオープニングゲームはクリアとなる

 

 

ディクシー

「……チェレンが作った貯金はもう残って無いわね」

 

タビー

「平均をちょっと下回ってるわ」

 

 

そして、四人目は……

 

 

【挿絵表示】

 

アイ

「それでは僕が……計測をさせていただこう」

 

ぷよぷよテトリスから参戦のアイ

 

 

ノボリ

「あのコ、ポケモンでは無いんですよね?」

 

ティ

「うちの優秀なエンジニアだよ」

 

チェレン

「君たちの世界ではああいうのは普通なのかい?」

 

ティ

「いや、ぜんぜん。 アイ! 何秒行くんだ?」

 

 

アイ

「ティ達のためにも必ずクリアしたい。 そういうことだから15秒にしよう」

 

 

平均秒数よりも3秒多い、15秒を宣言。 果たして……

 

 

アイ

「スタート」ポン

 

15秒を計測出来るか……?

 

アイ

「ストップ」ポン

 

 

りんご

「いいんじゃない……?」

 

クダリ

「……微妙?」

 

レムレス

「どうだろうな……結構際どいところかもしれないかな」

 

アシュリー

「ちょっと短かったような気がするわ……」

 

 

アイが15秒00から15秒99を出せれば計測成功。 果たして……?

 

 

アイ

「絶対大丈夫だ……」

 

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

ハンター放出!

 

ピーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アイ

「何だとっ!?」

 

 

クッパJr.

「おおい、出たぞ!」

 

 

マリオ

「逃げろ! 逃げろ! 逃げろぉーっ!」

 

 

クダリ

「出ちゃった……!」

 

 

ディクシー

「ええーっ、ここで!? ここで失敗!?」

 

 

3体のハンターが、計測に失敗したアイに襲い掛かる!

 

ピーーーーーーーーーーーー

 

アイ

「キャウンキャウンキャウン! キャウーン!」ポン!

 

 

【挿絵表示】

 

 

アイ

「キュゥーン……キュゥーン……クンクンクン……キャワワン! キャワワン!」

 

オープニングゲームに失敗した者は、逃げ切るのは不可能に等しい……

 

 

オープニングゲーム失敗により3体のハンターが放出され、蜘蛛の子を散らすように散らばる逃走者たち!

 

アクロマ

「何やってるんだ……あのチワワ!」

 

 

タビー

「失敗したわよ……あのワンちゃん」

 

 

デイジー

「ハンター……恐ろしすぎる……ああ、120分耐え切れるかしら……」

 

 

ピリリ、ピリリ、ピリリ

 

ディクシー

「おぉ、おぉ、来たわ来たわメールが……」

 

情報はメールで通知

 

 

ティ

「確保情報……うわ、やっぱりか。 うちのエンジニアが捕まった」

 

 

ノボリ

「アイ確保。 残り19人。 まあそれはそうですよね……逃げられませんよ、あのような至近距離では」

 

 

クッパJr.

「やっぱりああいうので冒険しちゃダメだよな……僕みたいに手堅くいかないと。 自分の身の安全が大事なんだから」

 

 

アイ

「キャウン……クーン、クーン……」

 

 

ハンターから逃げた時間に応じて賞金を獲得できる。 それが……

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

【挿絵表示】

 

マリオ

「これがいわゆるゼルダワールドですか……初めてだよ、この空気。 今のところ悪い空気ではないかな」

 

 

チェレン

「広さはそこまで広くは無いみたいだなあ。 大丈夫かな? 障害物には隠れられそうだけど、咄嗟の判断はしにくくなるか」

 

 

 

【挿絵表示】

 

レムレス

「いやー、脈絡もなく逃げるのは危ないな……うわあ、海ですか、コレ? 違う、湖? 綺麗ですね……」

 

 

エリアはゼルダの伝説・神々のトライフォース2の舞台、ハイラル

 

広さは東京ドームおよそ2個分。 このエリアを残りの19人が逃げ回る

 

 

 

【挿絵表示】

 

アシュリー

「1秒200円ずつ本当に増えてるのね……ちょっとムキになるわよ、このシステム」

 

 

ノーティ

「やばいちょっと笑みがこぼれちゃう……増えてく賞金見てると」

 

スタッフ

「最後まで逃げ切れば全部で144万円です」

 

ノーティ

「……これ気持ちが高ぶるね。 それが金銭欲ってのが悲しいところだけど。 ちょっといいなあ、時給72万円の仕事、2時間で144万円」

 

 

賞金は1秒200円ずつ上昇。 120分間逃げ切れば、賞金144万円を獲得できる

 

 

 

【挿絵表示】

 

クダリ

「……あそこ、自首電話ある……すぐ出来る……いざとなったらあれ(自首)かな」

 

 

このゲームでは自首が可能。 エリア内二箇所に設置された自首用電話から申告すればその時点までの賞金を獲得しリタイア出来る

 

 

ただしエリアには3体のハンター。 捕まれば即失格、賞金はゼロ

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