赤い氷二つのうち、一つにはハンター、一つにはエリア拡大装置が入っている
ノーティ
「もういいよやって……ここまで来たら運命共同体だ、僕らは……」
タビー
「えいっ!」ポン
ハンターが出てくる確率は2分の1。 果たして……?
タビー
「…………うわあっ、出た! 出た! 出た!」
ノーティ
「えっ!?」
タビー
「ハンター出たあーっ!」
ノーティ
「待てっ! タビー!」
ノーティが逃げるタビーの腕をつかむ
タビー
「放して! 放して! 放してよ!」
ノーティ
「違うよ……ハンター出てきてないから!」
タビー
「え……?」
ノーティ
「……ほらね。 見てごらん」
溶けた氷の蒸気に佇むのは……エリア拡大装置
ノーティ
「ハンターにビビりすぎて幻覚見ちゃってるよ? 大丈夫?」
タビー
「平気よ……平気」ガチャン
エリア拡大装置が起動し、神殿エリアが追加された
ノーティ
「ちゃっかりレバー下ろすのはタビーなんだから……別にいいけど。 僕着いて来ただけだし」
タビー
「ああ……ミッションクリアして嬉しいけど……もう、今期の運を使い果たしたかしら……」
ピリリ、ピリリ、ピリリ
マリオ
「お、メールだ……『ミッション結果。 タビーにより神殿エリアが追加。 ハンターは合計4体』」
チェレン
「3つのエリア全部追加された……これは上出来!」
アミティ
「やっぱ逃走中は広い場所を逃げ回ってナンボってものがあるからな~、このミッション結果大きいよ」
アクロマ
「俄然有利ですかね……まあまあよくやったとは思いますよ。 ハンター1体放出されたのはかなり痛いとは思いますが……」
タビー
「何とかクリア出来たわ、でも……生きた心地がしない。 本当、生きるか死ぬかよこのゲーム」
ミッションによりハンターが1体放出されたが、エリアは格段と広くなった
アコール先生
「ミッションが終わって……ミッションクリア。 でももうそんなことはどうでもいいですかね」
最初から自首狙いのアコール先生。 ミッションの経過にも結果にも終始無関心
アコール先生
「これもういい頃合ですよ……残り94分で40万円を超えましたから。 むしろ遅すぎましたか、うっかりしていました……もう思い残すことはありません」
エリア2箇所に設置された自首用電話から自首を申告すれば、それまでの賞金を獲得しリタイア出来る
アコール先生
「『急流勇退』という言葉をご存知ですか? 現在の立場が順調なときに潔く身を引くということです。 つまり逃走者として賞金をそれなりに積み立てた今、その逃走者という権利を自首して放棄したいと思います。 確保されたら元も子もございませんから」
目標金額が30万円のアコール先生、既に賞金は40万円を超えたため自首へと動く
アコール先生
「それでは皆さん御機嫌よう……」
アコール先生はハイリア湖近くの民家のそばに隠れていた。 この近くには自首用電話がある
アシュリー
「どこかに隠れたいんだけど……そうそう都合よく見つからないという……だから新しいエリアに来てみると」
開放された草原エリアにやって来たアシュリー
アシュリー
「結構……ハンターをかわせそうな柱がいっぱいあるけど。 ここにいればいけそうな気がする」
アミティ
「あれあのコ、アシュリーだっけ? 何やってんだろう?」
草原エリア、先客のアミティがアシュリーを発見
アシュリー
「でもどうしよう……来てよかったのかしらココ……立地が地図だといまいち分からないんだけど」
アミティ
「危険だよ、あの無駄なブラブラ歩き……目立つもん。 ここは物陰がいっぱいあるからすぐ隠れる準備と化しておかないと。 ああやってブラブラ歩いていると、無防備もいいところだよ? バッタリ会うと『アウト』だからね」
駄洒落を言っている場合ではない
フェーリ
「怖いワ……隠れてるだけでも大変だってこと伝わってるのかしら?」
エリアが増えても、一切移動しないフェーリ。 そこへ……
フェーリ
「あ、あそこハンター歩いてるワ……」
ピーーーーーーーーーーーーー
フェーリ
「そうか……普通にハンターも増えたことによって、村の中に入ってくる可能性は上がるワ。 エリアも増えてるけど……」
拡大前のエリアでも、ハンターは当然捜索する。 4体のハンターは神出鬼没
フェーリ
「ミッションで増えたエリアに増えたハンター共々全部閉じ込めてしまえばいいのに……」
アコール先生
「この為に……自首用電話のすぐそばにいました。 行ってきます」
捕まれば、それまで積み上げてきた賞金はゼロとなる。 自首のタイミングも大事だ……
アコール先生
「残りの人たちも頑張って下さいね……」
アシュリー
「何だかあそこを曲がるとハンターがいそうな気がする……」
ピーーーーーーーーーーー
その予感どおり……ハンターが接近
アシュリー
「いたわ! 本当にいた!」
ピーーーーーーーーーーー
ハンターの接近に気付き、逃げるアシュリー
ピーーーーーーーーーーー
しかし……逃げた先にも
アシュリー
「この辺は結構ハンター見る……あっ!」
ピーーーーーーーーーーー
アシュリー
「ああっ、駄目よ、コレ……こんな距離じゃ」
ピーーーーーーーーーーー
アシュリー
「はぁ……あら」ポン!
アシュリー
「無理だった……こんなものかしら、やっぱり」
逃げた先にも、別のハンター。 2体に挟まれれば、振り切るのはほぼ不可能……
アシュリー
「ハンターが2体もいちゃ、無理よね……あ~あ」
りんご
「メールが来ましてーの、確保情報と書いてありーの、アシュリー確保ですーの、残り14人ですーの……」
アミティ
「ほら警戒しないでブラブラしてるからだよ~……初心者のやるミスだよ。 ……ちょっと偉そうだったかな?」
アコール先生
「……もういいでしょう、もう待ってる意味はありません。 自首します」
自首用電話から遠くない距離に待機していたアコール先生が、自首に動く
アコール先生
「あれですね……電話ボックスは」
しかし……その近くに、ハンター……
ピーーーーーーーーーーーーーーー
自首用電話の前に到着
アコール先生
「今ハンターいませんでした……?」
ピーーーーーーーーーーーーーーー
アコール先生
「あ、違いましたね。 村人さんでした……。 電話番号は……あ、地図に書いてありますか。 えーっと……」
遂にアコール先生が、受話器を手に取った
ピーーーーーーーーーーーーーーー
アコール先生
「…………かかりましたか?」
ピーーーーーーーーーーーーーーー
アコール先生
「もしもしアコールと申しますが……自首します」
アコール先生
「自首成立ですか? はい……はい。 ありがとうございます……ごきげんよう」
無理をせずに、目標を超える金額を獲得しゲームから離脱……
アコール先生
「あら何だかホッとしましたわ……」
ピリリ、ピリリ、ピリリ
マリオ
「何だよ今回メールのペース早いぞ……何だ? ええっ!?」
アミティ
「ええっ!? 嘘っ!? アコール先生自首成立! アコール先生……!? 何が先生をそうさせたの!?」
ノボリ
「は、は、は、早い……本当にこのタイミングで自首する人がおられるんですか……」
デイジー
「ええっ!? 逆に幾ら……? 46万円……いや……安いわよって言おうとしたけど……決して安くはないのよね……高額賞金よ。 でも何かしらこの煮え切らない感じ。 納得できない感じは」
アコール先生
「いや……これくらいですよ。 無理をしない逃走っていうのはこういう感じですよ。 あ、今から私はどうすれば……牢獄に向かえばいいんですか?」
アコール先生が自首をし、残る逃走者は13人