ウマ娘じゃないよ。ほんとだよー   作:パンダコパンダ

7 / 7
作るの楽しすぎて時間経ちすぎた。
イナナキの大まかな解説になります。

読み飛ばしても大丈夫です。


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イナナキ      

イナナキ _単語_
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イナナキ
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イナナキ _単語_

イナナキ

 

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その他

 

命を燃やすから強いのか

強いから命が燃えるのか

 

いつかは終わる命の中

夢のような一瞬で

お前は幻としてその名を刻んだ

 

『夢幻の中、響くは嘶き』

 

── それは、僅か三ヶ月の存在証明

 

─ ヒーロー列伝アルバム 第xx回(20yy年制作)

 

イナナキとは、2017年生まれの日本の元競走馬および、元種牡馬。5戦5勝(内G1:3勝)と言う戦績であり、日本競馬史上数少ない無敗馬。20zz年時点現在で唯一三歳馬にして宝塚記念を勝利した馬である。2020年年度代表馬を受賞している。またその特異な戦績から付けられた渾名は多いが、ディープインパクト=英雄、ゴールドシップ=黄金の不沈艦と言った形のキャッチフレーズはない。強いてあげるとすれば、2020年宝塚記念の実況にて言われた「神速」だろうか。ただ、ファン的にはしっくりこない人が多い。みんなクソローテの権化としか言わないからね

引退後は種牡馬となる。非サンデー(というか非ディープ)と非キンカメ血統と言う魅力から、種付初年度から種付けの依頼が殺到した。3代目となる2022年。前年引退した繁殖牝馬のカレンブーケドールとの種付後、馬房へ帰る最中に心臓発作を引き起こしそのまま急死。僅か五歳にてその命を天に帰した。

急死してすぐ、馬主である〇〇氏の希望によりウマ娘化が決定、アプリゲーム内に予告なしで登場し世間を驚かせた。

 

 

世間一般的な二つ名

神速

メーヴェ三兄弟のラスボス

幻の三冠馬

三頭目の変則二冠馬

存在しちゃいけない3歳馬

レコードでしか勝てないやつ

レコードブレイカー

史上最強3歳馬

指定競走馬団体「先頭族」若頭

令和のサイレンススズカ

クソローテの権化

 

イナナキの直系産駒についてはこちら

イナナキ一族(競走馬)

 

イナナキ(ウマ娘)についてはこちら

イナナキ(ウマ娘)

 

主な勝ち鞍

2020年:牡馬クラシック変則二冠[NHKマイルカップ(GⅠ)、日本優駿(日本ダービー)(GⅠ)]、宝塚記念(GⅠ)ニュージーランドトロフィー(GⅡ)

 

 概要


父:ハービンジャー

母:メーヴェ

母父:Motivater

 

父はイギリスにて9戦6勝(内G1:1勝)の成績。日本未出走ながら種牡馬になり、2014.15.16.17年産駒と、立て続けにG1競走を制覇している。(ニシノデイジーのおかげだぞ。感謝しろハービンジャー)

二歳時未出走、実績が2400だけと言う状況で、種牡馬ビジネスとしては少しばかりささやかな程度の存在と言える。(その結果があの5戦なのだから、本当にわからない)

 

対する母、メーヴェは言わずと知れた名繁殖牝馬。半姉にはみんなのアイドルである金ピカの方の暴君産駒のメロディーレーン。半弟にはこれまた荒い方の暴君産駒のタイトルホルダーという血統。

この三頭は記録づくめの存在であることから、メーヴェ三兄弟としてよく語られており、放牧時など共に過ごすことが多く、ヘラヘラ動画内にも多く動画が残っている。

 

メーヴェ三兄弟のほのぼの動画はこちら

 

ひたすらタイホにちょっかいかけるイナナキと、向こうの柵越しに呆れ顔をするレーン姉貴

 

放牧しに来たタイホと併せ、余裕で前に出るイナナキにいちゃん

 

メーヴェ産駒の特徴に、長距離での実績が挙げられるため、デビューが間に合っていれば無敗三冠馬になれていたと言われるが、イナナキ自身の長距離適性は未知数である。

 


 

 

 2018年 1歳


同年の秋に栗東トレーニングセンター・⭐︎⭐︎厩舎に入厩。

人好きの特徴が強く大人しい雰囲気があったと当時のことを言い、馬といるよりも人といる方が心地良さそうにしていたと言う。また、生産牧場の話では、生まれてすぐからいたずら好きで、よく人の服を噛んでいたと話が残っている。

 

そのため、非常に従順な性格で、馬具の装着、引き運動、ゲート訓練なども嫌がらず、スムーズに育成が行われたようだ(天に届く嘶きを p.32)

ただあまりにも厩務員たちと仲良くし過ぎており、馬主と厩務員スタッフたちは「同族相手に上手くやれるか」「走ってくれるか」と不安がっていた。

 

数少ない馬の友達といえば同じ牧場で生まれ、共に育ち、同じ馬運車で栗東に入ったハギノアレグリアス(イナナキ→ではなく、アレグリアス→の一方通行感が強い)

 


 

 

 2019年 2歳


性格も従順で、騎乗馴致もゲート入りも嫌がらないイナナキの調教は順調としか言いようがないほど見事に進められた。本来のデビューは9月の新馬戦に出走させる形で整えられていたが、デビュー予定日まであとひと月となった8月の頭、イナナキの脚部に不安が見つかる。また裂蹄も併せて見つかり、馬主及び陣営は二歳でのデビューを諦め、三歳でのデビューに方針を切り替える。この時、陣営は姉であるメロディーレーンに続いて数回勝ち上がり、最終的にオープン入りしてくれれば良いと思っていた。(天に届く嘶きを p.62)

父であるハービンジャーが二歳で走っていないことから、元から2歳GⅠには目もくれず、しっかりとトライアルを経て適正距離を確認し、クラシック三冠のうち一つに狙いを絞ることを優先する方針だったらしく、そういう意味では早い段階から走らせられず痛手であったことは想像に難くない。

 

だが結果として、この故障があったからこその輝きにつながっており、姉と違い大きくじっくり育った馬体は誰にも知られる事なく3歳3月中旬まで隠されることになった。

 


 

 2020年 3歳 クラシックシーズン


 

三ヶ月の存在証明と呼ばれる物語が始まる。

 

 1.こんにちは、世界


 

デビューとなったのは3/8(日)の中京5Rである3歳未勝利。芝2200メートル。

 

脚部不安はマッサージ等々で様子を見ながら蹄が伸びるのをただひたすら待ち続ける毎日。新馬戦から連勝するやつ(と言うかコントとデアタク)、良血故注目される馬などを横目に、良くなった体を腐らせないようプールに入れたりと体が整うのを待ち続けたイナナキが、本格的な調教を再開できたのは、年が明けた2020の1月終わり。三歳になってからだった。唯一の救いは中立とゲート調教が必要ないほどスタートが得意であったこと。調教再開から100を走ることに使えたことが、デビュー戦に繋がっていたのだろう。

鍛えたのは速さ。中距離以下にかけての馬だと判断した陣営は、3月8日の中京3歳未勝利戦に目標を定めた。距離は2200。少し長いかもしれないが、それでも何か一つ光るものが見えてくれればそれで良い。そう送り出した。

 

引退後の話として、初めは3/1の阪神4R芝1800にてデビューを考えていたらしいが、直前調教にて坂路をものともせず駆け上がる姿を見た調教師が判断を変えたとのこと。また、ハービンジャーの適正距離が2400であったたことから、そこに近い2200で勝負するに至ったと話がある。

 

そして始まったレース。陣営は鞍上に福長騎手を迎え入れることになるのだが、その話が福長騎手に来たのはレースの1週間前。顔合わせはたった一回。ほぼほぼぶっつけの形になり、本人に伝えられていた情報はスタートが上手であると言うことと、スタミナが豊富であると言うことの二点だけ。これでどうしろと

人気は17番人気の最低で、オッズは260倍。その日見に来ていた観客にとってはただのモブ。いるだけの存在であったのだが、5枠9番はゲートが開くと同時に飛び出した。

 

2:08.6

 

競馬おじ「ほげー……?」

 

ワールドレコードは2:08.7。この日の紙吹雪は綺麗だった。

ちなみに、この記録に一番近づいているのは今現在2022年の宝塚記念で弟であるタイトルホルダーが出した2:09.7である。嘘だろお前。

2着に9馬身差。ワールドレコードという圧勝において歴史に名を刻んだイナナキ。

 

いっくん「なんか勝ってたし、なんか叫んでたし、なんかレコードですね」

 

大丈夫だいっくん。みんな同じ気持ちだ。

 

後のレースでも見せることとなる勝利後の嘶き。勝鬨かあいさつかはわからないが、陣営はこの勢いのままクラシック戦線に殴り込もうと考えた。だが、もちろん皐月賞は目の前。どう頑張っても登録できないなかで、陣営は驚きの選択を取る。

 


 

 

 2.二度目のレコード


 

前走の未勝利はフロックだと言うのが、競馬ファンおよび関係者の意見だった。

右も左ももちろん同じ意見、ワイドに入れるものは居ても、軸にはまだしたくない。だからイナナキは抽選にてたどり着いたニュージーランドトロフィーにて7番人気となる。

 

レコードにて勝利を収めた前走から距離は600マイナス。初めての1600。

 

競馬おじ「この前のはフロック。よくて掲示板」

イナナキ「うんうん」

競馬おじ「逃げるしかできない」

イナナキ「そうだなぁ」

競馬おじ「しかも中山外回りで外枠の逃げ馬」

イナナキ「確かに」

競馬おじ「しかもまだキャリア2戦目」

イナナキ「まあまあ見てなって」

 

1:30.2

 

競馬おじ「ほ、ほげぇ〜!?」

イナナキ「ワールドレコード出しといたから黙れ」

 

スタートと同時に飛び出したイナナキであるが、いっくんが無理に前を取るのをやめ、外側4番手で向正面に入る。前残りが比較的多い中山1600であるが、ベース自体も悪くなく、瞬発力勝負になるかどうか。そんな形の中、第3コーナー付近で前に飛び出したイナナキ。

他馬を寄せ付けず、突き放して再び9馬身差。前走に引き続き驚愕の着差である。

 

⭐︎⭐︎調教師「さすがに、想定以上ですね。怪我で2歳デビュー出来なかったとは思えないですね」

 

いっくん「え? 本当に3歳馬ですかこの子」

 

大丈夫だいっくん。みんな(以下略)

 

馬体検査の後、全くの問題がないことを確認した陣営は、次走にNHKマイルカップを選択。キャリア3戦目にしてG1挑戦となるが、流石に2戦連続でこの戦い方だと競馬おじも他馬陣営も無視するわけにはいかない。さらにはそれでありながら非サンデー系+非キンカメ。

この時からすでに種牡馬としての話が出たらしいが真偽は不明である。

まさかその年から種牡馬になるとはこの李白の目を持ってしても

 


 

 

 3.初めてのG1、NHKマイルC


 

ペルシアンナイトやノームコアなど産駒がマイルにての成績があること。また前走と前々走から遂に一番人気を手にしたイナナキ。

その表情がはキリッとしていて、パドックからどう見てもこいつが勝つなっていう雰囲気があった。(そう言う奴に限って馬券は外すのだが)

 

初めてのG1挑戦となるHKマイルカップ。逃げるのか、それとも先頭集団に入るのか。比較的瞬発力が試される東京の1600。福長のエスコートに注目が集まる。逃げでも先行でもワールドレコードだから意味ねぇわ

 

スタート同時にポーンと飛び出したイナナキ。共に前に進出したレシステンシアやラウダシオンに目もくれず、一目散に先頭に立つと、下り坂を使って一気に3馬身ほど距離を上げて単騎の逃げに持ち込む。

後続はイナナキに引っ張られてスタートからハイペース。この時点でレシステンシアやタイセイビジョンを見ていた奴らは不安に駆られただろうし、後ろにいたサトノインプレッサとかを見てた奴はシメシメと思っていただろう。

 

大勢変わらず先頭のままホームストレッチに来たイナナキ。好位からから飛び出してきたラウダシオンが近づくと、鞭二発でさらに加速、別次元の末脚で高低差2mの急坂を駆け上り、2着ラウダシオンと約2秒差、走破タイムは前走で出した自己ベスト及びワールドレコードを更新する”1:29.9”という圧倒的な大差での勝利となり、勝利の咆哮と共に見事G1馬の仲間入りする。

 

逃げられても勝てない。先行でも勝てない。

自分たちでペースを作られて、そのままレコードで勝たれる。他陣営は頭を抱えただろう。誰だってそうする。当然である。

 

デビュー前の故障があったことも考えて、次走は秋まで休暇かな? なんて考えていた競馬好きを他所に、陣営は競走後の疲労や体調がむしろ出走前よりも良かったことを受け、2戦目ニュージーランドトロフィーに次ぐ奇策に出る。

 


 

 

 4.無敗vs.無敗 伝説の第87回日本ダービー


 

伝説の一戦は前振りもなく始まった。

NHKマイルCを3度目のワールドレコードで圧勝したイナナキ陣営は、驚くことにここでクニマツローテを選択した。つまりは、3歳マイル王によるダービー挑戦である。正しくは皐月賞→NHKマイルC→ダービーなので若干違う

変則二冠馬は、2004年のキングカメハメハ。2008年のディープスカイ以降現れず、NHKマイルCの勝ち馬がダービーに出走したのは2013年のマイネルホウオウが最後。

 

当然1600から2400への600の延長に疑問を持つファンたちも多かった。というか、鞍上の福長自身が苦言を呈したと言う噂がある。

だがしかし、イナナキは2400で実績を持つハービンジャー産駒。さらにデビュー戦は2200でワールドレコード。距離が長くてもある程度戦える。少なくとも掲示板には乗る。それが陣営とオーナーの主張であった。

結果デビューから跨っていた福長は、同じくデビューから乗っていたもう一頭の無敗馬であるコントレイルを選び、イナナキには代役としてみんなのIKZEこと活添が乗ることになる。

 

IKZE「こんな良い馬が回ってくるとは思って居なかったです。人懐っこいし、言うことも聞いてくれる。凄く乗りやすいですね。今まで携わった馬の中でもスピードが桁違いなので、しっかり調整して無敗を続けさせてあげたいです」

 

テレビ局のインタビューからもIKZEがイナナキを気に入ってるのがひしひしと伝わり、カレンチャンに続くチームIKZEの癒し枠へと収まるのに時間はかからなかったのは完全に余談である。

 

ダービーの様相は完全に二強ムード。ホープフルステークスをレコード勝ちし、皐月賞も勝った無敗馬コントレイルvs.デビュー以降三戦連続WRの3歳マイル王である無敗馬イナナキ。一番人気は2歳から王道の路線で勝ち進んで来たコントレイルとなり1.9倍。イナナキは続いての二番人気2.3倍で当日を迎えることとなる。

 

全馬ほぼ揃ったスタートを見せると、大外枠に入ったウインカーネリアンが積極的に進出する。先頭に立つと思われていたイナナキは無理に前にいく様子もなく、外目3番手でウインカーネーネリアンが作るペースに合わせる展開となった。対するコントレイルも内ラチ添い4番手の好位で追走。皐月賞で2着となった人気のサリオスは中団に位置取った。

前半の1000mは61秒台のスローペース。3コーナーで数頭が後方から捲り始め、徐々に馬群が固まっていく。4コーナーで、内からコントレイルがロスなく、外からはイナナキが大外一気でウインカーネリアンを挟むような形で抜け出し、二頭が後続を引き離す形でホームストレッチへと入った。

 

4コーナー中も含めてその距離約600メートル。3ハロンに及ぶコントレイルとイナナキによるマッチレースが始まった。

体勢有利だったのは、福長に導かれロスなく内側を走り続けていたコントレイル。イナナキはハナ差以上アタマ差以下の僅かな差で追いかける。鞍上の二人も熱が入り、無敗を賭けた戦いは坂の途中でIKZEの鞭によって速度を上げたイナナキが追いついたことで横並びになる。三番手に上がったサリオスはかなり後方。文字通り桁が違うスピードとパワーで駆ける中、二頭は並んでゴール板を通過した。

 

二頭の走破タイムは2:20.5。着差はハナ差7センチという脅威の結果。二頭ともワールドレコードを叩き出し会場がどよめく中、ホームストレッチ一本分となるマッチレースを制し無敗を保持したのはイナナキ。連勝を4に伸ばしG1勝利数を2にしたイナナキは、叫び、三頭目の変則二冠馬としてその名を日本競馬史に残した。

 

イナナキ史上、そして、コントレイル史上。さらには、ダービー史上最も熱いベストレースは間違いなくこの第87回だろう。まだ見たことがない競馬ファンは是非見てほしい。

 

【公式】第87回東京優駿(日本ダービー)

 

のちに菊花賞を勝ったコントレイルは、牝馬三冠を成し遂げたアーモンドアイ・デアリングタクトとジャパンカップで戦うことになるが、この時の走破タイムは、ダービーの記録をコンマ1上回る“2:20.4”で、あの日超えられなかったイナナキを差し切ると、引退レースとなる2021年のジャパンカップではイナナキを1馬身突き放す“2:20.2”のワールドレコードで勝利する。

本来の適正距離は2000以下と言われるものの、チャンピオンディスタンスに8冠馬アーモンドアイを後ろに置けたのは、かつての悔しさから来るのかもしれない。

お前ら二頭は距離適性がわからんのじゃ

 

イナナキを差し切った第41回JC(イナナキ合成)

 

レース後、厩舎にて改めての馬体検査から問題がないことを確認した陣営は、秋の目標を凱旋門賞にすると発表した。

世間的には、秋天、もしくはマイルチャンピオンシップを選択するマイル王道路線に進むか、菊花賞を目標として、マイル→中距離→長距離の3歳による三階級制覇の話題になっていたため、そうきたか! というのが感想である。

 

3歳戦ニエル賞を前哨戦としてフランスでの2戦目を凱旋門賞に定める。そして、慣れない古馬との実力差を測るため、陣営は5戦目を春シーズンの締めくくりとなる宝塚記念に定めた。

 


 

 

 5.最強の証明 第61回宝塚記念


 

錚々たる面々が揃うこととなった第61回宝塚記念。

阪神ジュベナイルフィリーズとエリザベス女王杯、大阪杯勝利のラッキーライラック、ホープフルステークス、皐月賞勝利のサートゥルナーリアというGI複数勝利馬が出走。加えて秋華賞馬クロノジェネシス、菊花賞馬キセキ、ダービー馬ワグネリアン、有馬記念勝利のブラストワンピース、香港ヴァーズ勝利のグローリーヴェイズ、マイルチャンピオンシップの勝ち馬であり、同父を持つペルシアンナイトが出走し、イナナキを含めて9頭のG1馬が揃うこととなる。

 

3歳で宝塚記念に勝てるのは、歴史上イナナキしかいない。そう豪語した陣営とファンの気持ちは同じであり、新馬戦での記録とはいえワールドレコードを叩き出した2200の舞台。夢を賭けた一番人気。二番人気にはサートゥルナーリアと続く。

 

パドックで逆走し、クロノジェネシスと向かい合う一幕があったものの、馬っ気があったわけでもなく、何故かただ向かい合っただけである。故に一番人気は変わらず本馬場入場。

 

3歳春で古馬にどこまで迫れるか。はたまた勝ってしまうのか。

大外枠に入ったイナナキはスタート同時に飛び出した。よく見る光景だし、他陣営も想定した動き。トーセンスーリヤも飛び出し、二頭が並んで先頭になるかとしたものの、イナナキとIKZEは足を止めることなくトーセンスーリヤを後ろに置く。

 

先頭のまま一切譲ることなく走るイナナキ。下手に追いかけるとスタミナが足りず直線で垂れてしまい、ここである程度前にいなければ直線で差しきれない差が生まれてしまう。指定競走馬団体「先頭族」の総長であるあの緑色の機能美さんのような走りと同じであろう。

 

無理に押すことはなく、されど抑えることもなくIKZEはイナナキを行かせる。そしてその結果が7馬身差、自身のデビュー戦で作り出したワールドレコードを更新する2:06:9。

 

『これがイナナキ! これが神速!

終始先頭! 垂れることなく、見事に逃げ切った2200!

これほどまでに強い3歳馬が存在して良いのか!!』

 

他馬に戦う余地など与えず、ただひたすらに自分のレースに徹したイナナキ。2着馬である前年度秋華賞馬クロノジェネシスに7馬身差をつけるものの、かく言うクロノジェネシスも3、4コーナーを馬なりのままで捲り、しっかりと直線を抜け出し3着キセキに対して6馬身差。イナナキがいなければ余裕の勝利である。なお、前年皐月賞馬は道悪に対応できず掲示板確保がやっとである。

 

後続を全く寄せ付けずゴール板を先頭で通過したイナナキ。3着までの着差は13馬身に及ぶ中、そのままウイニングランへと向かい、今回も変わることなくホームストレッチで叫んだイナナキ。

 

凱旋門が見えたか。そう実況する中、検量室へ向かうイナナキがつまづく様な形で転げ、鞍上が放り投げられる。まさかの状態に絶叫する関係者一同。テレビ中継でスタジオにいた面子も叫ぶ中、イナナキは立ち上がれずにもがく形になる。

 

ローテーションの激しさで無理が祟ったのかなんなのか。すぐの原因はわからないものの、投げ出されたIKZEは打ち身程度の怪我で、すぐさまイナナキに駆け寄る。厩務員たちも駆け寄る中、動くのをやめたイナナキに対して一同予後不良の文字が頭によぎる中、もう一度イナナキが吠えた。

 

こんな良いところで予後不良かよ、とファンが不安になる中、再び立ちあがろうとしたイナナキは、三度目で立ち上がり、左前脚を気にしながらゆっくりとした足取りでターフを後にする。関係者各位から大きな拍手。勝利ジョッキーインタビューにて池添は、ただただ怪我の具合が心配だとコメントした。

 

後日、改めて管理する調教師から「屈腱炎と疲労が重なった形。無事回復する見込みはあるものの、長期戦になる。急いでこの子を治療して走らせるよりも、じっくり治して長く子供を作るべき。」とする声明が発表された。

結果陣営はこの子で走ることよりもこの血を残すことを決定。6月末でありながら種付け自体は問題なくできることから種牡馬入りを即発表した。種付け料は500万となった。

 

調教師コメント

「国内なら菊花賞、もしくはジャパンカップを。海外なら凱旋門賞。幅広い距離・馬場で戦えるポテンシャルを見せたかった。だがそれは我々のエゴであり、そのエゴに付き合いながら3か月で結果を残したイナナキを労おうと思う。次は子供たちで夢を狙いにいく」

 

福長騎手コメント

「あれほど素晴らしい馬はそう存在しない。願うならコントレイルに乗り菊花賞でリベンジをしたかった。長距離も対応できる能力を感じてただけあり非常に残念」

 

活添騎手コメント

「古馬になってからがわからないのでなんとも言えませんが、オルフェーヴルに匹敵するポテンシャルがあったと感じる2戦だった。(宝塚記念の)ゴール板を抜けた時、この子となら、ロンシャンの先頭に立てるのではと思っていただけに非常に悔しい」

 

競争成績5戦。内5勝を三月頭から行い、3か月の間でワールドレコード5回、G1を3勝。対応できる距離は1600〜2400と言う需要がある距離。さらには非SSと非キンカメ。時期がずれていたものの不受胎勢の強い味方となり、足元の状態を確認しながら初年度は62頭に種付けを行い、受胎率は62頭中44頭と約71%の数字でまずまずとなった。

 

引退後、2020年年度代表馬を受賞した。

 


 

 

 競走成績


1600~2400m まで実績のあるマイル〜中距離タイプ。ただ、姉弟に長距離にて実績があるメロディーレーンとタイトルホルダーがいることから、菊花賞などの3000超のレースでも対応可能だった説がある。至って平均的な体躯であるものの体はコントレイル並みに柔らかく、瞬発力を逃さずに発揮できる力があった。胴がやや長かったりするなど、スタートダッシュでもたつくスピードを出しにくい等のデメリットは一切なく、逃げ馬としての弱点らしい弱点がなかった。

「先行」で走ることはあったものの、元来の脚質はいわゆる「大逃げ」タイプ。馬なりのまま他馬がいない前まできっちり出る性格でありながら、逃げ馬にありがちなスタミナ切れ、パワー不足とは無縁。

宝塚記念にて複勝なら国外。馬券に絡めなければ菊花賞を予定していたことからも、陣営として種牡馬としての価値を上げるつもりでローテーションを組んでいたことがわかる。

 

5戦5勝

レースタイム1着馬(2着馬)

20203/8条件3歳未勝利2:08.9WR(コスモクウ)

20204/11GⅡニュージーランドT1:30.2 WR(ルフトシュトローム)

20205/10GⅠNHKマイルC1:29.9WR(ラウダシオン)

20205/31GⅠ東京優駿2:20.5WR(コントレイル)

20206/28GⅠ宝塚記念2:07.2WR(クロノジェネシス)

 


 

 血統と種牡馬成績


父馬ハービンジャーの産駒らしく、マイルから中距離に成績を残すものの、メーヴェの受胎率の悪さから全弟はいない。血統表に二台巨頭が存在しないため、6月の登録抹消、そして種牡馬登録後すぐに満口になり、イナナキの足の状態から抽選が行われるほどの人気ぶりとなった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

年度頭数金額備考

2062頭500万円抽選60頭+馬主所持繁殖牝馬2頭

21115頭500万円

22134頭750万円

 

初年度産駒、クーカーイリモク(母父・ロードカナロア)が2022年6月4日中京で行われたR5:芝1600mの2歳新馬にて勝利、2022年度初新馬戦初勝利を決め、産駒初勝利を決めた。

 


 

 

 関連動画


 

ひたすらタイホにちょっかいかけるイナナキと、向こうの柵越しに呆れ顔をするレーン姉貴

 

 

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放牧しに来たタイホと併せ、余裕で前に出るイナナキにいちゃん

 

 

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【公式】第87回東京優駿(日本ダービー)

 

 

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 関連コミュニティ


 

 


 

 

 関連項目


イナナキ一族:イナナキの直系産駒

 

コントレイル:ライバル

ハギノアレグリアス:大親友

メロディーレーン:半姉

タイトルホルダー:半弟

 

イナナキ(ウマ娘)

 


 

 

 掲示板


 

 


 

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